■住宅関連情報/2020年3月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:国土交通省情報/2月の新築住宅着工戸数-63,105戸で、前年同月比12.3%減。8カ月連続減。季節調整済みの年率換算値/前月比7.2%減。QUICKまとめ/市場予測の中央値(14.7%減)は下回った。一戸建て住宅の着工減が全体を押し下げた。※日経QUICKニュ-ス3-31/20 14:27
  2. 住宅着工動向:同上/内訳-貸家は18.9%減の22,638戸で、18カ月連続減。リ-マン・ショック後の2008年12月から20カ月連続で減少して以来の長さ。金融機関による融資条件の厳格化が影響。持ち家は11.1%減の19,557戸と7カ月連続減。民間資金による持ち家の需要減が響いた。分譲住宅は3.9%減の20,342戸と、4カ月連続減。※同上
  3. マンション動向:マンション賃料/東京カンテイ情報-2月の分譲マンションの平均募集賃料は首都圏で1㎡あたり2978円、前月比3.6%上昇。1都3県すべてで上昇。賃料水準の最も高い東京23区/1.6%上昇し3792円、最高値を更新。さいたま市/2.5%上昇、2000円台に迫った。※日経3-18/20P27
  4. マンション動向:マンション賃料/同上-近畿圏は0.6%高い1867円で5カ月ぶりに反転。大阪市/2.2%上昇。中部圏は3.7%上昇して1762円。名古屋市で3.0%上がり、7カ月ぶりに1900円台となった。※同上
  5. マンション動向:マンション事業主の不動産会社/「利便性や良好な居住環境、資産性などが評価され販売は順調」。東京カンテイ情報/首都圏の新築マンションの平均(309万円)を2倍超上回る高級マンションだが、利便性の高さなどが評価されて売れ行きが良い。共稼ぎ世帯が増え、職場への負担が少ない「駅近」の旺盛な需要が続く。地方も同様。※日経3-31/20P9
  6. マンション動向:首都圏は大手不動産7社の発売戸数のシェア/5割前後とされ、今後もしばらく高値が続くとみられていた。だが、新型コロナ感染拡大はマンション市場にも影響しそうだ。訪日外国人の減少や在宅勤務の導入でホテルやオフィスの需要が減少し、新築マンションの用地取得や競争相手が減る可能性がある。※同上
  7. マンション動向:地価上昇でマンションの資産価値は維持・向上しやすく、これまで実需に加えて富裕層や投資家の資産形成目的や購入も目立っていた。東京カンテイ/「新型コロナの事態収拾の見通しが立たなければ、富裕層や投資家の購入は低迷するのではないか」と見る。現状の状態が今後も続くか、マンション販売の現場にまず変化の兆しが現れるかも。※同上6)住宅:積水ハウス/2020年1月期連結-増収増益。売上高24151億円(前期/21603)、経常益2139.05億円(同/1951.90)、利益1412.56億円(同/1285.82)。純利益/最高値-戸建て住宅の販売の伸びと、米国の賃貸住宅の売却益が寄与。20年1月期連結見通し/売上高25850億円、経常益2050.00億円、利益1370.00億円。※日経3-6/20P17
  8. 住宅:ファ-スト住建/2020年1月中間期連結-減収減益。売上高76億円(前年同期/82)、経常益4.14億円(同/6.63)、利益2.78億円(同/4.28)。※日経3-7/20P13
  9. 15)住宅:東栄住宅/新社長-佐藤千尋氏(さとう・ちひろ)。1996年(平7年)関東学園大経卒、東栄住宅入社。15年取締役、19年取締役常務執行役員。神奈川県出身。48歳(4月1日就任。西野弘社長は取締役に)※日経3-10/20P14
  10. 28)住宅:サンヨ-ホ-ムズ/新社長-松岡久志氏(まつおか・ひさし)。2001年(平13年)三洋エステ-ト入社。06年サンヨ-ホ-ムズ取締役。18年代表取締役副会長。三重県出身。56歳(4月1日就任。松本文雄社長は取締役に)。※日経3-13/20P15
  11. 住宅:明豊エンタ-プライズ/2020年1月中間期連結-黒字化。売上高57億円(前年同期/29)、経常益2.81億円(同/▲0.78)、利益1.01億円(同/▲0.90)。20年7月期連結見通し/売上高132億円、経常益4.10億円、利益2.00億円。※日経3-14/20P15
  12. 住宅:合人社計画研究所/高知県津野町のPFI事業(民間資金を活用した社会資本整備)で、賃貸住宅を整備する。ファミリ-向けに合計8戸を建設し、同町での定住促進につなげる。入居開始/2021年4月予定で、25年間維持管理を手掛ける。※日経3-17/20P39
  13. 住宅:同上/県内の建設会社などのと共同出資する特別目的会社を通じて津野町と事業契約締結。契約金額/1億8760万円。津野町の狙い/住宅建設や25年にわたる長期の運営を委託することで、建設や運営にかかる費用を抑制し、定住人口の拡大につなげたい。合人社/PFI事業-今回が全国で47件目の受託。※同上
  14. 住宅:ヤマダ電機/10月1日付で持ち株会社に移行-社名を「ヤマダホ-ルディングス」に変更。ヤマダ電機の山田昇会長がヤマダHDの社長に就任する見通し。家電や住宅関連の販売などを承継する全額出資会社を4月に設置し、事業会社の新しい「ヤマダ電機」として傘下に置く。※日経3-17/30P17
  15. 住宅:住宅メ-カ-のライフデザイン・カバヤ(岡山市)/ウェヴサイトで最安で898円(税別)からの木造住宅の販売を始めた。用意した建築条件44項目の選択肢を段階的に画面に提示、施主だけで住宅をシュミレ-ションしながらプランを作成できる。相談を受ける担当者らの人件費を抑え、低価格化を実現。初年度100棟の販売をまざす。※日経3-18/20P43
  16. 住宅:大和ハウス工業/樋口武男会長(81)が6月26日付で退任。高齢を理由に本人から退任を申し出た。最高顧問に就き、会長席は空席。樋口氏/2001年から約20年間(売上高1兆円から4兆円へ)、社長・会長を務めた。大和ハウス工業の「中興の祖」が経営の第一線を退く。「・・気がついたことを若い社員に伝えていきたい」と。※日経3-27/20P16
  17. 住宅:日鉄興和不動産/4月以降に完成する分譲マンションと賃貸マンションの全てに無人コンビニを設置する方針。3月30日/無人コンビニ事業展開のスタ-トアップ企業の600(東京・千代田)に2億円出資し業務提携。在宅勤務が広がっており、マンションの利便性を高める。無人コンビニ/冷蔵のショ-ケ-ス型。60-100品程度置く。※日経3-28/20P11
  18. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-2月の中古戸建て住宅の平均希望売り出し価格は首都圏で前年比1.8%安い3251万円。マイナスは3カ月連続で、東京都の下落幅が大きく、首都圏の平均も押し下げている。※日経4-1/20P23
  19. 住宅:中古住宅/都県別-東京都は8.2%安い4803万円で、5カ月ぶりに5000万円を割り込んだ。好立地の売り物が減り、価格の下振れ傾向が続いている。千葉県は4.3%安い2140万円。近畿圏/4.4%安の2515万円で3カ月ぶりにマイナスに転じた。中部圏/3.7%高い2387万円で、2カ月連続で上昇。※日経4-1/20P23
  20. 住宅:政府/「賃貸住宅管理業務等の適正化に関する法律案」を閣議決定。アパ-トなど賃貸住宅を一括で借り上げ、入居者にまた貸しする「サブリ-ス」に初めて法規制がかかる。背景/約束した賃料が顧客に払われないなどのトラブルが多発。「必ずもうかる」などの勧誘の禁止、契約内容を書面で交付し説明する義務などを事業者に課す。※日経3-7/20P7
  21. 地価:国土交通省情報/2020年1月1日時点の公示価格-商業・工業・住宅の全用途平均(全国)は1.4%のプラスと5年連続で上昇。札幌など中核4都市を除く地方圏も0.1%上昇と28年ぶりにプラスに転換。ただ、訪日客の増加や都市の再開発がけん引する構図で、新型コロナの経済への打撃が長引けば影響は避けられない。※日経3-19/20P1
  22. 地価:同上/住宅地-堅調な雇用や超低金利に支えられ、0.8%上昇。商業地-3.1%上昇、それぞれ前年より伸び幅拡大。地方中核4都市(札幌、仙台、広島、福岡)/伸びが11.3%と2桁上昇。訪日客の消費を見込んだ商業施設やオフィスの開発が活発。東京などの不動産価格上昇で、より高い投資収益を求めるマネ-が地方に流れた。※同上
  23. 住宅着工動向:国土交通省情報/1月の新設住宅着工戸数-前年同月比10.1%減の60,341戸。7カ月連続で減少。QUICKまとめ/市場予測の中央値-5.7%減。内訳/持ち家-13.8%減の18,037戸、6カ月連続減。貸家-2.5%減の24,147戸、17カ月連続減。分譲-14.6%減の17,856戸と3カ月連続減。※日経QUICKニュ-ス2-28/20 14:05
住宅リフォーム関連
住宅ロ-ン関連
  1. 改装資金:LIFULL(ライフル)/米セキュリタイズと組み、今夏にも不動産を裏付けとしたデジタル証券を発行・流通させる仕組みをつくる。地方の空き家の改装資金を個人から数千~数万円単位で小口で調達することで、地方創生につなげる。特別目的会社が地方の空き家を取得し、小口ト-クンを発行。ト-クン販売で集めた資金で空き家を改装。※日経3-10/20P9
  2. 融資:スルガ銀行/不正な融資で過大な借り入れをしたシェアハウスの所有者-物件を手放せば借金返済免除。まず、東京地裁に民事調停を申した立ていた257人(323棟/合計債務額は約440億円)を対象に、土地と建物の物納を条件に借金を帳消しにする。望めば他の所有者にも同じ措置をとる。シェアハウス所有者/全体では1258人。※日経3-26/20P9
建材・住設・家具関連
  1. 建材:セメント/セメント協会情報-2020年度の国内セメント需要は19年度見込みと同水準の4100万トンになるとの見通し。官公需/公共事業予算は19年度並み確保されるが、建設業界の人手不足で工事の遅れなどの市況が続く。民間需要/五輪開催中は東京を中心に大幅な減少を予想、五輪後は都心再開発やリニア関連需要を見込む。※日経3-3/20P20
  2. 建材:建設用鋼材/建設向けの代表的な鋼材でビルの梁や柱に使うH形鋼の流通価格が下落。指標品種/1カ月前比2%安。一巡した五輪関連に代わる工事案件が乏しい。景況感の悪化で製造業の設備投資といった需要も鈍い。3月の年度末が近づき、在庫を減らして現金を確保するための安値販売が出ている。※日経3-4/20P21
  3. 建材:建設用鋼材/H形鋼の東京地区の鋼流通価格-1トン81,000円前後。2月比2000円下落。年初からの下げ幅/4000円(5%)に達し、2年2カ月ぶりの安値水準。山形鋼やみぞ形鋼-それぞれ1トン81,000円前後と、2月比で1000円下落。機械など製造業向けが多い鋼板類に比べても、鉄骨向け建材の落ち込みが目立つ。※同上
  4. 建材:建設用鋼材/「ときわ会」まとめ-直近1月末のH形鋼の在庫量は196,100トン。需給均衡の目安とされる20万トンを下回っている。在庫率/1月-2.94カ月と2カ月連続で上昇。流通業者は仕入れを抑えているものの、出荷の低調ぶりが際だった。工事の遅れが見込まれるとして、売却を急ぐ流通事業者が出ているようだ。※同上
  5. 建材:建設用鋼材/国内の薄鋼板の主要3品種(熱延、冷延、表面処理)の2020年1月の在庫量(メ-カ-と流通の合計、速報値)は4,441,000トン。19年12月比123,000トン増加。※日経3-5/20P20
  6. 建材:建設用鋼材/鉄筋コンクリ-ト(RC)造の建設に使う棒鋼の流通価格が下落。2019年秋比約3%値下がり、2年3カ月ぶりの安値。マンションの建設需要が減少しているのを背景に、棒鋼需要が低調。原料の鉄スクラップ価格の下落も棒鋼相場を押し下げた。東京地区/作夏の高値からの下落率/H形鋼-10%、異形棒鋼-8%。※日経3-10/20P20
  7. 建材:建設用鋼材/異形棒鋼の指標品の東京地区の価格(16mm、大口需要渡し)-現在、1トン68,000円前後、下落は19年秋以来で、足元は前月比2000円(約3%)下がった。国土交通省情報/RC造の建築着工床面積-19年11月から直近20年1月まで3カ月連続で前年同月比2ケタ減。建設向け鋼材の価格下落率が大きい。※同上
  8. 建材:建設用鋼材/「ときわ会」まとめ-2月末時点のH形鋼在庫量は1月末より300トン(0.2%)少ない195,800トン。建設鋼材の荷動きが鈍いなか、問屋や商社が仕入れを抑えた結果、在庫は前月比でわずかに減少した。※日経3-11/20P21
  9. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-熱延コイルやH形鋼など全ての鋼材を値下げする。4月契約価格/3月契約比1トンあたり5000-9000円(1割前後)下げる。全面値下げは半年ぶり。長引く需要の鈍さに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で国内外で生産活動が停滞していることが大きい。新型コロナの混乱/素材市場に波及してきた。※日経3-16/20P23
  10. 建材:建設用鋼材/同上-4月の契約価格。熱延コイル/前月比5000円(7%)安の1トン62,000円。厚鋼板/7000円(9%)安の70,000円。H形鋼/7000円(8%)安の76,000円。みぞ形鋼/9000円(11%)安の72,000円。異形棒鋼/7000円(11%)安の55,000円。建設市場の停滞の長期化を映した。※同上
  11. 建材:鋼板/機械や家電、自動車などで使う鋼板の流通価格が全面安となっている。長引く需要低迷に加え、新型コロナの感染拡大で取引参加者の心理が一段と悪化している。自動車などの工場停止が進むなか、目先は鋼板需要がさらに減退する不安も大きく、相場は先安感がある。※日経3-31/20P25
  12. 建材:鋼板/同上-熱延薄板(1.6mm品)の東京地区で商社は問屋などが扱う流通価格は現在、1トン79,000円前後。前月比2000円(約2%)下落。冷延鋼板や電気亜鉛めっき鋼板などの薄板も前月比で1%安い。厚板(厚さ6mm以上の鋼板)の流通価格もさえない。東京地区では12mm品が1トン83,000円前後と、昨年末比2%程度安い。※同上
  13. 建材:産業資材/景気動向に敏感な資材や燃料の企業間取引価格をもとに算出した日経商品指数42種(1970年=100)の3月末値-166.195、前年同月比17.437ポイント(9.5%)低下。前年同月比での低下は16カ月連続。新型コロナの世界的な感染拡大でヒトやモノの移動が制限されるなど、需要が急激に縮小。低下幅を広げている。※日経4-1/20P23
  14. 建材:産業資材/同上-分類別。石油の低下幅が最大で29.4%。銅やアルミニウムなどの非鉄は23.0%低下。ビルや住宅などの建設関連の需要に不透明感が強くなっている。3月にはH形鋼や棒鋼、自動車や家電製品に使う鋼板が軒並み下落した。木材でもコンクリ-ト型枠などに使う輸入合板も下落。14年9月以来の安値を付けた。※同上
  15. 建材:伝統工法による屋根工事のひわだや(山口市)/檜皮葺をパネル化し、室内装飾品として欧米への販売に取り組んでいる。1月にパリで開催のインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出展し、好評だったという。本業は寺社の屋根の葺き替えだが、件数が減少傾向のうえ波が大きいため、本業に次ぐ柱として育成している。※日経3-12/20P35
  16. 建材/住設:LIXILグル-プ/早期退職優遇制度の募集者数-497人。対象/退職日時点で同社と一部の国内子会社の計28社に在籍する50歳以上で勤続10年以上の正社員約7000人で、募集人員は定めていない。通常の退職金に時別退職金を加算。2020年1-3月期で約55億円の関連費用を計上する。業績への影響/精査中。※日経3-10/20P15
  17. 建材/住設:LIXILグル-プ/取締役を14人から9人に減らす新しい経営体制へ-社長兼最高経営責任者の瀬戸欣哉氏は継投し、2018年に起きた経営トップを巡る混乱で瀬戸氏と対立した旧経営陣が推した6人のうち4人が退任。6月の株主総会で提案し、企業統治改革にめどをつける。取締役候補/社内3人、社外6人。※日経3-24/20P16
  18. 住設:不動産開発大手の穴吹興産など4社/防災機能を備えたマンション向け宅配ロッカ-pukoを開発、31日に発売。リチウムイオン電池を搭載し、災害などの停電の際にスマ-トフォンが充電できる。大震災時のロッカ-の扉を自動で開く機能も装備。宅配物の再配達が減らせるとして普及が進む宅配ロッカ-を活用し、物件の魅力を高めることを後押しする。※日経3-12/20P35
  19. 住設:同上/開発したロッカ--一般的にマンション1階の共用部に設置。大きさ/マンションの大きさで異なるが、約50戸だと高さ1.8m幅2mが標準タイプ。上部に収納ボックスを置き、そこにリチウムイオン電池を収納-コンセント付き。電池容量/1.3kw時なら、スマホ1台30分充電で、140台程度の充電が可能。価格/200-250万円(戸数50戸程度用/電池含む)。※同上
  20. 家具:内田洋行/2020年1月中間期連結-増収増益。売上高899億円(前年同期/716)、経常益41.37億円(同/8.18)、利益17.90億円(同/3.78)。20年7月期連結見通し/売上高1900億円、経常益63.00億円、利益30.70億円。※日経3-5/20P17
  21. 家具:ミサワ/2020年1月期連結-増収増益。売上高111億円(前期/101)、経常益8.33億円(同/3.59)、利益5.10億円(同/1.63)。21年1月期連結見通し/売上高117億円、経常益7.71億円、利益4.73億円。※日経3-17/20P19
  22. 家具:ニトリホ-ルデイングス(HD)/2020年2月期連結見込み-営業利益は前の期比6%増の1070億円前後。従来予想(3%増の1040億円)を上回り、33期連続で最高益を更新。  ベッドマットレスなどが好調。売上高は5%増の6400億円強。国内の既存販売店売上高/2月は前年同月比1.6%のプラスで回復。21年/足元の販売は堅調だ。※日経3-28/20P13
合板・木材関連
  1. 合板:輸入合板/コンクリ-トの基礎工事や住宅に使う輸入合板の流通価格が6カ月ぶりに下落。工務店などに卸す価格(東京地区、厚さ12mm、中心値)/現在-コンクリ-ト型枠用は1枚1300円。前月比40円(3%)安く、2017年以来2年8カ月ぶりの安値。構造用合板/同40円(3%)安の1330円。※日経3-12/20P21
  2. 合板:輸入合板/決算期末を控える流通業者が売り上げ確保や在庫圧縮を狙って安値販売したことが響いた。輸入合板の1月の入荷量/241,785立方m。前年同月比で6%少ないが、19年5月から続いた18万~21万立方mの低水準よりは増えている。「2月ごろから荷動きが鈍った」(木材問屋)結果、安売りが目立つようになった。※同上
  3. 合板:輸入合板/一段安。輸入合板の問屋卸価格(東京地区)-型枠用合板が3月上旬比30円(2%)安の1枚1270円。2014年9月以来の安値。構造用合板も1枚30円(3%)安と、軒並み値下がり。一方で、輸入合板の対日価格は19年冬から上昇している。背景/原木価格の上昇。商社/採算が悪化傾向。業界/先行き不安視。※日経3-27/20P23
  4. 合板:国産合板/住宅の壁や床に使う国産針葉樹合板の流通価格-4年9カ月ぶりに下落。新設住宅着工戸数の減少が続き、合板の需給が緩んだ。合板メ-カ-は減産を相次ぎ打ち出しているが、新型コロナの感染拡大の影響もあって、業界では今後、住宅着工が一段と落ち込むと見ており、先行き不安感は拭えない。※日経3-27/20P23
  5. 合板:国産合板/構造用合板の指標である国産針葉樹合板(厚さ12mm)の東京地区の問屋卸価格-1枚1070円(中心値)と前月比20円(2%)安。値下がりは2015年6月以来、4年9カ月ぶりで、18年2月以来の安値。背景/①新設住宅着工戸数の減少、②決算期末を控えた流通業者の安売り。※同上
  6. 合板:国産合板/農林水産省の木材統計情報-国産針葉樹合板の2月の出荷量は前年同月比8.9%減の230,145立方mと大幅減。2月末のメ-カ-在庫量は前月比21.9%増の157,399立方mと膨らんでいる。流通市場では需要の先行き不安から当用買いが目立ち、荷動きは低調。市場ではだぶつき感が強まり、合板メ-カ-は相次ぎ減産へ。※同上
  7. 合板:国産合板/減産状況-大手合板メ-カ-のセイホクは3月から生産調整に入っているが、4月1日からは15-20%に減産拡大。林ベニヤ産業は2月から10%の減産開始。今後、20%減産に踏み切る可能性があるという。※同上
  8. 木材:ラミナ/木造住宅の柱や梁に使う集成材の原料板材(ラミナ)の日本向け価格が見通しにくくなっている。大半を欧州産に依存するラミナのうち約4割をフィンランド産が占める。現地で長引いた工場ストライキの影響で、入着量が細るとの懸念がある。輸入ラミナ/四半期ごとに、北欧の製材会社と日本の集成材メ-カ-が価格交渉している。※日経3-10/20P20
  9. 木材:ラミナ/同上-2020年1-3月の対日価格は1立方mあたり235ユ-ロ前後。前四半期に比べ5ユ-ロ(2%)ほど高く、4四半期ぶりの値上がりとなった集成平角(4m✕10.5㎝✕30㎝)/東京地区での問屋卸値-現在、1立方あたり58,500円(中心地)。前年同月比6%安く、19年11月から横ばいが続く。内需に力強さはない。※同上
  10. 木材:木工製品/光大産業-日本の伝統木材であるヒノキの製品を海外にアピ-ルしている。すがすがしい香りや、優れた抗菌性などで欧米を中心に引き合いがある。2月/ドイツ・フランクフルトで開催されて家庭用品などの世界最大の国際展示会に主力のまな板やピザ用のサ-ビングボ-ド、ブレッドボックスなど出展。※日経3-30/20P7
  11. 木材:木工製品/同上-海外展開の中で新製品が生まれた。ヒノキの粉末とプラスチックを混  ぜることで環境への負荷を少なくし、抗菌性を備えた「ひのきのぷら」を使った三角コ-ナ-や食器。欧州などでは、資材の再利用や、CO2排出抑制に資する製品の普及率が高い。同社/「次世代に継ぐ、ゼロエミション」「人と地球に尽すエコプロダゥト」をキ-ワ-ドに設定。※同上
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:ファンド/世界最大級の政府系ファンドのノルウェ-年金基金-三菱地所が保有する大  手町パ-クビルディング(東京・千代田)の一部を797億円で取得。同年金基金/株式や債券に加え、不動産にも分散投資を進めており、日本での不動産投資は2件目。三菱地所/簿価が高く利回りが低い不動産を売却し資産効率を高める狙い。※日経3-6/20P7
  2. 不動産:オフィスビル/三鬼商事情報-東京都心部のオフィス需要の強さが続いている。都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の2月の空室率/1.5%を下回り、6カ月連続で過去最低を更新。賃料も6年を超えて上昇が続く。※日経3-13/20P21
  3. 不動産:オフィスビル/同上-調査対象のオフィスビル(2597棟)の平均空室率は前月から0.04ポイント下がって1.49%。2018年11月から1%台になってなお下落傾向。竣工して1年までの新築ビル(33棟)の空室率/3.95%、前月比0.58ポイント上昇。既存ビル(2564棟)/前月比0.06ポイント下がって1.42%。企業のスペ-ス拡張需要が根強い。※同上
  4. 不動産:オフィスビル/同上-平均募集賃料(3.3㎡あたり)は前月から0.45%(100円)高い22,548円。この1年間で6.86%(1447円)上昇。新築ビル/前月比964円上昇し30,339円。既存ビル/0.59%(130円)高の22,331円。1年で7.14%(1488円)上がり、新築ビルを超えるピッチだ。旺盛な需要を受け強気の賃料設定の広がりがうかがえる。※同上
  5. 建設:東急建設や西松建設など建設20社/AIを使ってコンクリ-トを支える鉄筋が設計通りに配置されているかを確認するシステムを共同開発。工事現場をタブレット端末で撮影すると、適切な太さの鉄筋が正しい位置に配置されているかを判断。管理者が1つ1つの配筋を設計図と見比べる手間が軽減。2020年度内に工事現場で試行。※3-10/20P15
  6. 内装:丹青社/2020年1月期連結-経常増益。売上高816億円(前期/826)、経常益58.70億円(同/52.19)、利益40.74億円(同/42.06)。経常益/前期比12%増-ホテルの内装などコストがかさみやすい案件の受注を抱えたことで利益率が改善。21年1月期連結見通し/売上高875億円、経常益62.00億円、利益42.00億円。※日経3-13/20P17
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社が産油国から長期契約で輸入する原油価格は大幅に下落。2月積みのサウジアラビア産の主要品種は前月積み比約15%下落。新型肺炎の感染拡大で中国を中心にアジアの石油需要が鈍化、指標となるドバイ原油の価格が急落したのを反映した。※日経3-4/20P21
  2. 原油:サウジ産の代表油種「アラビアンライト」の2月積み価格/1バレル58.12ドルと、1月積み比14.9%安で、ほぼ1年2カ月ぶりの安値水準となった。軽質の「エキストラライト」/同59.02ドルで16%下落。値決めの指標となるドバイ原油のスポット価格/月間平均で16%ほど下がった。ガソリンなど石油製品の値下げ圧力が強まる。※同上
  3. 原油:世界最大の石油輸出国であるサウジアラビア/自主的減産をやめ、石油増産に転じる見込みだ。背景/石油輸出国機構とロシアなど非加盟の主要産油国との減産交渉が決裂。2016年ごろから実施する価格下支えの取り組みをやめシェア重視の戦略に転化したとすれば、国際的な<石油の価格競争>を引き起こす可能性がある。※日経3-9/20P1
  4. 原油:同上/サウジアラビア-原油価格引き下げを決めた。国営石油会社サウジアラコム/4月の日本を含むアジア向け軽質油の公式販売価格を1バレル6ドル引き下げる。米国向けを7ドル、欧州向けを8ドル引き下げる方針で、それぞれ10%を超える大幅な値下げとなるもよう。国際指標の北海ブレント先物/6日-10%程度下落、1バレル45ドル程度へ。※同上
  5. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/9日-急落。取引の中心となる5月渡し/1バレル31.30ドル前後と前週末比17.70ドル(36%)下がり、ほぼ4年ぶりの安値。背景/サウジアラビアの増産方針。ナフサのスポット価格も下落/9日のアジア市場では1トン308ドル前後と、前週末に比べ110ドル(26%)程度安い。※日経3-10/20P20
  6. 原油:サウジアラビアの国営石油会社サウジアラコム/現在約日量970万バレルの石油生産を2割引き上げて、4月に日量1230万バレルを市場に供給。石油輸出国機構とロシアなど非加盟の主要産油国との減産協調の話し合いの決裂で、高コストの生産者からシェアを奪う方針を鮮明。全面的な価格競争に突入する見込み/石油市場の環境が一変。※日経3-11/20P1,11
  7. 原油:石油輸出国機構と非加盟の主要産油国の協調減産の交渉が決裂し、世界のエネルギ-市場はサウジアラビアとロシア、米国による三つどもえの価格競争に突入。原油安が長期化すれば、日本を含む消費国に一時的な恩恵を与える一方、エネルギ-秩序の急変は世界経済を揺さぶるリスクをはらむ。※日経3-12/20P2
  8. 原油:同上/サウジの原油増産方針を受けて米原油先物指標のWTI-10日、1バレル34ドル台と2016年以来の安値圏にある。引き金を引いたのはサウジだ。※同上
  9. 原油:米原油先物/18日-1バレル25ドル台まで下げ、ほぼ17年ぶりの安値をつけた。いまから17年前の2003年前後は中国が「世界の工場」として急成長を遂げ、グロ-バル化が加速し始めたころ。世界経済が中国離陸の出発点にまで逆戻りしたことになる。ドバイ原油(現物、FOB、5月渡し)/29.05~29.15ドル。2.00ドル安。※日経3-19/20P22
  10. 原油:アジア指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/19日-1バレル26.5ドル前後と前日比9%下落、4年2カ月ぶりの安値。新型コロナの感染拡大が続く欧米などで移動制限の動きが広がり、石油需要の低迷の長期化が懸念された。サウジアラビアが4月からの増産を数カ月続けることも伝わり、需給緩和への警戒が強まった。※日経3-20/20P20
  11. 原油:世界の原油市場が過去30年超で最大の供給過剰に陥りそうだ。石油輸出国機構とロシアなど主要産油国の減産協調が決裂し、今後サウジアラビアなど産油国が増産に踏み切る見通し。需要は新型コロナの感染拡大で世界的に冷え込んでおり、4-6月は世界需要の約5%分の余剰が発生する見込みだ。原油価格低迷/長引きそうだ。※日経3-22/20P3
  12. 原油:サウジアラビアによる石油の大幅増産と価格競争で、米国のシェ-ルオイル開発企業が苦境に。原油価格が18年ぶりの安値となり、シェ-ル勢の新規事業が相次ぎ停止している。資金繰りが悪化している企業もあり、金融市場への影響を懸念する声もある。エネルギ-産業/トランプ政権の支持基盤-中東産油国などと協調減産を模索し始めた。※日経3-26/20P11
  13. 原油:サウジアラビアによる原油の大幅増産と価格競争で、米国のシェ-ルオイル開発企業が苦境に立たされている。原油価格が18年ぶりの安値となり、シェ-ル勢の新規事業が相次ぎ停止している。資金繰りが悪化している企業もあり、金融市場への影響を懸念する声もある。米政権/中東産油国などと、減産を含めた協調を模索し始めた。※日経3-25/20P11
  14. 原油:サウジアラビア/4月1日から原油生産を大幅に増やす。石油輸出機構とロシアなど非加盟産油国による価格を支える取り決めが3月末で期限を迎えるなか、サウジはロシアや米国を含む産油国の減産協力の求めを無視した。新型コイルの影響で消費は落ち込んでおり、供給過剰は需要の2割強にあたる日量2000万バレル超との見方も。※日経4-1/20P9
  15. 素材:合成樹脂/外国の化学会社が日本の合成樹脂市場で存在感を高めようとしている。日本品より<割安に販売>したり、<日本の商取引に沿った販売手法を取り入れ>たりして国内の需要家にアピ-ルする。日本市場は成長性が高くないが、顧客企業の高い要求に応えることで、世界で存在感を高める狙いもある。※日経3-11/20P21
  16. 素材:合成樹脂/石油化学工業会まとめ-ポリエチレンの19年の国内向け出荷量は約200万トン。18年比3%減。貿易統計情報/19年の輸入品-528,000トン。4年ぶりの前年割れだが、内需の2割程度を占め、存在感は大きい。低密度ポリエチレンの平均輸入単価/19年が1キロ149.6円と前年比11%安。ナフサ価格に連動する国産品/横ばい圏。※同上
  17. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ)/建設資材や日常品などに使う塩ビ輸出価格が下落に転じた。日本の塩ビ大手の4月積み価格/インド向け-1トン910-920ドル程度、3月積み比5-6%安。下落は4カ月ぶり。中国向け-50ドル前後安い1トン810ドル。日本に先立って決まる台湾大手の4月積み価格/インド、中国向けともに1トン50ドル下げで決定。※同上
  18. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料であるナフサのスポット価格/一段と下落。24日/アジア市場-1トン195ドル前後と、前月末比55%下落。2002年2月以来、18年1カ月ぶりに200ドルを割り込んだ。新型コロナの世界的は感染拡大に伴う景気の冷え込みに加え、産油国の原油増産で原油価格が水準を切り下げたことが響いた。※日経3-25/20P25
環境関連
  1. 人工光合成:三菱ケミカル・TOTO・三井化学・国際石油開発帝石などで構成する「人工光合成化学プロセス技術研究組合」/太陽光を活用して水とCO2から化学製品を生成する人工光合成の30年度の実用化を目指す。2020年度内に屋外実験開始。CO2を化学製品の原料に使用し、持続可能性の高い製造システムの構築につなげる。※日経3-8/20P1
  2. バイオマス発電:おかやまコ-プ(岡山市)/木質バイオマス発電の電力を導入-18日、販売元の真庭バイオエネルギ-(真庭市)と契約締結。4月1日から配送センタ-や商品を保管するコ-プステ-ションなど37カ所で使用。年間使用量は4000mw時で、同コ-プの全使用量の約25%にあたる。購入する電力/真庭バイオマス発電所(木質系)で発電されたもの。※日経3-19/20P43
アジア関係/その他
  1. アジア:インド/丸紅-インドでマンション開発に参入。ムンバイを本拠とする不動産開発の大手(ワ  ドワ・グル-プ・ホ-ルデイングス)と、ムンバイ郊外で200億円規模のプロジェクトに参加。第一弾/約25,000㎡の敷地に47階建ての3棟(約700戸)のマンション建設に乗り出す。ムンバイ都市圏/人口約2500万人、経済成長で中間層向け住宅の需要が高まると。※日経3-30/20P30
■トピックス
   <トピック1>
 ※空き家46%築50年以上/70万戸調査-過半数が「相続」取得 総務省     <高新3-18/20P3>
  •  総務省調査/概要:17日/全国にある空き家のうち約70万戸を調査したところ、46.4%が建築や建て替えから50年以上が経過し、老朽化が進んでいることが分かった。建物を取得した理由は「相続・贈与」が52.2%で最多。遺産相続で住宅を手に入れたものの使い道が見つからず、誰も住まないまま老朽化が進んでいる実態が浮かぶ。空き家の適切な管理を目指し、自治体の役割を強化した特別措置法は、今年5月に全面施行から5年を迎える。効果や問題点を検証し、新たな対応が求められそうだ。
  • 総務省の住宅・土地統計調査(2018年10月時点)情報:調査員が外観から判断するなどした全国の空き家数/8,489,000戸。築年数などに関しては、調査票で所有者を特定できた699,000戸の空き家(別荘や賃貸、売却用などを除く)を対象に集計。
      ☆空き家の建築時期
       ・1970年以前     49.4%
       ・71-80年      24.0%
       ・81-90年      12.0%
       ・91-2000年    8.3%
       ・01-10年      5.2%
       ・11-18年9月    2.3%
       ・「回答なし」
      ☆建物の取得理由
       ・相続・贈与       52.2%  
       ・新築・建て替え     17.3%
       ・中古の住宅を購入    12.7%
       ・新築住宅を購入     4.7%
       ・「不明」や「回答なし」
  • 空き家となっている期間
      ・「20年以上」       13.0%
      ・「1年以上3年未満」    11.2%
      ・「3年以上5年未満」    9.3%
  • 野沢千絵東洋大教授(都市・建築計画)の話:空き家の46%が築約50以上という調査結果は、各地を見てきた実感と符号する。古い空き家は改修費用がかさむため、放置されやすい。だが、古い空き家の放置は、解体費の負担を将来世代に先送りする行為だ。家を相続した場合は、売る、貸す、取り壊すなど、老朽化が進む前に住まいの「終活」を実践する必要がある。国も解体費に対する税制上の優遇措置を導入すべきだ。88-164
   <トピック2>
 ※日本「働きがい低下」42%-国際調査 企業の改善策急務   <日経3-24/20P16>
  
  • 「働き方改革」の次は「働きがい改革」/概要:働きがいを意味する「エンゲ-ジメント」を重視する日本企業が増えている。組織の「健康診断」を実施して職場風土を改善し、生産性アップや離職防止につなげる狙いだ。単なる働き方改革だけでは、勤労意欲を高めにくい。経団連が旗を振り、三井住友銀行が全行で意識調査を始める。働きがい改革は、日本企業が競争力を取り戻す妙薬になるか。
  • 米ギャラップ社/2017年調査:日本における「熱意ある社員」の割合は6%にとどまる。世界139カ国中132位という「やる気のなさ」が、経営層がエンゲ-ジメントを重視し始めた背景にある。→2月/さらに不都合な調査結果が発表された。世界約60カ国の大規模調査「働きがいのある会社ランキング(GPTW)」の20年版-7000を超える各国企業の働きがいを調査。日本企業では「低下傾向」という回答が42.5%を占め、「改善傾向」を15.9ポイントも上回った。長時間労働の是正などを進める一方で、効率を重視するあまり、職場のコミュニケ-ションが減ったことなどが背景にある。
  • 問題・課題山積:☆日本版を担当する働きがいのある会社研究所(東京・品川)の岡元社長/「日本全体でみればもっと深刻な可能性がある」と。社員の働く量も質も減れば、企業は付加価値を生み出せないばかりか事業の継続すら危うくなる。☆青山学院大の山本教授/「エンゲ-ジメントの向上には日本の雇用システムや組織状況を変える必要がある」と。20年代は働き方改革より、「働きがい改革」が企業の競争力を左右しそうだ。
  • 「エンゲ-ジメント」:企業と社員が信頼し、貢献し合うような状態のことを指す。所属組織に対する「従業員エンゲ-ジメント」、仕事に対する「ワ-クエンゲ-ジメント」に分類されるが、明確に区別されずに「働きがい」のような意味で使われることが多い。→エンゲ-ジメントは主に職務のやりがいや自己成長、挑戦したり、協力したりする組織風土、人間関係などで構成される。生産性向上や社員の離職防止などにつながるとして、重視する企  業が増えている。
      -エンゲ-ジメントを高める主な要素-
       ・挑戦・協力などの組織風土
       ・会社のビジョンや理念への共感・信頼
       ・自己成長
       ・職務へのやりがい

■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
       ※国貿=国際貿易          ※高新=高知新聞