中国レポート・2012年 新年のご挨拶
皆様、明けましておめでとうございます。
今年は1月6日から業務開始なのですが、7日・8日・9日と3連休で多くの企業も実質
10日からスタートするところが多いようですが、私は6日から中国入りして寒さを逃れるつ
もりが、中山市も朝は11℃くらいで精一機械に来ても暖房は無く防寒着を着たままの会
議等・・・・寒い!!
昨年は兎年で飛躍の年のはずが、3月の震災とギリシャが発端となって広がっている、ヨ
ーロッパの金融不安の影響による円高持続、政治の方向性の不透明等が重なって、景
気は益々後退していく方向性を示して幕引きとなりましたが、今年はどのように推移してい
くかを予想できない状態で年が明けてしまった様な気がします。
追い打ちをかけるように、中国も昨年6月以降の金融引き締めの影響で景気は悪化し
た状態が継続しており、不動産価格が都市部を中心に大きく下落しているのですが、基
本的なインフレが押さえられているのかどうか解らない状態で、設備投資も大きく冷え込ん
でいます。
設備に関して、日本国内は期待できない・・・ならば中国の需要を掘り起こす作戦で動
いてきて、方向性が見え始めたところから今一歩進展しない状態が続いているのですが、
精一機械においても中国国内からの引き合い等は増えてきているようで、春節明けには
受注が出始めると期待しています。
日本と中国を合わせても、設備投資の動きが鈍くなる事が現実的に起きてくると、販売
戦略として、東南アジアやロシア・南米と言った世界へのアプローチが必要と判断してきた
事が、具体的に進めていく時期になって来たのかもしれないと考えています。
中国での生産体制を確立して、日本国内で育った技術や経験をベースに中国国内で
の需要に支えられた生産持続から、より技術を進化させて世界に販売を拡大していくと言
う思いが、外圧により加速されて進展していくかもしれないと感じている年明けです。
これまで、主にフローリングの塗装設備をベースに進めてきましたが、中国国内においても
窯業系ボードの二次加工や外壁材関係の引き合いが増えて来ており、過去に日本で経
験した木質と不燃の建材塗装設備や乾燥設備を中心にして、そこからの応用技術をより
進める事で、それぞれの地域に適合した設備を提供できればと考えています。
これまで進めてきた日本国内におけるネットワークや韓国・中国におけるネットワークをより
具体的に結びつけていき、多くの人々が持っている技術や情報を活用するシステムを確立
して行き、ネットワークの拡張を進めていく年にしたいと考えています。
これからも多くの方々の協力と支援が必要になると思いますので、紙面を借りてお願いす
る次第です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2012年1月10日
車田 修