■住宅関連情報/2020年7月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:国土交通省情報/6月の新設住宅着工戸数-前年同月比12.8%減の71,101戸。12カ月連続で減少。QUICKまとめ/市場予測の中央値-13.9%減。※日経QUICKニュ-ス7-31/20 14:09
  2. 住宅着工動向:同上/内訳-持ち家は16.7%減の23,650戸で、11カ月連続で減少。貸家は13.0%減の26,666戸で、22カ月連続で減少。分譲は7.7%減の20,189戸で、8カ月連続で減少した。※同上
  3. マンション動向:賃貸マンション市場/契約で期間が満了すれば更新しない定期借家物件がじわりと増えている。定期借家物件/借り手側に入居期間や中途解約の制約があるが、最近は「全戸が定期借家の物件も出始めている。賃貸市場の出にくかった都心一等地の高級物件が多く出回るようになり、住宅に選択肢が広がっている。※日経7-9/20P15
  4. マンション動向:賃貸マンション市場/不動産情報サ-ビスのアットホ-ム調査情報-2019年度の同社サイトに掲載した東京23区に賃貸マンションのうち5.2%が定期借家物件。前年度から0.4%増。ここ5年増え続けている。部屋が50㎡超~70㎡以下の物件の割合は9.8%、70㎡超の割合は25.9%と、面積が広いファミリ-向けで高まる傾向がみられる。※同上
  5. マンション動向:賃貸マンション市場/同上-平均募集家賃は70㎡超の賃貸マンションで定期借家の場合は月額286,800円。普通借家の場合は同298,400円と88,400円も開いた。この家賃差の理由/一因として「港区で分譲されたタワ-マンションの居室などが定期借家で賃貸に出ている」(アットホ-ム)と指摘。※同上
  6. マンション動向:不動産経済研究所情報/1-6月の首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の新築マンション発売戸数-前年同期比44.2%減の7497戸。1973年の調査開始後、上半期で初めて1万戸を割り込み過去最低。新型コロナウイルス流行で営業自粛、不動産会社が供給物件を絞り込み、4月686戸、5月393戸と単月でも最低更新。※日経7-16/20P13
  7. マンション動向:同上/値下がりが目立ったバブル崩壊後とは対照的に、1戸あたりの平均販売価格は6688万円と前年同期を8.7%上回り、過去最高を更新。三井不動産など経済体力のある大手のシェアが高まり、販売環境が厳しくなってもすぐには値引きが起こりにくい。「首都圏の1億円程度の高額物件の需要は悪くない」(同研究所)と。※同上
  8. マンション動向:同上/通勤への利便性などで都心部の物件の需要は底堅さ続く。1-6月/埼玉県-74.8%減、神奈川県-53.1%減。東京23区-29.6%減にとどまる。首都圏の供給戸数に占める東京23区の比率/51%と前年同期を10ポイント以上上回った。不動産各社/下半期も、都心部への近さや機能面を重視した物件を売り出す方針。※同上
  9. マンション動向:同上/20年通年の新築分譲マンション販売-バブル直後以来の3万戸割れが確実。同研究所予測/「2万戸程度になる」と。※同上
  10. マンション賃料:東京カンテイ情報/6月の分譲マンションの平均募集賃料-東京23区は1㎡あたり3860円、前月から0.4%上昇。2カ月ぶりの反転上昇で、過去最高を更新。首都圏/1.5%高の3108円で、5カ月連続の上昇。※日経7-16/20P15
  11. マンション賃料:同上/近畿圏-1%高い1981円で今年に入って最高値をつけた。大阪市/2551円で0.4%の小幅上昇に転じたほか、神戸市/築年数の浅い物件が増えたため1.7%高い1828円。中部圏-1%上がって1767円。名古屋市/1.3%高の1915円と、上昇が続いている。※同上
  12. 住宅:レオパレス21/アパ-トの家賃引き上げを始めた。新規契約者を対象に家賃平均の2%強の月1000円程度を値上げし、7月からは都心部など需要の多い物件の賃料をさらに引き上げる。施工不良が発覚したアパ-トの改修工事が遅れ業績が落ち込む中、収益を底上げする。※日経7-3/20P13
  13. 住宅:同上/全国で運営する約57万戸のうち、空き部屋として募集している6万戸強で値上げを始めた。同社の全国の平均賃料-44,000円。今後の焦点は施工不良の改修工事の進捗と入居率の推移だ。同社/「6月の新規契約は前年同期比2割増え単価も上昇している。入居率は8月から改善する」と。※同上
  14. 住宅:レオパレス21/2021年4月入社の新規採用を中止。アパ-トの施工不良問題で3期連続の最終赤字見通しと、業績は悪化。固定費圧縮のため約1000人を削減するなど構造改革を断行する予定で、20人程度の採用を予定していたが当面の経営立て直しを優先。20年4月/18人入社。21年4月入社の採用活動していない。※日経7-22/20P13
  15. 住宅:レオパレス21/宮尾社長-22日の定例株主総会で、施工不良で入居者募集を停止している物件について、2021年3月末までに3万戸程度に減らす目標を示した。20年3月末時点では5万戸が募集停止となっており、1年で約2万戸の施工不良を解消させて収益の改善を急ぐ。※日経7-23/20P13
  16. 住宅:阪急阪神不動産/今後販売する新築1戸建てのブランド名を「ジオガ-デン」に統一。新築マンションのブランド「ジオ」とそろえ、認知度の向上を図る狙い。顧客の意見を収集して開発に生かすジオのプロジェクトを戸建てにも広げる。同社/2019年に「ジオガ-デン」ブランドを立ち上げ、第Ⅰ号物件/大阪府箕面市で40戸販売。展開拡大中。※日経7-7/20P13
  17. 住宅:ライフデザイン・カバヤ/社員寮など大型物件向けに開発・使用しているCLT新工法を使った戸建て住宅を商品化。社内のフランチャイズネットワ-ク本部「日本CLT技術研究所」を通じ、8月から埼玉の近藤建設(ふじみ野市)など関東や関西、九州の加盟10社と販売を開始。※日経7-8/20P35
  18. 住宅:同上/販売するのは自由設計に対応できる上級グレ-ドの「THE CLASS CLT」と、2階建て、3階建ての広さ4タイプの「LAMI」。新工法/LC-core構法といい、高耐力の独自接合金物を活用し、従来のCLT建物に比べて耐震性が同等で、CLTパネル壁の使用量を50%削減。コストを大幅に抑えることができる。※同上
  19. 住宅:住友不動産/オンラインのみで行うマンションを販売。新型コロナウイルスの流行から、従業員が不特定多数の消費者と接触するのを削減。「シティハウス浅草橋」など、10日から東京都や埼玉県で販売活動開始の5物件が対象。価格/数千万円から。営業スタッフ/リモ-ト形式の販売拠点で顧客対応。利用者/自宅のウェブ上で部屋の様子など把握可能。※日経7-8/20P12
  20. 住宅:オ-プンハウス/公募増資などで最大で約501億円を調達。リモ-トワ-クの拡大で主力の戸建ての販売が伸びるなか、調達した資金を販売用不動産の獲得に動く。金融機関からの短期借入金を返済し、財務体質も改善する。内訳/約274億円を運転資金に、残りの227億円を三井住友銀行からの借入金の返済に充てる。※日経7-11/20P13
  21. 住宅:タマホ-ム/2020年5月期連結-増収増益。売上高2092億円(前期/1868)、経常益97.54(同/69.55)、利益51.09億円(同/39.34)。21年5月期連結見通し/売上高1950億円、経常益72.00億円、利益40.00億円。※日経7-14/20P17
  22. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-首都圏にある築10年程度の中古マンションで2019年の再販売価格が最もあがったエリアはJR山手線「原宿」駅周辺だった。物件を売る際に新築分譲時から価格がどれくらい上下したかを示す再販売価格/原宿-72.7%上昇、2年連続で首位。※日経7-4/20P18
  23. 住宅:中古住宅/同上-再販売価格を算出できた首都圏の515駅のうち、発売時の価格を上回ったのは157駅。全体に占める割合は3割に達し、18年の2割から増えた。全体平均では5.7%の目減りだが、目減り幅は18年より縮小。新築マンション価格の高騰が中古市場にも波及。※同上
  24. 住宅:中古住宅/不動産テック企業のエステ-トテクノロジ-ズ(東京)-都内10万棟の中古マンションの相場価格をAIで提示するサ-ビスを開始。売却や購入を検討している物件名や広さを入力すると、周辺の似た物件の売却価格などを基に価格を推定する。英語と中国語にも対応。利用は無料で、利用者が売却に至れば同社が仲介手数料を得る。※日経7-27/20P7
  25. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-東京都心部の中古マンション価格は8カ月ぶりに前月を下回った。6月の平均希望売り出し価格(70㎡換算)/都心6区(千代田、中央、港、新宿、渋谷、文京)で前月比0.9%安の8294万円。23区や都全体も2カ月連続で下落。※日経7-28/20P21
  26. 住宅:中古住宅/同上-神奈川、埼玉、千葉各県はいずれも上昇したが、東京の値下がりが響き、首都圏全体では0.2%下落し3668万円。首都圏がマイナスになるのは4カ月連続。コロナ禍で経済の先行きが見通しにくく、売り手側が物件の価格設定に慎重になる面もあるようだ。※同上
  27. 住宅:中古住宅/同上-近畿圏は0.5%上がり2450万円。大阪府/0.2%安の2634万円、兵庫県/1.1%高の2166万円。中部圏は0.1%高い1944万円、2カ月ぶりに上昇。※同上
  28. 地価:国税庁情報/2020年分の路線価-全国平均は5年連続で上昇。そのけん引役を新型コロナウイルスの感染拡大が直撃。訪日客が急減し、オフィス需要も陰る。国土交通省情報/路線価の基準時点の1月に比べて4月に地価は全国4地区で下落。下落地区がでるのは6年ぶり。コロナ渦で足元に資産デフレの影が忍び寄る。※日経7-2/20P5
住宅リフォーム関連
  1. 解体:クラッソ-ネ(住宅の解体と外構工事の一括見積もりサ-ビスを全国展開/名古屋市)/高知と徳島の生活協同組合と提携。生協のホ-ムペ-ジに同社のサイトを掲載。組合員が空き家を解体したり、壁のリフォ-ムといった外構工事をしたりする際、複数の工事会社の見積もりを一括提示する。施主と工事会社を直接つなぎ施工費を削減。※日経7-11/20P27
住宅ロ-ン関連
建材・住設・家具関連
  1. 建材:鋼板/薄鋼板の国内在庫が3カ月ぶりに増加に転じた。主要3品種(熱延、冷延、表面処理)の5月末のメ-カ-・流通在庫の合計量/446万トン(速報値)で、4月末比105,000トン(2.4%)増。大型連休に新型コロナウイルスの影響が重なり、鋼板の需要が低迷。例年/5月は在庫が増えやすい。過去10年の平均/4月末より109,000トン増加。※日経7-3/20P18
  2. 建材:ステンレス/日鉄ステンレス-自動車や厨房機器などに使うステンレス鋼板の国内流通(店売り)向けの7月契約価格を6月から据え置く。原料のニッケルの国際価格が小幅な上昇にとどまったため。ニッケル系やクロム系の冷延薄鋼板の価格を据え置く。6月には原料高を反映し、それぞれ1トン5000円引き上げた。※日経7-9/20P15
  3. 建材:建設用鋼材/日本製鉄-H形鋼の一般流通(店売り)価格を7月契約分から1トン当たり5000円引き上げた。値上げは1年7カ月ぶり。原料高などにより悪化している採算の改善を図る。H形鋼の在庫/減少傾向(「ときわ会」情報/6月末時点-5月末比6.7%減)。東京地区の流通価格/現在-1トン76,000円前後。※日経7-10/20P16
  4. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-8月の契約価格を全品種で7月と同水準に据え置く。H形鋼/1トン81,000円、熱延コイル/65,000円で据え置く。「前月の値上げの浸透具合を見極めたい」(同社)。同社/アジアの鋼材相場の上昇や鉄鋼原料の鉄スクラップ高を背景に、全品種の7月契約価格を引き上げた。減産継続中。※日経7-15/20P18
  5. 建材:アクリル板や塩ビシ-ト/新型コロナウイルスの飛沫感染を防ぐための資材として定着しつつある。オフィスや店舗、タクシ-の車内などに設置が広がり、メ-カ-の国内出荷は前年同月比で2ケタ増が続く。従来の需要(アクリル板/建設資材、看板、陳列棚。塩ビシ-ト/イベント関連)の停滞もあり、価格への波及は今のところ限定的だ。※日経7-28/20P21
  6. 建材:セメント/セメント協会情報-6月のセメント国内販売量は3,362,395トンで、前年同月比1.3%減。前年を下回るのは9カ月連続。大震災の復興需要が一巡した東北のほか、四国も公共事業向け需要が振るわず落ち込んだ。※日経7-30/20P21
  7. 建材:産業資材/景気動向に敏感な資材や燃料の企業間取引価格をもとに算出した日経商品指数42種(1970年=100)の7月末値-168.482、前年同月比10.821ポイント(6.0%)低下。前年比での低下は20カ月連続。コロナ禍に伴う急激な需要の落ち込みは和らいできたものの、先行きの不透明感は強い。※日経8-1/20P18
  8. 建材:三協立山/2020年5月期連結-最終赤字。売上高3136億円(前期/3377)、経常益16.11億円(同/6.16)、利益▲15.33億円(同/▲14.19)。21年5月期連結見通し/未発表。※日経7-10/20P13
  9. 建材:三協立山/新社長-平能 正三氏(ひらの・しょうぞう)。1982年(昭57年)立命館大理工卒、三協アルミニウム工業(現三協立山)入社。15年取締役執行役員、19年取締役専務執行役員。富山県出身。62歳(8月27日就任。山下清胤社長は相談役に)。※日経7-10/20P10
  10. 建材:ノダ/2020年5月中間期連結-減収減益。売上高311億円(前年同期/329)、経常益14.65億円(同/16.10)、利益8.07億円(同/9.48)。20年11月期連結見通し/未公表。※日経7-16/20P17
  11. 建材:東京製鉄/2021年3月期単独見通し-税引き利益は前期比60%減の55億円。最終減益は2期連続。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、鋼板類の需要が国内外で落ちる。原料の鉄スクラップ価格の上昇にあわせた鋼材の価格引き上げも建材向け販売数量を下押しする。期末配当/前年同期と同じ8円を予定。※日経7-16/20P14
  12. 建材:岡部/2020年6月中間期連結-減収減益。売上高311億円(前年同期/318)、経常益20.38億円(同/27.33)、利益6.36億円(同/16.85)。20年12月期連結見通し/売上高631億円、経常益42.50億円、利益18.50億円。※日経7-31/20P16
  13. 住設:アサヒ衛陶/2020年5月中間期連結-黒字化。売上高10億円(前年同期/12)、経常益0.29億円(同/▲0.91)、経常益0.21億円(同/▲0.94)。20年11月期連結見通し/未公表。※日経7-16/20P17
  14. 家具:くろがね工作所/2020年5月中間期連結-赤字。売上高41億円(前年同期/52)、経常益▲0.96億円(同/▲0.63)、利益▲1.42億円(同/▲0.65)。20年11月期連結見通し/売上高105億円、経常益0.85億円、利益0.40億円。※日経7-16/20P17
  15. 家具:浅川造船(今治市)/愛媛県の地場産業の造船業で建造時に使用する足場板(国産ズギの古材/約5千枚保有、長さ300✕幅20✕厚さ5㎝)を、家具(テ-ブルなど)に再生させるプロジェクト「瀬戸内造船家具」が始動。浅川造船、インテリアショップ「コンテナ」を運営の真聖建設(松山市)、企画会社のオズマピ-ア-ル(東京・千代田)の3社。※日経7-16/20P31
  16. 家具:大塚家具/家具のサブスクリプション(定期課金)を手がけるスタ-トアップ、Elaly(エラリ-、東京)と組んで同社のサブスクサ-ビスに商品を供給。ソファ-やダイニングテ-ブルなど約70品目を揃え、1カ月単位で借りられる。高額な家具も手軽に試せる。大塚家具の商品に触れる機会を増やし、将来の購入につなげる。在宅勤務の需要もつかむ狙いも。※日経7-17/20P13
合板・木材関連
  1. 合板:国産合板/住宅の壁や床に使う国産針葉樹合板の流通価格が一段と下落した。構造用合板の指標品(厚さ12mm)の東京地区の問屋卸価格/前月比10円(1%)安の1枚1030円(中心値)。住宅着工減で需要が弱く、3月後半から下落局面が続いている。※日経7-15/20P18
  2. 合板:国産合板/農林水産省情報-6月の針葉樹合板の生産量は222,598立方mと前年同月比19.5%少ない。合板メ-カ-/4月から本格的な減産を続ける。背景/住宅着工の減少。※日経7-28/20P21
  3. 合板:輸入合板/コンクリ-トの基礎工事や住宅に使う輸入合板も値下がりした。コンクリ-ト型枠用/前月比20円(2%)安の1枚1220円(中心値)で2014年8月以来の安値を付けた。構造用/同20円(2%)下がり1枚1260円(中心値)。※日経7-15/20P18
  4. 合板:輸入合板/住宅の壁や床に使う構造用の輸入合板が一段と下落。厚さ12mm品の東京地区の問屋卸価格/7月中旬比10円(1%)安の1枚1250円(中心値)、2014年8月以来の安値を付けた。作秋の消費増税の反動減や新型コロナウイルスの影響で住宅着工の減少が続いており、合板の需要も弱い。今年3月以降/下げ幅拡大。※日経8-1/20P18
  5. 木材:輸入丸太/TPPで増やすはずだったカナダからの丸太輸入が逆に急減している。カナダ側/2国間の取り決めを記した交換公文(サイドレタ-)に「日本向け輸出を許可する」(輸出を認めなければならない)と明記、2020年4月の入荷はゼロ。現地企業のストライキなどの影響が出たもようだが、農林水産省や関係者は事態を重視。※日経7-16/20P5
  6. 木材:製材品/木造住宅に使うカナダ産製材品の7-9月期の日本向け価格が前四半期から横ばい。米国でDIY向けの需要が拡大し、日本で需要が減る中でも対日価格は下落しなかった。指標のカナダ西部内陸部のSPF(トウヒ・マツ・モミ類)/日本向け規格のJグレ-ド-1000ボ-ドメジャ-(MB=2.36立方m)あたり510-520ドル(運賃込み)。※日経7-17/20P18
  7. 木材:国産丸太/スギやヒノキといった国産丸太が急速に値下がりしている。全国森林組合連合会情報(全国の5月の平均取引価格)/梁などの中目用のスギ丸太-1立方m10,400円と前年同月比11%安い。柱用-10,500円で6%下落。ヒノキ丸太の中目用-14,000円、柱用-13,600円といずれも11%安い。背景/住宅着工の減少。※日経7-28/20P21
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいた不動産投資に底打ちの兆しが出ている。不動産サ-ビス大手のJLL情報/6月の不動産取得額-約2800億円と5月(360億円)から急増し、先行指標である鑑定の問い合わせ件数はコロナ前の水準に戻った。感染「第2波」への警戒感はあるが、金利低下で不動産投資への関心が高まった。※日経7-7/20P7
  2. 不動産:新型コロナウイルス感染拡大を契機にオフィスのあり方が変わってきた。在宅勤務の普及が進み、企業がコスト削減も見込んで都心のオフィス面積を減らす一方で、郊外や地方に分散する動きも出てきた。感染防止対策で社員同士の距離をオフィスで確保する工夫も見られる。コロナは働き方だけでなく、働く場所の新常態も企業に迫る。※7-10/20P1,3
  3. 不動産:三鬼商事情報/6月末時点の東京都心5区・オフィス平均空室率-前月比0.33ポイント上昇の1.97%と、上昇幅は2010年2月以来、10年4カ月ぶりの高水準。ニッセイ基礎研究所/主要な東京都心部空室率について「24年に4%台に上昇する」と予測。※同上
  4. 不動産:野村不動産情報/サテライト型シェアオフィスを27年度までに現在の約6倍の150拠点に増やす。JR横浜線「相模大野」駅近くなど郊外に重点立地する。2月時点で契約する企業は270社だったが、現在は約470社に上がる。「自宅近くで働きたい人が1日中利用することも多い。今後もオフィス分散需要が出てきそうだ」(同社)。※同上
  5. 不動産:富士通/国内のグル-プ全体を含めたオフィススペ-スを今後3年メドに半減させる。新型コロナウイルス感染拡大を受け、オフィスへの出勤率を最大25%に抑える働き方を始めたが、在宅を継続する。出社を前提とした働き方の見直しが広がる可能性がある。富士通/全国の支社や出先のオフィススペ-スを段階的に削減していく。※日経7-4/20P1
  6. 不動産:不動産各社/不動産会社が抱えるマンションやホテル、施工中の物件などの在庫が増加傾向。3月期決算企業41社の在庫/2020年3月期末-約4兆8000億円と10年前比で7割(約2兆円)増加。低金利や販売の伸びを背景に戦略的に在庫を積み増してきたが、足元では新型コロナウイルスが直撃。コロナ長引けば/業績に打撃も。※日経7-11/20P3
  7. 不動産:飲食店情報サイトのぐるなみ/2021年1月、東京都内の本社のオフィス面積を約4割削減。本社勤務従業員(約1300人)は望めば、全勤務日数原則在宅で働けるようになる。将来は本社勤務の従業員が全国どこにでも住めるようにする。新型コロナウイルス禍の長期化を予想、オフィスに縛らない新たな働き方を探る。※日経7-27/20P5
  8. 建築:竹中工務店とNTTドコモ/建設作業員の業務効率や安全性を高めるために現場(複雑な下請けシステムなど)のデジタル化に向けた技術協力をする。ドコモが持つ通信インフラやあらゆるモノがネットにつながる「IoT」の技術と竹中工務店の建設工事に関する知見を組み合わせる。早ければ2020年度内にも一部技術の商品化を目指す。※日経7-15/20P12
  9. 建築:同上/建設現場-若手人材が少なく、作業員の高齢化が進んでいる。日本建設業連合会情報/建設従業員の約1/3を55歳以上が占める。さらに国の残業規制が24年から適用されるため、労働時間の削減も迫られる。労働環境を改善し、若手人材の入職や定着を促すことが業界全体の課題となってきた。※同上
  10. 施設:穴吹ハウジングサ-ビス/マンション管理のほか、駐車場・民泊の運営を手がける。「コロナを契機に事業ごとに契約条件を見直す」(社長)と。インバウンドに頼っていた民泊向けの部屋は、テレワ-クの拡大を見据えて「企業に1カ月単位で貸し出す月額利用を増やす」(社長)考えだ。子会社を通じ、中四国・九州地方で約300拠点の民泊事業展開。※日経7-14/20P39
  11. 施設:積水ハウスと米ホテル大手のマリオット・インタ-ナショナル/地方の「道の駅」に併設する小型ホテルを10月から順次開業。第Ⅰ弾/年内に京都府など4府県8カ所に開業し、2025年には25道府県で約3000室規模に広げる計画。新型コロナウイルス感染拡大の影響はあるが、国内旅行の需要は底堅いと判断。※日経7-31/20P11
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社がサウジアラビアから長期契約で輸入する原油(DD原油)価格が2カ月連続で上昇。代表油種「アラビアンライト」の6月積み価格/1バレル35.28ドルと、5月積み比42%高。世界の経済活動再開や産油国の大幅減産で需給バランスの改善期待が高まり、指標となるドバイ原油価格が上向いたのを映した。※日経7-2/20P19
  2. 原油:アジア指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/約4カ月ぶりの高値を付けた。取引の中心となる9月渡し/16日-1バレル43.90ドル前後と前日比0.30ドル高い。石油輸出国機構などは協調減産の規模を8月から縮小することを決めたが、在庫減少など需給安定への期待から買いが優勢となった。※日経7-17/20P18
  3. 素材:ナフサ/日本が石化原料向けに輸入するナフサの価格が11年ぶりの安値。原油安に加え、アジア市場に余剰の安いナフサの流入が増えたため。貿易統計情報/5月の平均輸入単価-1キロリットル21,926円と、前月比7265円(25%)安。2009年1月以来、11年4カ月ぶりの安値。4-6月/同25,000円前後、1-3月/同44,800円から大幅安。※日経7-2/20P19
  4. 素材:合成樹脂/代表的な合成樹脂の国内取引価格が軒並み下落。ポリエチレンやポリプロピレン/4月以降、それぞれ従来比で1キロ当たり10-20円(5-10%)下落。3-4月に主原料のナフサが急落したことが国内に波及。東京地区の大口価格/低密度ポリエチレン-1キロ200-230円程度に下落。ポリプロピレン-同200-240円程度に下がった。※日経7-8/20P18
  5. 素材:合成樹脂/同上-これを受け、合成樹脂各社と大口需要家は4月以降に価格交渉を本格化。大口需要家は引き下げを要求。合成樹脂の国内出荷は総じて低調。※同上
  6. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/建設資材や日用品に使う塩ビの輸出価格-一段と上昇。日本の塩ビ大手の8月積み価格/中国向け-1トン820-830ドル(運賃込み)と前月比30-40ドル高い。インド向け-同程度上がり、900ドル。需要が回復に向かう中、アジアで塩ビ工場の定期修理が重なり、需給が引き締まる。※日経7-30/20P21
  7. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/日本国内-塩ビの出荷量は減少している。塩ビ工業・環境協会情報/6月の国内向け出荷-前年比13.4%減の77,140トン。2カ月連続の2ケタ減。輸出-63,656トンと28.5%増。コロナ禍前の水準に回復。※同上
  8. 塗料:関西ペイント/海外の拡大路線を転換。2020年度中にナイジェリアから撤退。アラブ首長国連邦では内装用塗料などを製造する合併会社を解消した。欧米の塗料メ-カ-に先駆けて新興国に進出したが、経済減速で業績が悪化。中国で展開する建築用塗料も撤退を決めており、自動車向け塗料が強いインドなど収益重視にシフトする。※日経7-11/20P10
  9. 塗料:川上塗料/2020年5月中間期連結-最終赤字。売上高24億円(前年同期/27)、経常益0.05億円(同/1.44)、利益▲0.03億円(同/1.09)。20年11月期連結見通し/売上高55億円、経常益2.40億円、利益1.75億円。※日経7-15/20P17
環境関連
アジア関係/その他
  1. 海外:米国/大和ハウス工業-米国で分譲マンション事業に参入。オ-ストラリアの不動産大手と共同でニュ-ヨ-ク市のマンハッタンに41階建ての高層物件を開発し、2021年8月に発売開始計画。総事業費/約400億円。日本の住宅不動産大手/国内市場が縮小するなか、かつて撤退した米国を人口増加が続く市場とみて再参入する動きが目立つ。※日経7-15/20P13
  2. 海外:米国/同上-米国の住宅市場は株高や低金利の住宅ロ-ンが追い風となり新型コロナウイルスの影響からの回復が早まっている。同社/米国で戸建てと賃貸アパ-ト、商業施設を手掛ける。米国事業の21年3月期売上高見込み/前期比5%増の1234億円。海外全体の22年3月期売上高4000億円を目指すなか、米国で半分弱まで引き上げる。※同上
  3. 海外:米国/米国で住宅の壁や床に使う構造用木材の価格が史上最高値をつけた。DIYや住宅向けの需要がメ-カ-の予想を上回って拡大し需給が引き締まった。今後の対日輸出価格や日本の住宅メ-カ-の調達にも影響が出そうだ。※日経7-31/20P22
  4. 海外:米国/米業界紙ランダム・レングス情報-北米構造材15種の平均価格(名目サイズ)は7月第4週に1000ボ-ドメジャ-(BM=2.36立方m)あたり587ドルと前週比で30ドル上昇。2018年6月の最高値(582ドル)を上回った。北米の構造材メ-カ-/新型コロナウイルスの感染拡大で経済が停滞、建材需要が減少するとみて春先から減産。5月から需要急増。※同上
  5. アジア:中国/中国の2020年4-6月の実質成長率-2四半期ぶりにプラスに転じた。経済を押し上げた要因/見逃せないのがマンションの好調な売上げだ。中国人はなぜいま家を買うのか?/単価の安さ。「億ション」/1-2割安い物件に高給取りの会社員らが割安に飛びつく。景気が落ち込むと国が不動産売買を刺激。※日経7-17/20P11
  6. アジア:中国/第2四半期-105都市のうち住宅地価の前期比の上昇率が上昇した都市は87、前四半期に比べて19都市増。前年同期比では、地価の上昇率が上昇した都市は91都市で、前四半期に比べて5都市減少。※京貿
  7. アジア:中国/第2四半期-中国国内の不動産開発投資・販売指標は前年同期に比べて下げ幅が引き続き縮小し、需給状況が徐々に好転している。不動産開発景気指数は上昇を続けており、複数の指標にマ-ジンの改善が表れ、市場は段階的に回復状態を示している。※同上
  8. アジア:中国/国家統計局情報-6月の70大中都市の分譲住宅販売価格変動状況。①1線都市の新築・中古住宅販売価格の前月比上昇幅は縮小、2,3線都市の上昇幅はやや拡大。②1線都市の新築・中古住宅販売価格の前年同月比上昇幅はやや拡大、2,3線都市は縮小傾向続く。不動産市場/全体的に落ち着き、価格は前月より若干上昇。※京貿
■トピックス
  7-9月産業天気図/コンビニなど8業種で改善         <日経7-6/20P1,16,17>
  • 日経/まとめ:主要30業種の2020年7-9月期の産業天気図予測/コンビニエンスストアや百貨店など8業種が改善する。一方、紙・パルプと人材派遣の2業種が悪化する。→前回の4-6月期/13業種が「雨」だったが、今回は5つ減った。新型コロナウイルス感染拡大を防止するための休業要請の解除など経済活動の再開に伴い、最悪期を脱した業種が多い。→全体の6割強にあたる19業種が「雨」または「小雨」で、感染が再び加速する「第2波」への警戒感はなお強い。産業天気図の前期実績比の業種数の増減<( )内、▲は減少、-は横ばい>/「晴  れ」2(-)、「薄日」3(▲1)、「曇り」6(3)、「小雨」11(3)、「雨」8(▲5)。住宅関連産業の天気図は次の通り。
  • マンション・住宅/「小雨」→「小雨」:発売3万戸割れも/首都圏の新築分譲マンションの売れ行きは7月以降も厳しい状況が続く。近年の価格高騰に加え、新型コロナウイルスによる消費マインドの冷え込みが響き不動産各社が発売を絞っている。首都圏の年間発売戸数は20年、28年ぶりに3万戸を割る可能性が高い。大手住宅メ-カ-の戸建て注文住宅も低迷が続く。
  • 建設・セメント/「薄日」→「薄日」:受注や着工に遅れ/2020年夏の開業を見越した工事の竣工が相次ぎ、7月以降はいったん完工高が減る見通し。緊急事態宣言で営業活動が停滞したため、新規工事の受注や着工に一部遅れが出ている。感染拡大を防ぐため工事を中断する動きもあったが、現場数や期間が限定的だったため、影響は軽微とみられる。
  • 鉄鋼・非鉄/「雨」→「雨」:製造業の需要減続く/高炉の一時休止が続く7月以降も粗鋼生産は低水準となる見込みだ。自動車など製造業で生産活動は回復しつつあるが、消費などの戻りは鈍く、鋼材需要は大きく改善する材料に欠ける。非鉄も同様に製造業での需要が弱く苦戦する。コロナの影響で銅や亜鉛などの鉱山が低操業となっている点も不安材料だ。
  • 石油/「雨」→「小雨」:需要回復始まる/政府の緊急事態宣言が解除されたことで、石油製品の需要が回復し始めた。特に、物流などで使われる主力のガソリンと軽油が急回復している。ただ新型コロナウイルスの第2波の懸念もあり、人の移動が活発化するかは不透明だ。景気の低迷が続けば、石油需要回復が一過性で終わる可能性もある。
  • 化学・繊維/「小雨」→「小雨」:自動車向けが低迷/経済活動の低迷で消費が落ち込み、樹脂や合成繊維の生産設備の稼働減が続く。自動車需要が低迷し石油化学原料のエチレン生産設備の稼働率は節目の9割を割る局面も。航空機向けが不調な炭素繊維でも生産調整が進む。中国経済の復活や半導体関連の需要増に期待が集まるが、回復は秋以降との声が多い。
  • 産業・工作機械/「雨」→「小雨」:10年来の低水準に/5月の工作機械受注額は512億円で、10年来の低水準に落ち込んだ。新型コロナの影響で特に国内・欧米での投資が冷え込み、回復の兆しがみえる中国も全体の減少を補うには至っていない。業界では7月以降に需要が反転するとの見方が広がる一方、米中摩擦が再びくすぶる気配もあり、先行きは不透明だ。
■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
       ※国貿=国際貿易          ※高新=高知新聞