中国レポート
中国の新幹線
先日、精一機械の劉総経理と二人で上海及び無錫のお客様のところに引き合い設
備の打ち合わせに行ってきました。
最近、日系企業からの引き合いも増えてきているので、精一機械独自では対応でき
なくなってきていることもあり、今後このような展開が増えてくる事も考慮した営業体制つ
くりをして行かなければならないと考えているところです。
仕事の話は別にして、今回の中国国内出張で、初めて中国の新幹線に乗車しまし
たので、その時のレポートを少ししたいと思います。
6月25日の8時50分初の上海から南京までの新幹線で無錫まで行くから、ホテル
を7時10分までにチェックアウトするようにと、前日の夜、食事の後で言われて、明白了
(解った)と返事したものの、ホテルから上海駅まで20分か30分で行くはずだから・・・7
時50分初の間違えかなと思いつつ・・・・(最近私も中国語を少し理解できるつもりにな
っているのと、私の下手な発音の中国語も劉さんや他の精一の人も賢明に理解しよう
とする努力のおかげで、多少意思が伝わるようになって来ていますので、通訳なしで劉
さんと二人で出張に出かけられますが、はじめて会った中国人にはまったくといってい良い
ほど私の中国語は伝わらないのが現状です。・・・基礎的な中国語の勉強しなければ
無理ですね!
それで朝早くおきて、タクシーで上海駅まで行ったのですが、7時50分発の電車かと
聞くと、切符を見せてくれてやっぱり8時50分発・・・なんでこんなに早くホテルを出発し
なければならないのか等々の難しい会話は不可能!!
まあ、日本人のサラリーマンと違って、彼らは電車の旅はなれていないから仕方がないの
かもしれないなと、自分なりに納得して上海駅の硬い待合室の椅子で待つこと1時間。
ホームに誘導されて、おお!!これは日本の新幹線だと思っているのは日本人だけかも
しれません、それは中国の新聞発表では、上海~南京間と上海~杭州間に中国準
国産技術による高速列車が開通したと発表されているからです。
日本から新幹線の技術を導入したと言う話は前に聞いていて、中国で列車を製造す
る話も聞いていましたので、ある程度列車のデザインやシートの配置等は中国独自の
形にしたのかと思っていましたが、そっくり・・・・準国産技術とうたうなら多少変えたらと思
うのは私だけでしょうか・・・。
新幹線700系だと思いますが、ボディー形状と色まで同じ、内装の内張り化粧板は
さすがに艶や高級感は本物と比較すれば多少落ちるものの、デザイン・シートの形状・
配置・キャビンの出入り口の宣伝用のパネルまで同じで、電光掲示板の英語の文章は
駅名を除いてまったく同じです。
シートに座った感じは、少し柔らかいかなと(多少違う・・日本の新幹線の方が坐りごこち
はいい)感じる程度で、座席の前のテーブルの裏に書かれた案愛図柄も同じ内容には
驚きました。
上海駅から蘇州を経て無錫までは約一時間で行き、最高時速は250kmと聞いて
期待していましたが、上海駅をゆっくり出発して郊外に出た頃に245kmを少しの間表
示しただけで、後は160km~200kmの間で日本の特急列車並みですが、今のとこ
ろ上海近郊以外は未だ古い在来線の線路を使っているので、この程度しか出せないが、
順次線路を取り替えて時間短縮をしていくらしいと劉さんが言っていました。・・・・この程
度の会話は可能・・・。
乗りごごちや振動はほぼ日本の新幹線と同じ感じで、高速域が少ないからはっきりした
差は解りませんが、加速時のモーター(インバーター)の音は日本の新幹線と同じ音色で
した。
今後上海~北京や広州まで新幹線を走らせる計画があるかどうかは知りませんが、少な
くとも上海地区での経済発展にたいして、日本で新幹線が都市間の距離を縮めたと同
じ効果が出てくることは間違いないでしょう。
皆様も上海に行かれたら、一度中国純国産技術(偽術)の新幹線に乗ってみてください。
写真を少し撮ってきましたので、参考にしてください。
2008年07月10日
車田 修