中国レポート
中国のレンタカー体験
今、日本向けの階段材塗装ラインの立会い試運転の関係で中国・精一機械に来てい
ますが、３日ほど台風の影響で涼しい日が続いたあとは、又３５℃を超える猛暑と高湿度
の状態に戻って、日本人スタッフもそろそろ疲れがピークに達する頃ですが、皆さん頑張って
います。
納入機械を日本に送って据付から試運転の期間をいかに短縮するか、手直し等を皆無
にする為に、精一機械出荷前のチェックと完成度を極力高める方向で毎回努力してきて
おり、現在、目標にかなり近い状態になってきていると思っています。
話が少しずれますが、先日精一機械の劉総経理と大連に出張した時、中国国内で初
めてレンタカーを借りました。
２社の客先を訪問する予定で、１社は到着した日の午後で空港から車で約１時間３０
分くらいの所。その日は大連市内のホテルに泊まって、翌朝早めにもう１社を訪問して昼
頃の飛行機で広州に戻る予定で、今までは全てタクシーでの移動が一般的で、地方まで
タクシーで行くと帰りのタクシーが無い為、タクシーを待たせて戻る方法をしかなく、結構タク
シー代もかかるし、移動途中で食事をする必要がある場合はタクシーの運転手も一緒に
食事をするような状態でした。
今回も大連空港からタクシーでと考えていたのですが、空港の到着ゲートを出たところに
レンタカーのカウンターが有ったので、劉さんもレンタカーが借りれるのならこの方が便利かも
しれないと、早速金額とかシステムを聞いてタクシーを何回も乗り回す事を考えれば安いと
の判断から、中国に来て初めてレンタカーを借りる事になりました。
料金は１２時間・２４時間・・・・・とあり、私たちは明日の昼頃までなのでちょうど２４時間
で、カローラで４８０元（日本円で約７０００円弱）は日本より少し安いくらいですが、借りる
ためのシステムが日本に比べて少し複雑そうで・・・（当然，劉さんが全て手続きをしたので
すが）、まず４０００元（日本円で約５６０００円）を前払いする必要があるとの事、中国人
で一般の人が４０００元現金を持っている事は少ないと思っていたら、クレジットカード決済
でＯＫ、しかし実費の１０倍近くの保証金を取るとは何を基準で決めた金額なんでしょう・・・
持ち逃げを想定したのでは安すぎるし・・・多分４０００元すぐに払う能力があるかどうかで、
その人の信用度を測るのか、簡単な自損事故等で車体に傷をつけた時の修理代を想定
しているのかもしれません。
それだけではなく、レンタカーを返却したときに差額を清算して返してくれるのですが、それ
は現金で返すとの事、そこまでは理解できたのですが、しかし１０００元をさらに保証金とし
て残し、それは２ヶ月後に指定した銀行口座に振り込まれるとの話です。
この理由を聞いて理解するには、語学力の問題もあり結構時間がかかったのですが、ど
うも借りた側が交通違反をした場合の事を想定した保障金みたいなもので、中国の交通
違反の取り締まりはほとんどがカメラ監視で特定する為、違反した日から１ヶ月後位に車
の所有者の所に通知が来て、警察署に行って罰金を払うシステムになっているとの事、罰
金額は軽い違反の場合（スピード違反・車線区分違反・信号無視等）は２００元で、多
くても大きな事故等が絡まない限り、１０００元あれば大丈夫との判断のようです。
借りたレンタカーは故障も無く（カローラだから問題ないか・・・・）カーナビも貸してくれたの
で（当然有償）客先にもスムーズに行けましたし、宿泊のホテルや帰りの空港までの道も問
題なく無事に行って来られました。
ただ、レンタカーを前もって予約したわけでもないので、手続きを始めてから出発するまで
約１時間以上かかったのと、（カーナビの設定も結構時間がかかった・・・貸す側も操作方
法が解らない）日本のように車を綺麗に洗車してあるわけでもなく、レンタカー専用のナン
バープレートがあるわけでもないので、疑いの目で見ればレンタカー会社が車を所有して管
理して貸し出しているではなく、契約してある一般の車の所有者から借り入れているような
気も・・・車を持ってきた人はどうもレンタカー会社の人とは違うような気がしましたので・・・。
まあ、中国もこのように年々便利になってきている事は間違いなく、交通機関の整備から
行ってもレンタカー産業は今後中国での必需品としてより整備充実されていくと思います。
2009年08月10日
車田 修