■住宅関連情報/2013年6月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:先読みビジネス天気/住宅-増税控え好調、反動懸念。不動産経済研究所情報/4月の首都圏で売り出された新築マンションのうち初めて住宅を購入するファミリ-層向けの4000万円前後の契約率は78.0%。全体でも78.2%と、好不調の分かれ目とされる70%を3カ月連続で上回った。戸建て住宅も堅調。※日経6-8/13P35
  2. 住宅着工動向:同上/懸念材料-住宅ロ-ン金利上昇が本格化する可能性がある。株価の資産効果が高額住宅の好調を支えてきたが、このところ日経平均株価は不安定な値動きが続いている。4-9月に駆け込み需要が集中し、10月以降その反動が出るとの見方もある。※同上
  3. 住宅着工動向:5月の新設住宅着工戸数/前年同月比15%増の79,751戸。増加は9カ月連続。景況感の回復が追い風だが、上昇基調にある住宅ロ-ン金利や2014年4月の消費増税をにらみ、早めに住宅を購入しようという動きも広がっている。※日経6-29/13P5
  4. マンション動向:マンション賃料(東京カンテイ情報)/首都圏のマンションの賃料が上昇。分譲マンションを他社に貸し出す際の平均賃料/5月-1㎡あたり2530円で、前月比0.1%上昇。上昇は2カ月ぶり。比較的築年数が浅い物件が賃貸市場に多く出回り、賃料水準が上昇。関西圏の平均賃料/1805円、0.5%下落。中部圏/1555円、1.0%下落。※日経6-14/13P19
  5. マンション動向:不動産経済研究所情報/マンション業界が久しぶりの活況に沸いている。1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)の5月の発売戸数/前年同月比49.2%増の4967戸と、2007年以来6年ぶりの高水準。契約率/78.1%と好不調の分かれ目となる70%を4カ月連続で上回った。背景/①消費税増税、②中長期的な金利上昇対応。※日経6-18/13P2
  6. マンション動向:同上/5月の首都圏の平均価格-4900万円弱と前年同月に比べ4%上昇。当面は好調が続くマンション販売だが、夏場以降の販売動向に注目。今後の懸念/需要先食いによる販売減-9月以降は5%消費税適用の経過措置が切れ、消費者のメリットは住宅ロ-ン減税だけになる。建設労務者不足と資材単価上昇/建設費アップの顕在化。※同上
  7. 賃貸物件動向:アットホ-ム情報/アパ-トやマンションといった賃貸物件の5月の成約件数(首都圏)/18,590件と前年同月比10.1%増。12カ月連続の増加で、2ケタの伸びは6カ月ぶり。景気の回復期待からより広い住居に引っ越す事例が増えており、賃貸物件の取引や営業は活発になっている。※日経6-26/13P19
  8. 賃貸物件動向:1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)/全都県で成約が増加。首都圏市場の約半分を占める東京23区/11.3%増。23区のマンション/70㎡以上-35.1%増、50㎡以上70㎡未満-21.7%増で大型物件に人気。埼玉県/25.7%増、千葉県/17.3%増、大幅に伸びた。首都圏全体の5月の平均面積/35.37㎡と前年同月比2.9%増。※同上
  9. 住宅価格動向:アットホ-ム情報/5月の新築戸建て住宅の平均成約価格(首都圏)/3241万円と前年同月比2.2%上昇。前年を上回るのは3カ月連続。東京都や神奈川県で4000万円以上の物件の成約が伸び、全体の平均価格を押し上げた。※日経6-28/13P21
  10. 住宅:ファ-スト住建/2013年4月中間期単独-増収増益。売上高228億円(前年同期/214)、経常益21.88億円(同/21.09)、利益13.07億円(同/12.34)。13年10月期単独見通し/売上高510億円、経常益48.50億円、利益29.50億円。※日経6-4/13P15
  11. 住宅:東日本ハウス/2013年4月中間期連結-最終黒字化。売上高219億円(前年同期/199)、経常益4.96億円(同/▲2.86)、利益5.19億円(同/▲2.97)。利益/半期ベ-スの過去最高更新。太陽光パネル搭載住宅の販売好調、資材調達コスト削減で採算改善。13年10月期連結見通し/売上高593億円、経常益54.40億円、利益45.00億円。※日経6-5/13P15
  12. 住宅:ジョ-・コ-ポレ-ション(松山市)/省エネ性能を高めた住宅を販売。高気密・高断熱が特徴の自社ブランド「北海道の家」シリ-ズに、地中熱を利用した換気システムや家庭内のエネルギ-使用量を管理する装置を標準搭載。新システムで冷暖房費を半分程度に削減できるという。初年度受注目標/50棟。価格/92-116㎡の2階建ての住宅で1260万円。※日経6-7/13P35
  13. 住宅:サ-ラ住宅/2013年4月中間期連結-経常減益。売上高162億円(前年同期/166)、経常益6.92億円(同/8.29)、利益4.08億円(同/4.00)。13年10月期連結見通し/売上高323億円、経常益11.40億円、利益6.20億円。※日経6-8/13P13
  14. 住宅:穴吹工務店/同社が手掛ける「サ-バスマンション」について、6月分から各戸にタブレットを標準装備した。入居者はマンション内の無線LANを使って自由にインタ-ネットを利用できる。同社によると、分譲マンションでタブレット端末を装備するのは珍しいという。穴吹工務店/4月から大京の連結子会社になっている。※日経6-8/13P35
  15. 住宅:大京/筆頭株主のオリックスと連携、首都圏や関西で販売する新築分譲マンションの全戸を省エネ効果の高い「スマ-トマンション」にする。1棟分の電力を割安に一括購入し各戸に供給するほか、電力消費量を常時把握できるスマ-トメ-タ-を導入し節電を促す。各戸の電気代を15%減らせる見通し。7月以降発売の総戸数50戸以上の物件が対象。※日経6-11/13P14
  16. 住宅:大京/マンション管理事業-2014年3月期の営業利益は100億円前後、前期比で20%増える見通し。M&Aなどで今期末の管理棟数が520,000戸と17%増えることが奏功。新規開発を抑制した分譲事業(80億円)を上回る見通し。4月/穴吹工務店を子会社化-管理戸数が60,000戸上乗せと、新規に10,000戸前後獲得。※日経6-21/13P15
  17. 住宅:YKK/エネルギ-消費量が一般的な住宅より6割少なくて済む省エネ型の住宅団地を主力工場がある富山県黒部市に整備。豊富な水資源を生かし、冷暖房などで電力への依存度を下げる。2025年度までに250戸、約800人が入居できるようにする。社員のほか一般からも入居者を募る。商業施設も整備。※日経6-11/13P17
  18. 住宅:飯田産業/2013年4月期連結-増収増益。売上高1563億円(前期/1375)、経常益137.69億円(同/113.98)、利益86.50億円(同/63.90)。利益/過去最高益を更新。住宅ロ-ン金利の低下を追い風に戸建て分譲住宅の販売が伸びた。14年4月期連結見通し/売上高1877億円、経常益176.00億円、利益110.00億円。※日経6-12/13P15
  19. 住宅:東建コ-ポレ-ション/2013年4月期連結-増収増益。売上高2364億円(前期/2172)、経常益96.87億円(同/57.45)、利益58.93億円(同/31.27)。利益/前期比88%増-建設事業の受注が回復、不動産賃貸事業の管理物件数も増加。経費を抑制。14年4月期連結見通し/売上高2531億円、経常益103.00億円、利益60.13億円。※日経6-12/13P15
  20. 住宅:タマホ-ム/2014年5月期連結見通し-営業利益は前期推定比2割増の60億円程度、過去最高を更新。消費増税前の駆け込み需要で注文住宅の販売が増えるとみられる。売上高は16%増の約1760億円、注文住宅の販売棟数は1割強増え、9000棟前後見込む。注文住宅の平均単価/1600-1700万円と前期並み。※日経6-25/13P15
  21. 住宅:大東建託/保育施設を併設した賃貸住宅の建設・運営を始める。待機児童が多い地域でファミリ-層に利便性をアピ-ル、入居率を高めるのが狙い。2015年3月期に首都圏で2カ所、18年3月期までに10カ所の開設をめざす。建物の低層階の1フロアを大建建託が周辺相場並みの賃料で借り上げ、定員40名程度の保育施設を設営。※日経6-27/13P13
  22. 住宅:戸建て住宅6社(一建設、ア-ネストワン、飯田産業、東栄住宅、タクトホ-ム、アイディホ-ム)/11月に経営統合。27日発表/統合契約を正式に結び、共同持ち株会社の株式移転比率などを決めた。持ち株会社の社名/「飯田グル-プホ-ルディングス」。6社合計の売上高/約9000億円、住友林業を超える。資本金/100億円。市場の成熟化対応。※日経6-28/13P15
  23. 住宅:ア-ネストワン/新社長-松林 重行氏(まつばやし・しげゆき)。1985年(昭60年)八戸工大工卒、三芳建設入社。91年ア-ネストワン入社。01年取締役。04年常務。北海道出身。50歳(9月1日就任。西岡洋一社長は共同持ち株会社・飯田グル-プホ-ルディングス社長に就任予定)。※日経6-28/13P15
  24. 住宅:大和ハウス工業/マンション分譲のコスモスイニシアを子会社化する手続きが完了。27日付でコスモスイニシアの第三者割当増資を約95億円で引き受け、発行済み株式数の6割強を取得した。※日経6-28/13P15
  25. 住宅:中古マンション(東京カンテイ情報)/5月の首都圏の中古マンション平均価格(70㎡換算)-2759万円と前月比0.4%下落。下落は3カ月連続。浦安市など千葉県で伸び悩んだことが影響した。東京都/3634万円と0.1%上昇、関西圏/1802万円と0.2%下がり、中部圏/1478万円と0.5%上昇。※日経6-22/13P17
  26. 米国:米住宅市場/投資マネ-主導で回復している。2008年のリ-マン危機の打撃が大きかった西部を中心に投資家が積極的に買い進み、住宅価格の上昇に弾みがつきそう。S&Pケ-ス・シラ-住宅価格指数/リ-マン危機後の最低値を付けたのは2012年3月-主要20都市で価格が前年から上昇したは7都市のみ、13年1月は全都市で上昇。※日経6-2/13P5
  27. 米国:米商務省情報/5月の米住宅着工件数(季節調整済み/年率換算)-前月の改定値(856,000戸)比6.8%増の914,000戸。市場予測の平均(950,000戸)を下回ったが、2カ月ぶりの増加。前年同月比では28.6%の増加だった。※日経6-19/13P7
住宅リフォーム関連
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:長期固定型の住宅ロ-ン「フラット35」の6月の適用金利/主力商品(返済期間21年以上35年以下)の最低金利-2.03%と2カ月連続で上昇、約1年ぶりの高水準。景気の回復期待や低金利を背景に住宅市場は好調を維持しているが、金利の上昇が懸念要因になりつつある。20年以下/1.74%と前月から0.2ポイント上昇。※日経6-5/13P5
  2. 住宅ロ-ン:大手銀行の住宅ロ-ンの競争が激しくなってきた。先陣を切った三井住友銀行/3日から3年固定を年1.5%から0.6%に下げた。三菱東京UFJ銀行といずほ銀行/6日-3年固定を0.6%とする方針を決めた。みずほ/2年固定を1.1%から0.55%に、三菱東京UFJ/1年固定を1.3%から0.5%に下げる。※日経6-7/13P5
  3. 住宅ロ-ン:大手銀行4行/7月の住宅ロ-ン金利を引き上げる。主力の10年固定金利型(最優遇)/三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行は0.1%上げて年1.7%に、みずほ銀行は0.5%引き上げて年1.65%とする。長期金利が上昇傾向にあることが理由で、金利引き上げは3カ月連続。※日経6-29/13P5
建材・住設・家具関連
  1. 建材:産業資材/日経調査-国内の産業素材企業が持つ在庫が増加。石油化学製品や鋼材、燃料など14品目のメ-カ-在庫は4月末時点で8品目で前月より増加。3月末に比べ増加品目は4品目多い。内需の回復が勢いを欠いている。減少は東日本大震災の復興需要などが出ているセメントなど6品目にとどまった。※日経6-6/13P19
  2. 建材:産業資材/△鉄鋼-2012年末からの円安傾向で、日本製の輸出環境は好転しているが、中国の増産などでアジア市場の価格は下がり続けている。メ-カ-在庫増。△セメント-4月の国内販売量が4カ月連続で前年同月を上回り在庫も減少。△針葉樹合板-復興需要や消費増税前の住宅の駆け込み需要を見込んだ調達が増えている。※同上
  3. 建材:産業資材/産業資材や燃料などの企業間取引価格を指数化した日経商品指数42種(1970年=100)の6月末値-前月から1.2%下落し、175.427。8カ月ぶりに前月比で下落。非鉄の下げ幅が5.9%と大きい。銅や亜鉛、アルミニウムで業者間の取引価格が軒並み下がった。値上がりしたのは、木材や食品、化学製品。※日経6-29/13P17
  4. 建材:建設用鋼材/三菱商事系鉄鋼商社・メタルワンと三井物産全額出資の三井物産スチ-ル-国内建設鋼材流通事業(H形鋼や丸棒、スクラップなど)などの統合を検討することで基本合意。2014年4月の統合を目指して検討を進める。仕入れ元である鉄鋼メ-カ-の再編や、将来の建設用鋼材の事業縮小をにらみ、統合で経営を効率化する。※日経6-13/13P12
  5. 建材:建設用鋼材/値上げが停滞-建設着工が安定して推移し需要は底堅いが、メ-カ-側の減産が進まない。大阪地区では鉄筋に使う棒鋼が約7カ月ぶりに下落。主要品種の在庫に過剰感があり、値上げが浸透する環境は整っていない。※日経6-14/13P19
  6. 建材:建設用鋼材/大阪市場-マンションの鉄筋に使う異形棒鋼の大口需要家渡し価格-指標品(直径16mm)で、1トン56,500円(中心値)。1カ月前に比べ3000円(5%)安。下落は2012年11月以来。小形棒鋼の全国生産量/4月-826,000トン、前年同月比で7%増。H形鋼/14%増の337,000トン。「供給過剰に陥っている」(関西の棒鋼メ-カ-)。※同上
  7. 建材:建設用鋼材/供給増が続く。H形鋼/5月-357,000トンで、前年同月比11%増。12カ月連続で前年実績上回る。小形棒鋼/7%増の811,000トン。前年越えは3カ月連続。需要は底堅いが、減産が進まず需給はなかなか縮まらない。※日経6-25/13P18
  8. 建材:建設用鋼材/1-2月にメ-カ-値上げを一服転嫁するかたちで市中価格が上昇した。しかし、その後は価格上昇の勢いが後退し、3月中旬から横ばいが続いている。市中価格(東京地区)/現在-H形鋼(問屋仲間)は1トン70,000-72,000円。小形棒鋼(16mm、大口需要家渡し)は60,000-62,000円で推移。※同上
  9. 建材:セメント(セメント協会情報)/5月の国内セメント販売量-前年同月比6.2%増の3,620.000トン。増加は5カ月連続。復興需要が堅調な東北が伸び、全体を押し上げた。東北/36.1%増。宮城県/71.9%増、岩手県/34.5%増、福島県/25.7%増。販売量最大の南関東/5.3%増。輸出/13.5%減の757,000トンと4カ月連続前年同月比減。※日経6-28/13P21
  10. 建材:断熱材大手の旭ファイバ-グラス/断熱材と屋根材を10月1日出荷分から値上げする。上げ幅/10%。断熱材/製造に必要なガスや電気の料金が上昇しているため。屋根材/北米から輸入、円安でコストが上がっていることが理由だ。値上げは断熱材2011年12月、屋根材は08年9月以来となる。※日経6-7/13P23
  11. 建材:神島化学工業/2013年4月期単独-増収増益。売上高171億円(前期/169)、経常益2.74億円(同/2.51)、利益1.48億円(同/1.00)。14年4月期単独見通し/売上高189億円、経常益5.00億円、利益3.00億円。※日経6-13/13P15
  12. 建材:三協立山/2013年5月期連結見込み-純利益は前の期比2.5倍の115億円。従来予想は78%増の82億円。建材工場の生産工程を効率化して採算改善。売上高は微減の2715億円。従来予想は1%減の2710億円。営業利益は15%増の120億円、従来予想を20億円上回った。14年5月期連結見通し/良好な事業環境続く。※日経6-25/13P15
  13. 住設:三井ホ-ム/米マイクロソフト(MS)と組み、音声や身ぶりで家電や照明を操作できる住宅用システムを開発。ゲ-ム機用に開発した技術を応用し、数十万円程度の費用で一般的な住宅に導入できるようにする。高齢者などが自立して暮らしやすいシステムとして、3-4年後の実用化を目指す。6月内にも千葉県柏市のモデルル-ムで公開する計画。※日経6-17/13P11
  14. 住設:ヤマハリビングテック/MBO(経営陣参加の買収)を実施。投資ファンドの日本産業パ-トナ-ズとヤマハが保有する約9割の株式を、経営陣と住友林業、銀行系のベンチャ-キャピタル3社で9月末までに取得。社名も10月1日付で「トクラス」に変更。2012年に5%出資のデンソ-も出資継続。16年3月期売上計画/13年3月期比24%増の500億円ヘ。※日経6-29/13P10
  15. 家具:大手通販の千趣会/価格が従来より2倍以上高い家具の販売を開始。北欧の輸入品や国産の有力ブランドなどで、平均価格帯は5万円程度(ベッドの最高価格/約40万円、従来/85,000円)。インタ-ネットで、まず600種類を扱う。住宅着工が伸びているうえ消費回復の兆しがあるため、通販でも高額品の需要があるとみている。※日経6-14/13P31
  16. 家具:イケアの日本法人のイケア・ジャパン/広島市内(JR広島駅の北側近くの国有地を落札。面積/約19,000㎡、取得額/47億円)に国内9カ所目となる店舗用地を取得。開業は2015年以降になる見通しで、中四国地方への進出は初。同社/日本国内の店舗は郊外立地がほとんど、都市型店舗は14年春開業予定の立川市に次ぐもの。※日経6-21/13P13
  17. 内装:セシ-ル(高松市)/断熱性の高いカ-テンを7月1日発売。表地と裏地の間にアルミでコ-ティングした特殊素材を入れることで、直射日光を浴びるのに比べて約15度涼しく感じられるという。夏場の節電対策商品として、同社のカタログ通販やウェブサイトなどで販売。色/4色。サイズ/99種類用意。価格/幅100㎝、丈90㎝の2枚で5990円。※日経6-25/13P39
合板・木材関連
  1. 合板:国産合板/住宅の床や壁の下地に使う国産合板の取引価格の上昇が続いている。指標品の取引価格/1月上旬の直近安値比22%高い。消費増税を控えた駆け込み需要や住宅ロ-ン金利の上昇を背景に、木材商社が手当てを急いでいる。在庫も減っている。※日経6-8/13P17
  2. 合板:国産合板/構造用の指標品である国産針葉樹合板(12mm、厚物)の問屋卸価格(東京地区)-現在、1枚940-960円。前月末比2%上昇。農林水産省まとめ/4月の統計-合板の国内出荷量は3月比2%増の240.000立方m。合板の国内メ-カ-在庫は4月時点で235,000立方m。減少は7カ月連続、1年7カ月ぶりの低水準。※同上
  3. 合板:国産合板/国内合板メ-カ-による5月の国産針葉樹合板の出荷量-前年同月比15%増の210,804立方m。好調な住宅着工で、16カ月連続で前年実績を上回った。25日公表の合板統計/5月末時点のメ-カ-在庫-前年同月比45%減の135,000立方m、在庫率/0.6カ月。適正水準とされる0.8-1カ月を5カ月連続で下回る。※日経6-26/13P19
  4. 合板:輸入合板/輸入合板の主力であるマレ-シア産コンクリ-ト型枠用合板(12mm厚物)の対日成約価格-6カ月連続で上昇。6月積み/1立方m550ドル前後(運賃込み)と前月比10ドル(約2%)高。国内のコンクリ-ト型枠用合板の問屋卸価格(12mm、東京地区)/現在-1枚1150-1180円。屋内の合板需要は堅調。マレ-シア/丸太不足。※日経6-28/13P21
  5. 合板:林野庁情報/7-9月の国内での合板取り扱い量の見通し。合板の国内生産量/前年同期比15.4%増の710,000立方m。輸入合板/900,000立方mで6.5%増える。背景/堅調な住宅着工。景気回復への期待感から住宅ロ-ン金利の先高観などから消費者の住宅購入意欲が上向いている。※日経6-29/13P17
  6. 木材:全国森林組合連合会情報/5月の国産丸太の卸価格-△ヒノキ柱用丸太は1立方mあたり13,600円と前年同月比8%(1000円)上昇。△床などに使うヒノキ中目丸太は同16,600円で、8%(1200円)高い。5月下旬までの円安により輸入丸太の取引価格が上昇。割安な国産丸太への引き合いが強まった。当面/需要は堅調。※日経6-21/13P19
  7. 木材:林野庁情報/7-9月の国内での木材扱い量の見通し。製材工場などへの丸太の供給量/4,540,000立方mで前年同期比12.8%増。製材品の輸入量/1,788,000立方mで、13.6%増。円安による負担が膨らみながらも引き合いは強い。集成材/550,000立方mで、6%増加。※日経6-29/13P17
  8. 木材:輸入丸太/内装などに使う南洋材の指標で、合板の原料になるマレ-シア産丸太(サラワク州、メランティ・レギュラ-、本船渡し)の6月積み対日価格-1立方m300-320ドル。前月に比べ中心値で8.8%(25ドル)高い。約1年半ぶりの高水準。マレ-シアでは伐採量が減少しているほか、インドやマレ-シアの合板メ-カ-が積極的に仕入れようとしている。※日経6-22/13P17
  9. 竹材:竹を使った消臭材などの開発を手掛けるアンナプロバイオ(香川県まんのう町)/食品・美容分野に進出。竹に含まれる成分を使って匂いを抑えた県産ニンニクを小売りするほか、石けんなどの美容分野にも進出。県産農産物の活用に加え、竹の利用用途を拡大して伐採量を増やし、農地や森林などに竹林が広がることを防ぐ。※日経6-6/13P35
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル(三鬼商事情報)/東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の5月末の空室率/8.33%、前月比0.21ポイント低下。低下は3カ月連続で、3年4カ月ぶりの低水準。大規模ビルの完成がなく新規供給が減っているいえ、オフィスを移転・拡張する動きが堅調。※日経6-7/13P23
  2. 不動産:オフィスビル(オフィスビル仲介大手4社情報)/東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の5月末のオフィスビル平均空室率-4社とも前月から低下。5月は大型ビルの完成がなかったため供給が減少。2012年から13年春まで続いたビルの大量供給が一服。賃料調査/3社で上昇、1社が下落。古い中小ビルを中心に賃料下落傾向。※日経6-12/13P19
  3. 不動産:オフィスビル/中小オフィスビルのテナント募集が苦戦。2012年から13年にかけて大型の新築ビルが首都圏や関西など大都市で多く完成したためで、テナント企業の大型新築ビルへの移転が加速。中小ビルではテナント確保のため、敷金引き下げや賃料の無料期間を延ばす動きが拡大。オフィス市場/入居時の費用-過去最低の水準まで低下。※日経6-15/13P17
  4. 不動産:オフィスビル(ビルディング企画情報)/中小ビル(1フロア面積330㎡未満のビル)の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の賃料-5月末時点で3.3㎡あたり14,035円と前月より39円(0.3%)安い。大型ビル/27円(0.2%)高い15,969円、2カ月連続で上昇。空室率/大型ビル-8.62%、2カ月連続低下。中小ビル/大型ビルより高い。※同上
  5. 不動産:オフィスビル(三鬼商事情報)/都心5区の5月の空室率-8.33%と3年4カ月ぶりの低水準。背景は大型新築ビルへの移転需要の増加。新築の大型ビルは耐震性が高いうえ、最新のパソコン通信設備が整うなどテナント企業には利点が多い。長引く景気低迷で賃貸料は以前より低下、新築の大型ビルを借りやすい環境が整っている。※同上
  6. 不動産:オフィスビル(シ-ビ-ア-ルイ-情報)/中小ビル-入居時の初期費用を下げる動きが加速。3月時点の預託金(敷金、保証金などの合計)/都心5区で3.3㎡あたり賃料の9.3カ月分、大阪市で10.2カ月分と1997年の調査以来、最低水準。(ビルディング企画情報)/一時無料にする「フリ-レント」も9.3カ月分(都心5区、12年度平均)、08年以来最長。※同上
  7. 不動産:東急リバブル/相続税の立て替えサ-ビスを7月から首都圏で開始。立替額/最大1億円。同社を通じて不動産を処分し相続税を納税する場合に限り、売却代金の一部を前渡しする。円滑な相続を後押し、優良顧客を囲い込む。2015年の税制改正で相続税の課税対象者は倍増する見通し、関連するビジネスが活発になりそう。※日経6-22/13P9
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社が長期契約で調達する直接取引原油(DD原油)価格/3日確定-中東産の主要油種は3カ月連続で下落。サウジアラビア産の代表油種「アラビアンライト」/1バレル102.20ドルと4月比で0.8%下落。※日経6-4/13P19
  2. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/3日-取引の中心の8月渡し/1バレル97.70ドルに下落。中心限月ベ-スで前週末比2.10ドル下がり約1カ月ぶりの安値を付けた。石油輸出国機構が5月末の総会で生産枠の据え置きを決め、供給過剰感が出た。北海ブレント原油の先物価格も1カ月ぶりの安値水準となった。※同上
  3. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/5日-続伸。取引の中心となる8月渡し/1バレル100.00ドル、前月比1.00ドル上昇。海外市場で原油先物価格が堅調だった流れを映した。米国で原油在庫が減少したのが、原油先物の買い材料となった。ただ、需給の緩和は引き続き意識され、上値は重い展開だった。※日経6-6/13P19
  4. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/7日午後-反発。取引の中心となる8月渡し/1バレル100.70ドル、前日比0.85ドル上昇。前日の欧米市場で、原油先物相場が堅調だった流れを反映。外国為替市場で円高・ドル安が進み、米国でドル建ての原油先物に買いが入った。※日経6-8/13P17
  5. 原油:アジア市場の指標原油である中東産ドバイ原油のスポット価格/11日-前月比0.80ドル下落し、1バレル100.60ドル。中国経済の減速が意識されて、上値が重い。一方で、米国指標のWTI価格は景気の回復期待から堅調。両指標の価格差/2月に最大で1バレル17ドル、足元では5ドル前後まで縮まっている。※日経6-12/13P19
  6. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/12日-続落。取引の中心となる8月渡し/1バレル99.50ドル、前日比1.10ドル下落。前日の欧米市場で、原油先物価格が下落した流れを反映。米石油協会が発表した米国の原油在庫が大幅に増えたことが売り材料となった。※日経6-13/13P18
  7. 原油:アジア市場の指標である中東産ドバイ原油のスポット価格/17日-1バレル102.85ドルと前週末比1.05ドル上昇。約2カ月ぶりの高値。シリア情勢の混乱が原油価格の押し上げ要因。ドバイ原油は4月半ば以降、97-102ドル台で推移。「足元の原油価格の上昇は実需の裏付けが乏しく、今後は下落する可能性も大きい」(外資系証券)。※日経6-18/13P21
  8. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/19日-反発。取引の中心となる8月渡し/1バレル103.20ドル、前月比で0.50ドル上昇。約2カ月ぶりの高値。前日の欧米市場で、原油先物価格が上昇した流れを引き継いだ。※日経6-20/13P19
  9. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/25日-反発。取引の中心となる8月渡し/1バレル98.15ドル、前日比で1.15ドル上昇。前日に欧米の商品先物市場の原油価格が反発した流れを映した。米市場ではカナダでの原油パイプラインの輸送停止による供給減が強材料となった。※日経6-26/13P19
  10. 素材:塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ工業・環境協会情報)/5月の塩ビの出荷量-前年同月比13%増の116,624トン。輸出が67%増と全体をけん引。ロシアやインドなど新興国で塩ビ管などインフラ需要が伸びていることに加え、円安・ドル高の進行で輸出品の国際競争力も高まっている。国内出荷は伸びが鈍く、1%増の86,231トンにとどまった。※日経6-20/13P19
  11. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料・ナフサの余剰感がアジアで強まっている。景気低迷が続く欧州から例年の2倍のナフサが流入、供給増で需給緩む。アジア/ナフサのスポット価格-2カ月先に調達する現物価格が指標で、現在は1トン850ドル前後。直近ピ-クの2月比2割弱安い。背景/原油価格の下落に加え、欧米産の流入、中国景気の低迷。※日経6-29/13P17
  12. 塗料:ナトコ/2013年4月中間期連結-増収増益。売上高67億円(前年同期/65)、経常益6.41億円(同/4.44),利益2.97億円(同/2.09)。13年10月期連結見通し/売上高145億円、経常益12.60億円、利益5.40億円。※日経6-11/13P17
  13. 塗料:香川県家具商工業共同組合(高松市)/表面に県特産のオリ-ブオイルを塗ったテ-ブルなどの家具を開発する。つや出しや汚れ防止のための仕上げ工程で使う。通常の化学塗料(ウレタン塗料)に比べ臭いが少なく、しっとりとした自然な色合いに仕上がるという。9月にも発売し、地域素材を活用した製品として県内外に売り込む。※日経6-22/13P35
  14. 塗料:旭化成ケミカルズ/外壁塗料や接着剤の原料になるアクリルラテックスを7月1日出荷分から値上げする。1キロ24円(5-8%)の引き上げを目指し需要家と交渉に入る。原料に使うアクリル酸エステルなどの価格上昇を転嫁。値上げは2011年4月以来。※日経6-25/13P18
環境関連
  1. 省エネ支援:パナソニック/社宅を活用してマンション向け省エネサ-ビスの実証実験を始める。さいたま市と大阪府入野市にある約100世帯に電力計測器や照度センサ-を設置し、6月中旬から約2年間、使用電力量や居住者の節電行動などのデ-タを集める。デ-タをもとに居住者に効果的に節電を促す方法などを検証する。※日経6-14/13P12
  2. 省エネ支援:富士通と三井物産/8月から、家庭向けの節電支援システムをクラウド方式で中小住宅メ-カ-や工務店に供給。新設住宅着工数の8割を手がける中小業者が容易にスマ-トハウスを供給できるようになる。中小を囲い込んで電力使用量など大量の情報を集め解析すれば、暮らしぶりに合ったより精度の高いサ-ビスを提供できる。※日経6-27/13P13
  3. 省エネ支援:同上/両社の共同出資会社のファ-チャ-シティソリュ-ションズ(東京)が「家庭用エネルギ-管理システム(HEMS)」を販売。電力使用量を逐次計測し、パソコンなどに表示して居住者の節電を促す。3年間で5万戸への導入をめざす。政府/HEMS普及に向け導入費を最大10万円まで補助しており、家庭負担はほぼゼロになるとみられる。※同上
  4. 省エネ支援:同上/富士経済予測-スマ-トハウス関連の国内市場は2020年に約3兆6000億円と12年の約2倍に増えるという。※同上
  5. 太陽電池:パナソニック/新製品-住宅用太陽光発電システム「HIT245 α」。エネルギ-の変換効率が高い単結晶シリコンウエハ-を、熱に強い薄膜アモルファスシリコンで挟んだ。太陽エネルギ-を電気エネルギ-に変える変換効率は19.1%。最大出力は245w。面積当たりの発電量/業界最大級。価格/工事費別で168,000円、27日から受注開始。※日経6-18/13P31
  6. 太陽電池:パナソニック/2013年度の太陽電池の販売量(出力ベ-ス)は12年度比25%増の67万kw。パネルの出力保証/27日発売の新製品から手厚くする。従来、出力が一定水準を下回った場合、販売から10年間に限って無償交換に応じるとしてきたが、これを20年間に延長。狭い屋根にも敷き詰めやすい小形パナルを積極的に販売。※日経6-25/13P12
  7. 太陽電池:国内太陽電池大手5社(シャ-プ、京セラ、パナソニック、ソ-ラ-フロンティア、三菱電機)の2013年度の供給量/合計で470万kw、前年度比4割増(日経調査)。9割以上を国内出荷。12年度の太陽電池の出荷量/約380万kw、11年度比3倍弱(太陽電池協会情報)。海外勢のシェア/12年度で23%。13年度は30%突破をうかがう。※日経6-30/13P9
アジア関係/その他
  1. 海外:EU/欧州で住宅価格の下落が鮮明。不動産バブルが崩壊したスペインだけでなく、フランスやオランダ、中・東欧でも値下がりが目立。雇用の悪化で住宅を買い控える動きが広がっており、2013年も住宅販売は低迷するとの見方が強い。不動産融資の焦げ付きは銀行業務にも重荷となっており、欧州景気の新たなリスクになりつつある。※日経6-5/13P7
  2. 海外:欧州/旭硝子-欧州で建築用ガラスの生産能力を縮小。7月にフランスで生産設備の稼働を休止し、西欧・中欧向けの供給能力を最大で1割程度絞り込む。欧州では景気悪化で需要が減少。2012年にベルギ-とイタリア、オランダで生産設備を休止したのに続き、生産能力をさらに削減。再開時期未定。欧州11拠点に19のガラス生産窯。※日経6-29/13P10
  3. アジア:アジア/パナソニック-LED照明をアジア6カ国・地域で本格販売する。6月から順次、ベトナム、インドネシア、インドにショ-ル-ムを設けるほか、台湾や香港では既存の代理店網を活用して販売する。2015年度に海外での住宅用照明器具の売上高を現在の2倍の60億円以上にしたい考えだ。住宅用照明器具の海外事業は中国が中心だった。※日経6-11/13P17
  4. アジア:タイ/積水化学工業-戸建て住宅の量産を始める。中間所得層向けに開発した住宅(ユニット型住宅、価格は3.3㎡約20万円))を年間2000棟生産。まずバンコック近郊で売り出し、2015年度をメドにタイ全土に展開。マレ-シアなど近隣諸国への輸出も検討。タイの建材大手のSCGと合併会社を設立、約50億円を投じて工場を建設した。※日経6-15/13P11
  5. アジア:中国/住友大阪セメント-雲南省でセメントの生産を増やす。2016年までに新たに2つの工場を設ける。生産能力/計640万トン。現地鉄鋼メ-カ-の昆明鉄鋼と香港の建材会社の嘉華建材との3社共同で、07年から同省でセメント生産事業を手がけている。現在、4つの工場があり、生産能力は合計で同省で最大の年1460万トンになる。※日経6-19/13P10
  6. アジア:中国/2013年1-5月の固定資産投資(農業を除く)-13兆1211億元、前年同期比(名目)20.4%増、伸び率は1-4月期比0.2ポイント低下。不動産開発投資(名目)/20.6%増の2兆6798億元、伸び率は同0.5ポイント下落。うち住宅投資は21.6%増の1兆8363億元(不動産開発投資全体の68.5%)、伸び率は同0.3ポイント上昇。※京貿
  7. アジア:中国/主要70都市の5月の住宅価格動向-65都市の新築住宅価格が前月比上昇。価格上昇した都市は4月に比べ2都市減。前年同月比で下落はセッ江省温州市だけ。上昇幅は最高で15%に達するなど、価格の上昇傾向に歯止めがかかっていない。※日経6-19/13P7
■トピックス:LIXIL/北米進出-衛生陶器・米最大手を買収  <日経6-29/13P1,10>
 〇LIXILグル-プ/28日発表:米国の衛生陶器最大手アメリカンスタンダ-ド(ASB)を買収し、北米に進出する。米投資ファンドから8月に全株式を531億円で取得する。国内の住宅市場は少子高齢化で中長期的に縮小が見込まれる。日本が先行する節水技術や温水洗浄便座などをテコに海外市場開拓を加速する。2013年3月期の海外売上高/2000億円。今回の買収で海外比率は14%から20%超に高まる。今後もM&Aを進め、将来は  海外売上高を1兆円にする計画。
 〇ASB:130年を超える歴史を持つ衛生陶器の老舗メ-カ-。2012年12月期の売上高/約820億円(8億3700万ドル)。現在は最終赤字だが今後は利益が出る体制になっている。北米での衛生陶器のシェア/21%で首位。工場/米国、カナダ、メキシコに計14カ所。風呂や水栓金具も製造し、北米や中南米で販売している。
 〇米国住宅市場:仮契約を済ませた住宅の販売指数が5月に約6年半ぶりの高水準を記録するなど足元では堅調。中古住宅の流通も盛んな米国はリフォ-ム需要も大きい。市場規模は日本の10倍程度とされ、温水洗浄便座など高付加価値品への交換需要を掘り起こせる。LIXILグル-プはASBのアジア部門やイタリアの建材大手ペルマスティリ-ザを買収してきたが、北米は手薄だった。
 〇中南米の新興・途上国:中間層の拡大や衛生観念の浸透に伴って衛生陶器の需要増加が見込まれる。水不足の地域もあり、節水技術などを生かして製品の普及にASBのブランド力を生かす。
 〇LIXILグル-プの海外でのM&Aや提携の動き:△2009年-米アメリカンスタンダ-ドのアジア太平洋部門を買収(買収額/144億円)。△2010年-中国の海爾集団(ハイア-ル)と住設機器事業で業務提携。△2011年-イタリアの建材大手ペルマスティリ-ザを買収(同/648億円)。△2013年-アメリカンスタンダ-ドを買収(同/531億円)。
 〇藤森義明社長談(28日):「北米では(温水洗浄便座など)日本のようなトイレが少なく、LIXILの技術を生かして成長させられる」と強調。ASBの衛生陶器の工場はLIXILに比べ生産の自動化が遅れている。藤森社長は米ゼネラル・エレクトリック(GE)での経験も生かしながら生産改革に取り組む考えだ。現在ASBの工場はフル生産に近い状態で、LIXILのベトナム工場から製品を供給するなどグル-プの相乗効果も生かす。海外売上高1兆円の実現のメドは/「ASBがグル-プに加わることで海外売上高は3500億円程度に増える。1兆円にはまだ遠いが今後1-2社大きな買収をしたい。水回りや窓などそれぞれの製品市場でグロ-バルのナンバ-ワン企業をめざす。中期計画の連結売上高1兆7000億円は15年3月期に前倒しで達成できる」。

■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=国際貿易促進協会京都総局
※国貿=国際貿易