■住宅関連情報/2018年9月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:国土交通省情報/8月の新設住宅着工戸数は前年同月比1.6%増の81,860戸。3カ月ぶりに増加。貸家が15カ月ぶりに増加したほか、持ち家や分譲住宅も前年実績を上回った。季節調整済みの年率換算値は957,000戸(0.0017%減)。※日経QUICK9-28/18
  2. 住宅着工動向:同上/内訳-△貸家は前年同月比1.4%増の35,457戸と、15カ月ぶりに増加。愛知県の大型案件や、東京都の公的資金による着工が増加に寄与した。△分譲住宅は2.9%増の21.325戸、3カ月ぶりに増加。うちマンションが0.4%増、一戸建て住宅は4.0%増。△持ち家は0.2%増の24,420戸と、2カ月連続で増加。※同上
  3. マンション動向:不動産経済研究所情報/8月の首都圏1都3県の新築マンション発売戸数-前年同月比28.5%減の1502戸。8月としては1993年以来の低水準。価格の高止まりで集客が落ち込み、新規売り出しを遅らせる物件も出ているようだ。17年の東京23区の平均販売価格が6.9%増の7089万円と、バブル期以来の水準。※日経9-14/18P15
  4. マンション動向:同上/価格の高止まりで、中心購買層のサラリ-マン層でも買い控えの傾向が強まる。8月の月間契約率/64.5%(前年同月比3.7ポイント減)、好不調の目安である70%を5カ月連続で下回る。9月の発売戸数も前年同期並みの3000戸と予測。8月の新築マンションの1戸当たりの平均価格は5360万円、前年同月比434万円(7.5%)減少。※同上
  5. 住宅:価格動向/東京カンテイ情報-8月の分譲マンションの平均募集賃料は首都圏で1㎡当たり2734円と7月比0.4%下落。築年数の浅い物件の募集が減り、水準の高い東京都が3286円と0.3%下げた。東京都区部/0.5%安い3464円。神奈川県と千葉県/下落。千葉市/4.7%安の1468円。※日経9-14/18P22
  6. 住宅:価格動向/同上-近畿圏は0.1%安の1821円。大阪市で築年数の浅い物件の募集が減少。中部圏/1.3%安の1724円。※同上
  7. 住宅:不動産大手/マンションの住民に交流を深めてもらう取り組みに乗り出した。交流が深まれば、住民に安心感や満足感が高まる。きっかけ作りに積極的な姿勢を示し、マンションの新規購入時の動機づけとしたい考えだ。住友不動産/居住者限定のバスツア-。三菱地所/職業体験イベントなど。三井不動産/商業施設行き無料送迎バス。※日経9-3/18P5
  8. 住宅:積水ハウス/2018年7月中間期連結-減収減益。売上高10026億円(前年同期/10094)、経常益825.98億円(同/942.84)、利益578.47(同/601.64)。19年1月期連結見通し/売上高21660億円、経常益1900.00億円、利益1270.00億円。純利益/18年度比5減、従来予想は2%増の1360億円、一転減益。賃貸住宅事業/苦戦。※日経9-7/18P17
  9. 住宅:やまぜんホ-ムズ/2018年7月期連結-黒字化。売上高66億円(前期/59)、経常益0.61億円(同/▲1.12)、利益0.41億円(同/▲2.23)。19年7月期連結見通し/売上高70億円、経常益1.30億円、利益1.25億円。※日経9-15/18P15
  10. 住宅:明豊エンタ-プライズ/2018年7月期連結-増収増益。売上高144億円(前期/74)、経常益26.23億円(同/5.36)、利益16.77億円(同/7.47)。19年7月期連結見通し/売上高140億円、経常益7.10億円、利益6.00億円。※日経9-15/18P15
  11. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-8月の中古戸建て住宅の首都圏の平均希望売り出し価格は前月比2.2%高い3380万円。上昇は3カ月ぶり。価格水準の高い東京都が5369万円と2.6%上がり、千葉県も上昇。東京/都区部-前月比1.9%安い8552万円だが、それ以外の地域は9.3%高の4025万円。※日経9-8/18P16
  12. 住宅:中古住宅/同上-近畿圏は6.6%高い2601万円。中部圏は10%高の2314万円。※同上
  13. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-2017年の首都圏(1都3県)の中古マンション価格の年収に対する倍率は7.42倍。倍率は5年連続で上昇、16年に続き7倍を超えた。価格上昇の頭打ち感のある東京都や神奈川県の上昇は限定的だったが、価格水準の低い埼玉県や千葉県が100万円以上伸び、倍率を押し上げた。※日経9-26/18P21
  14. 住宅:中古住宅/同上-都県別は東京が全国で最も高い10.46倍。価格はこの1年で頭打ち感が強まっており、上昇幅は縮小。神奈川/7.32倍、埼玉/5.90倍、千葉/5.43倍。※同上
  15. 地価:国土交通省情報/2018年7月1日の基準地価-前年比で27年ぶりに上昇に転じた。訪日客需要を見込む店舗やホテルの建設が進み、地方の中核都市がけん引役となって商業地が3年連続でプラス。全国の林地を除いた宅地(全用途)/前年比0.1%上昇で、1991年以来のプラス。91年/全用途で3.1%上昇、バブル崩壊へ。※日経9-19/18P1,3,5
  16. 地価:同上/商業地-全体で1.1%上昇。訪日客の人気が高い中核4市(札幌、仙台、広島、福岡)/9.2%上昇。住宅地/0.3%のマイナスで27年連続で下落、下落幅は9年連続で縮小。内閣府情報/地価総額を示す土地資産額-16年で1182兆円。90年の2477兆円をピ-クにバブル崩壊で減少が続いたが、足元は3年連続で上昇。景気回復に寄与。※同上
  17. 米国:米国の住宅市場に変調の兆しが出てきた。住宅価格の高騰やロ-ン金利の上昇などを背景に、中古住宅販売件数が4カ月連続で前月を下回るなど、関連統計は軒並み低迷している。住宅販売全体の9割を占める中古住宅販売件数(季節調整済み/年率換算)/7月-前月比0.7%減の534万戸と4カ月連続で減少。※日経9-5/18P9
住宅リフォーム関連
  1. HC:DCMホ-ルディングス/2018年8月中間期連結-減収減益。売上高2319億円(前年同期/2325)、経常益123.33億円(同/131.51)、利益81.46億円(同/85.06)。純利益/前年同期比4%減。主要子会社のDCMホ-マックが天候不順で振るわなかった。19年2月期連結見通し/売上高4541億円、利益202.00億円、利益118.00億円。※日経9-29/18P15
住宅ロ-ン関連
  1. 融資:スルガ銀行/13日-有国社長、日経のインタビュ-で審査書類の改ざんなど不適切な行為が横行していた投資用不動産融資を「当面停止する」と述べ、少なくとも年度内は新規融資を自主的に凍結する考えだ。社外取締役主導で経営できる会社法上の委員会設置会社への移行を検討、創業家主導の企業統治を抜本的に見直す。※日経9-14/18P9
  2. 融資:金融庁/地方銀行などを対象に投資用不動産向け融資の実態調査に乗り出す。超低金利や不動産市況の好転を背景に、賃貸用不動産の経営を始める会社員らが急増。返済能力を超えた過剰融資をしていないか、銀行の審査体制を中心に検査・監督で厳しく点検、行きすぎを防ぐ。不良債権予備軍増防止に/早期に手を打つ。※日経9-26/18P7
  3. 融資:金融庁/日本全体で貸家への融資残高-23兆円弱。リ-マン危機直後の09年比2割増、地銀のシェアは6割強。超低金利や人口減で地銀の経営環境は厳しい。経済基盤が弱い県の銀行はスルガ銀行に追随し、首都圏などで不動産融資を無理に増やした例も多い。スルガ銀行のような不適正融資が他の地銀に広がれば、金融スステムに大きなリスクが。※同上
建材・住設・家具関連
  1. 建材:建設用鋼材/電炉の製品値上げが相次ぐ。10月から価格改定による資材や運賃の値上げが予想される。電炉各社/値上げをして製造コスト増加に備える構え。メ-カ-値上げを受けて、流通価格も上昇しそうだ。※日経9-4/18P22
  2. 建材:建設用鋼材/厚鋼メ-カ-の中部鋼鈑-9月契約分から1トン当たり5000円値上げする。厚鋼の流通価格(東京地区)は現在、1トン84,000円前後。平鋼メ-カ-の王子製鋼-9月契約分から全製品を1トン当たり3000円引き上げる。2月以来7カ月ぶりの値げ。異形棒鋼メ-カ-の合同製鉄-異形棒鋼を9月契約分から1トン2000円引き上げる。※同上
  3. 建材:建設用鋼材/薄鋼板の主要3品種(熱延、冷延、表面処理)の7月末在庫(メ-カ-と流通の合計、速報値)-4,205,000トンと前月比206,000トン減。自動車向けをはじめとした需要が好調な一方、7月は西日本豪雨の影響などでメ-カ-の生産が減った。7月末の流通在庫/2,346,000トンと前年同期比5.6%減。※日経9-5/18P18
  4. 建材:建設用鋼材/「ときわ会」まとめ-8月末時点のH形鋼在庫は7月末比4200トン(2%)少ない204,100トン。7月まではメ-カ-の契約残の入庫が多かったが、消化が進んで在庫減につながった。8月の入庫量/前月比12%減の80,000トン。新日鉄住金/9月契約分の流通(店売り)価格を据え置く。据え置きは3カ月連続。※日経9-12/18P22
  5. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-10月契約分の鋼材価格を据え置く。据え置きは8カ月連続。輸送費や資材費は上がっているが、流通(店売り)市場ではこれまでのメ-カ-値上げを転嫁しきれていない。今回は値上げを見送り転嫁状況を見極める。H形鋼/前月と同じ1トン89,000円。厚鋼板/同81,000円。需要は堅調-未消化。※日経9-19/18P20
  6. 建材:ステンレス/新日鉄住金ステンレス-ステンレスなどニッケル系鋼板の国内流通(店売り)価格を2カ月連続で引き下げる。主に住宅設備機器に使う薄鋼板の9月契約価格を8月比で1トン当たり10,000円(約4%)値下げ。業務用の厨房機器などに使うクロム系薄鋼板は3カ月連続で据え置いた。7月末在庫量/69,300トンと前年同月比30%多い。※日経9-6/18P20
  7. 建材:産業資材/景気動向に敏感な資材や燃料の企業間取引価格をもとにした日経商品指数42種(1970年=100)の9月末値-184.781と前年同月比4.906ポイント(2.7%)上昇。23カ月連続で前年実績を上回ったものの、上昇率は5カ月連続で縮小した。米中両国の貿易戦争で非鉄や食品の価格が下がった。非鉄/8.4%下落。※日経9-29/18P29
  8. 建材:セメント/セメント協会情報-8月のセメント国内販売量は3,277,425トンと、前年同月比0.9%増。前年実績を上回るのは3カ月ぶり。首都圏や北陸地方などで需要が拡大した。セメントが原料の生コンクリ-トの出荷量も2カ月ぶりに増加。全国生コンクリ-ト工業組合連合会/まとめ-8月の出荷量は6,598,017立方m、前年同月比0.9%増。※日経9-29/18P29
  9. 住設:南海プライウッド/施主が希望する住宅の収納プランが手軽に決められるインタ-ネット上のサ-ビスを開始。収納場所やサイズなどの条件を入力すると、約1万通りの中から最適な収納プランを提示。住宅メ-カ-や工務店が、施主と打ち合わせする際に活用してもらい、自社製品の販売につなげる。打ち合わせ時間も大幅に短縮できる。※日経9-7/18P35
  10. 住設:LIXIL/宅配便を不在時でも受け取れる宅配ボックスを戸建て住宅にも設ける動きが拡大傾向。LIXIL/「IoT」を活用した戸建て向けでは業界初の「スマ-ト宅配ポスト」を10月に発売。「スマ-ト宅配ポスト」/178,000-266,000円、自宅の無線LANを通じてスマ-トフォンと接続、宅配業者と通話しながら遠隔操作でボックスの解錠ができる。※日経9-27/18P17
  11. 家具:ミサワ/2018年7月中間期連結-増収増益。売上高51億円(前年同期/45)、経常益2.04億円(同/0.73)、利益1.25億円(同/0.47)。19年1月期連結見通し/売上高98億円、経常益1.81億円、利益0.93億円。※日経9-13/18P19
  12. 家具:ニトリホ-ルディングス/2018年8月中間期連結見込み-営業利益は前年同期比1割増の540億円強。従来予想(529億円)を10億円強上回り、同期間で2年ぶりに最高益を更新。冷感寝具「Nク-ル」をはじめとした家具や生活雑貨の販売が好調。売上高は6%増の3000億円強。売上高利益率は約18%と1ポイントほど改善。※日経9-19/18P17
  13. 家具:ニトリホ-ルディングス/2018年8月中間期連結-増収増益。売上高3016億円(前年同期/2839)、経常益567.59億円(同/486.40)、利益379.58億円(同/350.33)。純利益/前年同期比8%増、この期間としては7年連続で最高更新。19年2月期連結見通し/売上高6140億円、経常益1000.00億円、利益680.00億円。※日経9-27/18P19
合板・木材関連
  1. 木材:輸入丸太/住宅の梁などに使う北米産丸太の9月積み価格の交渉が値下げで決着。米国で製材品価格が弱含み原木の調達ペ-スが落ち着いた。入山規制の警戒感が和らぎ原木の供給不足に対する懸念も薄れる。日本の住宅着工戸数が低迷し国内の製材会社は製品の価格が上がらず採算が悪化。値下げ要請を強めた。※日経9-13/18P22
  2. 木材:輸入丸太/同上-指標となる米松のIS級(直径30㎝以上)の価格は1000スクリブナ-(約5.4立方m)当たり1000ドル(FAS=船側渡し)。前月比10ドル安。屋根を支える部材に使う米松小径木(SLC級、直径20-28㎝)の価格は990ドルと10ドル(1%)下落。※同上
  3. 木材:山林/スギの「盗伐」が問題化-戦後に植林され、伐期を迎えた山林に何者かが侵入、持ち去っていく。長期低迷してきた木材価格が上昇に転じたことが背景か。何十年も大切に守ってきた山を荒らすのは誰か。スギの生産量27年連続日本一の宮崎県/森林パトロ-ル実施。被害は全国に拡大する恐れ。林野庁/警戒呼びかけ。※日経9-17/18P27
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:三菱UFJフィナンシャル・グル-プ(MUFG)/10月にも、三菱地所と共に駅前の再開発などを進めるための新会社を設ける方針。銀行店舗の多くは駅前などの好立地にあるが、今後は店舗の統廃合や小型店への切り替えに伴い、移転が相次ぐ。駅前の再開発や、新店舗の移転候補地の選定を助言し、街の活性化につなげる。※日経9-11/18P1
  2. 不動産:同上/新会社-MUFGが6割、三菱地所が4割出資する方向で調整しており、MUFGの子会社とする。新会社は銀行法上では金融関連の助言業務を手掛ける会社と位置づけるもよう。三菱UFJ銀行が保有する物件を中心に再編する全国100超の店舗について、跡地の活用や最適な店舗の場所の選定について検討する。※同上
  3. 不動産:オフィスビル/三鬼商事情報-8月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率は2.45%、前月比0.13ポイント下がった。月次デ-タが残る2002年1月以来の最低値を更新。これまで月次で最低だったリ-マン・ショック前の07年11月(2.49%)を下回った。就業者の増加や大型ビルの開業増加を受け、企業の移転・拡張続く。※日経9-14/18P22
  4. 不動産:オフィスビル/同上-平均募集賃料は3.3㎡当たり20,291円と前月比0.44%(89円)上昇。上昇は56カ月連続。既存ビルも空室の消化も進んだ。大阪市中心部の空室率/前月比0.14ポイント下げ2.84%。8月は新築ビルの供給がなかった一方、分室開設や郊外からの移転がみられた。平均募集賃料は11,386円と0.16%(18円)上昇。※同上
  5. 内装:丹青社/2018年7月中間期連結-増収減益。売上高409億円(前年同期/402)、経常益29.15億円(同/29.63)、利益19.45億円(同/19.84)。純利益/前年同期比2%減。ホテルの大型案件などで収益性が低いものがあった。19年1月期連結見通し/売上高790億円、経常益48.00億円、利益32.30億円。従来予想/据え置き。※日経9-8/18P13

塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社がサウジアラビアなどから長期契約で輸入する原油(DD原油)価格/全油種で下落。サウジ産の代表油種「アラビアンライト」/前月積み比1.1%安の1バレル74.47ドルと3カ月連続で下落。新興国経済への不安や貿易摩擦の懸念で、指標のドバイ原油が軟調に推移したのを映した。※日経9-4/18P22
  2. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/7日-続落。取引の中心となる11月渡し/1バレル74.60ドル前後と前日比0.60ドル安い水準で推移。米国のガソリン在庫が増え、6月にニュ-ヨ-ク市場で原油先物が下げたのを映した。※日経9-8/18P16
  3. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/11日-続伸。取引の中心となる11月渡し/1バレル75.80ドル前後と前日比0.40ドル高い水準で推移。ニュ-ヨ-ク市場の原油先物が日本時間11日時間外取引で堅調に推移したのを映す。※日経9-12/18P22
  4. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/12日-続伸。取引の中心となる11月渡し/1バレル77.50ドル前後と前日比1.70ドル高く、3年10カ月ぶりの高水準。米国の原油増産が鈍るとの観測が拡大。米東海岸に迫るハリケ-ンで需給の一時的な逼迫も意識され、11日の欧米市場で先物が上昇したのを映した。※日経9-13/18P22
  5. 原油:欧州の指標原油である北海ブレント原油先物/12日-ロンドン市場で一時80.13ドルと約3カ月半ぶりの高値へ。イランやリビヤの供給懸念が買いを誘い、中東に近い欧州の相場に上昇力がかかった。米国の指標原油との価格差は約10ドルに拡大。欧州/中東からの原油調達が多く、北海ブレントは中東の供給不安の反応しやすい。※日経9-14/18P22
  6. 原油:イランの原油生産が減り始めている。米国が経済制裁を11月に復活させるのに先立ち、買い控えが広がっている。サウジアラビアなど他の産油国が穴埋めしなければならない逼迫感が強まりかねない。米中貿易摩擦が商品価格を総じて下押しするなか、原油市場ではイランの供給減が下支えする構図が鮮明だ。※日経9-19/18P20
  7. 原油:原油価格への上昇圧力が強まっている。国際指標の北海ブレント原油先物/日本時間25日、一時1バレル82ドル台まで上昇し、3年10カ月ぶり高値をつけた。米国による経済制裁でイラン産の供給減が懸念されるなか、他の主要産油国が23日、増産を見送った。需給が逼迫するとの不安から、原油市場で先高感が広がりつつある。※日経9-26/18P2
  8. 素材:塩化ビニ-ル樹脂/信越化学工業-10月分から塩ビ樹脂を1キロ12円(1割)以上値上げする。国内の塩ビはパイプ管などを中心に需要が堅調で、需要家は値上げを受け入れざるを得ない情勢だ。同社の値上げで最大手の大洋塩ビやカネカも追随する可能性が高い。ナフサ価格/3日-1トン679ドルと、年初比1割以上高い水準。※日経9-4/18P22
環境関連
アジア関係/その他
  1. アジア:タイ/大和ハウス工業-タイで住宅事業に参入。「シンハ-ビ-ル」で知られるタイのビ-ル大手ブン ロ-ト・ブルワリ-グル-プの不動産会社と組み、バンコクで分譲マンションと戸建て住宅を開発。大和ハウスグル-プが49%出資する合併会社が開発。大和ハウス工業/マレ-シアやベトナムなどで住宅事業に参入。タイではこれまで物流施設の開発などを手掛けてきた。※日経9-7/18P11
  2. アジア:タイ/同上-戸建ての分譲住宅は2019年1月にも着工。総事業費/約75億円。バンコク郊外で東京ド-ム1個分にあたる43,000㎡の敷地を開発。分譲マンションは11月にバンコク中心部で着工し、20年の完成を目指す。「今後はフィリピンやミャンマ-を含めて、東南アジアでの事業を加速したい」(上席執行役員)と※同上
  3. アジア:東南アジア/三菱地所-シンガポ-ル政府系投資会社テマセク・ホ-ルディングスと組み、東南アジアで複合都市開発を開始。複数の新興国で鉄道、道路、住宅などを一体整備する。総事業費/3000億円強を見込む。三菱商事などの資金に加えて案件ごとに金融機関や地元の大手企業に出資を募り、新興国にとって受け入れやすい仕組み作る。※日経9-14/18P17
  4. アジア:中国/国家統計局情報-中国の不動産高騰が止まらない。8月の主要70都市の新築住宅価格動向情報/前月比上昇都市数-67と7月比2増。上昇都市数/2013年以来、5年4カ月ぶりの高水準。下落-前月より2少ない1。横ばい-前月と同じ2。上昇幅/「1級都市」-0.3%、「2級都市」-1.3%、「3級都市」-2%。※日経9-16/18P5
  5. アジア:中国/国家統計局情報-8月は多くの都市で新築住宅価格が上昇し、しかも前年同月比、前月比の上昇幅がいずれも若干拡大した。しかし、1-8月の住宅価格の前年同期に比べた平均上昇デ-タでは、一線、二線、三線都市はいずれも上昇幅が縮小。変動状況/29)参照。※京貿
  6. アジア:中国/国家統計局情報-8月の分譲住宅価格が安定して上昇。4つの一線都市8月の新築分譲住宅販売価格/前月比0.3%、前年同月比0.9%上昇、上昇幅は前年同月を4.1ポイント下回った。中古住宅販売価格は前月比の0.2%上昇から前月並みに改善  。前年同月比は1.2%の上昇。※京貿
  7. アジア:中国/同上-8月の31の二線都市の新築分譲住宅販売価格は前月比1.3%上昇、上昇幅は前月比で0.2ポイント拡大。前年同月比は8.6%上昇、上昇幅は前年同月比で0.6ポイント拡大。中古住宅販売価格は前月比1.3%、前年同月比6.5%上昇。※同上
  8. アジア:中国/同上-8月の35の三線都市の新築分譲住宅販売価格は前月比2%上昇、上昇幅は前月比で0.5ポイント拡大。前年同月比は8.3%上昇、上昇幅は前年同月比で1ポイント下落。人気15都市/8月の新築分譲住宅価格は前月比で、1都市が下落、2都市が前月並み、12都市が上昇し、最大上昇幅は3.4%だった。※同上
  9. アジア:中国/北京市統計局情報-2018年1-7月の北京の分譲建物販売面積は288.8万㎡、前年同期比39.9%減少。うち住宅の販売面積は32.9%減の210.5万㎡。1-7月の分譲建物の新規着工面積は前年同期比0.5%減の1081.2万㎡、うち住宅の新規着工面積は同21.5%増の588.2万㎡。※京貿
■トピックス
  ※建設用鋼材/価格頭打ち-人手不足 五輪特需でも加工に制約<日経9-27/18P22>
  • 概要:首都圏の再開発や五輪関連施設の建設が進むなか、建設用鋼材の流通価格に頭打ち感が強まっている。鋼材を鉄骨に加工する能力が建設の伸びに追いつかず、需要の制約になっているためだ。人手不足による加工能力の伸び悩みが鋼材需要に水を差し、流通価格の上昇ペ-スを鈍らせる-。そんな構図が浮き彫りになってきた。
  • 国土交通省/情報:建築着工統計を基に算出する推定鉄骨需要/1990年度に1200万トン超だった。だがバブル崩壊やリ-マン・ショックで鉄骨需要は2009年度に400万トンを割り込んだ。その後はおおむね増加したが、18年1-7月累計の需要は304万トンと前年同期比伸び率は0.7%にとどまる。16年度比3%増だった17年通年の伸びより低い。17年は通年で520万トンだった。
  • 需要の伸びない背景:需要の頭を抑えているのが加工能力の伸び悩みだ。通年の能力は540万トン前後に達するとの見方もあるが、今夏は夏場の猛暑で作業員の負担が高まり、加工作業の効率が落ちた。台風や地震で物流が混乱した影響もあり、加工会社の期待通りにいきそうにない。首都圏では都市再開発が進み、五輪を控えたビルやホテルの整備が相次ぐ。だが建設計画が多くても加工能力が追いつかなければ鋼材需要は限定される。深刻なのが加工会社で建設や設計に携わる作業員の不足だ。
  • 厚生労働者/情報:7月の有効求人倍率/全職種で1.42倍に対し、建築鉄工を含む「金属材料製造業」は2.91倍と高い。1年前より0.62ポイント上昇した。人手を増やせば受注を増やせる余地は広がるが「五輪後に需要が一服する可能性があり、新たに人を雇うつもりはない」との声は加工会社に多い。残業抑制などの働き方改革が進んでいることも一因。「一昔前なら土日に仕事をしてでも稼いだ。今は社員に残業をさせられない」(加工会社社長)と。
  • 鋼材価格への影響:東京製鉄/「需要があっても仕事をこなし切れず案件が先に先に伸びている。(加工能力不足が)値上げの足かせになっている側面がある」と。       82-150
      
  ※働く高齢者/4人に1人-8月 人手不足で採用増      <日経9-29/18P5>
  • 総務省/28日発表:働く高齢者が増えている。8月の労働力調査情報/65歳以上で就業している人の割合-前月から0.5ポイント上昇し24.5%だった。高齢者の4人に1人が働いている計算だ。人手不足から企業が高齢者の採用を増やしているためだ。65歳以上の就業者数は872万人だった。10年前の同月と比べて297万人増。
  • 人手不足は深刻:厚生労働省発表/8月の有効求人倍率(季節調整値)-1.63倍で、44年ぶりの高水準が続く。求職者に対して求人の数が大幅に上回っている。今まで高齢者を雇っていなかった企業も採用に動き始めた。パ-トタイムで働く65歳以上の人は前年同月から26万人増え242万人。第一生命経済研究所/「高齢者は時間の融通が利きやすいことも採用を後押ししているのではないか」と。
  • 政府/検討:高齢者が働きやすい環境整備を進める方針/65歳以上への継続雇用年齢などが検討の柱になる。企業側の対応が進めば今後も働く高齢者は増える可能性がある。   


■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=国際貿易促進協会京都総局
       ※国貿=国際貿易          ※高新=高知新聞