■住宅関連情報/2013年4月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. マンション動向:東京カンテイ情報/マンションの賃料が上昇。個人や法人が購入した分譲マンションを他社に貸し出す物件の3月の平均賃料/首都圏で1㎡あたり2541円。前月比0.3%上昇。同社は今後も賃料の上昇が続くと見ている。関西圏/前月比1.6%高い。兵庫県に築年数が浅い物件が多く供給された。中部圏/同0.2%上昇。※日経4-16/13P20
  2. マンション動向:不動産経済研究所情報/△2012年度の首都圏の発売戸数-11年度比3.5%増の46,754戸。契約率-76.7%で、好不調の分かれ目とされる70%を上回った。△3月単月の発売戸数-前年同月比48.4%増で、12年秋以降の落ち込みを挽回。金利低下や株高による資産効果で、マンション業界には追い風が吹いている。※日経4-19/13P2
  3. マンション動向:同上/消費者がマンション購入に動き出したことを受け、不動産各社も発売増を計画、13年度の首都圏のマンション発売戸数はリ-マン・ショック前の07年度以来6年ぶりに5万戸に達する見通しだ。野村不動産/13年度発売戸数(戸建て含む)-12年実績より800戸以上多くなる見通し。東急不動産/3割多い3000戸強の発売計画。※同上
  4. マンション動向:同上/マンション販売好調の3つの要因(追い風)-①株高に伴う資産効果。高額物件にも動きが出始めた(三菱地所)。②歴史的な低水準で推移している住宅ロ-ン金利。「フラット35」の最低借入金利、4月1.30%と過去最低。③14年4月の消費税率引き上げの影響。増税に伴う減税措置が1月に固まり、消費者の反応が良くなった。※同上
  5. 住宅着工動向:2012年度の住宅着工戸数/11年度比6.2%増の893,000戸。08年度まで続いた100万戸には及ばないが、金融危機後の09年度を底に回復基調を持続。持ち家/3.8%増の316,532戸と06年以来の高水準。賃貸マンションなどの貸家/10.7%増。好調の背景には消費増税を控えた駆け込み需要もある。※日経5-1/13P3
  6. 住宅着工動向:同上/月次の住宅着工戸数も2013年3月まで7カ月連続で前年同月を上回った。低金利が消費者の住宅購入意欲を刺激し、不動産投資信託などの投資マネ-も住宅市場に流入。13年度住宅着工予測/増加を続けるとの見方が多い。野村證券予想は8%増の960,000戸、第一生命経済研究所予想は6%増の945,000戸。※同上
  7. 住宅着工動向:同上/13年度分譲マンション発売計画-三菱レジデンスは12年度実績比10%程度増の5500-6000戸。大京は12年度比3%増の3300戸。ただ、14年度の住宅着工は駆け込み需要の反動で13年度を割り込む公算が大きい。※同上
  8. 住宅着工動向:同上/人口減少が加速する中、中長期的な住宅需要の縮小に歯止めをかけるには「エネルギ-効率や耐震性の低い老朽化住宅の建て替えの促進策を早急に講じる必要がある」(野村證券)。※同上
  9. 住宅:穴吹工務店/3月31日付で更正手続きが終了。更正手続きの終了を受けて、大京は4月1日付で穴吹工務店の全株式を307億円で取得。徳田善昭取締役(52)が1日付で社長に昇格。※日経4-2/13P35
  10. 住宅:積水ハウス/5月からすべての新築戸建て住宅にHEMSを標準搭載。2013年度に約13,000戸(12年度の新築販売戸数約16,000戸の約8割)の供給見込む。HEMSの搭載には約8万円が上乗せさせるが、大量調達で従来(20万円程度)の約半分以下。新築戸建て住宅にHEMSを標準搭載するのは、大手住宅メ-カ-で初。※日経4-7/13P7
  11. 住宅:積水ハウス/ホンダが開発中の歩行補助装置について、住宅内での利用について共同開発する。高齢化にともない住宅でのニ-ズが増えるとみており、2-3年後の実用化を目指す。積水ハウスは歩行補助装置を販売するほか、施工する住宅の内装設計にも生かす。※日経4-23/13P13
  12. 住宅:飯田産業/2013年4月連結予想-最高益目指す。住宅ロ-ン金利の低下を追い風に低価格の戸建て販売は堅調続く。増収。参入企業の増加で価格引き下げ圧力は強いが、早期販売の徹底などコスト圧縮進め、最高益更新も視野に。14年4月期連結見通し/増収増益。拠点増設/景気回復追い風、戸建て、マンション需要一段と拡大。※日経4-9/13P25
  13. 住宅:大和ハウス工業子会社の大和リ-ス/1日(4人で)で建てられる簡易住宅を開発。軽くて丈夫なFRPを使い、従来3週間かかっていた工期を大幅に短縮。東南アジアで生産し、現地の低所得者向けに販売。国内でも仮設住宅に活用。簡易住宅/6m四方、キッチン、トイレ、シャワ-ユニット装備。壁/FRP製断熱性パネル採用。材料費/130万円。※日経4-10/13P10
  14. 住宅:大和ハウス工業/マンション分譲のコスモスイニシア買収。2013年夏/第三者割当増資を約100億円で引き受け、発行済み株式数の6割強取得、子会社化。不動産市況の回復を見すえ、マンション事業を拡大する。銀行管理下で事業再建を進めてきたコスモスイニシアは大和ハウス工業傘下で成長を目指す。12年の合計供給戸数/4132戸、業界5位に。※日経4-16/13P1,13
  15. 住宅:大和ハウス工業/駐車場の運営・管理を手がけるダイヨシトラストを買収。TOBを実施/ダイヨシトラストの全株を約29億円で取得。4月17日から6月3日まで行い、取得価格は1株1066円。買収により、駐車場の施工から管理運営までの一貫体制を強化、同事業の拡大に弾みをつける。※日経4-17/13P1
  16. 住宅:エス・バイ・エル/2013年2月期単独-最終赤字。売上高398億円(前期/366)、経常益▲6.70億円(同/7.94)、利益▲7.92億円(同/▲4.21)。14年2月単独見通し/売上高560億円、経常益11.20億円、利益10.10億円。※日経4-12/13P13
  17. 住宅:三井ホ-ム/2013年3月期連結見込み-純利益は前の期比78%減の6.40億円。従来予想は11億円。注文住宅の着工・工事の多い1-3月期に想定以上の工事が集中し、労務費が上がり、採算が悪化。売上高は1%増の2183億円。従来予想を27億円下回った。職人不足で一部の住宅の完成が14年3月期にずれ込んだ。※日経4-17/13P15
  18. 住宅:三菱地所/マンションの購入やリフォ-ム、売却など住宅に関する相談にワンストップで対応する窓口を東京・丸の内に開設-総合窓口「三菱地所のレジデンス ラウンジ」(JR有楽町駅前の1階)。住宅事業を手掛けるグル-プ6社の情報を集約。マンションを売却して注文住宅に買い替えるといった相談に1カ所で対応可。年間3万人の来場見込む。※日経4-17/13P13
  19. 住宅:三菱地所ホ-ム/家庭内エネルギ-管理システム(HEMS)に空調の自動制御機能追加。家族の在室時間などに応じて空調を自動的に運転させるようにし、スイッチを入れて運手操作する必要ない。従来のシステムに比べて消費電力を25%抑制。新HEMSは5月1日発売。価格/20万円。同社販売に新築住宅の6割・年300戸で採用見込む。※日経4-24/13P13
  20. 住宅:住宅関連事業のユニホ-/ロボット掃除機「ルパン」を標準装備した新築マンション発売。室内はルンバが動きやすいバリアフリ-設計で、物入れの下に専用の充電スペ-スも確保。20-30代の単身者や共稼ぎの夫婦世帯向けに売り込む。「ユニ-ブル横濱」/41戸全ての部屋にルンバ「770」シリ-ズ(店頭価格7万円弱)を標準装備。2014年6月末完成予定。※日経4-18/13P13
  21. 住宅:和(かのう)建設(高知市)/岡山県内で戸建て住宅事業を展開。今後5-10年で同県内での戸建て住宅の売上高を10億円程度にし、事業の柱に育てる。高知県内で戸建て事業を手掛けるも、少子高齢化で需要拡大は見込めないと判断。同社/2012年8月期の売上高67億円、同県内のマンション建設での売上高は年25-30億円。※日経4-19/13P35
  22. 住宅:パナホ-ム/2013年3月期連結-減収増益。売上高2894億円(前期/2931)、経常益116.13億円(同/108.81)、利益73.31億円(同/61.23)。14年3月期連結見通し/売上高3100億円、経常益130.00億円、利益75.00億円。低金利などを背景に注文戸建て住宅の販売好調、相続税対策増で都市部中心に集合住宅建設も伸びる。※日経4-26/13P15
  23. 住宅:住友林業/他人同士が共同生活する「シェアハウス」を27日に発売。シェアハウスは若者に人気で、ホ-ムシアタ-を備えるなど居住者の趣味に応じて設計。首都圏で販売する「フォレストメゾンシェアハウス」の価格/3.3㎡あたり595,000円から。同社の子会社が物件を一括借り上げする仕組みも用意する。※日経4-27/13P11
  24. 住宅:野村不動産ホ-ルディングス/2013年3月期連結-増収増益。売上高5177億円(前期/4508)、経常益458.06億円(同/341.73)、利益193.57億円(同/175.91)。増益/「プラウド」ブランドのマンションを中心に分譲住宅の販売好調がけん引。14年3月期連結見通し/売上高5180億円、経常益480.00億円、利益210.00億円。※日経4-27/13P13
  25. 住宅:積水化学工業/2013年3月期連結-増収増益。売上高10328億円(前期/9650)、経常益606.70億円(同/541.58)、利益301.74億円(同/281.16)。14年3月期連結見通し/売上高10780億円、経常益700.00億円、利益350.00億円。主力の住宅部門が伸びる。引き渡し戸数/6%増の14,650戸見込む。環境配慮型住宅好調。※日経4-27/13P13
  26. 住宅:住宅大手/年間最大の集客期のゴ-ルデンウイ-ク(GW)を迎え営業攻勢に出る。積水ハウス/モデルハウスの開設数を前年比1.5倍に増加(GWに向け35棟開設)。大和ハウス工業/手薄な首都圏での営業強化。新築注文に対し、床面積1㎡につき1万円の換算で住設をグレ-ドアップするサ-ビスを30日まで実施。ミサワホ-ム/80棟を開設。※日経4-27/13P11
  27. 住宅:大東建託/2013年3月期連結-増収増益。売上高11524億円(前期/10871)、経常益855.39億円(同/842.39)、利益516.74億円(同/471.03)。14年3月期連結見通し/売上高12510億円、経常益910.00億円、利益550.00億円。※日経5-1/13P13
  28. 住宅:フジ住宅/2013年3月期連結-経常減益。売上高660億円(前期/715)、経常益37.61億円(同/49.03)、利益22.68億円(同/27.67)。14年3月期連結見通し/売上高800億円、経常益135.00億円、利益32.40億円。※日経5-1/13P13
  29. 住宅:日進堂(香川県の大手住宅建設会社)/太陽光発電など再生可能エネルギ-の利用や耐震性を強化した住宅の建築・販売を始める。東日本大震災や4月に淡路島付近で発生した地震などで災害に強い住宅の需要が高まっていることに対応。消費増税前の駆け込み需要の取り込みを目指す。価格/3.3㎡あたり375,000円から。※日経5-1/13P31
  30. 住宅:スマ-トハウス/神奈川県-環境配慮型住宅の普及に向けて補助制度を新設。家庭用エネルギ-管理システムと太陽光発電システムなどを取り付ける場合などに補助金を出す。※日経4-18/13P5
  31. 住宅:非常用電源/ホンダ-北九州市で、燃料電池車から住宅への給電の実験を開始(国内初の実験)。緊急のときに移動して使える発電設備として安定して使えるかなど検証。活用する車種/「FCXクラリティ」、水素を満タンにすると、一般家庭の6日分の電力を供給できる(電気自動車の3倍)。実験は2年間。※日経4-10/13P11
  32. 米国:米商務省情報/3月の米住宅着工件数(季節調整済み/年率換算)-1,036,000戸、前月(968,000戸に改正)比で7.0%増。市場予測の平均(930,000戸)を大幅に上回り、2カ月連続増。前年同月比で46.7%の大幅増。着工件数の100万戸越えはリ-マン危機前の2008年6月(1,046,000戸)以来、4年9カ月ぶり。※日経4-17/13P7
  33. 米国:米連邦準備理事会/地区連銀経済報告(ベ-ジュブック)-住宅・商業用不動産について「3月の報告から著しく改善した」と異例の強い表現で回復を示唆した。米景気の状況に関してもやや上方修正。住宅、消費をけん引役として、米経済は全般に底堅く推移していると評価。米景気/「全般に緩やかなペ-スで拡大」と。※日経4-19/13P17
  34. 米国:スタンダ-ド・アンド・プア-ズ情報/2月のS&Pケ-ス・シラ-住宅価格指数-主要20都市の値動きを示す指数が前年同月比で9.3%上昇。指数の上昇は9カ月連続で、20都市すべてが上昇したのは2カ月連続。S&Pは「直近の経済指標がまだら模様の結果を示す中で、住宅市況は引き続き明るさを見せている」と分析。※日経5-1/13P7
住宅リフォーム関連
  1. HC:DCMホ-ルディングス/2013年2月期連結-経常減益。売上高4342億円(前期/4419)、経常益188.70億円(同/195.95)、利益105.81億円(同/81.20)。14年2月期連結見通し/売上高4458億円、経常益195.00億円、利益109.00億円。新規出店を前期の15店舗から24店舗に増やす計画。※日経4-10/13P13
  2. HC:コメリ/2013年3月期連結-経常減益。売上高3192億円(前期/3120)、経常益185.70億円(同/196.17)、利益100.00億円(同/96.87)。14年3月期連結見通し/売上高3340億円、経常益205.00億円、利益111.00億円。※日経5-1/13P13
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:三菱東京UFJ銀行など3メガバンクの住宅ロ-ン金利は5月から、小幅ながら上昇。背景/金利算定の基準となる長期金利が日銀の金融緩和前の水準を若干上回っているため。3メガバンクの5月の10年固定型(最優遇)の金利/4月比0.05%上がり、年1.4%。過去最低の年1.3%(2012年12月)から0.1%高い。※日経5-1/13P3
  2. 住宅ロ-ン:フラット35の金利/4月-返済期間が21年以上35年以下だと1.8%と過去最低水準となった。日銀情報/2013年1-3月期-個人の住宅ロ-ンの資金需要は7年ぶりの高水準。金利が低いうちにお金を借りて持ち家を取得しようとする個人が、堅調な住宅市場を支えてきた。※同上
建材・住設・家具関連
  1. 建材:三協立山/2013年5月期連結予想-経常増益。建材事業は販売網強化や改装・リフォ-ム需要の取り組みを積極的に展開。生産ライン集約などでコストも削減。設備投資増による費用増もあるが、金利低下による支払利息の減少なども寄与、経常増益を確保。14年5月期連結見通し/全体的には市況回復が業績を後押しする。※日経4-9/13P25
  2. 建材:消費増税を控えた住宅駆け込み需要による資材の特需は頭打ち感が出ている。鋼材などの製造企業はマンションの駆け込み需要を足がかりに市況改善をうかがってきた。ただ住宅ロ-ン減税の拡充もあり、建設会社や開発業者の反応は冷静。マンションを消費税5%で購入するためには、2013年度に引き渡しが原則。※日経4-18/13P18
  3. 建材:同上/マンションモデルル-ムの販売員は来場者に「増税前に買った方がいい」と売り込まない。「駆け込み需要がそんなにあるとは考えていない」(三井不動産)という。マンション開発会社/「増税前の購入が必ずしも得とは限らない」と判断。東京カンテイ情報/2013年度-完成するマンションは全国で約10万戸。前年度比7%減と予測。※同上
  4. 建材:旭化成建材/約2年ぶりに住宅向け断熱材を値上げする。対象品目/フェノ-ルフォ-ム断熱材、6月受注分から10%前後の引き上げを目指し、需要家である工務店や商社などと交渉に入る。円安・ドル高などを背景に主原料の化学製品の値段が上昇しており、コストを転嫁。同社は「ネオマフォ-ム」の商品名で販売。特徴/断熱性能が高い。※日経4-27/13P18
  5. 建材:アイカ工業/2013年3月期連結-増収増益。売上高1013億円(前期/950)、経常益126.40億円(同/107.71)、利益76.33億円(同/59.86)。14年3月期連結見通し/売上高1350億円、経常益135.00億円、利益78.00億円。※日経5-1/13P13
  6. 建材:セブン工業/2013年3月期単独-経常増益。売上高116億円(前期/117)、経常益2.32億円(同/1.79)、利益2.14億円(同/1.30)。14年3月期単独見通し/売上高124億円、経常益3.50億円、利益3.00億円。※日経5-1/13P13
  7. 建材:建設用鋼材/代表的な建設用鋼材であるH形鋼の国内在庫が増加。「ときわ会」/11日まとめ-3月末時点での国内在庫は2月末比5%増の196,700トン、9カ月ぶりの高水準。製鉄会社の値上げ姿勢を背景とする鋼材の先高観から、鋼材卸会社など流通業者が買いを増やした。※日経4-12/13P17
  8. 建材:建設用鋼材/流通業者の3月の入荷量-前月比1%多い96,500トン。出荷量-2%増の86,700トン。出荷ベ-スは堅調だったが、それ以上に入荷が高水準だった。在庫量を出荷量で割った在庫率/2.27カ月。適正水準の2カ月分を3カ月連続で上回った。流通業者/安値時期に調達した鋼材を多く抱えており、製鉄会社の値上げは遅れる。※同上
  9. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-「期待したほどの荷動きが出ていない。国内外の需給環境を鑑みて5月の価格を据え置く」(常務)。H形鋼/1トン74,000円、異形棒鋼/60,000円、熱延コイル/62,000円。鉄鋼各社による鋼材の値上げ機運が後退、2012年末ごろから相次ぎ値上げ実施も、市中浸透が鈍く、販売価格据え置き、様子見へ。※日経4-23/13P20
  10. 建材:産業資材/国内の素材製品企業が持つ在庫に減少傾向出てきた。日経調査/石油化学製品や鋼材など14品目の在庫のうち、2月末時点で9品目が前月より減少。1月末時点比7品目増。薄鋼板は円安・ドル高で輸出拡大。セメントは東日本大震災の復興需要拡大。川下の需要に勢いなく、流通段階で在庫が増えた品目もある。※日経4-26/13P18
  11. 建材:産業資材/円安で在庫水準が減少したのが薄鋼板と印刷紙。鉄鋼大手/インフラ建設などが進むタイやマレ-シアなどへの輸出強化。薄鋼板の2月末時点の国内在庫/379.4万トン、2年ぶりの低水準。針葉樹合板/内需拡大で在庫の減少が続いている。建材加工会社などは消費税増税前の住宅建設の駆け込み需要を見込み、積極的に到達。※同上
  12. 建材:産業資材/産業資材や燃料などの企業間取引価格を指数化した日経商品指数42種(1970年=100)の4月末値-176.051と前月比0.1%上昇。上昇は6カ月連続。円安による輸入価格の上昇で食品や木材が上がった。42種で前月末比上昇したのは10品目、低下は11品目。食品で特に値上がりが目立つ。※5-1/13P21
  13. 住設:有機EL照明/有機ELを利用した照明を大幅に明るくする技術の開発が相次いでいる。パナソニック/基板の構造を変え、LEDより2割明るくすることに成功。コニカミノルタ/量産しやすい印刷技術を使い、LEDと同等の明るさのパネルを試作した。有機ELは一部で実用化しているが、暗いのが欠点だった。※日経4-9/13P14
  14. 住設:LED照明/東芝-LED照明を開発する米ベンチャ-企業のブリッジラックスから白色LED素子の研究開発資産を買収。研究開発用の設備や技術を取得するほか、約40人の技術者を受け入れる。買収額/数十億円。東芝は2012年1月に白色LED素子の共同開発契約を結んでいた。石川県のLED開発拠点を米国に移す。※日経4-24/13P13
  15. 住設:TOTO/新製品-バスル-ム「SYNLA(シンラ)」。光と素材で心地よさを追求した最高クラス。浴室の壁に大判の陶板を初めて採用。凹凸のある表面で、上からの光によって高級感を演出。体を洗うときには光を十分に確保、浴槽に入っているときは間接照明による柔らかな光でリラックスできる。価格/144.9-237.3万円、8月上旬発売。※日経4-25/13P35
  16. 住設:TOTO/2013年3月期連結-増収増益。売上高4762億円(前期/4526)、経常益260.78億円(同/195.36)、利益169.56億円(同/92.70)。増益/リフォ-ム需要向け衛生陶器が伸び、中国事業が下支え、生産体制見直しでのコスト削減など寄与。14年3月期連結見通し/売上高5170億円、経常益300.00億円、利益200.00億円。※日経4-27/13P14
  17. 住設:クリナップ/2013年3月期連結見込み-経常利益は43億円と前の期比2.1倍。従来予想は54%増の32億円。リフォ-ム向けを中心に、中高価格帯のシステムキッチンの販売が好調だったことが寄与。売上高は1135億円と10%増。業績好調を受け、年間配当は15円と前の期より5円増やす。※日経4-25/13P15
  18. 住設:省エネ設備/オリックスとNEC-1戸建て住宅に蓄電池をレンタルする事業を始める。家庭は電気料金を割安な夜間に蓄えた電力を日中に使うことで電気代を削減できる。初期費用がかからず、東京都なら月額3045円で利用可能(補助金を受けられない首都圏外/5145円)。10年間は解約できない。三井ホ-ム/157.5万円で販売。※日経4-26/13P11
  19. 住設:省エネ設備/日立製作所-マンション向けの省エネ支援サ-ビス事業参入。施設内にエネルギ-管理システム設置。居住者が消費電力を確認して節電に取り組んだり、照明や空調を制御したりすることで、最大2割程度電力使用量を削減。経済産業省が3月末に導入した補助金制度を活用。先行するオリックス/2013年度から年2万戸導入目指す。※日経4-28/13P7
  20. 家具:大塚家具/ソファやダイニングテ-ブルなど輸入家具約4500品目(全体の品目の約1割弱/人気の高い商品が対象)を値上げする。値上げ幅/0.2-14.2%。16日から3回にわたって実施(品目別に)。円安を受けて輸入価格が上昇しているため。一定規模の値上げは約6年ぶり。同業大手のニトリやイケアは値上げをしない方針だ。※日経4-3/13P11
  21. 内装:乃村工芸社/2013年2月期連結-増収増益。売上高1013億円(前期/874)、経常益23.83億円(同/13.25)、利益12.42億円(同/6.04)。14年2月期連結見通し/売上高1000億円、経常益36.00億円、利益20.00億円。※日経4-12/13P13
合板・木材関連
  1. 合板:住宅の壁や床の下地に使う国産針葉樹合板の問屋価格が一段と上昇。4月上旬時点の卸価格/指標品(12mm厚物)-1枚900-920円、前月末比3%上昇、2012年春以来、約1年ぶりの高値。新設住宅着工の増加など、使用が増加すると見込んだ建材加工会社が在庫を積み増そうと購入量を増やし、需給引き締まった。※日経4-11/13P16
  2. 合板:林野庁情報/2月末の全国の合板製造会社の在庫量-136,000立方m。1月に比べて5%減り在庫水準は低い。注文してから納入までの時間がかかりやすくなっていることも、建材加工会社の注文が増える要因になっている。※同上
  3. 木材:国産木材/国産材を使った木造住宅を新築すると30万円分の商品(木製家具、農山漁村体験型旅行)などと交換してもらえる「木材利用ポイント」制度が4月1日スタ-ト。国産材の利用を広げて地方の活性化につなげる。政府/緊急経済対策として12年度補正予算に410億円計上。条件/13年度中着工、半分超が国産材など。※日経4-2/13P5
  4. 木材:国産木材/木材利用ポイント制度-普及は価格安定がカギ。森林資源量(天然林・人工林含む)/2007年-44億3200万立方m。その後毎年8000立方m増加。林道の整備が遅れている。製材工場/11年末-6000カ所強。ピ-ク時の1/4程度。木材価格/国産材は輸入材より1-2割高い、割高はポイント制度の利点を薄める。※日経4-17/13P23
  5. 木材:輸入木材/北米産ツガ正角の問屋卸価格-1立方mあたり4万円前後と3月末に比べ5%上昇。北米の住宅建設が堅調で、米国内の出荷を増やす現地の製材会社が日本向け価格を引き上げたのも影響している。※日経5-1/13P21
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル(シ-ビ-ア-ルイ-情報)/東京都内の大型ビルの賃貸料上昇。「グレ-トA」ビル(築11年未満、延べ床面積33,000㎡以上などが対象)の3月末賃料(成約ベ-ス)/3.3㎡3万円と前回調査(2012年末)比1%高。3万円台を回復するのは11年3月以来2年ぶり。低迷が続いたオフィス市況が上向傾向。空室率/7.8%、1ポイント低下。※日経4-9/13P19
  2. 不動産:オフィスビル(三鬼商事情報)/東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の3月末の平均空室率/8.56%と前月比0.01ポイント低下。低下は2カ月ぶり。企業が事務所を移転・集約する動きが相次いだ。4月に新年度を迎えるのを契機に、耐震性の高いビルに移転する企業も多かった。※日経4-12/13P17
  3. 不動産:オフィスビル(同上)/都心5区の3月末の平均募集賃料-3.3㎡あたり16,504円、前月比43円下落。下落は9カ月連続で、賃料は依然軟調だ。※同上
  4. 不動産:オフィスビル/東京都心部のオフィスビルの空室率の低下傾向が続いている。3月末は約3年ぶりの低水準。主因/大幅な供給の減少。都心では9年サイクルで供給の山があり、翌年に大幅に減るとされるが2013年は減少の年にあたる。入居企業の需要が増えて空室率が下がったわけではないだけに、賃料の回復は遅れている。※日経4-13/13P17
  5. 不動産:オフィスビル(ビルディング企画情報)/東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の3月末賃料-15,890円、前月比100円下落。下落は3カ月連続。大型ビルの完成による供給増が影響。オフィスビル仲介大手4社まとめ/3月末のオフィスビルの平均空室率-前月比で2社が上昇、2社が下落。効率化で事務所の集約増/引き合い堅調。※日経4-13/13P17
  6. 不動産:ファンド/三菱商事-2013年度に、高利回りの不動産私募ファンドを合計300億円規模で立ち上げる。出資と融資の中間にあたる「メザニンロ-ン」に投資するタイプで、年5-6%程度の実質利回りを想定。低金利局面で有利な運用先を求める年金基金などの機関投資家向け販売を見込む。国債などに代わる投資商品のニ-ズが強まる。※日経4-25/13P11
  7. 不動産:ファンド/新生銀行が融資-有料老人ホ-ムなどの高齢者向け施設に投資する国内最大のファンドが誕生。シンガポ-ルの企業(シンガポ-ルの大手医療施設開発会社のヘルスウエ-・メディカル・デベロップメント)が組成した150億円規模のファンドが、北海道や奈良県で13施設を取得。ファンドには新生銀行が96億円の非遡及型の融資を実行。※日経4-29/13P5
  8. 不動産:企業/不動産取引が活発化-2013年1-3月の土地や建物などの取得額は08年の金融危機前の水準に回復。低金利で資金を調達しやすくなった企業が、事業拡大に備え物流拠点やオフィスなどの先行投資に動いている。設備投資などを通じ、景気回復を後押ししそうだ。大京/千葉・埼玉両県で分譲マンション用地取得拡大方針。※日経4-26/13P3
  9. 建築:竹中工務店/超高層ビルが地震で大きく揺さぶられた際の安全性を短時間で判断(「長周期地震動」に対し、強度が十分かどうか10分で判断)するシステムを開発。顧客からの調査依頼に対応し、対策工事の受注拡大につなげる。調査費用/竹中工務店が手がけた物件は無料。他社が設計・施工した物件は数十万円で引き受ける。※日経4-9/13P12
  10. 建設:建設業界/建設業界で働く鉄筋工や型枠工など建設労務者の人件費高騰が鮮明。東日本大震災の被災地では、1日あたりの賃金が被災前比で3-5割高い。人件費高は都心にも及び、東京では2012年末比で1割程度上昇。※日経4-24/13P1
  11. 建設:建設業界/東北の被災地域の1日あたりの賃金-△コンクリ-ト型枠工は1人16,000-20,000円と被災前比3割上昇。△鉄筋工は16,000-20,000円と5割上昇。建設業界は、高い給与で全国から労務者を集めている。※同上
  12. 建設:建設業界/東京都の建設現場(4月中旬時点/1人あたり1日の賃金)-△鉄筋工は15,000-16,000円前後と12年末比1割前後上昇。△型枠工は16,000-18,000円前後と6%高い。△作業現場の足場建設を手がけるとび職も2割弱上がっている。※同上
  13. 建設:建設業界/建設会社が人件費上昇への対応に苦慮。東日本大震災の復旧工事が本格化、受注は増えるも、被災地で作業員の求人が増加。建設会社/人集めのため人件費の引き上げ優先。限られた工事受注額のなかで人件費を増やす分、資材費の削減にしわ寄せがいく構図。建設資材製造企業には価格交渉や出荷に影響が。※日経5-1/13P21
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社が長期契約で輸入する直接取引原油(DD原油)の3月積み価格/1日確定-主力のサウジアラビア産(日本の原油の3割を占める)の代表油種の「アラビアンライト」/1バレル107.50ドル、2月比で6.1%下落。重質原油の「アラビアンヘビ-」/同103.15ドルと6.2%下落。インドネシア産原油の「スマトラライト」/同110.33ドルと7%安い。※日経4-2/13P22
  2. 原油:同上/値決め基準となる中東産ドバイ原油の3月平均価格-1バレル約105ドルとなり、2月平均に比べ5%前後下落した。※同上
  3. 原油:日本が輸入する原油の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/3日午後-反落。取引の中心になる6月渡し/1バレル107.20ドルと前日比1ドル安い。ロンドン先物相場の北海ブレント原油の下落を反映。ユ-ロ圏の2月の失業率が過去最悪の水準だったことなどが下げ材料となった。※日経4-4/13P18
  4. 原油:アジアの原油価格の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格が続落。約8カ月ぶりの安値。6月渡し/8日-1バレル102.90ドルで前週末比1.10ドル下落。直近の高値だった2日に比べ5%安い。米景気の回復期待がやや後退したのに加え、原油の需給が緩んでいるのが響いている。※日経4-9/13P19
  5. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油価格/11日-反落。取引中心となる6月渡し/1バレル103.20ドル、前日比0.65ドル下落。ロンドン市場での北海ブレント原油の価格下落を映した。米国の原油在庫の増加や、中国で需要が減速するとの観測が売り材料となった。※日経4-12/13P17
  6. 原油:原油価格の下げが続いている。アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/18日-前日比2.30ドル安い1バレル96.30ドル、2012年7月以来9カ月ぶりの安値をつけた。欧州や中国景気の不透明感に加え、米国の原油在庫が増えているのが下げ要因。日本ではエネルギ-調達費の削減につながるとの見方も出ている。※日経4-19/13P19
  7. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/19日-反発した。前日より1.70ドル高い1バレル98.00ドルまで上昇。原油価格は前日まで大きく下げたため、買い戻しが優勢だった。18日の指標の北海ブレント原油が7日ぶりに反発した流れを引き継いだ。※日経4-20/13P17
  8. 原油:アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格/23日午後-小幅続伸。取引の中心になる6月渡し/1バレル98.45ドルと前日比0.35ドル高い。22日/ロンドン市場で北海ブレント原油が続伸した流れを引き継いだ。原油は先週の急落で値ごろ感から買い戻しが優勢となっている。※日経4-24/13P25
  9. 原油:米国と欧州の原油指標の価格差が縮小。米国指標のWTIが前週から上昇基調を強め、2月上旬に1バレル約23ドルあったロンドン市場の北海ブレントとの価格差が約1年3カ月ぶりに約10ドルに縮まった。背景/米国で景気拡大への期待が強まる一方で、欧州では債務危機などで原油需要が伸び悩んでいる。※日経4-27/13P19
  10. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料となるナフサのスポット価格が下落。東アジア地区の価格/3日-1トン905ドル前後と直近の高値を付けた2月中旬(1028ドル)比12%安。8カ月ぶりの安値圏。中国を中心にアジアの需要が2月中旬の春節後も盛り上がらないためだ。2月/韓国や台湾の石化メ-カ-がアジアの需要増を見込み調達を増やした。※日経4-4/13P
  11. 素材:ナフサ/アジアで石油化学製品の原料になるナフサの需要減が鮮明。原油との価格差/4月に入り1トンあたり平均80ドル台、約9カ月ぶりの水準に縮小(2012年9月~13年1月/120-130ドル程度で推移)。背景/中国経済の減速で石油製品の需要鈍化に加え、競合する液化石油ガスの需要が高まり、欧州からアジアへのナフサが増加。※日経4-17/13P23
  12. 素材:ナフサ/合成樹脂の原料となるナフサのアジア価格-2月の1トン1020ドルから820ドル台まで2割下落。原油価格の下げや、韓国や台湾の石化メ-カ-の稼働率下げは、ナフサ需要が低迷していることの背景。国内の合成樹脂各社/円安で2月以降に値上げを打ち出したが、ナフサ価格の下落で交渉は難航している。※4-23/13P20
  13. 素材:ナフサ/2013年1-3月の国産ナフサ価格-26日確定。1キロリットル63,800円。12年10-12月比14%高と4年半ぶりの高水準。過去最高値(85,800円)を付けた08年7-9月期以来の水準だ。円安に加え、2月には中国の景気拡大への期待が強まり、アジアでのスポット価格が3カ月前から6%上昇、1-3月期の国産価格を押し上げた。※日経4-27/13P19
  14. 素材:合成樹脂/合成樹脂の価格がアジアで下落。韓国や台湾などの主要石化メ-カ-は中国向け輸出不振で減産に踏み切っているが、需要は弱く需給は緩い。ポリプロピレンのアジア価格/2月-1トン1480ドルまで上昇後、下げ基調続く。ポリエチレン/現在-1360ドル前後と2月の1470ドルから7%下落。※日経4-23/13P20
  15. 素材:溶剤/塗料などに使う溶剤の国内価格が相次いで上昇。基礎原料ナフサの価格上昇を理由にメ-カ-が打ち出していた値上げが需要家のインキ大手などに浸透。上げ幅/品種で異なるが5-10%。現在価格/トルエン-1キロ145円前後(2012年末比約10円7%高)。アセトン-12円上昇(5-10%高)。MIBK-16円上昇、IPA-10円上昇。※日経4-24/13P25
  16. 素材:輸入素材/鉄や紙など素材の輸入が減少。円安の進行で海外製品の割安感が薄れたためだ。3月の鉄鋼輸入量/前年同月比15%減の541,929トン。紙・板紙輸入量/33%減の141,091トン。素材輸入は東日本震災後の円高を背景に増加していたが、足元では流れが逆転。※日経4-27/13P19
  17. 塗料:日本ペイント/2014年春-関東地区の建築用塗料の納期を平均4日間から2日間に短縮。国内塗料市場/20年間で30%縮小、アベノミックスで底打ちの期待感も高まる。他社に先駆けて納期半減に取り組み、顧客を囲い込む。内外装の仕上げに欠かせない建築用塗料のカラ-は数千種類にも及び、気温や湿度に弱く保管が難しい。※日経4-19/13P13
環境関連
  1. 蓄電池:楽天/太陽光発電システムを販売する自社サイト「楽天ソ-ラ-」で京セラ製リチウムイオン電池システムの取り扱いを始めた。停電への備えや、安い深夜電力を利用で電気料金を抑えられる点を訴え、太陽光発電システムとセットでの購入を促す。税抜き価格/発電能力2.28kwの太陽光発電システムと容量7.2kw時の蓄電システムの組み合わせで280万円。※日経4-4/13P13
  2. バイオマス発電:日本製紙/間伐材などの未利用木材を100%使うバイオマス発電を開始。八代工場(熊本県)内に設備建設、2015年3月から九電に売電。未利用木材は回収コストが高いが、再生可能エネ買い取り制度を活用すれば採算が取れる環境が整った。今後は間伐材は木質チップにして外部に供給する事業も始め、再生利用を拡大する。※日経4-8/13P9
  3. バイオマス発電:同上/設備内容-出力は約5000kw、年間発電量は約4000kw時。投資額/約30億円。売電売上高は年13億円強見込む。未利用木材を100%使用の木質チップ/年約71,000トン消費。間伐材や残材など未利用木材/毎年-約2000万立方m分発生。バイオマス発電の主燃料である建設廃材などのリサイクル木材は年約1000万立方m。※同上
  4. バイオマス発電:中越パルプ工業/約85億円を投じ、川内工場(鹿児島県)で主に未利用木材を使ったバイオマス発電設備建設。バイオマス発電設備出力/2.5万kw、2015年11月に発電開始。燃料/未利用木材を使った木質チップを約7割分使用。残りは製材廃材など一般木片を使う。年間発電量/1.54億kw時。年間売上高/約48億円。※日経4-13/13P10
  5. 太陽電池:JX日鉱日石エネルギ--米太陽電池大手ファ-ストソ-ラ-から太陽電池を調達して日本で販売する協議を開始。JXエネが16%出資する米太陽電池ベンチャ-のテトラサンをファ-ストが買収、テトラサンの技術を使った太陽電池を2014年後半に量産開始予定。JXエネは高効率製品を安価に調達して収益を高める。住宅や産業向けに販売。※日経4-11/13P11
  6. 太陽電池:昭和シェル石油/太陽電池など「エネルギ-ソリュ-ション事業」で、2013年12月期に黒字転換を目指す。国内販売が堅調に推移しているが、一方で大手の中国メ-カ-が事実上破綻するなど収益環境の先行きは楽観できない。石油事業に次ぐ柱に育てていくのか、COOに聞いた。※日経4-11/13P13
  7. 太陽電池:同上-「買い取り価格の引き下げ(1kw時42円→37.8円)も想定内。それを見越して太陽光発電システムのコストを引き上げてきた」「さらに5カ年の中期計画の最終年度2017年に、主力品の生産コストを12年比で約5割引き下げる。原材料費の削減のほか、性能も高め、買い取り価格が下がっても、太陽光事業の経済性は変わらない」。※同上
アジア関係/その他
  1. 海外:積水ハウス/米国でテキサス州ヒュ-ストンなど34カ所の大規模な不動産開発を進める。投資額/400億円超の見込み。開発区画/全体で約29,000。積水ハウスは経済の復調を背景に回復する米国住宅需要を宅地開発という形でいち早く取り組む考え。※日経4-4/13P9
  2. 海外:積水ハウス/同上-造成した土地は現地の住宅建設会社を中心に販売する。断熱性の高い住宅や緑地面積が多い住宅といった環境配慮型住宅を建設する条件を付ける見込み。環境配慮型住宅の宅地に強いという企業ブランドを確立する狙いがある。※同上
  3. アジア:中国/広州市国土建物管理局情報-3月の同市市街区域の新築分譲住宅の売買契約平均価格は1㎡当たり16,817元で、前年同月比34.9%上昇。同市が最近公布した不動産市場コントロ-ル実施細則では2013年、住宅価格の上昇率を都市住民の可処分所得の実質伸び率より低くすることを目標にしている。目標を大幅に上昇。※京貿
  4. アジア:中国/地方の不動産コントロ-ル細則が公布-史上最も厳しい。全面的に強めるとしている。第1/各地はコントロ-ル目標を明確。第2/購入制限、融資制限が一層厳格化、政府のコントロ-ルの決意が改めて示され、うち上海、重慶などでは3軒目の住宅購入について住宅ロ-ンを全面的に停止。※京貿
  5. アジア:中国/2013年第1四半期の固定資産投資(農家を除く)-5兆8092億元、名目で20.9%増え、伸び率は昨年並み。分譲建物の販売額/61.3%増の1兆3992億元、伸び率は昨年の平均を51.3ポイント上回り、前年同期を14.6%下回った。建物新規着工面積/前年比2.7%減の3億8873万㎡、うち住宅新規着工面積は0.8%減少。※京貿
  6. アジア:中国/国土資源部発表の2013年全国住宅用地供給計画(各地の報告をまとめる)-住宅用地として150,800ヘクタ-ルの供給を計画、そのうち「3種住宅」(低所得者向け福祉住宅、バラック住宅区改造住宅、中小タイプ一般住宅)用地が79.4%を占め、不動産市場コントロ-ル政策にかなっている。※京貿
  7. アジア:中国/70大中都市のうち3月に新築分譲住宅(低所得者向け福祉住宅を除く)の価格が前月に比べ上がったのは68都市、前月より2都市増加。上昇幅の最高は3.2%、前月に比べ0.1ポイント拡大。前月より下がった年は1都市、横ばいが1都市。前年同月比では、値上がりした都市は67、前月より5都市増加。上昇の最高は11.2%。※京貿
  8. アジア:中国/3月15日現在-本土の不動産企業21社が海外(域外、以下同)で起債、調達した資金は570億元に達した。この数字は既に2012年1年間の資金調達額600億元のレベルに近づいている。「起債ブ-ムの出現は米国の量的金融緩和第3弾(QE3)と大きな関係がある」(旭輝集団の林中会長)と指摘。※京貿
  9. アジア:インド/主要都市で住宅が高騰。ムンバイやデリ-首都圏、南部チェンナイで住宅価格が軒並み最高値を更新。インド経済は10年ぶりの低成長に沈み、住宅需要が伸びない中で投機筋の資金が価格を押し上げる。不健全な住宅の値上がりは、中間層らのマイホ-ム購入を阻害し、社会問題の火種にもなりかねない。※日経4-8/13P6
  10. アジア:アジア/国土交通省-建設業の海外展開を支援するため、アジアを中心に18カ国・地域の入札契約制度や税制などの情報をまとめたデ-タベ-スを構築し、5月にも提供開始。在外公館と連携し、現地の建設市場の最新動向も紹介。採算性の高い官民連携型のインフラ開発が海外で急増するなか、海外で稼ぐ建設業を後押しする。※日経4-8/13P3
■トピックス:産業天気図4-6月/「薄日」10業種に-自動車・百貨店など改善   <日経4-14/13P1,8,9,11>
 〇日経/まとめ:主要30業種を対象の2013年4-6月の産業天気図予測/1-3月期と比べて「薄日」が3つ増え、10業種となった。円高修正や株高などを背景に自動車、百貨店や旅行・ホテルの3業種が改善する。「晴れ」の業種は8四半期連続でなかった。
 〇産業天気図の動向(カッコ内は前期実績比の業種数の増減。▲は減少、-は横ばい):「晴れ」0(-)、「薄日」10(3)、「曇り」8(▲3)、「小雨」10(-)、「雨」2(-)。住宅関連産業は次の通り。
 〇マンション・住宅/「曇り」→「曇り」:一次取得者向けがけん引/景気回復期待や金利の先高観もあり、一次取得者向けの戸建て住宅の展示場やマンションのモデルル-ムへの来客が増えている。億ションなど都心の高額物件への引き合いも強まる。政府が住宅ロ-ン減税の延長・拡充を打ち出し、2014年春の消費増税を見据えた駆け込み需要はそれほど大きくなさそうだ。
 〇建設・セメント/「薄日」→「薄日」:住宅など民需も回復/東日本大震災の復興工事では高台移転や沿岸部の土地造成が本格化している。全国的に公共工事も増えている。労務費や資材費などの上昇が続いており、採算管理などが一段と重要になる。セメントの需要は東北を中心に一段と拡大する見通し。景気回復への期待から戸建て住宅など民間需要も回復しそうだ。
 〇鉄鋼・非鉄/「小雨」→「小雨」:原料高転嫁が焦点/建設向けのH形鋼や鋼矢板など一部を除けば、薄板や厚板の需要回復は鈍い。円安で韓国などの輸入鋼材が減少。一方、東南アジア向け輸出からは回復基調も出てきた。今後は顧客との価格交渉で円高修正による原料高を転嫁できるかが焦点になる。銅などの非鉄は家電向け金属材料などの苦戦が続きそうだ。
 〇石油/「小雨」→「小雨」:発電用燃料需要は好調続く/原子力発電所の長期停止で火力発電燃料向け重油の需要は好調。トラックなど向けの軽油の需要も東日本大震災の復興工事の増加などで堅調に推移する。燃費性能の高い車の普及によりガソリン需要は長期低落傾向が続く。円安の進行で原油の輸入価格は上昇するが、製品卸価格への転嫁は進みそうだ。
 〇化学/「小雨」→「小雨」:本格回復はなお時間/内需はさえないがアジア新興国の需要増が下支えする。自動車向けは堅調だ。合繊向け樹脂やPET樹脂などボリュ-ムの大きい品目で市況が低迷し、本格回復には時間がかかりそうだ。基礎原料のエチレンの生産調整も続く。ポリプロピレンや塩化ビニ-ル樹脂の値上げを打ち出すが、浸透するかは不透明。
 〇産業・工作機械/「小雨」→「小雨」:LNG軸に受注拡大/北米などの景気の回復期待から4月以降は少しずつ受注が回復する可能性もある。国内は全体として厳しいが、自動車向けなどで引き合いが増えている。低迷が続いていた中国も一部で「受注が戻ってきた」との声も出ている。ただ、スマホ製造向けは以前のように全体を押し上げる勢いはなさそうだ。

■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本貿易促進協会京都総局
※国貿=国際貿易