■住宅関連情報/2013年10月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. マンション動向:不動産経済研究所情報/2014年春の消費増税をにらんだマンションの駆け込み需要がピ-クを迎える。9月の首都圏マンション発売戸数/前年同月比77.3%増の5968戸。5カ月連続で増加。伸び率は東日本大震災の反動が出た12年4月(81%)を除くと、1994年4月の86%以来の高さ。10月以降は反動が出る可能性も。※日経10-17/13P3
  2. マンション動向:同上/契約率-好不調の分かれ目となる70%を上回る80%台を維持。9月末までに契約すれば、住宅引き渡しが14年4月以降でも5%税率を適用する経過措置のため、「9月に駆け込み契約が増えた」(同研究所)。10月以降の需要動向/不透明。不動産各社/需要のつなぎ留めに商品戦略の見直しなどを進めている。※同上
  3. マンション動向:アットホ-ム情報/9月の賃貸マンション・アパ-トの成約件数(首都圏)-19,277件と前年同月比1.8%減、16カ月ぶりに減少。好調が続くマンションの成約数は11カ月ぶりに前年を下回る。部屋の広さ別/単身者の引き合いが強い30㎡未満のマンションやアパ-トの成約が不振、6.2%減。地区別/東京23区堅調、神奈川、千葉県は大幅減。※日経10-24/13P18
  4. 住宅着工動向:2013年4-9月(上期)の新設住宅着工戸数/499,032戸、前年同期比12.7%増。半期ベ-スの戸数では2008年上期以来5年ぶりの高水準。※日経11-1/13P5
  5. 住宅:長谷工コ-ポレ-ション/2014年3月期に6期ぶりに普通株の年間配当(1-3円程度)を行う方針。景況感が改善し、マンション建設の受注が想定を上回り、中長期で配当を実施する環境が整ったと判断。13年10月時点で1000万株の優先株が残るが、普通株に転換ができるようになる15年10月までに全優先株を消却させる計画。※日経10-4/13P17
  6. 住宅:ヤマダ・エスバイエルホ-ム/2014年2月連結見通し-最終損益は2億円の黒字(前期/7億9200万円の赤字)。従来予想(10億1000万円)から下方修正。原材料価格の値上がりや、職人不足を背景とする労務費の高騰が響く。売上高は従来予想を25億円下回り、前期比34%増の535億円。金利先高観などから住宅販売増加。※日経10-8/13P15
  7. 住宅:ヤマダ・エスバイエルホ-ム/2013年8月中間期連結-最終赤字。売上高217億円(前年同期/174)、経常益▲7.01億円(同/▲9.35)、利益▲7.31億円(同/▲9.81)。14年2月期連結見通し/売上高535億円、経常益3.00億円、利益2.00億円。※日経10-11/13P15
  8. 住宅:「創エネ住宅」/富士経済調査-太陽光発電などでエネルギ-を作る「創エネ住宅」と厨房や給湯などのエネルギ-を全て電気で賄う「オ-ル家電住宅」の市場調査結果は新築やリフォ-ムなどで新たに建築された創エネ住宅は2012年度が前年度比49.8%増の424,000戸、一方でオ-ル電化住宅の設置は同16%減の400,000戸で、創エネ住宅が逆転。※日経10-10/13P11
  9. 住宅:ミサワホ-ム/2013年9月中間期連結見込み-純利益は前年同期比約8割増の150億円超。従来予想は40億円。景況感の改善で高単価の住宅販売が好調。売上高は11%増の2080億円と従来予想を上回る。受注棟数は19%増。14年3月期連結見通し/売上高は前期比8%増の4250億円、営業利益は14%増の142億円。※日経10-12/13P13
  10. 住宅:穴吹興産/入居予定者が設計から加わることができるコ-ポラティブ住宅の事業に参入。第一弾/福岡市中心部の西鉄平尾駅にほど近い敷地面積約1300㎡の土地に1棟建設。入居希望住民を募集して建設組合をつくってもらい、組合が土地を購入(約4億円)してマンションを建設。募集組合員数は23組。年1棟は建設予定。※日経10-12/13P15
  11. 住宅:大和ハウス工業/相続税の立て替え融資サ-ビスを11月1日から開始。子会社である日本住宅流通を通じて、相続した不動産を売却する場合に限って最大3億円を融資する。2015年の税制改正に伴い、相続税の課税対象者は増える見通し。円滑な相続を手助けして優良顧客を囲い込む。※日経10-12/13P12
  12. 住宅:大和ハウス工業/栃木県真岡市の栃木二宮工場内に建設した体験型施設「D-romプラザ館 夢」を報道陣に公開。賃貸住宅の経営を検討する土地所有者や企業に防犯性能や建築技術に触れてもらう。※日経10-24/13P13
  13. 住宅:住宅・ビル建設の石川組(香川県)/省エネ型戸建て住宅の販売強化。天井に自社生産の高機能断熱材「セルロ-スファイバ-」の採用や設計の工夫などで一般的なオ-ル電化住宅に比べ冷暖房などの電気料金を最大で1/3程度に削減。付加価値や高機能を訴えて消費増増税後も需要をつかみ、5年後に現在の7倍の450戸に増やす。※日経10-17/13P35
  14. 住宅:積水化学工業/26日-環境性能を高めた戸建て住宅「スマ-ト・パワ-ステ-ション」発売。ひさしの長さを延ばすなど屋根の形を改良、従来より多くの太陽電池を搭載可能にし、発電量を一般的住宅の2倍以上に増やす。リチウムイオン電池は大きさが従来の6割程度と小型で、蓄電容量は同等。住宅全体の価格は従来モデル並みに据え置く。※日経10-22/13P12
  15. 住宅:積水化学工業/2013年9月中間期連結見込み-営業利益は前年同期比48%増の370億円超。従来予想を40億円上回り、中間期では4期連続で過去最高更新。消費増税を前に住宅販売好調。売上高は3%増の5300億円。太陽光発電システムなどを搭載した住宅販売好調。14年3月期連結見通し/営業利益は前期比3割増。※日経10-26/13P13
  16. 住宅:積水化学工業/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高5330億円(前年同期/5160)、経常益389.89億円(同/225.40)、利益228.26億円(同/128.09)。14年3月期連結見通し/売上高11000億円、経常益790.00億円、利益420.00億円。利益/1991年3月期以来の最高益更新。住宅販売好調/石化製品も伸びる。※日経10-31/13P16
  17. 住宅:旭化成/2013年9月中間期連結見込み-営業利益は700億円超と前年同期比83%増。消費増税前の駆け込み需要などで住宅販売が伸びたほか、エレクトロニクス事業も好調。売上高は9200億円超と17%増。けん引役は売り上げ全体の1/4を占める住宅事業。戸建て「ヘ-ベルハウス」や集合住宅「ヘ-ベルメゾン」の引き渡し戸数が増加。※日経10-22/13P17
  18. 住宅:旭化成/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高9189億円(前年同期/7875)、経常益728.86億円(同/358.66)、利益466.49億円(同/206.13)。14年3月期連結見通し/売上高19040億円、経常益1430.00億円、利益860.00億円。消費増税前の需要増で住宅販売が伸びている。※日経11-1/13P17,19
  19. 住宅:旭化成ホ-ムズ/2階建ての鉄骨の戸建て住宅で、中間階をつけられる新商品を11月1日に発売。中2階つき、延べ床面積が約120㎡のモデルの価格は約3000万円。発売するのは「ネクストヘ-ベルハウス」シリ-ズ。天井や床の高さが調整可能で、仕事部屋や子ども部など用途に応じて空間の設計ができる。年間6000棟の販売目指す。※日経10-29/13P13
  20. 住宅:大京/2013年9月中間期連結見込み-営業利益は前年同期比32%減の78億円。利益率の高い中古マンション販売(改装して販売)が好調、従来予想(44%減の65億円)を上方修正。売上高は1%減の1550億円と従来予想と変わらなかった。経常利益は30%減の72億円。純利益は82%増の133億円。※日経10-24/13P15
  21. 住宅:大京/2013年9月中間期連結-経常減益。売上高1549億円(前年同期/1567)、経常益72.42億円(同/102.87)、利益133.50億円(同/73.14)。14年3月期連結見通し/売上高3300億円、経常益145.00億円、利益210.00億円。※日経11-1/13P18
  22. 住宅:大東建託/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高6071億円(前年同期/5465)、経常益505.01億円(同/387.49)、利益313.14億円(同/236.44)。14年3月期連結見通し/売上高12510億円、経常益910.00億円、利益550.00億円。※日経10-26/13P12
  23. 住宅:ア-ネストワン/2013年9月中間期連結-増収減益。売上高996億円(前年同期/919)、経常益86.13億円(同/96.16)、利益53.23億円(同/60.62)。※日経10-30/13P16
  24. 住宅:パナホ-ム/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高1475億円(前年同期/1405)、経常益55.04億円(同/29.46)、利益33.04億円(同/17.52)。中間期利益/過去最高。消費増税前の駆け込み需要などで戸建てや集合住宅の販売が好調。14年3月期連結見通し/売上高3150億円、経常益150.00億円、利益80.00億円。※日経10-31/13P16,17
  25. 住宅:アパマンショップホ-ルディングス/2013年9月期連結-減収増益。売上高366億円(前年同期/386)、経常益14.08億円(同/13.58)、利益22.13億円(同/0.93)。14年9月期連結見通し/売上高370億円、経常益17.00億円、利益20.00億円。※日経11-1/13P17
  26. 住宅:フジ住宅/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高396億円(前年同期/325)、経常益26.97億円(同/19.77)、利益16.46億円(同/12.11)。14年3月期連結見通し/売上高800億円、経常益53.00億円、利益32.40億円。※日経11-1/13P18
  27. 住宅:三井ホ-ム/2013年9月中間期連結-最終赤字。売上高976億円(前年同期/813)、経常益▲43.08億円(同/▲77.30)、利益▲30.62億円(同/52.22)。14年3月期連結見通し/売上高2340億円、経常益23.00億円、利益11.00億円。※日経11-1/13P17
  28. 住宅:高齢者住宅/長谷工コ-ポレ-ション-有料老人ホ-ムなどの高齢者向け住宅を約30カ所展開する生活科学ホ-ルディングスを買収。同社の全株式を投資ファンドから11月下旬に取得。取得額/非公開。長谷工もグル-プで高齢者住宅事業を手掛けている。高齢化に伴い市場拡大の続く同事業を強化する。※日経10-19/13P12
  29. 住宅:高齢者住宅/学研ホ-ルディング-パナソニックが神奈川県藤沢市の工場跡地につくるスマ-トシティ-に進出。高齢者や子育て支援をテ-マとする街区に高齢者住宅と保育所の複合施設を建設、2015年秋に開業する。※日経10-20/13P7
  30. 住宅:中古住宅/三菱地所-中古マンションを買い取り、内装を改修して顧客に再販売する事業に参入。高齢者が手放したり、合理化で企業が売り出したりした都心部の優良物件を改修、新築物件より2-3割安く提供。年500-600戸の販売目指す。新築マンションは人口・世帯数減で長期的には伸び期待できない、規模拡大より採算重視へ。※日経10-8/13P11
  31. 住宅:中古住宅/三菱地所-新事業は新築マンション分譲の三菱地所レジデンスが首都圏を中心に手掛ける。2014年春に新ブランドを立ち上げ、本格的に事業化。良質な中古マンションを3000-4000万円で販売すれば一次取得者の需要が取り込めるとみている。初年度/100戸で30億円、6年以内に500-600戸で200億円の事業に育てる。※同上
  32. 住宅:中古住宅/東日本不動産流通機構情報-首都圏の8月の成約件数は前年同月比16%増の2250件、12カ月連続でプラス。大京グル-プ/2012年夏から中古マンション再販売事業に取り組み、1年で700戸以上販売。東証2部上場のインテリックスも年間1000戸程度を販売。※同上
  33. 住宅:中古住宅/日本住宅市場-世界的にみると新築偏重の珍しい市場。全体に占める中古の割合は1割強、米国や英国の8-9割に比べ見劣る。全国に分譲マンションは約600万戸ありストックの有効利用が課題。国土交通省/2012年春「中古住宅・リフォ-ムト-タルプラン」を策定、中古住宅とリフォ-ム市場規模/20年に現在の2倍の20兆円に増やす方針。※同上
  34. 住宅:中古住宅/建築基準法改正前の「旧耐震基準」のマンションは106万戸(全国のマンション戸数は2012年末時点で約590万戸)。マンションの建て替えは所有者の8割の合意が必要で、耐震化が進んでいない。13年4月時点で建て替え工事完了マンションは全国で183件。国の目標/15年までに住宅や大規模建物の耐震化率90%。※日経10-10/13P2,39
  35. スマ-トシティ-:パナソニック/神奈川県藤沢市の工場跡地で開発中のスマ-トシティ-の詳細-ITを活用した警備や電気自動車のカ-シェアリングを導入。また医療や介護の一体型施設を設け、健康関連情報の一元管理サ-ビスを提供。2014年春に住戸への入居開始、14年秋の全面開業目指す。総事業費/約600億円見込む。※日経10-22/13P12
  36. スマ-トシティ-:同上/名称「Fujisawa サスティナブル・スマ-トタウン」。敷地/約19万㎡。パナホ-ムや三井不動産/戸建て住宅と集合住宅を計1000戸建設。各戸に太陽光発電システムや蓄電池を設置、街全体の消費電力の30%以上を再生可能エネルギ-で賄う。警備サ-ビス/綜合警備保障が参画。人感センサ-付きLED照明と60台の監視カメラを連動、不審者侵入を検知。※同上
  37. 土地:国土交通省情報/8月の主要企業の土地取引動向調査-現在の土地取引が「活発である」と答えて企業の割合から「活発でない」とした割合を引いた判断指数(DI)は東京23区で5年半ぶりにプラスに転じた。大阪府と「その他の地域」も前回の2月調査から大幅に改善し、企業の土地需要の回復が改めて明らかになった。※日経10-19/13P4
  38. 米国:米住宅の値上がりペ-スが鈍ってきた。ロ-ン金利の上昇で住宅購入に慎重になる個人が増えており、販売も頭打ちになっている。8月のS&Pケ-ス・シラ-住宅価格指数/主要20都市の指数は前年同月比で13%近く上昇。一見すると堅調だが、季節調整済みの前月比でみると今春は2%近かったが上昇率が1%未満まで低下。※日経10-31/13P6
住宅リフォーム関連
  1. 住宅リフォ-ム:ヤマダ電機/リフォ-ム事業を拡大。専用売り場を従来の2倍に広げた新店舗を10月中に出店。今後のモデルと位置づけ順次拡大。住宅関連事業の売上高を2015年3月期に約3倍の3000億円に引き上げる。埼玉県新座市に開く新型店の売り場面積/全体約5000㎡、うち住宅関連の売り場は約1000㎡(従来500㎡)。※日経10-3/13P9
  2. 住宅リフォ-ム:同上/住宅リフォ-ム市場-年間6-7兆円規模。施工は地元の工務店などが多く大手の存在感は薄かった。政府は成長戦略で「中古住宅・リフォ-ム市場の活性化」を掲げており大手小売業が取り組みを拡大。国土交通省/20年に中古住宅やリフォ-ム関連市場規模を現在の2倍の20兆円にする構想を打ち出しており、市場参入の動き拡大。※同上
  3. 住宅リフォ-ム:国土交通省/民間資金活用で公営住宅を改修する方針。公営住宅を介護や子育て施設と一体的に運営する形で収益力を高め、民間企業に運営委託。地方自治体の財政負担を抑え、公営住宅の老朽化対策を急ぐ狙い。県庁所在地にある約10万戸の改修目指す。全国に約220万戸ある公営住宅の約3割が築40年以上。※日経10-14/13P3
  4. 住宅リフォ-ム:京都大学/木造住宅に対する耐震補強の効果を調べる実験開始。1981年に強化される前の旧耐震基準で建てた2階建ての木造住宅は震度6弱に相当する力で倒壊(実験実施)。大阪府木材連合会と京大共同開発/間伐材を柱の間に敷き詰める「壁柱工法」(震度7対応)で家屋を補強し、同じ実験を11月29日実施。※日経10-29/13P16
  5. HC:ホ-ムセンタ-(HC)大手のコ-ナン商事/2013年8月中間期の決算発表を延期。11日に予定していたが、取締役の「不適正な取引」に関する内部調査が終わらなかったため。13年3月、取締役が仕入れ取引先から不適正な資金提供を受けていると外部から指摘を受けた。内部調査委員会を設け、事実関係の確認を急いでいる。※日経10-11/13P12
  6. HC:コメリ/2013年9月中間期連結-増収減益。売上高1642億円(前年同期/1622)、経常益112.69億円(同/126.09)、利益66.33億円(同/74.26)。14年3月期連結見通し/売上高3290億円、経常益187.00億円、利益100.00億円。※日経10-30/13P16
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:住宅金融支援機構/長期固定金利型の住宅ロ-ン「フラット35」の10月の適用金利/主力の返済期間35年以下の最低金利-1.93%と前月から0.01ポイント下がった。金利低下は3カ月連続。※日経10-3/13P5
  2. 住宅ロ-ン:個人向けの看板商品である住宅ロ-ンを巡って、銀行間の競争に拍車がかかっている。流通系(イオン銀行など)やネット系(住信SBIネットなど)などの新興勢力が独自性の高いサ-ビスを投入し、地方銀行も県境を越えて金利の引き下げに動く。消費者には低利で借り入れしやすい環境が続くものの、銀行には採算割れの懸念も。※日経10-7/13P5
  3. 住宅ロ-ン:大手銀行/11月実行分の住宅ロ-ン金利を引き下げる。三菱東京UFJ銀行/10年固定金利型の最優遇金利を0.15%下げ、年1.4%。みずほ銀行/10年固定を0.05%下げて1.45%。全期間固定のタイプは0.15%下げる。りそな銀行/10年固定を0.15%下げて1.4%に、三井住友信託銀行/0.1%下げて1.1%とする。※日経10-30/13P5
  4. 住宅ロ-ン:三井住友銀行/11月実行分の住宅ロ-ン金利を引き下げる。10年固定金利型の最優遇金利を0.15%下げ、年1.45%にする。※日経11-1/13P5
  5. 融資:住宅金融支援機構/11月から古いマンションの耐震改修工事向けの融資で上限額を上げる。従来/1戸あたり150万円の基準額に戸数をかけて融資額計算。基準額/500万円に上げる。11月下旬から古くなったマンションの耐震診断が努力義務に、耐震工事活発化し、ロ-ン需要も広がると判断。旧耐震基準マンション/100万戸以上。※日経10-17/13P4
  6. 保険:家庭向け火災保険の保険料が2015年度にも、3-5%程度上がる見通し。建物の老朽化が全国的に進み、水漏れなどによる保険金支払いが増えているためで、損害保険率算出機構が基準となる保険料率を引き上げる。火災保険と同時に加入する地震保険も14年7月に平均15.5%上がる予定、家計の負担が一段と増す。※日経10-23/13P1,3
建材・住設・家具関連
  1. 建材:産業資材/鋼材や石油化学製品など産業素材の国内在庫が増加。メ-カ-在庫/8月末時点-対象の14品目のうち10品目が前月より増加。7月まで多くの品目で在庫の減少傾向がみられるが、8月は消費税率引き上げ前の需要が増加。公共工事の拡大を見込んだ素材各社が在庫を積み増した。H形鋼、薄鋼板/増加。※日経10-3/13P18
  2. 建材:同上/△塩化ビニ-ル樹脂-需要増を予想し在庫を積み増した。△セメント-公共工事の拡大を見込んで、8月のメ-カ-生産は前月比1%増の5,241,000トン。4カ月連続で増産。△合板やアルミ圧延品-合板は工場がフル稼働、8月出荷量は前年同月比8%増の212,841立法m。在庫は微増/不足感は続く。アルミ圧延品-建材メ-カ-の調達意欲強い。※同上
  3. 建材:産業資材/産業資材・燃料などの企業間取引価格を指数化した日経商品指数42種(1970年=100)の10月末値/181.605、4カ月連続で上昇。前月比0.6%上昇、伸び率は前月を上回る。42種のうち上昇は14品目、前月から3品目増。前年同月比の伸び率は10.9%と2年3カ月ぶりの大きさ。灯油、鉄鋼、非鉄など値上がり。※日経11-1/13P25
  4. 建材:太平洋セメント/2013年9月中間期連結見込み-純利益最高。純利益は前年同期の約17倍の90億円。従来予想の15億円を大幅に上回った。1998年に同社が発足して以降、9月中間期としては最高。売上高は10%増の3900億円と従来予想を80億円上回った。営業利益は2.4倍の250億円。震災復興需要でセメント販売拡大。※日経10-9/13P15
  5. 建材:セメント(セメント協会情報)/国内セメントの販売量-4-8月累計は1860万トン、前年同期比7%増。太平洋セメントの国内販売量も増加傾向が続いているという。※日経10-9/13P15
  6. 建材:セメント(セメント協会情報)/9月の国内セメント販売量-3,890,000トン、前年同月比6.8%増。増加は9カ月連続。東北の復興需要に加え、近畿や九州などでも公共工事が伸びた。地域別/東北-17.9%増、伸び率が最も大きい。岩手県33.4%増、宮城県29.9%増。近畿8.6%増、九州10.5%増、両地区とも災害復旧工事が増加。※日経10-25/13P21
  7. 建材:建設用鋼材/「ときわ会」情報-9月末時点のH形鋼の国内在庫は前月比0.2%と微増で189,500トン。在庫水準はほとんど変化なし。新日鉄住金は一般流通(店売り)向けで10月の価格改定見送る。建設需要が堅調で流通業者からの出荷が堅調だった。品薄懸念から在庫を積み増す動きもあり、国内在庫量の変動は小幅。※日経10-11/13P19
  8. 建材:建設用鋼材/同上-流通業者らの入荷量は前月比10%増の97,400トン。出荷量は5%増の97,000トン。入荷量と出荷量がほぼ同水準。在庫率/1.92カ月。適正といわれる2カ月を下回り、需給は締まり気味。地域別/大阪などで在庫が増えた。最大市場の東京は4.3%減の35,500トンになった。※同上
  9. 建材:建設用鋼材/異形棒鋼-マンションなどの鉄筋に使う異形棒鋼の取引価格が7カ月ぶりに上昇。指標品の需要家渡し価格/現在-1トン61,000-63,000円で、前月比2%増。販売が好調なマンション需要がけん引し、2年ぶりの高値水準。背景/原料の鉄スクラップ価格の上昇、電気料金の値上がり。鉄筋工不足/工事遅れが懸念材料。※日経10-11/13P19
  10. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-H形鋼など主要鋼材の11月の販売価格を据え置く。10月は3%前後値上げ、「値上げを市場に浸透させるために据え置く」と。販売価格/H形鋼-1トン76,000円、熱延コイル-64,000円など。異形棒鋼-60,000円で、8カ月連続で据え置く。4-9月の同社の輸出販売量/前年同期比73%減。※日経10-22/13P20
  11. 建材:公共工事の拡大が建設資材の需要増につながっている。2月に成立した補正予算の執行が年末にかけて本格化しているためだ。実際の工事に3カ月ほど先行する前払い金の統計では、契約金額が4月から前年同月を2割上回る水準で推移している。値上げ要因にもなりそうだ。※日経10-31/13P20
  12. 建材:東京製鉄/2013年9月中間期単独-最終黒字化。売上高617億円(前年同期/826)、経常益11.51億円(同/▲101.75)、利益8.76億円(同/▲100.24)。経常黒字は4年ぶり。建材向けの需要増などで鋼材市況が回復し、利益率が回復。14年3月期単独見通し/売上高1375億円、経常益30.00億円、利益25.00億円。※日経10-19/13P11,15
  13. 建材:ニホンフラッシュ/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高55億円(前年同期/50)、経常益8.04億円(同/6.26)、利益5.44億円(同/4.46)。14年3月期連結見通し/売上高143億円、経常益19.80億円、利益13.50億円。※日経10-24/13P15
  14. 建材:アイカ工業/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高663億円(前年同期/477)、経常益66.91億円(同/54.67)、利益36.45億円(同/31.14)。14年3月期連結見通し/売上高1390億円、経常益143.00億円、利益80.00億円。※日経10-31/13P16
  15. 建材:セブン工業/2013年9月中間期単独-増収増益。売上高59億円(前年同期/54)、経常益0.52億円(同/0.41)、利益0.40億円(同/0.36)。14年3月期連結見通し/売上高124億円、経常益3.50億円、利益3.00億円。※日経11-1/13P18
  16. 建材:東洋シャッタ-/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高85億円(前年同期/80)、経常益3.80億円(同/2.00)、利益2.75億円(同/1.55)。14年3月期連結見通し/売上高180億円、経常益7.00億円、利益4.50億円。※日経11-1/13P18
  17. 建材:三和ホ-ルディングス/2013年9月中間期連結-最終減益。売上高1344億円(前年同期/1200)、経常益42.98億円(同/32.52)、利益9.16億円(同/15.13)。14年3月期連結見通し/売上高3000億円、経常益168.00億円、利益82.00億円。※日経11-1/13P18
  18. 建材/住設:LIXILグル-プ/2013年9月中間期連結見込み-営業利益は250億円程度と前年同期比8割増。従来予想(67%増の230億円)を上回る。14年4月の消費増税前の駆け込み需要が追い風となり、主力の窓サッシや水回り製品などで単価の高い新製品が伸びた。売上高は8%増の7400億円前後。リフォ-ム需要も拡大。※日経10-19/13P15
  19. 建材/住設:LIXILグル-プ/2014年3月期連結見通し-売上高は1兆5700億円で、前期比9%増。営業利益は39%増の700億円。同社/業績予想を据え置く公算が大きいが、国内住宅市場の好調が続いていることから、最終的には上振れ可能性大。※同上
  20. 建材/住設:LIXILグル-プ/2014年春の消費増税を前に住宅の駆け込み需要が設備関連各社の業績を押し上げる。14年3月期連結見通し/純利益は410億円、前期比92%増。住宅向けのサッシなどの建材や、住宅のリフォ-ム用に水回り製品の販売が伸び、収益を押し上げ、過去最高となる。売上高は11%増の1兆6000億円。※日経10-22/13P13
  21. 建材/住設:LIXIL/JX日鉱日石エネルギ-とリフォ-ム向けの省エネ機器などの販売で業務提携。JXエネルギ-の太陽光パネルや家庭用燃料電池と、LIXILの断熱性能の高い窓を組み合わせて、両社の販売網で売り込む。大阪などで試験的に実施しており、2013年度中に全国に広げる。リフォ-ム需要を取り込む。※日経11-1/13P13
  22. 住設:TOTO/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高2473億円(前年同期/2200)、経常益171.27億円(同/68.25)、利益183.55億円(同/41.20)。14年3月期連結見通し/売上高5335億円、経常益409.00億円、利益370.00億円。好採算のリフォ-ム事業が好調。消費増税前の住宅駆け込み需要でトイレの販売も増える。※日経11-1/13P19
  23. 家具:岡村製作所/御殿場事業所内に店舗向け冷凍冷蔵ショ-ケ-スの新工場建設。投資額/37億円、同製品の生産能力を5割上げる(シェア24%)。ス-パ-など小売り各社の出店増加に対応。作業員のムダな動きをなくす取り組みを徹底、生産性を3割向上させる。同事業所/冷凍冷蔵ショ-ケ-スの生産拠点で、新棟は既存工場の隣に建設。※日経10-27/13P7
  24. 家具:岡村製作所/2013年9月中間期連結見込み-経常利益は前年同期比2割程度増の40億円前後。従来予想は34億円。冷凍ショ-ケ-スが伸びた。売上高は約6%増の1000億円弱。物流機器事業も堅調。14年3月期連結の業績予想/想定を上回る進捗率を理由に上方修正の公算が大きい。※日経10-31/13P17
  25. 家具:フランスベッドホ-ルディングス/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高256億円(前年同期/247)、経常益11.67億円(同/8.87)、利益6.26億円(同/5.78)。14年3月期連結見通し/売上高536億円、経常益27.50億円、利益14.60億円。※日経11-1/13P18
合板・木材関連
  1. 合板:輸入合板/マレ-シアの合板メ-カ-と日本の商社との間で進めていたコンクリ-ト型枠用合板(12mm)の9月の対日価格交渉は1立方mあたり550-560ドルで決着、3カ月連続で横ばい。対日価格/2012年秋から6月まで上昇、現在は12年10月比13%高。貿易統計/8月輸入量-前月比9%減の285,672立方m、半年ぶり低水準。※日経10-12/13P17
  2. 合板:国産合板/床の下地など住宅の構造用に使う国内生産の針葉樹合板が値上がりした。指標となる厚さ12mmの問屋卸価格(東京地区)/1枚960-980円で前月比1%(10円)高い。上昇は3カ月ぶり。好調な住宅需要で流通業者など需要家が合板の調達を進めている。※日経10-26/13P17
  3. 合板:国産合板/農林水産省・9月の合板統計-国産針葉樹合板の生産量は前年同月比15%増の223,190立方m。20カ月連続で前年実績を越えた。大手合板メ-カ-/「残業時間を増やし、フル生産で対応している」という。在庫量を出荷量で割った在庫水準/0.66カ月分で、適正とされる0.8-1カ月を下回っている。※同上
  4. 木材:輸入木材/住宅の梁などに使う北米産丸太の10月積み対日価格-指標となる松材丸太(IS級、直径30㎝以上)は1000スクリブナ-(約5.4立方m)あたり830ドル前後、前月比横ばい。「中国の需要が上向いている」(木材商社)ことから、下落に歯止めがかかった。米松KD平角の問屋卸価格/現在-1立方m56,000-57,000円。※日経10-10/13P18
  5. 木材:輸入木材/住宅建材に使う集成材の原料木材(ラミナ)の輸入価格の上昇が一服。柱用集成材になる欧州産の10-12月積み対日価格/1立方mあたり250-260ユ-ロ、7-9月比2%下落。梁用の原料木材/260-270ユ-ロで4%下落。原料木材の7-9月の対日価格/好調な住宅建設を受け2012年末比1-3割上昇していた。※日経10-29/13P21
  6. 木材:国産木材/国産木材の取引価格が上昇している。木造住宅の柱に使われる国産材の10月の卸価格/前年同月比1-2割高い。杉KD正角(3m×10.5㎝)/1立方m55,000円と中心値で前年同月比22%高。ヒノキKD正角/64,000-67,000円と11%高い。欧州産材の集成管柱/60,400円、1月の直近安値比25%上昇。※日経10-26/13P17
  7. 木材:国産木材/全国森林組合連合会情報-国産丸太の9月の取引価格は、杉柱用が1立方m10,600円と前年同月比3%高い。ヒノキ柱用丸太は16,400円と19%高い。4月から6カ月連続で前年同月の価格を上回った。円安で競合する輸入材が値上がりした影響も大きい。輸入材の方が1割高くなるケ-スも出ている。※同上
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:東急不動産ホ-ルディングス/2014年3月期連結見通し-純利益は230億円。期末配当は4円とする方針。東急不動産、その子会社だった東急リバブルと東急コミュニティ-の3社が統合、持ち株会社である東急不動産HDが1日、東京証券取引所に上場。売上高は7000億円、旧東急不の前期比17%増。経常益は22%増の480億円。※日経10-2/13P15
  2. 不動産:野村不動産ホ-ルディングス/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高2518億円(前年同期/2225)、経常益311.21億円(同/252.56)、利益175.53億円(同/132.81)。中間期として6年ぶり過去最高更新。主力のマンション分譲事業が好調。14年3月期連結見通し/売上高5200億円、経常益540.00億円、利益220.00億円。※日経10-30/13P16,17
  3. 不動産:三菱地所/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高4810億円(前年同期/4359)、経常益627.04億円(同/460.00)、利益436.31億円(同/248.45)。9月中間期の経常利益としては過去最高更新。ビル事業、海外事業が伸びた。14年3月期連結見通し/売上高10700億円、経常益1220.00億円、利益580.00億円。※日経11-1/13P18,19
  4. 不動産:REIT/イオン-自社のショッピングセンタ-などを組み入れた不動産投資信託(REIT)を11月後半に、東京証券取引所に上場方針。大手小売りが設立したREITの上場は初。上場時の公募増資と借り入れの合計で1700億円程度を調達。REIT活用で、自社の資産を増やさずに事業展開を加速。海外物件も取り込み/日本REIT初。※日経10-2/13P11
  5. 不動産:REIT/イオン-不動産投資信託(REIT)の上場に向け、自社設立の「イオンリ-ト投資法人」にショッピングセンタ-(SC)など売却。計16物件で総額は1420億円。マレ-シアのSCも対象、国内REITとして初めて海外物件を組み入れる。このREITは近く東京証券取引所に申請、11月後半にも上場見通し。上場時の資産規模/約1700億円。※日経10-3/13P9
  6. 不動産:REIT/老人ホ-ムや病院など介護・医療施設に運用対象を限定した不動産投資信託(REIT)が2014年にも初めて上場する。政府/14年度に介護・医療施設専門のREITの創設を解禁する方針を受け、三井住友銀行がNEC系リ-ス会社などと200億円規模のREITを立ち上げるほか、新生銀行も上場を計画(1000億円程度)。※日経10-3/13P1
  7. 不動産:オフィスビル(三鬼商事情報)/オフィスビルの空室率が一段と低下。東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の9月末の空室率/7.9%と前月比0.26ポイント下がり3年10カ月ぶりに8%を下回った。新規の大型ビルの完成が少ないうえ、賃料の割安感が高まったことで、複数の拠点を集約しようとオフィスを移転する企業が多い。※日経10-11/13P19
  8. 不動産:オフィスビル(同上)/企業がオフィスを借りる際に払う平均賃料(東京都心5区)-9月末時点で3.3㎡16,230円と前月比38円安い。企業のコスト削減意識は根強く、15カ月連続で前月を下回った。割安な賃料が企業の移転を後押ししている側面もある。オフィスの供給面積/足元では低水準にとどまる見通し。※同上
  9. 建築:耐震化/全国の自治体庁舎やマンションなど大型物件の耐震化に遅れ。自治体所有の公共施設のうち、国の耐震基準を満たさず、震度6強の地震で倒壊する懸念のある建物が15,479棟。うち3797棟は特に耐震性が低く倒壊の危険性高い。民間の建物の耐震不足も深刻だ。政府/投資減税の対象に耐震工事も加え、対策急ぐ。※日経10-10/13P2,39
  10. 建築:耐震化/1981年の建築基準法改正に基づく耐震基準を満たさない物件-△教育施設(公立学校含む)は13,458棟、△庁舎施設(市町村役所や警察署など)は1306棟、△医療施設は715棟。耐震化率/全体82.9%、教育施設84.3%、医療施設76.1%、庁舎施設70.4%、自治体役所61.2%。政府目標/住宅関連23)参照。※同上
  11. 建築:国土交通省国土技術政策研究所など/20日-防災面の制約で現在は建設されていない木造3階建て校舎の耐火性能を検証するため、岐阜県下呂市の建設会社の敷地で3階建て校舎に見立てた木造建物を燃やす大規模な実験を行った。国産木材の利用拡大に向け、小中学校の校舎などの木造化推進を目指している。※日経10-21/13P38
  12. 建築;同上/実験は2012年2月と11月にも実施。結果を踏まえ、建築基準法見直しなど規制緩和を検討。実験建物/約1億円をかけ、建築面積310㎡、延べ床面積850㎡の木造の建物を仮設。点火後、約1時間後に2階に燃え移り、その4分後に3階への延焼を確認。耐火性の目安の1時間は崩壊せずに持ちこたえた。※同上
  13. ゼネコン:清水建設/2013年9月中間期連結見込み-営業利益は前年同期比(42億円)微増の45億円程度。6%減の期初予想から一転増益。首都圏などで大型工事が計画を上回って進む。東日本大震災後から続く労務費上昇で工事全体の採算は低下、売上高の伸びで吸収。売上高は従来予想の4%増の6200億円を上回る。※日経10-16/13P15
  14. ゼネコン:大成建設/2013年9月中間期連結見込み-純利益は前年同期比4.2倍の126億円。従来予想は32%増の40億円。工事利益率が想定を上回った。売上高は11%増の6310億円。営業利益は38%増の217億円。14年3月期連結見通し/売上高は前期比2%減の1兆3900億円、純利益は10%減の180億円。※日経10-24/13P15
  15. ゼネコン:鋼材の発注を前倒ししている。好調な建設需要を背景に取引価格が一段と上昇するとの見方を強める。供給側は長期的な需要動向を重視し増産には慎重な姿勢。鉄鋼加工会社の減少で国内の生産能力が下がっているのも影響。施工業者の人手不足で工事の遅れが目立つ中、鋼材供給への懸念を指摘する声も出てきた。※日経10-29/13P21
  16. 建設:日本建設業連合会情報/会員企業98社の9月の国内建設受注額-前年同月比約2.1倍の2兆4161億円。9月の伸びとしては、前回の増税前の1996年(68%増)を上回った。消費増税前の駆け込みで、民間の病院や学校など「サ-ビス業」が発注する工事が6倍強の8735億円と急拡大(老朽施設の改善や増築、耐震化など)。※日経10-25/13P15
  17. 内装:乃村工芸社/2013年8月中間期連結-増収増益。売上高480億円(前年同期/457)、経常益22.75億円(同/3.77)、利益10.83億円(同/0.91)。14年2月期連結見通し/売上高1000億円、経常益39.00億円、利益20.00億円。※日経10-11/13P15
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社が長期契約で調達する原油(DD原油)の9月の価格/1日確定-中東産の代表油種は4カ月連続で上昇。サウジアラビア産の代表油種は7カ月ぶりの高値。サウジ産の「アラビアンライト」/前月比2.1%高の111.32ドル。9月上旬に米軍によるシリアへの軍事介入の可能性が高まり、リビアでもストライキで原油生産落ち込む。※日経10-2/13P18
  2. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/8日午後-続伸。取引の中心となる12月渡し/1バレル106.60ドル、前日比で0.60ドル上昇。前日に欧州市場の原油先物価格が上昇した流れを引き継いだ。米財政問題の不透明感から、欧米市場の上値は重かった。※日経10-9/13P22
  3. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/9日午後-続伸。取引の中心となる12月渡し/1バレル107.00ドル、前日比0.40ドル上昇。前日にロンドン市場で原油先物価格が小幅に上昇したのを反映。エジプトの政情不安などで産油国の多い中東の地政学リスクが意識されたが、原油価格の上値は重かった。※日経10-10/13P18
  4. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/11日-前日比1.70ドル高の1バレル108.30ドルに上昇、約3週間ぶりの高値。リビアやエジプトの政情不安を受け、地政学リスクが改めて意識された。米国の財政問題を巡る交渉が先行き難航するとの懸念も残り、相場の重荷に。北海ブレント/一時1バレル112ドルまで上昇。※日経10-12/13P17
  5. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/18日-反落。取引の中心となる12月渡し/1バレル107.00ドル、前日比1.20ドル下落。前日に欧米市場で原油先物価格が下落した流れを引き継いだ。米原油在庫の増加で、需給の悪化が意識されたことなどが弱材料となった。※日経10-19/13P18
  6. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/25日午後-続落。取引の中心となる12月渡し/1バレル105.70ドル、前日比0.50ドル下落。前日に欧州市場で原油先物価格が下落した流れを映した。米国などで原油市場の需給悪化が意識され、軟調な展開となった。※日経10-26/13P17
  7. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/29日-前日比1.00ドル高の1バレル107.00ドルに上昇し約1週間ぶりの高値を付けた。リビアからの原油の供給懸念が広がったことが背景(労働争議)。国際指標の北海ブレント原油も日本時間29日夜時点で1バレル109ドル前後となり、先週末に比べ約2ドル高い。※日経10-30/13P25
  8. 素材:ナフサ/石油化学製品の原料となるナフサのアジアでの取引価格が2カ月ぶりに1トン900ドルを下回った。原油価格の下落に加え、石化メ-カ-によるナフサの引き合いも弱まっている。国内の合成樹脂メ-カ-は9月、ナフサ高を理由に相次ぎ値上げ表明しており、価格交渉に影響を与えそう。アジアでのスポット価格/現在-1トン895ドル前後。※日経10-3/13P18
  9. 素材:ナフサ/石油化学製品の原料になるナフサのアジアでの取引価格が反発。スポット価格/現在-1トン930ドル程度と月初より約3%高い。原油価格上昇に加え、ナフサの需給が今後やや引き締まるとの観測も浮上、価格を押し上げている。北海ブレント原油との価格差は1トンあたり100ドル程度と前週から10ドル広がった(余剰感/弱まる)。※日経10-16/13P19
  10. 素材:ナフサ/合成樹脂など石油化学製品の原料であるナフサの7-9月期の国産価格-4-6月期より2%安い1キロリットル63,900円。夏場までの原油安と欧州産ナフサの流入などを反映し、1年ぶりに下落。10-12月期は上昇に転じるとの見方が多く、樹脂各社は価格転嫁のための値上げを急いでいる。アジア価格/1トン900ドル割る。※日経10-31/13P20
  11. 素材:コニシ/2013年9月中間期連結-増収増益。売上高527億円(前年同期/512)、経常益27.70億円(同/23.93)、利益15.94億円(同/13.31)。14年3月期連結見通し/売上高1114億円、経常益59.80億円、利益33.50億円。※日経11-1/13P19
  12. 塗料:日本ペイント/2013年9月中間期連結見込み-経常利益は前年同期比50%増の220億円前後。従来予想(47%増の215億円)より増益幅が拡大。消費増税前の住宅駆け込み需要を追い風に建築用塗料が伸び、北米やアジア向け自動車塗料も好調。売上高は6%増の1270億円、建築用塗料は2割を占め、国内出荷量は1割増。※日経10-19/13P15
  13. 塗料:神東塗料/2013年9月中間期連結-減収減益。売上高115億円(前年同期/116)、経常益4.78億円(同/7.38)、利益2.26億円(同/4.34)。14年3月期連結見通し/売上高234億円、経常益12.00億円、利益6.80億円。※日経11-1/13P19
  14. 塗料:中国塗料/2013年9月中間期連結-増収減益。売上高439億円(前年同期/431)、経常益21.49億円(同/28.24)、利益11.40億円(同/15.98)。14年3月期連結見通し/売上高840億円、経常益42.00億円、利益26.00億円。※日経11-1/13P19
環境関連
  1. 太陽光発電:再生可能エネルギ-の固定価格買い取り制度開始から1年間で運転開始した設備容量/366.6万kw(原発3基分相当)、うち95%が太陽光発電。認定した設備容量/2291.4万kwで、運転開始した設備は16%。運転した太陽光発電/住宅用-137.9万kw、非住宅用-212万kw、風量/6.6万kw、バイオマス/9.8万kw。※日経10-5/13P5
  2. 太陽電池:富士経済情報/世界の太陽電池市場-2020年にメ-カ-の出荷額ベ-スで12年比37%増の3兆6035億円になるとの予測。発電能力ベ-スでは8414万kwで、2.4倍に膨らむが、製品の低価格化が進む、東南アジアやアフリカなど新興国で需要が拡大。※日経10-2/13P12
  3. 太陽電池:ホンダ/子会社ホンダソルテック(熊本県大津町)を2014年3月に解散し、太陽電池事業から撤退。再生可能エネルギ-の全量買い取り制度で日本の太陽電池市場は拡大したが、価格競争が激しく販売が低迷。14年2月に受注を終了し生産を終え次第、工場閉鎖。本業に資源集中。※日経10-31/13P11
  4. 燃料電池:東京ガスとパナソニック/マンション向けの家庭用燃料電池システム開発。ドア横の狭い配管スペ-スに収まり(間口約70㎝のスペ-スに設置可)、地震揺れへの強度も高めた。燃料電池は省エネや非常時対策として関心が高いが、マンションでは戸別導入が難しかった。都内で14年発売の新築分譲マンション(2棟/合計456戸・標準装備)に納入。※日経10-22/13P12
  5. 燃料電池:同上/新型燃料電池システムの販売価格-オ-プンで、マンション事業者が分譲価格に盛り込む。戸建て住宅向けと同じ約200万円の場合、補助金(2013年/45万円)や販売店の割引きなどで消費者の実質負担は約120万円程度(給湯器の約40万円は不要に)。光熱費の年間削減は約4万円(償却年数/約20年)。※同上
  6. 省エネ支援:伊藤忠商事/10月末までに低価格の定置用リチウムイオン蓄電システムを発売。韓国サムスンSDI社から電池を調達し、国内メ-カ-に比べてシステム価格を半額以下に抑えた。蓄電容量は16.8kw時で、価格は500万円を切る価格に設定(エリ-パワ-やNECの量産品の価格/1kw時あたり70万円以上)。2014年度/200台の販売見込む。※日経10-26/13P10
アジア関係/その他
  1. アジア:中国/三菱樹脂-オフィスなどで使う間仕切り事業で中国に進出。10月下旬に現地生産開始。鋼材やガラスを素材とする間仕切りは工期が短く再利用できる。中国のオフィスビルでは固定した壁が主流だが、企業の成長とともにレイアウト変更のニ-ズが高まり、需要増加が見込めると判断。生産/大川の中国工場、販売/オリエント商事と組む。※日経10-7/13P11
  2. アジア:中国/主要70都市の9月の住宅価格動向-69都市の新築住宅価格が前年同月に比べ上昇。価格が上昇した都市数は8月と同じ。前月比でも、価格が上昇した都指数は65と高止まり。景気を下支えするため、中国政府がある程度の住宅価格の上昇を容認しているとの見方が強まっている。※日経10-24/13P7
  3. アジア:中国/主要70大中都市の中で9月に住宅価格が比較的大幅に上昇したのは一線都市とごく少数の二線、三線都市に集中、他の都市は上昇が比較的緩やか。北京、上海、広州、深センの4一線都市/前月比で平均1.4%上昇。31の二線都市/平均0.7%上昇、35の三線都市/平均0.6%上昇。中古住宅/上昇63、横ばい3、下落4都市。※京貿
  4. アジア:中国/不動産市場-「国慶節」休暇前の数日に急激に活発化、多くの都市で、1日ですべての物件が売り切れる「即日完売」が見られた。不動産成約件数の増加と価格の上昇で、多くの都市で値上がり幅が政府の年初の「約束」を越えており、今後どうコントロ-ルするのか注目が集まっている。住宅価格上昇が続き、政府の価格コントロ-ルに重圧。※京貿
  5. アジア:中国/上半期-さらには「かき入れ時の9月<気候がよく、不動産がよく売れると言われている>」の住宅価格高騰を経て、複数の地方が年初に掲げた住宅価格抑制目標もこれに伴い水の泡に帰するだろう。一線都市の9月の価格上昇際立つ/北京-前年同月比19.3%上昇、広州19%上昇、上海18.5%上昇、深セン18.4%上昇。※京貿
  6. アジア:中国/中国の都市の地価-2013年第3四半期まで6期連続で上昇。モニタ-対象の主要都市の第3四半期の平均地価/1㎡=3286元(1元=約16円)で、前期比1.85%上昇、上昇率が前期を0.23ポイント上回った。うち商業施設は2.60%上昇して6201元、住宅用が2.32%上昇して4910元。地価上昇都市/101都市、5%以上は44都市。※京貿
  7. アジア:中国/中国人民銀行発表-「弟1-3四半期(1-9月)金融機関融資先統計報告」。不動産業への融資が比較的高い伸びとなった。9月末/主要金融機関の不動産融資残高-前年同月比19%増の14兆1700億元(1元=約16円)、伸び率は6月末を0.9ポイント上回った。1-9月の融資額/1兆9000億元で、前年同期より9176億元増。※京貿
  8. アジア:インド/LIXILグル-プ-インドのビル用アルミサッシ会社のスタ-アルビルド(デリ-)を買収。スタ-アルビルド/インドの不動産大手に強いパイプを持ち、オフィスビルや商業施設向けのサッシを得意とする。インドのサッシ市場は年間2700億円程度。※日経10-9/13P11
  9. アジア:インド/コクヨ-インドに海外最大規模の文具工場を建設。敷地面積/約56,000㎡で、筆記具やのりなどを生産。当面は現地向けだが、今後はアジアや中東、アフリカに輸出する。まず10数億円投資して2016年初めに稼働、段階的に増強。新興国では文具の需要が急拡大しており、生産コストの安いインドを主要な生産拠点に位置づける。※日経10-11/13P13
  10. アジア:ベトナム/大和ハウス工業-東南アジアに日系の中小企業向けの賃貸工場を建設。床面積1万㎡を超す建屋を500-1000㎡ずつ区切って貸し出す仕組みで、現地法人の設立手続きを代行するサ-ビスなども提供。資金力や経験の乏しい中小企業も海外生産を始めやすい。10月中にベトナムで稼働させ、2014年にインドネシアでも始める。※日経10-10/13P9
  11. 海外:米国/伊藤忠商事-強度に優れたLVLと呼ばれる木造建築に使う構造用部材を米国子会社で増産。約40億円を投じ新ラインを導入、生産量を2割増やす(現在の生産量/マツの本数で年26万本に相当する235,000立方m)。住宅着工回復傾向の米国向けに加え、東京五輪関係で建築需要の増加が期待できる日本へ輸出も。※日経10-16/13P
■トピックス:10-12月産業天気図/鉄鋼と化学の2業種が改善        <日経10-7/13P1,24,25,27>
 〇日経/まとめ:主要30業種を対象にまとめた2013年10-12月の産業天気図予測/鉄鋼・非鉄と化学の2業種が改善する。顧客の自動車メ-カ-の国内生産上積みや、消費税率の引き上げを控えた住宅関連の駆け込み需要など内需回復がけん引役となる。鉄鋼は「曇り」から「薄日」に改善、化学は「小雨」から「曇り」になる。唯一の「晴れ」は通信。→10-12月主要30業種の天気図の内訳/「晴れ」1(-)、「薄日」11(1)、「曇り」11(-)、「小雨」6(▲1)、「雨」1(-)。(注)カッコ内は前期実績比の業種数の増減。▲減少、-は横ばい。住宅関連分野の天気図・予測は次の通り。
 〇マンション・住宅/「薄日」→「薄日」:金利先高観が追い風/マンション大手は秋商戦で大型物件を相次ぎ発売している。住宅ロ-ン金利の先高観を追い風に好調な販売が続く見通し。2014年4月以降の入居でも5%の消費税率を適用する経過措置が9月末で終了し注文住宅を中心に駆け込み需要の反動減が懸念されるが、ロ-ン減税の拡充などが需要を下支えしそうだ。
 〇建設・セメント/「薄日」→「薄日」:コスト増が懸念材料/東北地方の復興需要が本格化するほか、物流・商業施設の建設需要も堅調に推移する見通し。道路の新設案件など土木分野の工事も拡大が見込める。セメントは消費増税前の駆け込みで需要増が続く。建設現場の人手不足が一段と深刻になっており、人件費などコスト増や工事の後れが懸念材料になる。
 〇鉄鋼・非鉄/「曇り」→「薄日」:厚板などで市況反転/オフィスビルやマンションの建設や、公共工事なども増えており、建材は受注拡大が続きそうだ。自動車用鋼板が好調なことに加え、低迷していた電機向けも復調の兆しが出ており、粗鋼生産は高水準で推移する見通しだ。建設機械向けの厚板など多くの鋼材で市況が反転しつつある、収益を押し上げる。
 〇石油/「小雨」→「小雨」:原油高響き需要低迷/緊迫する中東情勢などを受けて原油高が続きそうな情勢。円安基調もあり、国内のガソリンなど製品価格も上昇しそうだ。エコカ-の普及だけでなく、消費者の節約意識も強まっており国内需要は年末に向けて低迷しそうだ。発電用重油は石炭火力発電所の活用が増えており、落ち込みが続く可能性がある。
 〇化学/「小雨」→「曇り」:住宅向けがけん引役/消費増税前の住宅着工の増加を受け、建材に使われる塩化ビニ-ル樹脂などが需要増のけん引役になる。中国経済に底打ちの兆しも出ており、化学品の輸出も増える見通し。エチレンなどの設備の稼働率も向上しそうだ。各社は原料ナフサの価格上昇を受けて打ち出した樹脂などの値上げ浸透で収益改善を急ぐ。
 〇産業・工作機械/「曇り」→「曇り」:中国の落ち込み響く/工作機械受注額の6-7割を占める外需は主力市場の中国向けの低迷が続きそうだ。北米は自動車や航空機関連が堅調で、欧州も回復の兆しが出ている。国内は7月に前年同月実績を久し振りに上回った。今後は消費増税を見込んだ駆け込み需要も見込まれ、中小企業の設備投資も回復する可能性も出てきた。

■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
※国貿=国際貿易