■住宅関連情報/2014年8月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:大手住宅メ-カ-6社/7月の受注額(速報値)-△注文住宅最大手の積水ハウス-前年同月比38%減、△住友林業-22%減でともに10カ月連続のマイナス。△大和ハウス工業-9%減、△旭化成ホ-ムズ-7%減、△ミサワホ-ム-30%減、△パナホ-ム-19%減。一部で回復の見込みが見え始めた。※日経8-9/14P11
  2. 住宅着工動向:7月の新設住宅着工戸数/72,880戸、前年同月比14.1%減。減少は5カ月連続で、消費増税を前にした駆け込み購入の影響が続いている。相続税の増税を控え、個人の節税目的で堅調だった賃貸住宅が7.7%減の28,623戸と1年5カ月ぶりに前年の実績を下回った。※日経8-30/14P5
  3. マンション動向:不動産経済研究所情報/2014年の首都圏のマンション発売戸数を下方修正。14年初めには前年実績並みの56,000戸としていたが、46,000-48,000戸になる見通し。消費増税前の駆け込み需要が想定を上回ったため。前年実績を下回るのは2年ぶり。建築費の高騰で不動産会社が供給量を抑えたことも響いた。※日経8-13/14P11
  4. マンション動向:同上/7月の首都圏の発売戸数-4222戸と前年同月比で20.4%減。6カ月連続で前年割れしている。契約率/83.7%と販売の好不調の分かれ目を示す7割は超えている。近畿圏/4.5%減の2016戸。※同上
  5. 住宅:桧家ホ-ルディングス/2014年6月中間期連結-増収増益。売上高352億円(前年同期/234)、経常益13.93億円(同/6.04)、利益5.56億円(同/4.03)。14年12月期連結見通し/売上高774億円、経常益47.00億円、利益25.00億円。※日経8-9/14P15
  6. 住宅:飯田グル-プホ-ルディングス(6社統合の共同持ち株会社)/2014年4-6月期連結-経常利益は102億円。各社の前年同期の合計値と比較して減益。消費増税の影響で主力の戸建て分譲住宅が苦戦。売上高は2363億円、営業利益は110億円で減収減益。資材価格高騰の価格転嫁が進まなかった。通期/経常益780億円、据え置き。※日経8-12/14P19
  7. 住宅:大和ハウス工業/2016年に全面自由化される電力の小売り事業に参入。自社で管理している賃貸住宅約40万戸に安価な電力を提供。大型マンション向けに、電力一括受電して各戸に供給する事業も展開する予定。※日経8-12/14P14
  8. 住宅:大和ハウス工業/介護・福祉向けのロボット事業の売上高を2021年3月期に50億円にする方針。15年3月期の売上高/前期の約2倍の6億円の見通し。高齢化による需要拡大を見込み、自社での製品開発を進める。※日経8-20/14P12
  9. 住宅:穴吹興産/2014年6月期連結-経常減益。売上高686億円(前期/660)、経常益43.88億円(同/46.51)、利益24.65億円(同/22.93)。15年6月期連結見通し/売上高690億円、経常益23.20億円、利益14.40億円。利益大幅減/消費増税後の反動減で主力の分譲マンション事業が伸び悩み、人手不足などで建築費もかさむ。※日経8-13/14P14,31
  10. 住宅:日本住宅サ-ビス/2014年6月期連結-増収増益。売上高63億円(前期/61)、経常益6.05億円(同/4.67)、利益3.05億円(同/2.11)。15年6月期連結見通し/売上高69億円、経常益6.08億円、利益3.65億円。※日経8-13/14P14
  11. 住宅:高齢者住宅/東京建物-2016年メドに首都圏で運営するサ-ビス付き高齢者向け住宅(サ高住)を現在の3棟から11棟に増やす。高齢者の居住スペ-スで介護サ-ビスを求める需要が高まっていることに対応する。サ高住1棟につき50-150戸を整える。自社設計が中心だが一部のサ高住については運営を受託する。※日経8-13/14P4
  12. 住宅:高齢者住宅/国土交通省-生活相談などのサ-ビス付き高齢者向け住宅の税制優遇措置を2017年3月まで2年間延長するよう15年度税制改正で要望する方針。整備費の補助制度の予算も増額を求める。特別養護老人ホ-ムに入れない「待機老人」の増加が問題になるなか、在宅介護を受けられる高齢者住宅の整備を促す。※日経8-13/14P4
  13. 住宅:高齢者住宅/同上-65歳以上の高齢者人口は2040年に約3900万人と30年間で3割以上(約1000万人)増える見通しで、サ高住の需要も拡大が見込まれる。現状/「待機老人」が大量に発生、国交省はサ高住の整備を急ぐ必要があるとみている。※同上
  14. 住宅:高齢者住宅/パナソニック-介護などを受けられる賃貸住宅「サ-ビス付き高齢者向け住宅」を2014年度にも約30カ所新設。現在の2カ所から近畿や首都圏を中心に大幅に増やす。施設の建設に加えグル-プのパナホ-ムなどと連携して介護の機器販売なども展開。25年度をメドに介護関連事業の売上高を13年度比8倍の2000億円へ。※日経8-30/14P11
  15. 住宅:中古住宅/東京カンテイ情報-首都圏の7月の中古マンション平均価格(70㎡換算)は1戸2825万円と前月比0.2%下落。東京都心で単価の高い物件が減少。消費増税などで取得意欲にブレ-キがかかっているという。近畿圏/0.4%上昇、中部圏/1.0%下落。※8-22/14P19
  16. 住宅:再開発/京都-再開発中のキリンビ-ル京都工場の跡地に建設される大規模分譲マンションを巡り、京都の金融機関が顧客獲得を競っている。2015年春以降、家族向け物件を中心に1500戸超が完成する見通しで、住宅ロ-ン特需が生じる可能性が大きい。「京都で最後の大型再開発案件」とされ周辺には商業施設も集積する見通し。※日経8-18/14P5
  17. 住宅:優遇措置/国土交通省-消費増税で落ち込んだ住宅市場を建て直すため、贈与税の非課税制度を拡充する方針。2015年度の税制改正で非課税枠を3000万円に引き上げるよう求め(現行/1000万円)、財務省と調整に入る。高齢世代から若者世代へ資金移転を促して、個人消費全体を刺激する狙いもある。※日経8-23/14P1,3
  18. 住宅:電力自由化/KDDI-マンションを対象にした電力の小売りを9月に開始。電力会社から供給を受けた電力の電圧をマンション内の設備で調整して各戸に配電する方式を利用、入居世帯の電気料金を従来より約5%安くする。電話やインタ-ネットに加えて割安な電力とまとめて供給、顧客の囲い込みを強化。まず1都3県でサ-ビス開始。※日経8-28/14P11
  19. 住宅:電力自由化/NTT東日本、KDDI、ソフトバンクBBとパナソニックの4社を中心に計20社がコンソ-シアムを組み-約14,000戸を対象にHEMSの実証実験を9月~2016年3月まで実施。家庭内の省エネにつなげ、高齢者見守りなどの生活支援サ-ビスも予定。16年の電力小売り自由化を視野に、最大級の実験を通じHEMSの普及促す。※日経8-29/14P15
  20. 地価:国土交通省/7月時点の地価動向報告情報-調査対象(150地区)の8割の120地区で3カ月前から上昇。堅調なオフィス需要や低金利を背景に商業地への投資意欲が衰えず、地価を押し上げている。ただ郊外の住宅地ではマンション価格が消費者の購入限度額に近づき、一段の価格上昇が見込みにくい地域も出てきた。※日経8-30/14P4
  21. 米国:商務省情報/7月の米住宅着工戸数(季節調整済み、年率換算)-前月の改定値比15.7%増の1,093,000戸。市場予測の平均(96.4万戸程度)を大幅に上回り、3カ月ぶりの増加。2013年11月(110.5万戸)以来の高水準。前年同月比では21.7%の増加。主力の1戸建ては前月比8.3%増。5世帯以上の集合住宅は33.0%増。※日経8-20/14P7
住宅リフォーム関連
  1. HC:ホ-ムセンタ-最大手のDCMホ-ルディングス/9月-傘下の3事業会社(ホ-マック、カ-マ、ダイキ)の仕入れと販売促進を一本化(50人がHDに移り約150人体制)。グル-プ約530店の規模を生かし、購買力を高めるとともにチラシ制作などを効率化。競争激化や消費税増税の影響で市場拡大が見込めないなか、規模を生かしたグル-プ戦略にシフト。※日経8-5/14P12
  2. 住宅リフォ-ム:大和ハウス工業/自社開発の戸建て団地の再生に取り組む。集会施設の設置や飲食・小売店の誘致で家族層を呼び込み、住宅の改築・改装の受注につなげる。2015年以降、10年間に50カ所を手がける。1960年代から大規模な団地開発を始め、これまで65カ所で61,000区画を整備、住居などの老朽化が目立っている。※日経8-19/14P11
  3. 住宅リフォ-ム:大和ハウス工業や積水ハウスなど住宅大手10社で構成する優良ストック住宅推進協議会/優良な中古住宅の流通拡大のために専門の査定士を大幅に増やす。査定する資格取得者/現在-大手10社で2400人程度。今後3年以内に各社が社内研修などで強化し、10倍の24,000人へ。中古住宅の取引を新たな収益の柱に。※日経8-27/14P11
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:住宅金融支援機構情報/長期固定金利の住宅ロ-ン「フラット35」の8月の適用金利-主力の返済期間35年以下(融資率9割以下)は、取扱金融機関の最低金利が前月より0.04%低い1.69%、3カ月ぶりに過去最低更新。※日経8-2/14P4
  2. 住宅ロ-ン:みずほ銀行/8月1日から、当初2年の金利を固定するタイプの住宅ロ-ンの金利を0.55%に引き下げた。当初固定型は変動型よりも金利が高いのが一般的だが、同行の変動型金利0.775%を下回る水準に優遇を拡大した。※日経8-2/14P4
  3. 住宅ロ-ン:みずほ銀行/自宅を担保に資金を融資する「みずほホ-ムエクイティロ-ン」の取扱開始。住宅ロ-ンの返済が進み、ロ-ン残高に比べて自宅の資産価値に余力が出た場合に利用可能。対象/原則としてみずほ銀行の住宅ロ-ンの利用者、融資額/最大で1000万円。3メガ銀行では初。みずほ銀行の住宅ロ-ンへの借り換えを促す狙いもある。※日経8-22/14P5
  4. 住宅ロ-ン:みずほ銀行/主力の10年固定型を9月実施分から0.1ポイント下げ過去最低の1.2%にすることを決定。※日経8-28/14P5
  5. 住宅ロ-ン:三菱東京UFJ銀行/主力の10年固定型の最優遇金利を9月から0.1%引き下げ、過去最低の年1.2%とする。10年固定金利下げは2カ月連続。背景/市場金利の低下-長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは8月、1年4カ月ぶりに0.5%を割り込んだ。ソニ-銀行/同行で最低となる1.188%に下げる。※日経8-27/14P1
  6. 住宅ロ-ン:三井住友信託銀行/10年固定型の金利を9月実施分から0.05ポイント低い1%にすることを決定。りそな銀行も8月の1.4%から引き下げる方向で検討中。大手銀行の間で、当初一定期間の金利を固定する住宅ロ-ン金利を過去最低水準から一段と引き下げる動きが広がってきた。※日経8-28/14P5
  7. 住宅ロ-ン:リフォ-ム融資優遇/国土交通省検討-35年の長期住宅ロ-ン「フラット35」の拡充。これまで新築だけでなく中古住宅の購入時にも利用できたが、2015年度には中古物件の取得時の改修費にも充てられるようにする。住宅メ-カ-や専門業者には、税制優遇を拡大する方向で検討。2015年度の実施を目指す。※日経8-12/14P1,3
  8. 住宅ロ-ン:リフォ-ム融資優遇/業界団体情報-中古住宅のリフォ-ム費用は約600万円(中央値)と高額。中古住宅を購入しても改修費用は民間銀行から別枠で借りる必要があり、増改築して中古住宅に住みたい消費者が二の足を踏む理由となっている。4-6月のフラット35の申請件数/22,275件で、前年同期比20%減。消費税増税の影響。※同上
建材・住設・家具関連
  1. 建材:三菱マテリアル/セメントを生産する九州工場(福岡県)で建設廃棄物である廃石こうボ-ドの受け入れ能力を拡大。数億円で、セメント焼成窯の「キルン」に石こうボ-ドの粉を投入する専用設備を増強。石こうボ-ドはセメントの原料に使う。2015年には受け入れ能力/現状の約5倍の年64,000トンにする。これまで廃石こうボ-ドは埋め立て処分。※日経8-2/14P13
  2. 建材:耐震性高い新建材「CLT」/愛媛県木材協会など-新たな建築材料として注目が集まる「CLT」の推進団体「愛媛県CLT普及協議会」を設立。日本国内は人口減少で住宅着工の減少が中長期的に避けられず、木材の新たな需要を創出する。CLT/欧州で開発された建築材料で、8-10階建てのマンションでの使用実績がある。※日経8-5/14P31
  3. 建材:セントラル硝子/窓などに使う建築用ガラスを9月16日納入分から10-20%値上げする。為替の円安の影響でけい砂や重油など原燃料が値上がりしているため製品価格に転嫁。値上げは6年ぶり。すでに旭硝子と日本板硝子が値上げを打ち出しており、追随。値上げ品目/板ガラスや鏡、複層ガラスなどの加工ガラス。※日経8-6/14P18
  4. 建材:大倉工業/2014年6月中間期連結-経常増益。売上高447億円(前年同期/424)、経常益11.88億円(同/10.27)、利益6.65億円(同/7.20)。14年12月期連結見通し/売上高935億円、経常益23.00億円、利益21.00億円。※日経8-12/14P19
  5. 建材:YKKAP/木造住宅の梁にあわせて外壁に取り付けるアルミの耐震補強フレ-ムを開発し、10月2日に首都圏で発売。一般的な工法では床や壁材をはがして補強するが、今回のフレ-ムは外壁に取り付け、住み続けながら施工できるのが特徴。耐震診断ができる建築士がいる工務店に限って販売。※日経8-19/14P13
  6. 建材:LIXIL/断熱性能に優れた住宅向けの窓2製品を2015年にも発売。1月発表の樹脂フレ-ムの窓「エルスタ-X」/断熱性能は国内最高水準。「海外の断熱基準も満たしており世界に通用する技術」(藤森社長)、海外販売にも意欲。断熱性能を示す熱貫流率は0.79、「世界でトップクラス」(社長)。樹脂とアルミ組合せ窓「サ-モスX」は3月発売。※日経8-28/14P11
  7. 建材:高松ト-ヨ-住器(LIXILグル-プが資金の1割出資/同社製品を工務店向けに販売)/中小工務店向けに省エネ住宅販売のコンサルティングを開始。省エネ設備の導入効果を試算できるシステムを独自開発、専任のコンサルタントを配置。大手住宅メ-カ-に比べ不利な中小工務店の省エネ住宅「長期優良住宅」を支援、自社扱いの省エネ機器の販売増へ。※日経8-30/14P39
  8. 建材:集成材/集成管柱の問屋卸価格-現在、1本900-1950円。5月から6月にかけて下落して以降横ばい。集成材平角-1立方mあたり60,000-62,000円。7月まで3カ月連続で下落。※日経8-16/14P19
  9. 建材:産業資材/建設鋼材やチラシに使う印刷用紙のメ-カ-在庫が増えている。消費増税後の需要の反動減や人手不足の影響で出荷が伸び悩み、6月末のH形鋼の在庫/前月比10%増。印刷紙は7%増。一方、生産が好調な自動車向けの合成樹脂の在庫は減少するなど、産業資材(素材)の在庫状況にはばらつきが大きい。※日経8-6/14P18
  10. 建材:産業資材/産業資材・燃料などの企業間取引価格を指数化した日経商品指数42種(1970年=100)の8月末値-187.760、前月比0.1%低下。マイナスは3カ月ぶり。前年同月比の伸び率は7月末の6.3%から4.3%に低下。原油安を受けガソリンや石油化学製品が値下がり、建材価格は一部で上昇しており、強弱が分かれている。※日経8-30/14P19
  11. 建材:建設用鋼材/「ときわ会」情報-7月末時点のH形鋼の国内在庫は215,000トンで、前月比6300トン(2.8%)減少。減少は2カ月連続。新規の建築物件が増えてきたことで出荷が9万トン台と2013年12月以来の高水準だったのが減少の背景。在庫率/2.33カ月で、適正とされる2.0カ月を上回り在庫の過剰感は残っている。※日経8-9/14P24
  12. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-主要鋼材であるH形鋼を減産。主力の宇都宮工場が火災で停止しているためだ。8月の生産量/前年同月並みだった計画から2割減る見込み。再開までは3-4週間かかる見込み。H形鋼の市中価格/年初以来、1トン8万円強でおおむね横ばい。9月販売価格/全品種-前月比で据え置く。※日経8-20/14P21
  13. 建材:建材高/実体経済に影-建設資材や人件費などの上昇がマンションなどの建物物価に波及。野村證券調査/マンションなど建築物の建築着工単価-2014年6月で1㎡あたり185,600円。1年前に比べ9%高い。建設コスト上昇がマンションの発売減や工事の入札不調を招くなど実体経済に影を落としている。※日経8-26/14P3
  14. 建材:同上/先行して上昇したH形鋼や棒鋼に続き、セメントも太平洋セメントや住友大阪セメントの値上げ実現。新価格は東京で1トン10,900円前後。前月比300円(約3%)高、3年ぶりの高値。ガラスも大手3社が9月実施で10-20%の値上げ表明。建築・土木工事関連職の平均募集日給(三大都市圏)/7月時点で10,304円と前年同月比3.5%高。※同上
  15. 住設:長府製作所/2014年6月中間期連結-増収増益。売上高234億円(前年同期/215)、経常益32.14億円(同/25.84)、利益21.16億円(同/16.77)。14年12月期連結見通し/売上高500億円、経常益70.00億円、利益44.00億円。※日経8-2/14P15
  16. 住設:立川ブライント工業/2014年6月中間期連結-増収増益。売上高199億円(前年同期/187)、経常益15.97億円(同/10.02)、利益8.62億円(同/5.01)。14年12月期連結見通し/売上高402億円、経常益21.20億円、利益10.30億円。※日経8-6/14P15
  17. 住設:ノ-リツ/2014年6月中間期連結-経常増益。売上高1079億円(前年同期/904)、経常益46.46億円(同/44.64)、利益16.07億円(同/31.65)。14年12月期連結見通し/売上高2200億円、経常益112.00億円、58.00億円。※日経8-6/14P15
  18. 家具:大塚家具/2014年6月中間期単独-増収増益。売上高298億円(前年同期/284)、経常益8.71億円(同/6.65)、利益7.42億円(同/5.59)。14年12月期単独見通し/売上高585億円、経常益13.90億円、利益10.07億円。※日経8-8/14P16
  19. 家具:ニトリホ-ルディングス/2014年8月中間期連結予想-高付加価値路線が奏功。価格はやや高めだがデザイン性や品質を高めたソファやマットレスが売れ筋に。客層が広がり客数、客単価とも上昇。既存店が伸びるほか、新店効果も寄与し増収へ。円安で輸入採算は悪化するが、原価低減で吸収。経常利益に上ぶれ余地。※日経8-13/14P26
  20. 家具:ニトリホ-ルディングス/2015年2月期連結見通し-連続増益。暖冬なら冬物雑貨の販売足かせになる懸念もあるが、売れ筋の定番商品を伸ばし補う。増収見込み。物流最適化などで経費を減らし採算性を改善。連続増益を狙う。※同上
  21. 家具:ニトリホ-ルディング/円安進行による業績悪化リスクを抑える。2016年2月期の海外仕入れ分の9割超について、1ドル=101円で為替予約を終えた。円安による営業減益額/今期予想比で30億円弱にとどまる見通し。14年2月期は円安が160億円の減益要因になったが、2年で130億円圧縮。商品の8割をアジアで生産。※日経8-16/14P15
  22. 家具:プラス/小中学校向けの学校家具を掲載するカタログを20日に発刊。イラストを使い、教室ごとに必要な家具を提案。いすや電子情報ボ-ドなど、他社製品も含め1121商品を掲載。3万部を全国の小中学校や教育委員会に配布。※日経8-19/14P13
  23. 家具:高級輸入家具の販売などを手がけるカッシ-ナ・イクスシ-/2014年12月期連結見通し-純利益は4.20億円。前期の単独税引き利益と比較すると3%の増加。同業の「ザ・コンランショップ」(国内6店舗)の運営会社をコクヨから買収、子会社化、今期から連結決算に移る。売上高は76億円と前期単独比21%増。10-12月期に上乗せさせる。※日経8-22/14P15
  24. 家具:内田洋行/2014年7月期連結見込み-純利益は前の期比3%増の15億円。従来予想は2%増の10億円。消費増税前の駆け込み需要の反動が想定より小さかったほか、教育関連での大型案件の受注が寄与。売上高は1435億円で12%増、35億円上方修正。営業利益は2.9倍に26億円で6億円上方修正。※日経8-26/14P15
  25. 家具:イケア・ジャパン/スマ-トフォンと連携したカタログを9月から配布。AP(拡張現実)に対応したアプリを使うと自宅の部屋にベッドやソファなどの家具を置いた状態を擬似的に体験できる。シュミレ-ションに対応した家具の種類を約90種類から約300種類に増やした。実物大の家具を置いた状態を画面上で確認でき、購入を検討するとき役立つ。※日経8-29/14P11
合板・木材関連
  1. 合板:セイホクのグル-プ各社と林ベニヤ産業/住宅の床や壁の下地などに使う針葉樹合板メ-カ-が相次いで減産を決めた。7-8月に前年比1-2割の減産実施。9月も約15%減産する。針葉樹合板のメ-カ-出荷量/4月以降減少。合板統計情報/5,6月はともに約18万立法mと前年同月比2割減。背景/消費増税による住宅需要の反動減。※日経8-23/14P19
  2. 合板:同上/足元-「価格が下がりにくくなったとみた問屋など流通業者からの注文は増えている」(セイホク)が、各社は減産による需給の引き締めを続ける。針葉樹合板の指標品(12mm、厚物)の問屋卸価格(東京地区)/現在-1枚970-1000円で、6月に前月比5%下落した後は横ばいが続いている。※同上
  3. 合板:農林水産省/合板統計情報-住宅の床や壁の下地などに使う針葉樹合板の国内生産量が、2年ぶりに減少。7月の国内メ-カ-の生産量/213,307立方mで前年同月比8%減。合板工場の7月末の在庫量/前月比6%増の225,594立方mで、5カ月連続の増加。出荷は前月比12%増え回復の兆しも見られるが、各社減産継続。※日経8-26/14P19
  4. 木材:木材製品/住宅に使う柱や梁、床や壁の下地に使う木材製品の取引価格/消費増税前の3月と比べて1割前後安く、一部の品目では前年の同じ時期の水準まで下落。増税による反動から住宅着工は減少傾向で、木材の需要も弱まっている。合板や集成材などのメ-カ-は需給を引き締めようと減産に動いている。※日経8-5/14P21
  5. 木材:木材製品/△住宅の梁に使い、複数の板を張り合わせた集成材(平角)の問屋卸価格(東京地区)/現在-1カ月前より2%安い1立方m60,000-62,000円。3カ月連続で下落。ピ-クの4月比5%安。△丸太を細長く切り出し、柱に使う製材品(杉KD正角)/1カ月前より3%安い同55,000-60,000円。ピ-クの2月比で14%下落。※同上
  6. 木材:木材製品/△床や壁の下地に使う国産針葉樹合板の価格が下落-指標品(12mm、厚物)の問屋卸価格は1枚970-1000円。ピ-クの5月と比べ5%安い。木材の需要/中小の住宅会社向けを中心に減少が続いている。集成材や製材品を加工し建設現場に納入するプレカット工場/「木材の購入は13年12月-14年1月比15%減」という。※同上
  7. 木材:輸入製材品/木造住宅の柱と梁に使う集成材の原料板材(ラミナ)の対日価格-2四半期連続で下落。柱向けの7-9月積み価格/前期比4%安。梁向け/同5%下落。消費増税による住宅着工の減少で、木材の需要は弱まっている。※日経8-16/14P19
  8. 木材:輸入製材品/柱材の集成管柱に使うラミナ-主力の欧州産で、1立方mあたり240ユ-ロ前後。梁に使う集成平角向けラミナ-同245-250ユ-ロ。北欧などの製材会社は販売価格の据え置きを求めたが、値下げでほぼ決着。商社や集成材メ-カ-/7-9月期の両品目の調達量を1-3月積みと比べ3-4割削減。※同上
  9. 木材:北米産丸太/住宅の柱や梁に使う北米産丸太の対日価格が5カ月連続で下落。北米産の指標品で梁に使う松材丸太(IS級、直径30㎝以上)の8月積み価格/1000スクリブナ-(約5.4立方m)あたり820ドル前後。前月比1%安。木造住宅の着工戸数は6月まで4カ月連続で前年同月比マイナス。製材業者の販売量/減少傾向。※日経8-8/14P21
  10. 木材:国産丸太/全国森林組合連合会情報-住宅の柱の原料の国産杉丸太の取引価格が2カ月ぶりに下落。7月の杉柱用丸太の平均価格/1立方mあたり11,500円。前月比3%安。ヒノキ柱用丸太/7月は前月比横ばいの同15,100円。梅雨や台風の影響で出荷は減少傾向、製材業者は製材品の価格低下で高値での丸太調達敬遠。※日経8-13/14P20
  11. 森林:国土交通省試算/13日-相続時に登記手続きがされず、国や自治体が所有者を把握できなくなっている森林や農地が2050年までに最大で57万ヘクタ-ルとなることが分かった。東京都の面積の2.6倍。所有者不明の土地/20年までに86,000ヘクタ-ル。50年時点の推計は57万ヘクタ-ルで、内訳は森林47万ヘクタ-ル、農地10万ヘクタ-ル。※日経8-14/14P1
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:東京建物/2014年6月中間期連結-増収増益。売上高1177億円(前年同期/904)、経常益79.03億円(同/37.53)、利益747.20億円(同/51.85)。純利益/前年同期比14倍、保有ビルの一部持ち分売却に伴い1327億円の特別利益計上。14年12月期連結見通し/売上高2250億円、経常益90.00億円、利益750.00億円。※日経8-9/14P17
  2. 不動産:リ-マン・ショックなどの影響で取引が停滞していた都心の大型不動産が動き始めた。「目黒雅叙園」を森トラストが8月29日に買収。東京駅前の大型ビル「パシフィックセンチュリ-プレイス丸の内」もシンガポ-ル政府投資公社が買収へ交渉。堅調なオフィス需要や地価の上昇期待を追い風に、外資マネ-などが購入機会を探っており、不動産市況を後押し。※日経9-1/14P11
  3. 不動産:オフィスビル/三鬼商事情報-東京都心部の空室率が一段と低下。東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の7月末の空室率/前月比0.25ポイント下がり6.20%と5年4カ月ぶりの低水準。前月比では13カ月連続で低下。引き続き移転が活発/新築・既存ビルの空室減少。平均募集賃料/3.3㎡16,663円と前月比0.3%上昇。※日経8-8/14P21
  4. 不動産:オフィスビル/同上-7月末の大阪中心部の空室率は8.72%と前月比0.17ポイント低下。同じビルの中で借りる面積を増やしたり、古い自社ビルから築年数が浅い賃貸ビルに移転したりするケ-スが目立つ。※同上
  5. ゼネコン:大林組/2015年にもビル建設などに際し、地盤の掘削調査へ自社開発のロボットを導入。作業人員を半分に減らし、コストの3割削減を目指す。国内の建設現場では地盤調査や構造物の損傷点検の技能者が不足、自動化を進めて対応。東京五輪を見据えて進む大規模な再開発を円滑に実施するために欠かせない取り組み。※日経8-14/14P12
  6. 施設:東急リバブル/商業施設の再生事業を9月から開始。業態転換やテナントの入れ替えなど施設の魅力を高めて投資家に紹介。地方を中心に集客力が低下している商業施設は多く、再生の枠組みを提示することで投資家の需要が増えると判断。初年度取扱高で1000億円程度を目指す。対象/ショッピングセンタ-や駅ビルなど商業施設。※日経8-30/14P3
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社が産油国から長期契約で輸入する7月分の原油(DD原油)価格/下落。1日に確定したサウジアラビア産の代表柚須の「アラビアンライト」/108.40ドルで、前月日1.2%安、4カ月ぶりに下落。需要の鈍い発電用原油も大きく下げた。DD原油は輸入全体の約8割を占める。※日経8-2/14P19
  2. 原油:ウクライナや中東情勢の緊張で地政学リスクがくすぶるなか、原油相場が軟調に推移。米国でシェ-ルオイルの増産が続いているほか、政情が変化しているイラクなど産油国の原油生産に支障は出ておらず、供給懸念は高まっていない。一方、欧州やアジアでは需要が伸び悩んでいる。需給の緩みが意識され、投資マネ-の流出も目立っている。※日経8-2/14P19
  3. 原油:アジア指標のドバイ原油/13日-前日比1.40ドル安の1バレル101.60ドル、約13カ月ぶりの安値。国際エネルギ-機関が今年の世界の原油需要見通しを下方修正、需給が緩和するとの観測が強まった。ドバイ原油/イラク情勢が緊迫した6月下旬に比べ9%下落。国際指標のブレント原油も103ドルを割り込み、13カ月ぶりの安値圏。※日経8-14/14P18
  4. 原油:原油価格が下落している。アジア指標のドバイ原油/15日-前日比1.90ドル安の1バレル100.70ドルまで下げ、13カ月ぶりの安値。欧州経済の減速懸念が強まったうえ、アジアでも原油需要は鈍い。中東などの地政学リスクはくすぶるが、原油の供給には支障が出ていない。需給の緩みが意識され、足元で投資マネ-の流出目立つ。※日経8-16/14P19
  5. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/26日午後-反発。取引の中心である10月渡しで1バレル100.40ドル、前日比0.60ドル高。欧州市場で原油先物価格が反発した流れを映した。リビア情勢が悪化し、原油生産が再び落ち込むとの観測が強材料になっている。※日経8-27/14P21
  6. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/27日-続伸。取引の中心である10月渡し/1バレル100.90ドル、前月比0.50ドル高。欧州市場で原油先物価格の堅調な流れを映した。米国で発表された景気指標が改善したことなどが強材料だった。※日経8-28/14P19
  7. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料となるナフサの国際価格-下落。ほぼ4カ月ぶりの安値を付けた。アジア市場のスポット価格/約2カ月後の到着分が1トン910ドル弱と、直近高値の6月下旬から約8%下落。欧州からアジアへの流入が増加。欧州では石油製品の需要が鈍く、アジアでも製油所の稼働率が低い。※日経8-7/14P18
  8. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料となるナフサの価格-東アジアで下落。スポット価格/現在-1トン900-904円と月初から3%超下落。原油価格の下落に加え、需給も緩んでいる。石化製品やガソリン向けの需要が弱い欧州からの流入が増えている。欧州からシェ-ルオイルの増産が進む米国向け輸出は減っており、余剰分がアジアに流れている。※日経8-14/14P18
  9. 素材:DIC/2014年6月中間期連結-増収減益。売上高4083億円(前年同期/3849)、経常益183.71億円(同/206.59)、利益103.19億円(同/106.82)。14年12月期連結見通し/売上高8500億円、経常益460.00億円、利益245.00億円。※日経8-8/14P17
環境関連
  1. バイオマス発電:新電力のイ-レックス/国内最大級の発電能力5万kw(10万世帯分)を持つバイオマス発電所を建設。佐伯市の太平洋セメントの遊休地に約170億円を投じ、2016年秋に稼働。燃料/9割は輸入するヤシ殻を使い、石炭を混ぜて燃やす。安価なヤシ殻を大量に輸入することで大規模発電を可能にする。常時10万トン備蓄の基地も新設。※日経8-7/14P12
アジア関係/その他
  1. アジア:中国/シンクタンクの指数研究院情報・主要100都市の住宅価格動向-7月の新築住宅の1㎡当たりの平均価格は10,835元(約179,000円)と、前月に比べ0.81%下落。値下がりは3カ月連続で、下落幅も0.31ポイント拡大。値下がりした都市数は前月の71から76に増えた。※日経8-3/14P7
  2. アジア:中国/2014年1-7月の不動産開発投資-名目で5兆381億元(1元=約17円)で前年同期比13.7%増。伸び率は1-6月比0.4ポイント下がった。1-7月の住宅投資/3兆4365億元で13.3%増。伸び率は1-6月比0.4ポイント下落。住宅投資の不動産開発投資全体に占める割合は68.2%。※京貿
  3. アジア:中国/国家統計局情報-住宅市場の冷え込みが一段と鮮明に。主要70都市の約9割、64都市で前月より価格が下落。全国に値下がりが広がり、中国景気の下押し圧力が増した格好だ。中国政府/大規模な景気対策には依然として慎重だが、市場では金融緩和への期待が強まっている。※日経8-19/14P7
  4. アジア:中国/財政部-2014年上半期に低所得者向け住宅の建設に前年同期比36.6%増の1521億300万元(1元=約17円)支出、うちバラック住宅地域の改造に148.1%増の419億6100万元を支出。バラック住宅地域改造/都市部の危険・老朽住宅の建て替えや住宅困窮世帯の住環境改善のための再開発事業。※京貿
  5. アジア:中国/同上-2008年から12年までに1260万戸、13年は320万戸の改造を行った。14年は470万戸を計画、資金需要が拡大している。※同上
  6. アジア:中国/国家統計局情報-70大中都市の中で7月に新築分譲住宅(低所得者向け福祉住宅を除く)と中古住宅の価格が前月より下がったのはそれぞれ64都市と65都市で、前月よりそれぞれ9と13都市増加。市場の今後の動きがつかめず、様子を見ている住宅購入希望者が少なくなく、価格が前月比で下げ続けていると分析。※京貿
  7. アジア:中国/河南省不動産業商会(業界団体)副会長見解-現在、不動産市場に影響を与えているのは融資規制策。中央銀行が金融を引き締め、銀行が資金不足で、個人向け住宅ロ-ンの枠が制限。銀行/営利機関-現在、融資先に困ることはなく、住宅ロ-ンより有利な融資先がいくらでもある。大多数の住宅ロ-ン金利は基準金利より20%高い。※京貿
  8. アジア:中国/北京市統計局情報-北京市の2014年1-7月の分譲建物の販売面積は依然大幅な減少が続いたが、減少幅は縮小する傾向がみられた。1-7月の分譲建物の販売面積/前年同期比31.5%減の677万4000㎡で、減少幅は上半期の34.8%と比べ縮小。うち住宅も30.3%減の505万1000㎡で、減少幅は上半期と比べ縮小。※京貿
  9. アジア:中国/上場不動産会社(140社)の2014年1-6月期の純利益-前年同期比7%減と中間期として2年ぶりの減益(12年1-6月期の2%減以来)。住宅の販売不振が響いた。今後さらに住宅価格が下落すると、関連損失の計上を迫られ、業績が一段と落ち込む可能性がある。最終損益が赤字の会社は2割弱の26社。※日経8-31/14P7
  10. アジア:中国/YKKAP-中国で窓サッシを施工する職人の育成を拡大。これまで大連の研修施設で年間150人に施工技術を指導してきた。2014年4月/深センに研修拠点開設、10月には蘇州にも拠点開設。3カ所合計の育成人員を年間270人と、従来に比べて8割増へ。窓サッシの質を高める。取引先や流通業者に所属する職人を育成。※日経8-15/14P13
  11. アジア:中国/ニトリ-中国で多店舗展開を始める。まず10月に内陸部のショッピングセンタ-に1号店を開き、2022年までに100店に増やす。現地でも割安な価格を武器に20-30歳代の若い夫婦らの需要を開拓。イケアなど競合が沿岸部の大都市を攻めるなか、まだ競争の少ない地方都市を中心に店舗網を広げる。店名/「NITORI」。※日経8-30/14P12
  12. アジア:インドネシア/住友林業-住設機器メ-カ-のトクラス(浜松市)の家庭向け浄水器をインドネシアで発売。同社との業務提携による共同事業の第一弾。住友林業は木材製造・販売にとどまる同国での事業拡大に向け、水回り製品など住設機器の販売品目を増やす狙いがある。※日経8-5/14P13
  13. アジア:インドネシア/不動産最大手のリッポ-・カラワサ(財閥リッポ-・グル-プの中核企業)-不動産の総販売量を2019年までに14年見通し比2倍強の1040億円に引き上げる計画(13年/連結売上高約600億円の5割が複合開発事業)。マンションやオフィス、モ-ルなど組合わせ複合開発を首都ジャカルタや地方都市で加速(次期大統領も地方開発方針)。※日経8-26/14P9
  14. アジア:東南アジア/建設大手-アジア市場の開拓が始動。東京五輪後の国内市場の縮小に備え、震災復興などで業績回復が進むうちに新たな収益源を育成。主要な約100社の2013年度の国内受注額は19%増の約13兆400億円と3年連続のプラスで、各社の業績が改善。13年度海外工事受注/過去3番目の水準の1兆6029億円。※日経8-5/14P12
  15. アジア:東南アジア/大林組-14年度内にタイで現地企業に貸し出すマンションなどの不動産開発事業に取り組む。同事業は1996年の撤退以来の再参入。バンコクなどタイの主要都市でマンションやオフィスビルを建設。内装の仕上げなど高い技術を生かし、完成した建物を現地企業などに貸し出す。活動拠点/タイ大林(出資/大林組49%、残り現地金融機関など)。※同上
  16. アジア:東南アジア/清水建設-2018年度までの5年間、海外での不動産開発に伴う土地の取得などに100億円を投じる。現在はシンガポ-ルにマンション1棟を建設している。海外での不動産開発を10棟程度に増やす。鹿島-海外市場に深く入り込むために、研究開発も海外で実施。シンガポ-ル大学と14年度から省エネや工期短縮の技術を共同開発。※同上48)アジア:韓国/高知県内の製材会社や森林組合でつくる共同組合「ドライウッド土佐会」(大原儀郎代表理事、7社・団体)-住宅1棟分の県産スギとヒノキのプレカット材を韓国に輸出。住宅/年内に完成予定。同会の池川木材工業/韓国への輸出-2007年から本格的に取り組み、韓国の木材商社を介し、フロ-リング用の板などの部材を輸出。※高知新聞8-13/144
  17. アジア:インド/TOTO-インドで主力の衛生陶器の生産開始。同国初となる西部グジャラ-ト州の工場が稼働、9月にも本格出荷。現地生産を機に、マンション向けなどの需要開拓。「インドは成長余地が高い市場。2017年度までにインドでの年間販売は10万個を超える」(社長)、販売規模を倍増させる考え。新工場の生産能力/最大年50万個。※日経8-22/14P12
  18. アジア:オ-ストラリア/積水ハウス-シドニ-中心部の大型不動産開発「セントラルパ-ク」(敷地面積/5.8ヘクタ-ル)でマンションなど住宅関連ビルの建設開始。このほど完成した複合ビルは独特の壁面緑化を施し、欧米の建築学会で受賞。ホテルの建設認可も早期に取得し、2018年までに全体開発完成の計画。シンガポ-ルの不動産大手と共同開発、今回は2期目。※日経8-30/14P12

■トピックス:図書紹介/図書名-「空き家」が蝕む日本   <定価/780円+税>
 著者/長嶋 修 発行/株式会社ポプラ社 ポプラ新書 2014年7月7日第1刷発行
 〇コメント:日経7-30/14P1「空き家率/最高の13.5%」と1面のトップ記事で空き家問題が  取り上げられた。総務省が5年に1度実施する住宅・土地統計調査の速報集計(2013年10月時点)/△住宅総数-08年より305万戸多い6063万戸で、過去最多を更新。△空き家の数-08年より63万戸増え820万戸で、国内の住宅総数に占める割合(空き家率)は過去最高の13.5%。前回より0.4ポイント高まった。活用か撤去を促す政策の転換が急務となっているとしている。著者も無策のままだと、不動産・住宅市場は大変なことになると危惧(社会問題化)し、海外先進国の調査などもして、日本の不動産・住宅市場の問題点を洗い出し、改善について提案している。景気対策としての新設住宅着工促進の発想(政策)は転換期にさしかかっている。目次は次の通り。
 〇目次
  第1章 日本の不動産、現場からの疑問
      転職し、不動産仲介部門の現場へ/日本の経済、文化のなかでの不動産とは? /価格査定の驚くべき実態/物件情報の囲い込み/売買依頼チラシのウソ/物件の知識は問われない「宅地建物取引主任者」/不動産の価値と住宅ロ-ンの微妙な関係/入居直後から「債務超過」になる?/他の国はどうなっているのか?/不動産売買の仕組みを欧米と比較してみる/もう、自分でやるしかない<コメント>著者は日本の不動産の体質(モラル)に不満、自分でやるしかないと独立した。消費者の目線で不動産事業・市場にメスを入れている。


  第2章 「空き家」が増え続けるのはなぜ?
      空き家対策に多額の税金を使う時代に/2040年には全国各地で「お隣は空き家」に?/空き家率が30%を超えるとどうなるか?/なぜ「空き家」はそのまま放置されるのか?/有効な「空き家問題」の対策はあるのか?/日本の住宅政策に欠落する「住宅総量目安」/価値ゼロ住宅はなぜ量産されたか?/中古住宅価格を維持する「生活者重視」の政策に/リタイヤ後に住み替えが難しい理由/中古住宅を再評価するための方法/中古住宅市場を整備するために<コメント>新築を造るペ-スを年間約60万戸としても、2040年頃には空き家率が36%になってしまうとの予測がある。欧米の「住宅総量目安」政策を導入すると、日本の新設住宅着工戸数は年40-50万戸となる(現状の半分に)。


  第3章 日本の住宅はなぜ寿命が短いのか?木造住宅、マンションの本当の寿命は何年?/建物の寿命は延ばせる/木造住宅の劣化の原因/マンション劣化の主な原因/マンションの都市伝説と耐震性/戸建てとマンション、地震に強いのは?/耐震性の分かれ目の年がある<コメント>一般的に言われている住宅寿命=ストック数(現存数)÷フロ-数(増加数)で、実体とマッチしていない。


  第4章 賃貸住宅が貧弱なのはなぜか?
      賃貸住宅後進国ニッポン/「新築持ち家」偏重の住宅政策/先進国で家賃補助がないのは日本くらい/住宅政策の予算配分に偏りがある理由/大家さんを困らせる時代遅れの「借地借家法」<コメント>賃貸住宅はあくまで持ち家を持つまでのステップと位置づけられている。新築持ち家を買ってもらうことを前提とした制度設計になっている。過度に新築持ち家に傾斜した政策を採っているのは、先進国では日本だけ。


  第5章 物件情報はこうして囲い込まれる物件情報の囲い込みは暗黙の了解?/不動産仲介業はどうやって儲けているのか?/業界の常識は世間の非常識?/不動産仲介の健全化には法改正が必要/あなたが売主になったとき、できることは?<コメント>不動産仲介の手数料/簡易計算式-物件価格×3%+6万円。売主と買主からいただける。囲い込み/両方から手数料が取れるよう物件未公開。


  第6章 エネルギ-問題と住宅政策
      日本の経常収支は悪化の一途/原発再稼働しか道はないのか?/エネルギ-政策を転換するドイツ/地球を潤す「小規模分散型」/既存住宅を対象にした省エネ政策/再生可能エネルギ-を軸にした地方分権型社会へ<コメント>脱原発を宣言した、再生可能エネルギ-先進国のドイツに、いろいろ参考になるモデルがある。


  第7章 海外シフトする不動産投資
      滞留する国内マネ-をどこに振り向けるべきか?/活況を呈すアジアの不動産市場/高度経済成長前夜のフィリピン/生産年齢人口が増え続ける国/セブ島の事例/海外の不動産投資を見きわめるポイント<コメント>日本の大手不動産、住宅メ-カ-の海外進出(特にアジア)は既に始まっている。アジアで不動産の権利がしっかりしている国はマレ-シア、タイ、フィリピン。

 〇長嶋修:不動産コンサルタント/不動産デベロッパ-の支店長として不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人、株式会社さくら事務所を設立、現会長。以降、様々な活動を通じて”第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築いた。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任している。2008年4月、ホ-ムインスベクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホ-ムインスベクタ-ズ協会を設立。初代理事長に就任。また自身の個人事務所(長嶋修事務所)でTV等メディア出演、講演、出版・執筆活動等で活躍中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及する。著書多数。

■情報源:※日経=日本経新聞 四国版 ※京貿=国際貿易促進協会京都総局
※国貿=国際貿易