謹賀新年 2011年
中国レポート・2011年 新年のご挨拶
皆様、明けましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
アドペックも操業12年目を迎える事になりますが、これも皆様方のご協力が有っての事と
心から感謝しております。
今年(平成23年)の干支は「卯」で兔年、統計的にも経済成長率が高い年になってい
るようで、今年がそのように移行するかどうか分かりませんが、現状を打開する心理的な面
も含めて期待するしかしかたが無いのでしょうか、テレビのニュースでも盛んに兔年は飛躍の
年だと言っています。
私どもアドペックとしても、12年という節目となる今年は飛躍の年になるよう努力していか
なければならないと考えており、これまでの11年間に築いた多くの人々とのネットワークと中
国・精一機械の生産拠点を軸とした技術面及び製造面での蓄積をベースとして、日本国
内ばかりではなく、積極的に世界に向けたネットワークを構築していく年にしたいと思います。
世界経済が冷え込んでいる中においても、中国を初めとした新興国といわれる国々にお
いては、設備投資意欲も盛んでまだまだ私どもの技術と製造ノウハウをビジネスに結びつけ
るチャンスは有ると考えています。
特に、私どもアドペックグループが提供するフローリングUV塗装設備に関しては、各主要
設備の細部にわたるポイントまでの改善・改良が進んでおり、ロールコーター・フローコーター
等の塗装機械やUV照射設備に関しては、世界のトップレベルの性能と安全性と耐久性
を維持しており、コスト面においても充分世界の競争に対応できるレベルにあると考えてお
ります。
最近、中国及び海外での営業展開を進めていく中において、ある中国のフローリングメー
カーや精一機械の競合先である塗装設備メーカーからの情報として、かなり気になる噂が
流れている事が解りました。
それは、日本のフローリングの塗装設備に使われているロールコーターやUV照射設備の
構造上の指摘で、「日本のフローリングメーカーの塗装設備用のラインはどこも20年以上前
の設備を使っており、品質的にあまり良い物は作れないし日本の塗装設備も設計が古い
ので中国では使い物にならないだろう・・・・等」。
これを聞いて、精一機械が中国では後発メーカーながら、日本の技術を使って中国の大
手のフローリングメーカーや家具・キッチンメーカーへの実績を伸ばしている中においての、中
傷だろうと考えたのですが、冷静になって考えてみれば彼らが話しているのもまんざら間違
いではなく、たぶん直接現状の日本のフローリングメーカーを見学に来たり、見た人の情報
として自分たちなりに有利な判断をしているのだろうと思いますが、現実にも我々が今の最
新の機構を持った塗装機やUV照射機を日本国内に提供し始めて7年位しか経っておら
ず、未だに20年位前の設備を継続して使っているメーカーが多い事や、新規ラインの導入
をするところは現状の景気判断からなかなか無く、一部の機械の入れ替えにしても今まで
使っていた物と同じ古い機構の設備を更新しているケースが多いのではないかと思います。
私どもの営業努力が足らないことも一つの原因と思いますが、日本のフローリング業界の
構造的な問題や、景気後退・販売不振・メーカーの情報収集力等が大きな原因として
あるのではないかと懸念されます。
現実には中国でのフローリングの加工及び塗装面での品質はこの数年の間に飛躍的に
良くなってきているのも事実として認めなければならないと考えています。
私どもは微力ではありますが、今後も日本のフローリング業界が世界一の品質を持った
商品を生産していく努力に対して協力させていただきたいと考えており、世界からの情報
を継続して提供していきたいと思います。
今年もご協力とご支援、賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2011年1月10日
車田 修
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