謹賀新年 2010年
中国レポート・2010年 新年のご挨拶
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
新年を迎え、株式会社アドペックも開業11年目を迎えることができましたのも、多くの
方々のご協力と支えが有っての事と感謝しております。
今年の日本経済は、昨年来の大不況の延長上にあり回復の兆候が見えてきたとは
いうものの、建材業界は未だにその兆候さえも見えず、住宅着工数が上昇する気配の
ない中での設備投資は期待できる訳がない状況が今後も長く続き、ヒョットしたらもとに
戻らないどころか、日本の製造業から一部の業種は無くなってしまう事も考えられる状
況かもしれません。
中国での建材業界は、木質フローリング・陶板・壁紙等の内装材を中心に拡大傾向
にあり、窯業建材も少しずつ生産が増えてきているようで、外壁用のセメントボードや内
装用の硅酸カルシュームボード等の設備投資の芽が見え隠れしている状況です。
特に木質床板の業界は、昨年前半にアメリカ向け輸出が落ち込んだ影響で一時的
に設備投資も少なくなったのですが、後半には内需の伸びの影響から急速に設備投資
が復活してきており、家具部材の需要増もあり、精一機械においてもUV塗装ラインが
今年の初めまでの半年間に4ラインが製造出荷されております。
当然の結果として、それらの商品(木質床板等)は何れアメリカやヨーロッパだけでなく
日本にも大量に輸出される時代が来ることは避けられない状況だと思います。現状にお
いても一部少量が中国から輸入されており、品質的にはまだ問題が多いのではないかと
一般的には考えられていますが、設備される機械の関係や塗料等の品質をみている限
りでは、汎用品レベルでは日本の品質を越えてくるのは時間の問題だと思われます。
日本の一部の床板メーカーも、中国に進出していますので今後は中国の内需向けと
日本向けへの生産性の増強を進めてもらいたいと考えていますが、まだ中国や東南アジ
ア等に進出していないメーカーも、積極的な展開を考えて行かなければならない状況に
なっていくのではないかと思っています。
窯業建材においても、中国では確実に需要が出てくる傾向にあると考えていますので、
日本の各メーカーにも積極的な展開を期待したいと思います。
私どもアドペックグループも、今年は日本の今後の需要を期待しつつ、中国での生産
をベースに海外の需要を開拓するべく、積極的に展開する計画を立てていますので、今
後ともご協力・ご指導をよろしくお願いいたします。
2010年1月10日
車田 修
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