■住宅関連情報/2009年7月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. マンション動向:6月の建築着工統計/△分譲マンションの着工戸数-前年同月比68.2%減の4,592戸。単月としては統計を取り始めた1985年以降で最も少ない。雇用・所得環境の悪化で不動産の購入意欲が盛り上がらないうえ、銀行が不動産会社への融資に慎重でマンションの開発資金が不足しているためだ。※日経8-1/09P1
  2. マンション動向:△マンション着工の前年割れ/09年1月から6カ月連続。△地域別/首都圏-前年同月比71.7%減の2,109戸、中部圏-63.0%減の739戸、近畿圏-70.7%減の650戸と大幅減。マンション着工はバブル崩壊後の低迷をへて、マンションブ-ムが盛り上がった05年7月には23,774戸を記録。リ-マン・ショック後減速ペ-スが速まり、6月は直近ピ-クの1/5。※同上
  3. 住宅:大和ハウス工業/畳敷きの吹き抜けがある住宅を子育て世帯向けに販売。ベネッセコ-ポレ-ションと共同で開発した。家族や近所ときずなを作りやすいように土間や縁側も用意した。家族で日曜大工をしたり、近隣の人たちと会話したりする使い方を想定。同社の戸建て住宅「ジ-ヴォ」がベ-ス、追加の設計費用なしで注文を受ける。※日経7-3/09P13
  4. 住宅:大和ハウス工業/7月末-書斎にもなる収納室「イ-ジ-クロス」の受注開始。タタミ1畳分の広さで箱形、専用の棚やパイプを入れて収納用に使えるほか、棚を減らし机を置けば隠れ家のような書斎に。収納の専門家・近藤典子氏と共同開発。戸建て住宅「ジ-ヴォE09」に標準装備するほか、既存住宅に増築可。価格/約8万円。※日経7-15/09P29
  5. 住宅:大和ハウス工業/新築住宅に搭載する太陽光発電システを対象に、業界最大規模の割引を7月下旬開始。発電量2.5kw以上の場合、一律66万円安くなる。国や自治体の補助金とあわせれば約200万円の初期導入費用が60万円強になる場合もある。エコ意識の高まりを背景に太陽光発電の売れ行き伸びている。価格競争激化も。※日経7-16/09P10
  6. 住宅:タクトホ-ム/2009年5月期単独見込み-最終損益は2.15億円の赤字(前の期/10億円の黒字)。従来予想は1.03億円の黒字。不動産市況の悪化で戸建て住宅の販売価格が下落し、採算が悪化した。※日経7-7/09P15
  7. 住宅:積水ハウス/2009年7月中間期連結予想-マンション販売や戸建て住宅が低迷し、減収減益へ。純利益は9割減と落ち込む。販売管理費の削減に取り組むが、不動産価格も低迷し補えない。2010年1月期連結見通し/受注の低迷が続き経常減益。大型都市開発案件の一巡が影響。有価証券評価損がなくなり純利益は大幅増。※日経7-7/09P26
  8. 住宅:穴吹工務店/マンション開発の請負事業全国展開。専門部署新設/地価下落で転売が難しくなった所有地を有効活用したい企業や個人から受注。第一弾/新日石の不動産子会社が広島市内での分譲マンション(家族向け/15階建て74戸)開発と販売を受注。2年以内に年間100億円規模目指す。自社物件圧縮/財務リスク抑制。※日経7-10/09P13,31
  9. 住宅:中堅コンクリ-ト4社(会沢高圧コンクリ-ト、前田製管、阪神工業、インフラテック)/住宅基礎工事の新工法を共同開発した。大きさが決まっている3種類のコンクリ-トパネルを組み合わせて、住宅の基礎部分を3日間で施工(従来工法/2週間前後かかっていた)。大手ハウスメ-カ-に提案し5年後に約2万棟を施工、200億円の売り上げ目指す。※日経7-22/09P15
  10. 住宅:ジェイホ-ム/2009年6月中間期単独-最終赤字。売上高3億円(前年同期/2)、経常益▲0.62億円(同/▲0.16)、利益▲0.57億円(同/0)。09年12月期単独見通し/売上高16億円、経常益0.63億円、利益0.63億円。※日経8-1/09P17
  11. 住宅:空き家/2008年の住宅・土地統計調査(総務省/速報値/5年に1度実施)-08年10月1日時点の△住宅数は5,759万戸、5年前比6.9%増、△人が住まない空き家は756万戸と同14.6%増加、△総世帯数は4,999万戸と5.8%増で単身化や核家族化が進む。△住宅全体に占める空き家率も13.1%と過去最高を更新。※日経7-29/09P5
  12. 地価:2009年分の路線価(1月1日現在)/全国の標準宅地の路線価-前年を5.5%下回り、4年ぶりに下落。東京、名古屋などで過熱していた不動産投資が金融・経済危機で収縮し、オフィスビルなどの需要も減少したことなど響く。路線価は実際の地価の動きから遅れるとされる。足元/「東京の地価の底入れ近い」との見方も。※日経7-2/09P5
  13. 米国:6月住宅着工件数(季節調整済み/年率換算)/582,000戸、前月比3.6%増。2カ月連続で前年水準を上回る。前年同月比は46.0%減と依然として低水準だが、全体の約8割を占める1戸建ては前月比14.4%増の470,000戸。4カ月連続プラス、04年12月(17.6%)以来の高い伸び。住宅着工/底入れをうかがう情勢に。※日経7-18/09P7
  14. 米国:5月の「S&Pケ-ス・シラ-住宅価格指標」/主要10都市平均-前年同期比16.8%下落。下落率は直近のピ-クをつけた1月(19.4%減)以降、4カ月連続で縮小。依然として前年割れは続くが、2005年秋から本格化した住宅価格の下げが最悪期を脱した公算が出てきた。※日経7-29/09P9
  15. 米国:米国住宅市場/明暗のまだら模様が出てきた。△薄明かりが見えるのは住宅販売。6月は新築、中古とも3カ月連続で前月比プラス。△住宅価格はまだ下げ止まりが確認できない。高水準の在庫も重しに。△失業増など雇用情勢の悪化で金融機関による住宅差し押さえが増えるとの見方もある。本格回復には時間がかかる。※日経-29/09P9
住宅リフォ-ム関連
  1. 住宅リフォ-ム:穴吹工務店/子会社穴吹建設を通じ、分譲マンションの内装・設備リフォ-ムを定価で受注する事業を8月から開始。リフォ-ムは中小の工務店や専門業者が多く手掛け、費用算出根拠や着工後の追加費用要求などで消費者の不満強い。リフォ-ムで使う資材を、自社の分譲マンション事業用と共有化、コストを抑制、面積あたりの定価で提供。※日経7-24/09P31
  2. 住宅リフォ-ム:大和ハウス工業/新築の戸建て住宅を対象に将来の補修・改築費用の積み立て支援を開始。家族構成の変化も踏まえて、新築時に内外装や水回りなど約30年分の大まかな改修プランを提示。顧客はこれを参考に大和ハウスが提携する金融機関で資金を積み立てる。試験導入を開始、顧客の反応を見て全国規模での展開検討。※日経8-1/09P14
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:7月の日銀の「主要銀行貸出動向アンケ-ト調査」/個人の資金需要が落ち込む。個人の資金需要判断DIは前回4月調査から10ポイント悪化しマイナス14、2000年以降で最低水準。△住宅ロ-ンの需要-マイナス12と前回から7ポイント悪化。00年4月の調査開始以来で最低水準。3月の「住宅資金」の新規貸出は前年同月比4%減。※日経7-23/09P5
  2. 住宅ロ-ン:三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行/8月から、一定の期間で金利を固定するタイプの住宅ロ-ン金利を引き下げる。3日の新規分から適用する。下げ幅/各行-3,5,10年ものともに0.05%程度。※日経8-1/09P9
  3. 住宅ロ-ン:住宅リフォ-ムロ-ン/杜の都信用銀行-借入期間が最長で25年の住宅リフォ-ムロ-ンの取り扱いを始めた。他の金融期間のロ-ンは15年程度を上限とするものが多い。大規模なリフォ-ムにも対応できるよう期間を長くした。団塊世代の顧客を中心に売り込む。※日経7-30/09P4
建材・住設・家具関連
  1. 建材動向:建設関連資材を生産する鉄鋼(電炉)、合板メ-カ-などが相次いで減産を強化・継続する。7月以降も電炉は2-5割、合板は4-5割の大幅減産を続ける。景気の底入れ観測が広がり、自動車や電機は減産緩和の動きが出ているが、住宅着工や設備投資といった内需は低迷。建材や建設関連素材は厳しい状況が続いている。※日経7-4/09P25
  2. 建材動向:建設資材/市況低迷が長期化傾向。鋼材/H形鋼が1トン7万円、棒鋼が6万円を割る。木材/針葉樹合板(12mm厚、東京、大口需要家渡し)が1枚620-650円と過去最安値を更新。住宅着工と設備投資の低迷で需要が振るわず、在庫調整が滞っている。一部品目でメ-カ-が値上げ表明/需要家の値下げ要求は強い。※日経7-14/09P22
  3. 建材:住宅の柱や梁に使う集成材/先高観が台頭。主因/集成材の原料となる板材の需給が、欧州の現地業者の減産で逼迫。ユ-ロ高・円安も強材料。現在、指標の集成管柱(3m×10.5㎝角)の東京地区・プレカツト工場向け直販価格/1本1,500-1,550円。国産集成平角(4m×10.5㎝×30㎝)/1立方m52,000-53,000円。※日経7-18/09P27
  4. 建材:建設用鋼材/電炉最大手の東京製鉄-代表的な建設用鋼材・H形鋼の8月契約の一般流通(店売り)価格を据え置く。原料の鉄スクラップ値上がりしているが、内需が低迷する中で高炉を含めた販売競争が激化、値上げ見送る。H形鋼/8月契約価格-1トン65,000円(ベ-スサイズ)で7月と同じ。08年8月の最高値の半値。※日経7-22/09P25
  5. 建材:住生活グル-プ/アルミサッシ事業を手掛ける日本軽金属子会社の新日軽を完全子会社化。2010年4月1日までに日本軽金属が持つ全株式を取得。買収で同サッシ事業の首位固めをし、2位のYKKAPを引き離す(シェア/住生活G36.5%、YKKAP30.4、三協立山アルミ19.1、新軽金13.4)。効率化で100億円程度のコスト削減効果見込む。※日経7-14/09P9
  6. 建材:三協・立山ホ-ルディングス/2009年5月期連結-最終赤字。売上高2777億円(前期/3354)、経常益▲93.32億円(同/4.04)、利益▲192.46億円(同/20.23)。10年5月連結見通し/売上高2610億円、経常益34.00億円、利益27.00億円。黒字化/売上高は減るが経費節減で補う。サッシやドアなどビル・住宅建材は苦戦続く。※日経7-16/09P13
  7. 建材:ノダ/2009年5月中間期連結-最終赤字。売上高222億円(前期/299)、経常益▲16.34億円(同/▲22.78)、利益▲16.29億円(同/54.31)。10年11月連結見通し/売上高480億円、経常益2.00億円、利益1.50億円。※日経7-16/09P13
  8. 建材:YKKAP/滋賀工場(長浜市)と静岡工場(焼津市)の2工場を閉鎖する。両工場ともビル用サッシの生産拠点。滋賀工場は2010年1月末、静岡工場は10年3月までに閉鎖し、三重工場(八日市市)に機能を集約。サッシの落ち込みを受け、今後も継続して生産体制を見直す。※日経7-18/09P11
  9. 建材:大建工業/住宅用ドア倒れる事故-183万台の無償点検と部品交換に乗り出した。2000年12月~06年9月製造の「リビングドアRⅢシリ-ズ」など9シリ-ズ・型式の計1,835,704台。ひとつの建物で複数設置され、推定で全国の住宅・建物30~35万戸で使われているという。※日経7-25/09P38
  10. 建材:大倉工業/2009年12月期連結見通し/最終損益は26億円の赤字。4億円の黒字の従来予想から一転、3期連続の赤字。建材部門の新規事業のパ-ティクルボ-ドの立ち上げが遅れ(製品は作れる状態/販路ができていない)、当初計画通りの収入を確保できない。建材事業の売上高は当初予想より38%少ない80億円。※日経8-1/09P35
  11. 住設動向:住宅設備機器メ-カ-/住宅需要の縮小で追いつめられている-再編機運。景気悪化に加え、中長期的に見ても、少子高齢化を背景に国内の新設住宅着工戸数が1960年以来の100万戸割れとなり、80-90万戸の水準になることも想定される。事業環境が厳しさを増し、サッシ以外の品目でも再編が加速しそうだ。※日経7-14/09P9
  12. 住設:住宅用火災警報器メ-カ-各社/2010年春に設置期限を迎える東京都(10年4月)などでシェア争いを繰り広げている。パナソニック電工や能美防災が無線を利用した製品を発表する一方、ホ-チキは新入社員の大半を営業現場に投入。消防庁の普及に向けた取り組みも追い風に、各社は09年度の販売目標を前年度目標以上に設定。※日経7-14/09P22
  13. 住設:TOTO/2017年度までの経営計画発表-最終年度の連結売上高は08年度比29%増の6,000億円、営業利益は7.4倍の480億円が目標。新築住宅着工の減少が予想される国内では、トイレなどの増改築需要の取り込みに注力。海外では欧州や中国などの営業を強化。光触媒や燃料電池などの新事業は11年度をメドに本格化。※日経7-22/09P13
  14. 住設:積水ハウス・シャ-プ/天井に埋め込むプラズマクラスタ-イオンの発生機を共同で開発した。ウイルスや細菌の活動を抑制する効果があるとされるプラズマクラスタ-イオンを天井から散布することで、効率的に室内にイオンを行き渡らせることができるという。1台で約10㎡の広さに対応。価格は工事費別で59,850円。電気代年410円(常時運転)。※日経7-25/09P13
  15. 家具:世界最大の家具専門店・イケアの日本法人イケア・ジャパン/タンポポの綿毛をまねた照明をはじめ、デザインを工夫した家具や食器など71品目を9月1日から発売。社外のデザイナ-を含め20組から出たアイデァを商品にしており、価格は399-69,900円。この「IKEA PSコレクション」は2-3年に一度、全世界で発売している。※日経7-2/09P13
  16. 家具:内田洋行/2009年7月連結予想-景気低迷で企業のオフィス投資意欲が冷え込み、主力のオフィス家具が落ち込む。学校向けのパソコンや教材などは堅調。物流費の効率化やコスト削減に取り組むが、補えず営業損益が赤字転落。2010年7月期連結見通し/営業黒字浮上目指す(物流の外部委託もテコに)。オフィス家具は低迷が続く。※日経7-7/09P26
  17. 家具:家具用金具などを手掛けるアトムリビングテック/2009年6月月期単独見込み-最終損益は1億円の赤字(前期/2,100万円の黒字)。従来予想は1,000万円の黒字。5月に経営破綻したジョイント・コ-ポレ-ションに対する債権が回収不能となり、約2億円の特損発生。売上高は前期比9%減の74億円程度。従来予想を1億円上回る。※日経7-7/09P14
  18. 家具:日経の2008年度「第37回専門店調査」(4-6月調査-1,101社/回答452社)/家電製品、家具などで上位企業のシェアが高まっていることが分かった。08年度の上位5社のシェア合計(売上高ベ-ス)/家電71.8%、家具93.2%。家具のシェア/ニトリ56.1%、大塚家具15.5%、山新11.8%、東京インテリア家具7.9%、安井家具1.9%。※日経7-8/09P12
  19. 家具:スウェ-デンを本拠とする世界最大家具専門店のイケヤの日本法人イケヤ・ジャパン/8月1日から1450品目(全品目/約8500品目)を平均25%値下げ。本格値下げは日本1号店開設から初。原資/物流センタ-が本格稼働、物流経費を抑えるなどしたコスト削減。追加実施も検討。09年8月期売上見込み/520.3億円、前期比44%増。※日経7-28/09P11
  20. 家具:コクヨ/2009年6月中間期連結-純利益44%減。売上高1458億円(前年同期/1817)、経常益32.25億円(同/72.97)、利益9.00億円(同/16.00)。景気動向に影響を受けやすいオフィス家具事業が大幅に落ち込んだ。09年12月期連結見通し/売上高2700億円、経常益7.00億円、利益2.00億円。※日経7-29/09P17
  21. 家具:くろがね工作所/2009年5月中間期連結-最終赤字。売上高57億円(前年同期/89)、経常益▲5.46億円(同/0.04)、利益▲6.12億円(同/▲0.63)。09年11月期連結見通し/売上高118億円、経常益▲7.90億円、利益▲9.20億円。※日経7-30/09P13
合板・木材関連
  1. 木材:製材用に使う国産丸太や、合板などに使用する南洋材丸太・ロシア産丸太の下げ基調が鮮明になってきた。背景/住宅着工の低迷による需要不振。国産丸太/出材減少などで供給面では調整が進むものの、需要低迷が響いている。輸入丸太/海外産地からの安値輸出が目立ってきた。※日経-23/09P26
  2. 木材:国産丸太の6月の平均価格/△ヒノキ柱用-前月比200円(1%)安の1立方m14,700円。8カ月連続で下げた。△梁などに使うスギ丸太(中目用)-400円(4%)安の10,000円。△ヒノキ丸太-400円(2%)安い17,100円。伐採業者/出荷を減らしているが、価格の下落で伐採コスト上昇。採算が合わない状態が続いている。※同上
  3. 木材:南洋材丸太/6月積み対日輸出価格-指標のマレ-シア・サラワク州産メランティレギュラ-は1立方m170-180ドル前後(本船渡し)。前月比10-15%下げた。産地では合板の需要減で、余った丸太が日本向け輸出に回り、供給過多になっている。※同上
  4. 木材:ロシア産丸太/△カラ松の6月の対日輸出価格は前月比横ばいだが、△アカ松は1立方m172.5ドル前後(中心値、運賃・保険料込み)と10ドル前後(6%)下げた。ロシアは出荷を控えているが、丸太の品質確保の問題で安値でも早めに売り切りたい産地の業者が増えた。共通傾向/住宅着工減,合板など製品価格の下落、原木価格値引き圧力。※同上
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル(シ-ビ-・リチャ-ド・エリス総合研究所/情報)/6月末の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率(解約予約を含まず)-5.0%、前月末比0.6ポイント上昇。空室率の上昇は11カ月連続。08年末にオフィスの縮小を決めた企業が、半年の解約予告期間を経て実際にオフィスを返上するケ-スが相次いだ。※日経7-8/09P11
  2. 不動産:オフィスビル(三鬼商事/情報)/6月末の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィスビル空室率(解約予告を含む)/7.25%と前月比0.29ポイント上昇。2004年9月以来、4年9カ月ぶりに7%台。空室率の上昇は17カ月連続。※日経7-10/09P13
  3. 不動産:オフィスビル(三鬼商事/情報)/東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の新築オフィスビル(開業1年未満)の空室率が上昇。経費節減のため、賃料の安いビルへの移転やスペ-ス縮小の動きが続き、比較的割高な新築ビルは敬遠。6月末都心新築ビル空室率/32.89%、前月比2.06ポイント上昇。1年前(9.23%)比3.5倍。※日経7-30/09P21
  4. 不動産:外資の日本向け不動産投資が細っている。背景/欧米の投資家が本土への投資に回帰しているのに加え、実質投資利回りが米国などに抜かれたためだ。投資の際に資金を借りにくくなっているのも影響。ドイツ銀行系調査/日本を含むアジア太平洋地域向けの08年の国際不動産投資/07年比4割減。09年も様子見続く。※日経7-11/09P4
  5. 不動産:伊藤忠商事/3月に破綻した不動産ファンド大手のパシフィックホ-ルディングス傘下の不動産投資信託(REIT)・日本レジデンシャル投資法人(東証上場/137のマンション保有)に対し、買収に乗り出す。買収後、伊藤忠は自社系列の住宅REITのアドバンズ・レジデンス投資法人と合併させる方針で、国内最大規模の住宅系REITが誕生する。※日経7-25/09P1
  6. 不動産:住友商事/東京・神田地域の不動産開発に今後10年で約1,000億円投資。土地取得を進め大型の敷地を確保、高層オフィスビルなどを6-10カ所に建設する考え。神田で保有するオフィスの延べ床面積は現在の13万㎡から倍以上の30万~40万㎡になる見込み。東京のオフィスビル需要は中長期的に伸びると見込んで事業に着手。※日経7-30/09P10
  7. 不動産:東京建物/2009年6月中間期連結-増収減益。売上高1477億円(前年同期/916)、経常益111.11億円(同/119.50)、利益21.60億円(同/70.44)。09年12月期連結見通し/売上高2700億円、経常益200.00億円、利益60.00億円。※日経8-1/09P17
  8. ゼネコン:大成建設/建築と土木で分かれていた鉄骨や生コンクリ-トなどの資材調達を一本化。本社に新設した調達本部が全国各地の工事作業所に代わり、資材調達の交渉を担当。交渉窓口の一元化と大量購入でコスト削減を狙う。資材調達の情報システムも建築と土木で共通化。資材の調達コストを2年後に2%抑制、工事採算改善目指す。※日経7-10/09P13
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:新日本石油など石油会社が産油国から長期契約で輸入する直接取引原油(DD原油)の価格/1日-6カ月連続で上昇。景気回復期待を背景にした原油高を反映し、8カ月ぶりの高値水準。じりじりと上昇するガソリンなどの石油製品価格を一段と押し上げる見通し。需要低迷のなかで値上げが続けば、景気回復の重しに。※日経7-2/09P1,24
  2. 原油:東京原油スポット市場/2日-中東産ドバイ原油は大幅に下落。9月渡し/前日比1.90ドル安い1バレル68.50ドル(中心値)。ニュ-ヨ-ク原油先物相場の時間外取引がガソリン在庫の増加などを受けて軟調に推移したことを反映。※日経7-3/09P24
  3. 原油:東京原油スポット市場/3日-中東産ドバイ原油は続落。9月渡し/前日比1.35ドル安い1バレル67.15ドル(中心値)。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場が米国の株価の大幅下落を受けて急落した流れを引き継いだ。※日経7-4/09P25
  4. 原油:東京原油スポット市場/6日-アジアの指標原油である中東産ドバイ原油は急反落。9月渡し/1バレル64.30ドル(中心値)。前週末比2.85ドルの大幅下落、1カ月ぶりの安値を付けた。ニュ-ヨ-ク原油先物相場の時間外取引が急落(WTI原油/6日-時間外取引で一時、63ドル前半まで下落)しているのを反映。※日経7-7/09P24
  5. 原油:ニュ-ヨ-ク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場/6日午前-世界景気の先行きに対する懸念や、アジアや欧州の株式相場の下落を背景に急落し、米国産標準油種WTIの中心限月物は通常取引開始前の電子取引で約5週間ぶりの安値となる1バレル63ドル台をつけた。※日経7-7/09P9
  6. 原油:東京原油スポット市場/8日-中東産ドバイ原油は5営業日続落。9月渡し/前日比1.20ドル安い1バレル62.70ドル(中心値)、約5週間ぶりの安値を付けた。ニュ-ヨ-ク原油先物相場の時間外取引が需要回復期待の薄れで下落した流れを引き継いだ。※日経7-9/09P20
  7. 原油:東京原油スポット市場/9日-ドバイ原油は前日比1.40ドル安い1バレル61.30ドル(中心値)。6月30日に72.20ドルと約8カ月ぶりの高値を付けたが 、7月に入って6営業日連続で下げており調整色鮮明。ニュ-ヨ-ク先物相場の下げが影響。アジア/中国やインドが一定量の原油調達を維持していることがドバイ原油価格下支え要因。※日経7-10/09P24
  8. 原油:東京原油スポット市場/10日-7営業日続落。9月渡し/前日比0.50ドル安い1バレル60.80ドル(中心値)。ユ-ヨ-ク原油先物相場が一時、60ドルを割り込むなど弱基調だったことを反映。08年7月11日の原油最高値147ドルから1年/乱高下リスク-ニュ-ヨ-クのWTI原油は9日に続いて、10日の取引でも一時、60ドル割り込んだ。※日経7-11/09P27
  9. 原油:東京原油スポット市場/14日-中東産ドバイ原油は反発。9月渡し/前日比1.10ドル高い1バレル61.60ドル(中心値)。8営業日連続で下落したが、ニュ-ヨ-ク原油先物相場の時間外取引の堅調さを受けて上昇に転じた。※日経7-15/09P26
  10. 原油:東京原油スポット市場/15日-中東産ドバイ原油は続伸。9月渡し/前日比0.85ドル高い1バレル62.45ドル(中心値)。ニュ-ヨ-ク原油先物相場の時間外取引の上昇やアジア市場での重油需給引締まりが強材料。アジア市場/中国が石油製品の原料用に重油調達。日本などの石油各社は需要低迷で原油処理量削減、重油の需給締まる。※日経7-16/09P26
  11. 原油:東京原油スポット市場/17日-ドバイ原油は小反落。9月渡し/前日比0.10ドル安い1バレル63.40ドル(中心値)、4営業日ぶりに下落。ニュ-ヨ-ク原油先物相場の時間外取引が下落した流れを引き継いだ。米国の株価上昇が押し上げ要因となり、7月に入って続いた急落に一服感も出ている。だが時間外取引ではやや値を下げた。※日経7-18/09P27
  12. 原油:東京原油スポット市場/24日-アジアの指標原油である中東産ドバイ原油価格が反発。9月渡し/1バレル68.65ドル(中心値)。前日比2.35ドルの大幅上昇、約3週間ぶりの高値。ニュ-ヨ-ク原油先物相場が米国の株高などで連日上昇、ドバイ原油も連動。ニュ-ヨ-ク市場/WTI原油-23日終値は前日比1.76ドル高の1バレル67.16ドル。※日経7-25/09P25
  13. 原油:東京原油スポット市場/27日-アジアの指標原油の中東産ドバイ原油価格は上昇。9月渡し/1バレル70.30ドル(中心値)、前週末比1.65ドル上昇。7月1日以来の70ドル台に戻した。ニュ-ヨ-ク原油先物相場の時間外取引の上昇などを受け、商社や金融機関からの買い入る。ニュ-ヨ-ク原油/27日の時間外で一時、69ドル近くまで上昇。※日経7-28/09P27
  14. 原油:東京原油スポット市場/28日-中東産ドバイ原油は5営業日ぶりに反落。9月渡し/前日比0.90ドル安い1バレル69.40ドル(中心値)。ニュ-ヨ-ク原油先物相場の時間外取引が下落した流れを引き継いだ。※日経7-29/09P26
  15. 原油:東京原油スポット市場/31日-中東産ドバイ原油は4日ぶりに大幅反発。9月渡し/前日比4.45ドル高い1バレル69.40ドル(中心値)。ニュ-ヨ-ク原油先物が急騰した流れを引き継いだ。ニュ-ヨ-ク市場のWTI原油/30日終値-1バレル66.94ドル、前日比3.59ドル高、前日の急落分を取り戻した。ヘッジファンドなど投資マネ-の売買が活発化。※日経8-1/09P29
  16. 素材:合成樹脂/ポリエチレンなど合成樹脂がアジアのスポット市場で上昇を続けている。旺盛な内需を背景に中国の加工会社が樹脂の買い付けを急いでいるのが主因。ポリスチレン/1トン1,120ドル(中心値)と1カ月で140ドル(14%)上昇。低密度ポリエチレン/6%高の1,220ドル。塩ビ/7月中国輸出価格は6月比12%高の870ドル。※日経7-2/09P24
  17. 素材:合成樹脂/ポリエチレンなど合成樹脂がアジア市場で軒並み値上がりした。内需が旺盛な中国の加工業者が積極的に買い付けているのが主因。6月末に比べ1-3%高い。ただ、原油価格が軟調に転じたことから高値警戒感も出ている。※日経7-14/09P22
  18. 素材:合成樹脂/最近の価格動向・・・△ポリスチレ/1トン1,145ドル(中心値)と、6月末比25ドル(2%)上昇。1カ月前比12%高。△ポリプロピレン/3%高の1,130ドル。△低密度ポリエチレン/1%高い。中国/内需てこ入れ効果もあり家電や自動車の販売が好調。部材メ-カ-は原料樹脂の在庫を積み増している。中国が手控えると/価格は反落も。※同上
  19. 素材:合成樹脂原料/スチレンなど合成樹脂原料がアジア市場で軒並み騰勢を強めている。中国向けを中心に堅調な需要を反映してスポット価格が上昇。1カ月前からの上げ幅は3-17%に達した。原油価格に再び上昇圧力が強まっており、樹脂原料には先高観が広がってきた。※日経7-23/09P26
  20. 素材:合成樹脂原料/現在のアジア市場価格-△エチレンは1トン1030ドル(中心値)、1カ月前比150ドル(17%)高い。08年10月以来9カ月ぶりの高水準。△バンゼンは1トン850ドルと最近1カ月で10%上昇、08年12月につけた安値から3倍に急騰。△スチレンモノマ-も1トン1070ドルで1カ月前比3%高い。※同上
  21. 素材:ナフサ/プラスチックなど石油化学製品の基礎原料ナフサのスポット価格が騰勢を強めてきた。原油価格の上昇と中国での石化需要の盛り上げ利を背景に、最近2週間で15%急伸した。ナフサ高を受け、合成樹脂や接着剤原料となるフェノ-ルも値上がり。東京オ-プンスペツク価格/28日-前日比6ドル(1%)高い1トン611ドル(中心値)。※日経7-29/09P26
  22. 素材:ナフサ/石油価格の基礎原料ナフサが3四半期ぶりに値上がりした。日本の石油会社が販売する4-6月期の国産ナフサ/30日-前期比23%高い1キロリットル23,300円で決まった。春先からの原油高や中国の需要拡大が背景。石油製品の値上がりが広がりそうだ。国産ナフサ価格/輸入品価格をもとに四半期ごとに算出。※日経7-31/09P1
  23. 素材:主要商品の企業間取引価格を指数化した日経商品指数42種の7月末値/前月末値比0.9%高い146.320と、08年12月以来の高値。景気動向の目安となる前年同月比騰落率は過去最大の27.5%マイナス。資源高と輸出増が続いたことに加え、内需に一部上向きの兆しが表れ、下げ止まりが鮮明に。近く150超えの予測も。※日経8-1/09P29
  24. 素材:石油化学製品のフェノ-ル/国内外で値上がりした。国内大口需要家向け(船渡し)価格/1キロ242円(中心値)と1月の直近安値から50円前後(26%)高い。主原料ベンゼンの上昇が背景。中国需要の拡大で輸出価格も強含んでいる。※日経7-29/09P26
  25. 塗料:川上塗料/2009年5月中間期連結-最終赤字。売上高23億円(前期/32)、経常益▲2.37億円(同/▲1.49)、利益▲2.49億円(同/▲2.02)。09年11月期連結見通し/売上高54億円、経常益▲2.20億円、利益▲2.32億円。※日経7-14/09P15 
環境関連
  1. 太陽電池:鉄鋼・化学大手/太陽電池向け新素材に参入。JFEスチ-ル/低価格の電池基盤に使うステンレス鋼板開発。住友化学/自動車などに使う折り曲げ可能な樹脂などを電池向けに実用化急ぐ。素材メ-カ-の支援で太陽電池の新技術開発が加速すれば、発電コストを現在の約半分の家庭用電力並みに下げるという政府目標達成に近づく。※日経7-3/09P1
  2. 太陽電池:ヤンマ-/太陽光発電とコ-ジェネレ-ション(熱電併給)システムを組み合わせた次世代発電システム事業に参入。今後CO2削減義務が強化されるとみられる工場や商業施設向けで、排出量削減に加えて電気代の節約効果で約10年で初期投資を回収できるという。2012年度に約30億円の売上高を見込んでいる。太陽光パネル/京セラ製。※日経7-3/09P11
  3. 太陽電池:三菱重工/2月に横浜市内に建設した実験住宅「エコスカイハウス」-太陽光発電や風力など自然エネルギ-で消費の97%までまかなう究極の環境住宅。狙い/実際に人が住み、発電した電気をどれだけため、どれだけ使い、どれだけ売るのが最も効率的か、そのノウハウを蓄積することにある(マイクログリッド)。※日経7-4/09P13
  4. 太陽電池:政府・与党方針/7日-温暖化ガス削減策の一環として2020年度までに全国すべての公立小中学校(約32,000校)で太陽光発電を導入する方針を固めた。住宅や企業、工場などに比べ、学校施設は政府や自治体の主導で計画的に整備でき、児童や生徒の教育に役立つとみている。費用見込み/6,000-9,000億円。※日経7-8/09P1
  5. 太陽電池:三菱化学、オムロンなど/学校向けの太陽光発電事業に参入。政府が景気対策の中で、公立中小学校の環境対応を進める「スク-ル・ニュ--ディ-ル」を打ち出したことに対応。太陽光発電装置や、電力を効率的に使うシステムなどの販売開始。大きな新規事業が生まれることで、太陽電池本体のメ-カ-以外にも事業化の動きが広がりそう。※日経7-11/09P9
  6. 太陽電池:太陽電池生産量世界3位の中国サンテックパワ-/日本通運と提携、太陽光発電パネルの物流網を整備。日通の倉庫や配送網を活用、注文を受けて最短で翌日、顧客に配達。即納体制を武器に、シャ-プなど国内大手による寡占状態が続く日本市場開拓。早期にシェア1割目指す。拠点/ヤマダ電機店舗など50店、09年内に100店へ。※日経7-17/09P
  7. 太陽電池:ヤマダ電機/住宅リフォ-ム会社・ウエストホ-ルディングスと組んで家庭用太陽光発電装置を販売。見積もりや施工方法など専門知識を持つ営業員を育て、全国の店舗を拠点に売り込む。両社の共同出資会社を立ち上げる方向で検討中。大手量販が独自で店舗外営業に乗り出すのは初。ウエスト/ヤマダの関連業務の一部を代行していた。※日経7-18/09P13
  8. 太陽電池:東京大学やシャ-プ/ナノテクノロジ-を駆使して作る次世代型太陽電池の性能向上が加速。「量子ドット」と呼ばれる新タイプ。現在の量産品のシリコン系を上回る発電効率(理論値は60%/1㎝角で1家庭分に)を持つ試作品づくりに成功。早期に実用化すれば政府の太陽電池導入目標(20年に現在の20倍)達成に貢献しそう。※日経7-20/09P12
  9. 太陽電池:鹿島/太陽光発電システムのリ-ス事業に参入。建設現場や賃貸住宅での活用を見込む。太陽光発電は初期投資負担が普及の壁に。リ-スで負担を軽減すれば、短期間限定の建物でも導入が広がると予測。自社の現場プラハブ事務所で検証後、全国展開。全国の現場事務所の屋根面積/約66万㎡、年間約3万トンのCO2削減可能。※日経8-1/09P14
  10. 環境:間伐材活用/Jパワ-(電源開発)-石炭火力発電所で森林の間伐材を石炭に混ぜて燃焼させるバイオマス発電を始める。CO2排出量削減につながるほか、森林整備の効果も見込める。CO2の地下貯溜などの実用化は2010年代後半とみられており、即効性のある対策としてバイオマスに着目した。※日経7-25/09P11
アジア関係/その他
  1. アジア:中国/ヤマハ-中国でピアノ生産を拡大。生産子会社の杭州ヤマハ楽器(杭州市)を増強、10月に設備を稼働させる。08年度の生産実績を7割弱上回る年間5万台の生産能力を確保。日本の生産台数は3万台弱とみられるため、中国が同社最大のピアノ生産拠点となる。堅調な現地需要に応え、現在10%のシェアを高める。※日経7-7/09P13
  2. アジア:中国/マンション向け室内ドア製造大手のニホンフラッシュ-中国での事業を強化。このほど中国2カ所目の工場が青島で本格稼働、販売管理などの業務を上海現地法人の販売会社に集約、2010年3月期の中国国内での売上高は前期比約70%増の15億円の見込み。14年3月期売上高目標/50億円。生産方式/完全受注生産。※日経7-9/09P
  3. アジア:中国/三井不動産-シンガポ-ルの大手複合企業のケッペル・コ-ポレ-ションが天津市で現地企業と合併で進めている「天津エコシティ」に参加。同計画の開発主体のシンガポ-ル&中国企業連合が、同計画に含まれる住宅整備事業に関し、三井不動産と覚書を締結したという。投資総額/約405億円、2013年完成予定。初の住宅開発案件。※日経4-17/09P13
  4. アジア:中国/日本最大の不動産開発業者である三井不動産-30億元を投資して、中新天津生態城(エコタウン)に40万㎡の総合的エコ団地を建設。三井不動産と中新天津生態城投資開発公司/7月13日-エコ団地開発に関する了解覚書に調印。両社/天津エコタウンの第一期間開発区に高級浜水住宅を建設することで合意、2013年に完成する。※京貿
  5. アジア:中国/四国化成-建材事業部門が製造する舗装材の原料に使う石を調達・加工する製造子会社を中国・山東省に開設した。公園道路や個人住宅の道路にアスファルトの代用品として使う舗装材の国内需要は堅調に推移。原料の石を中国調達に切り替えることで、舗装材の製造原価を従来より3割程度削減することを目指す。日経7-17/09P35
  6. アジア:中国/大和ハウス工業-大連で開発予定の高層マンションや商業施設の詳細設計内容発表。大連の高級住宅地に地上2~54階建てマンション(2,190戸)や商業施設を54棟建設。商業施設にはホテルや高級食品ス-パ-を誘致。総投資額/約800億円。敷地面積が156,000㎡の大連医科大学の跡地に建設。11年9月から順次完成。※日経7-29/09P12
  7. アジア:中国/6月主要70都市不動産販売価格-前年同月比0.2%上昇、08年11月以来7カ月ぶりにプラスに転じた。景気回復期待で実需の買いが膨らむ、一段の値上がりを見込んだ投機投資も流入、一部ではバブル懸念が浮上。銀行に融資拡大を促す行政指導を強めた結果/1-6月融資増加額は約101兆円-前年通年の1.5倍。※日経7-11/09P6
  8. アジア:中国/不動産開発景況感指数-3カ月連続で小幅上昇。6月の全国不動産開発景況感指数/96.55、前月比0.61ポイント上昇。同指数/16カ月連続して前月を下回った後、09年4月から3カ月連続して前月比小幅上昇。上昇幅は順に0.02、1.18、0.61ポイント。※京貿
  9. アジア:中国/不動産開発景況感指数-3カ月連続で小幅上昇。全国の不動産開発投資と分譲住宅販売面積は加速の勢いを見せている。1-6月全国の不動産開発投資は前年同期比9.9%増、伸び幅は1-5月を3.1ポイント上回る。分譲住宅の販売面積は31.7%増で、6.2ポイント上回った。建物の新規着工面積と土地の取得面積の減少幅がやや縮小。※同上
  10. アジア:中国/6月の主要70都市の建物価格は前月比0.8%上昇、上昇率は前月を0.2ポイント上回る。70大中都市の建物販売価格は3月以降、前月比が連続上昇、上昇率は月ごとに拡大。3月は0.2%、4月は0.4%、5月は0.6%、6月は0.8%の上昇。6月の新築住宅販売価格/前月比0.8%上昇、上昇率は前月を0.1ポイント上回った。※京貿
  11. アジア:中国/中国不動産業の新たな非常事態-2009年3月から中国の不動産市場に一連の変化が現れた。数量・価格共に下がる状態から数量・価格の回復へ、土地の競売不成立から「地王」(土地成金)の復帰へと、市場の変化の速さには目が眩むばかり。現場では予想外のことがいろいろと起こっている。※京貿
  12. アジア:中国/中国不動産の新たな非常事態-現場での主な非常事例。①業者間の「土地争奪戦」が全国で展開②業界をリ-ドする事業が次々に巨費を投じ、市場で土地を入手③不動産業の融資の規制が緩み、開発業者は資金を得やすい状況に④地方、2,3軒目の住宅規制が撤廃⑤不動産市況の回復は偽りの上昇ではとの声も・・・。※同上
  13. アジア:中国/一部メディア情報-2軒目の住宅購入に対する資金貸し付け政策を引き締めている-に対して、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は次の通り説明。①2軒目の借入に対し、商業銀行に、頭金の比率を40%以上にすることを要求、この政策は見直されていない。②2軒目のこの政策は厳格に実施。③違反には厳しく処分。※京貿
  14. アジア:オ-ストラリア/積水ハウス-不動産の大規模開発へ。2019年までの10年間に約2,000億円を投じ、シドニ-、ブリスベ-ンの両都市郊外に分譲マンションや戸建て住宅の建設、宅地開発などを手掛ける。総戸数/6,600戸(マンション・戸建て/4,000、分譲用地/2,600)のプロジェクトで、現地に資材工場も建設。販売/当面、現地大手代理店に委託。※日経7-17/09P11
■トピックス:2009年度第1四半期(4-6月)の企業業績(連結)/事例
 ○住宅:パナホ-ム/△最終損益-26億円の赤字(前年同期/53億円の赤字)。△売上高-前年同期比5%減の465億円、新築住宅の低迷が長引く。住宅ロ-ン減税など景気対策の効果も限定的。△営業損益-36億円の赤字(同/35億円の赤字)。主力の戸建て住宅の受注高は272億円と10%減少、増改築と不動産流通部門は比較的堅調。
 ○住宅:三井ホ-ム/△最終損益-38億円の赤字(前年同期/46億円の赤字)。注文住宅の販売棟数は減少したが、広告宣伝費や運搬費などの経費削減が奏功、赤字幅が縮小。
 ○建材/住設:パナソニック電工/△最終損益-67億円の赤字(前年同期/53億円の赤字)。建築関連での不振が響いた。電子材料は中国・アジアで受注が回復、構造改革の効果と合わせて、1-3月比では営業赤字が縮小。△売上高-前年同期比19%減の3,287億円。電材事業は20%、住設建材事業は12%の減収。△営業損益-52億円の赤字(同/106億円の黒字)。電材、住設建材事業とも営業赤字。コスト削減など構造改革効果/51億円。
 ○建材/住設:住生活グル-プ/△純利益-前年同期比64%減の11億円。浴室やキッチンなど住設機器の需要が低迷したうえ、価格競争も激しく採算が悪化した。工場再編に伴う費用を特別損失に計上したことも響いた。
 ○不動産:三井不動産/△純利益-前年同期比2.5倍の161億円。マンションの引き渡しが年後半に集まった前期と異なり、今期は4-6月期に集まった関係で分譲事業が前年同期から大幅に伸びた。賃貸事業も商業施設が新規開業し、増益に寄与した。△売上高-10 %増の3,114億円。△営業利益-32%増の356億円。
 ○不動産:三菱地所/△純利益-前年同期比36%減の96億円、前年同期に資産開発事業で大型ビルの売却益を計上した反動。△売上高-横ばいの2,096億円。△営業利益-25%減の299億円。主力のビル賃貸事業は新規稼働などで16%増収。オフィス市況悪化の影響はほとんどない。大型物件売却のない資産開発事業は95%の営業減益。住宅事業も前期までにマンションを値下げした影響で利益押し上げ効果は限定的。
 ○その他:住友林業(住宅)/最終赤字、レオパレス21(住宅)/最終赤字、フジ住宅(住宅)/最終黒字化、三和ホ-ルディングス(建材)/最終赤字、東洋シャッタ-(建材)/最終赤字、セブン工業(建材/単独)/最終赤字、TOTO(住設)/最終赤字、岡村製作所(家具)/減収減益。
■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
     ※国貿=国際貿易