■住宅関連情報/2012年6月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. マンション動向:5月の首都圏のマンション発売戸数/3329戸、前年同月比14.9%減。前年同月を下回るのは2カ月ぶり。大手各社が4月に発売した大型物件の営業に力を注いだ影響もあり、5月の発売分の一部を6月以降に延期した影響が出たようだ。契約率/75.6%、好不調の分かれ目とされる70%を9カ月連続で上回った。※日経6-19/12P10
  2. マンション動向:5月の近畿圏のマンション発売戸数/2060戸、前年同月比15.7%増。大阪市内を中心に注目物件が続き、2カ月連続で前年同月を上回る。→首都圏/「足元の需要は堅調。大手各社は6月以降は延期物件を順調に供給するとみられる」(三鬼商事)。※同上
  3. 住宅着工動向:5月の新設住宅着工戸数/69,638戸、前年同月比9.3%増。住宅エコポイントの政策効果や住宅ロ-ン金利低下を背景に、4カ月連続増。国交省/「緩やかな回復基調にある」と判断。7月中に打ち切られる住宅エコポイントが今後の下振れ要因に。持ち家、貸家、分譲住宅のいずれも前年を上回った。分譲マンションは4カ月ぶりに減少。※日経6-30/12P5
  4. 住宅:土屋ホ-ルディングス/2012年4月中間期連結-最終赤字。売上高97億円(前期/77)、経常益▲6.56億円(同/▲9.82)、利益▲6.72億円(同/▲10.46)。12年10月期連結見通し/売上高240億円、経常益3.11億円、利益2.10億円。※日経6-2/12P15
  5. 住宅:東日本ハウス/2012年4月中間期連結-最終赤字。売上高199億円(前期/170)、経常益▲2.86億円(同/▲12.33)、利益▲2.97億円(同/▲14.32)。12年10月期連結見通し/売上高568億円、経常益49.00億円、利益44.00億円。※日経6-6/12P15
  6. 住宅:木造注文住宅のアキュラホ-ム/準耐火建築物として施工した住宅約380棟(1993年以降)で、建材を適切に取り付けていないなど、建築基準法に違反する施工法だった可能性がある。耐火性能が不足しているおそれがある。同社/「違反を確認できた住宅は今後、改修する」としている。78年創立/施工した住宅は約9820棟。※日経6-6/12P39
  7. 住宅:野村不動産ホ-ルディングスの住宅事業/2013年3月期の部門別の営業利益がビル事業を逆転する見込み。今期の住宅事業の営業利益/前期比26%増の300億円見込む(ビル事業/7%減の235億円)。マンション・戸建て住宅の引き渡し戸数/5800戸を予定、過去最高となる。粗利益率も約2割と堅調な水準を維持。※日経6-8/12P13
  8. 住宅:東建コ-ポレ-ション/2012年4月期連結-増収減益。売上高2172億円(前期/2142)、経常益57.45億円(同/97.31)、利益31.27億円(同/61.97)。13年4月期連結見通し/売上高2358億円、経常益75.35億円、利益44.55億円。※日経6-13/12P13
  9. 住宅:飯田産業/2012年4月期連結-増収減益。売上高1375億円(前期/1203)、経常益113.98億円(同/133.64)、利益63.90億円(同/82.96)。13年4月期連結見通し/売上高1656億円、経常益154.00億円、利益97.00億円。※日経6-13/12P13
  10. 住宅:サ-ラ住宅/2012年4月中間期連結-増収増益。売上高166億円(前期/143)、経常益8.29億円(同/2.67)、利益4.00億円(同/1.21)。12年10月期連結見通し/売上高320億円、経常益10.60億円、利益5.20億円。※日経6-13/12P13
  11. 住宅:三井ホ-ム/新製品-賃貸併用住宅「WITH RENT(ウィズ・レント)」。自宅の一部にアパ-トを設けて賃料収入を得る住宅。三井ホ-ムグル-プが賃貸部分を一括借り上げる。家主は賃料の9割相当分を30年間受け取る仕組み。賃料を住宅ロ-ン返済に充てる。1,2階に1LDKのアパ-ト4戸、自宅は3F。価格(スマ-トハウス仕様)/3.3㎡約75万円。※日経6-13/12P31
  12. 住宅:三井ホ-ム/米マイクロソフトと組み、身ぶり手ぶりで家電や家具を操作できる新しい住宅を開発する。ゲ-ム機に搭載している画像認識などの技術を活用。利用者の体の動きや声を感知し、リモコンがなくても、家の照明をつけたり、テレビのチャンネルを変えたりできる。高齢者でも住みやすい住宅として、3年後までの商用化をめざす。※日経6-27/12P11
  13. 住宅:三井ホ-ム/2015年3月期連結計画-△営業利益目標は76億円。前期実績比8割増。注文住宅の受注棟数の伸び見込むほか、住設機器や建材の調達方法見直しや取引先数絞り大量発注で仕入れコスト削減推進。△売上高は18%増の2550億円。受注棟数/3割増の6000棟、平均販売単価/3500万円、営業4割増850人。※日経6-29/12P15
  14. 住宅:住友不動産/同社で開発するマンションの内装・設備を取り入れた新たな戸建て注文住宅「J・レジデンス」を16日発売。高級感のあるキッチンや大型の窓サッシなどを採用するのが特徴。ラインアップの上級商品のひとつと位置づける。年間500棟の販売目指す。建物価格の目安/床面積40坪の場合で1坪あたり56万円(税抜き)。※日経6-16/12P11
  15. 住宅:大和ハウス工業/施設内に植物工場を設置した有料老人ホ-ムを11月をメドに開設。レタスなどの葉物野菜を中心に栽培、入居者に提供する食事の食材として活用。虫や薬剤、汚染物質などが付着する心配ない野菜を、1年通じて提供可能な体制を整え、施設の魅力を高める。開業するのは「ネオ・サミット茅ヶ崎」/子会社の寿恵会運営。※日経6-18/12P9
  16. 住宅:三井不動産レジデンシャル/22日-近鉄不動産と共同で東京臨海部の高層分譲マンション「パ-クタワ-豊洲」(東京・江東)を発売。総戸数/185戸、うち第1期の120戸を売り出す。東日本大震災以降、同社が東京臨海部で高層マンションの新規物件を発売するのは初。販売用モデルル-ムでは建物構造や備蓄品、非常用電源などの防災対策強調。※日経6-20/12P12
  17. 住宅:三菱総合研究所/25日-シニア世代が定年後に暮らし、健康状態に応じて継続的なケアを受けられる高齢者コミュニティ-の事業化を目指す組織を立ち上げた。同コミュニティ-はCCRCと呼ばれ、米国では2000カ所の60万人が暮らしている。団塊世代の退職が始まるのを機に日本版モデルを検討する。※日経6-26/12P10
  18. 住宅:住宅エコポイント/住宅を新築・改修すると商品などと交換できる「復興支援・住宅エコポイント」で大半の申請を7月中で打ち切る。2011年度の第3次補正予算に盛り込んだ必要経費1446億円を使い切る見通しになったためだ。ただ、東日本大震災の被災地からの申請は10月末まで続ける。※日経6-20/12P5
  19. 住宅:中古マンション/5月の首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の中古マンション成約件数-前年同月比4.5%多い2353。ただ東日本大震災前の2010年5月と比べると6.7%減。「好調だった中古マンション市場にも一服感が広がってきた」(東日本不動産流通機構)との見方が強まっている。※日経6-26/12P17
住宅リフォーム関連
  1. 住宅リフォ-ム:関東中心に住宅リフォ-ムを手掛ける駿河屋(東京・墨田)/5月下旬にスカイツリ-に近いマンションに「宿泊体感型モデルル-ム」開設。無垢ヒノキ材の床や珪藻土壁のほか、壁紙も食品になるタピカオ使用のノリで仕上げた。国産杉のブラインドも表面に蜜蝋塗布。「一晩過ごして五感で体感して家造りのイメ-ジを膨らませてほしい」(社長)/無料。※日経6-26/12P37
  2. 住宅リフォ-ム:穴吹工務店グル-プの穴吹建設/7月1日-分譲マンションの全面リフォ-ムを定額で受注するサ-ビス開始。従来は顧客の希望を聞いて見積もりしていたが、時間がかかっていた。定額方式/価格-内装材や設備機器の品質に応じて3段階用意。95㎡の場合-最安いプランで㎡77,500円、品質の高い材料のプランで同99,500円。※日経6-30/12P39
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:住宅金融支援機構/民間金融機関との提携による長期固定金利の住宅ロ-ン「フラット35」の6月の適用金利-主力の21年以上は取扱金融機関の最低金利が2.01%と前月比で0.06%低下。20年以下は1.71%と前月に比べ0.05%低下。2カ月連続で金利が下がった。※日経6-5/12P5
  2. 住宅ロ-ン:住宅ロ-ン金利/最低水準-民間銀行が優遇拡大・長期金利の大幅低下が背景。三菱東京UFJ銀行とりそな銀行/6月から、10年物の固定金利を民間銀行では過去最低の年1.4%に引き下げた。みずほ銀行や三井住友銀行も最優遇金利を1.5-1.6%に下げるなど、民間金融機関全体に低金利競争が広がっている。※日経6-12/12P1
  3. 住宅ロ-ン:日銀情報/国内の住宅ロ-ン残高-07年6月に約188兆5000億円に達した後、減少傾向が続く。雇用や所得の環境が厳しいなかで、個人が新たに借り入れる余地は狭まっている。日銀調査/所得低迷で手取り収入に対する借金の返済額と残額の比率は、いずれも過去10年で最高に達している。でも、銀行は企業から安定した個人へ。※同上
  4. 保険:住生活グル-プ系の保険法人・日本住宅保証検査機構(JIO)/住宅を購入した後で欠陥が見つかった場合に補償する「瑕疵担保保険」を開発、中古マンション1戸単位でも加入できる保険が登場する。国土交通省が近く承認。これまで対象外だった中古マンションンに照準を合わせた保険商品の登場で、中古住宅の流通市場の活性化に。※日経6-13/12P3
建材・住設・家具関連
  1. 建材:三協・立山ホ-ルディングス/2012年5月連結見込み-下方修正。△純利益/従来予想を12億円下回り、前の期の約6倍の40億円。保有株式の評価損14億円を特別損失に計上したことが響く。△売上高-3.5%増の2700億円、従来予想を10億円上回った。住宅着工戸数の増加でサッシやフェンスの販売が伸びた。LED看板も好調。※日経6-5/12P13
  2. 建材:神島化学工業/2012年4月単独見込み-△税引き利益は前の期比74%減の1億円。従来予想は4億円。液化天然ガスやカセイソ-ダなど原燃料価格が高騰したほか、人件費や設備の修繕費も利益を圧迫。△売上高-2%増の170億円、従来予想を2億円上回った。主力の住宅用外装建材の受注が増加。電線被覆用難燃剤も好調。※日経6-6/12P15
  3. 建材:神島化学工業/2012年4月期単独-増収減益。売上高169億円(前期/167)、経常益2.51億円(同/6.72)、利益1.00億円(同/3.78)。13年4月期単独見通し/売上高176億円、経常益2.50億円、利益1.40億円。※日経6-13/12P13
  4. 建材:瓦製品製造・施工の請川窯業(香川県観音寺市)/耐震性に優れた寺社向けの瓦を開発、発売開始。外見は従来の瓦と変わらないが、重量は半分程度に抑えて建物への負荷を減らした。ネジで止める構造を採用、地震でも落ちにくくした。素材/粘土質の土に香川県特産の硬度の高い庵治石の粉末10%配合。※日経6-6/12P35
  5. 建材:建設用鋼材/建設用鋼材の流通価格が軒並み下落。鋼材需要の停滞が長引くなかで、電炉の原料となる鉄スクラップの取引価格が足元で急速に下がった。代表品種のH形鋼(指標品)の東京地区の流通(問屋仲間)価格/現在-1トン71,000-73,000円、4カ月ぶりに下落、前月比で2%安、1年6カ月ぶりの安値をつけた。※日経6-14/12P17
  6. 建材:建設用鋼材/同上-山形鋼は前月比で3%下落の1トン73,000-75,000円で、2年3カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。異形棒鋼(直径16mm)は1トン58,000-59,000円。前月から2%下がった。壁材などに使われる鋼板類も先安観が広がっている。※同上
  7. 建材:建設用鋼材/国内鋼材在庫が6カ月ぶりに減少。新日鉄の鋼材を扱う流通業者団体「ときわ会」まとめ/5月末のH形鋼国内在庫-前月比4%減の194,600トン。足元の需要は停滞/鉄鋼各社減産が在庫減要因。流通業者の5月入荷量/18%減の68,200トン、出荷量も6%減の77,000トン。在庫率/2.53カ月、適正は2カ月。※日経6-14/12P17
  8. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-7月の鋼材販売価格を最大で前月比11%引き下げる。原料となる鉄スクラップの値下がりに加え鋼材需要の回復が遅れているためだ。同社は建設用鋼材の事実上のプライスリ-ダ-で値下げは7カ月ぶり。下げ幅/H形鋼-1トン8000円(11%)、棒鋼-同3000円(5%)でいずれも2年半ぶりの安値水準。※日経6-19/12P9
  9. 建材:セメント/5月の国内セメント販売量-前年同月比19.3%増の3,409,000トン。前年同月実績を上回るのは6カ月連続、2ケタの伸びは1996年7月以来約10年ぶり。東北で東日本大震災の復興需要が本格化、都心の再開発が多い関東でも販売が伸びた。地域別/東北-67.1%増の276,000トン、東京や神奈川-14.2%増の814,000トン。※日経6-22/12P9
  10. 建材:産業資材/4月末の主要素材・燃料の在庫-全15品目中、10品目で増加。10品目で減少した3月末に比べ、在庫が増加傾向に転じた。鋼材や繊維などを中心にアジアで素材需要が減り、日本からの輸出も減り、日本への輸入が増えたりしたためだ。アジアから欧州向けの輸出低迷が続くようだと、国内の在庫が一段と膨らむ。※日経6-16/12P21
  11. 建材:産業資材/産業資材や燃料などの企業間取引を指数化した日経商品指数42種(1970年=100)-6月末時点で164.232、前月末比2.736ポイント(1.6%)低下。低下は3カ月連続。2010年10月以来の低水準。原油安で原燃料価格が下落基調になり、鋼材の内需が振るわなかった。鋼材/H形鋼が6月に4カ月ぶりに下落。※日経6-30/12P25
  12. 住設:LED照明/パナソニック-2012年度のLED電球の国内販売数は前年度比1.5倍の1200万個にする計画。既存の白熱電球などに比べて長寿命で消費電力が抑えられるLEDの製品を拡充し、販売増を目指す。※日経6-7/12P9
  13. 住設:LED照明/パナソニック-経済産業省と環境省のLEDの普及促進の要請を受けて、2012年度中としていた一般用の白熱電球の生産終了時期を12年内に前倒。すでに東芝や三菱電機オスラムなど大手が一般用の生産を終了。今ある電球が省エネ照明に変わった場合/140万世帯分の需要にあたる年50億kwの節電効果がある。※日経6-14/12P10
  14. 住設:LED照明/消費者庁-LED電球販売の表示が実際の光量と異なっていたとして、12社に対し、景品表示法違反(優良誤認)に基づき、表示方法の改善を求める措置命令を出した。12社/エディオン、アカタス、エコリカ、オ-ム電機、グリ-ンハウス、恵安、光波、コ-ナン商事、スリ-・ア-ルシステム、セントレ-ドME、タキオン、リ-ダ-メディアテクノ。表示の31-87%の光量。※日経6-15/12P38
  15. 住設:TOTO/新製品-システムバス「新 サザナ」。姿勢や体への負荷を計測するなど人間工学に基づいて開発した浴槽。リラックスした姿勢で入浴できる。丸みを帯びた浴槽が体を包み込む設計。浴槽と背中や尻などとの接触面積が従来品に比べ34%多い。新築と、リフォ-ム向けに提案。乾燥機など含むセット価格/1,646,610円。8月1日発売。※日経6-22/12P35
  16. 家具:ばうむ(高知県/本山町)/学習机「baum(ばうむ)」-高知県産スギとヒノキを使った手作り机。土佐くろしお鉄道中村駅のデザインで2010年度にグッドデザイン賞特別賞受賞の建築家・川西康之氏がデザイン。天板/幅70㎝×奥行き50㎝。強強度が特徴。高さ調整方式(価格/44,000円から)と固定式(同/34,000円)の2種類。※日経6-25/12P33
合板・木材関連
  1. 合板:輸入合板/日本向け価格が5カ月ぶり上昇。5月積みの日本向け輸入成約価格/代表的なコンクリ-ト型枠用(12mm厚物)-4月比3%(中心値で15ドル)高の1立方m500-510ドル前後(運賃込み)。値上がりは5カ月ぶり。対日輸出価格/2月の直近高値後、4月までに2割程度下落。現地の合板製造会社/採算悪化が理由。※日経6-7/12P17
  2. 合板:輸入合板/値上げの背景-原料丸太価格の高止まり、人件費も上昇傾向にある。現地企業は韓国や中東向けを優先。日本向け/採算割れとなり出荷をやめた会社もあり、需給は引き締まっている。日本国内港頭在庫/減少傾向-4月の輸入量は282,000立方m、前年同月比約16%減。品不足の製品もある/取引価格上昇見込む。※同上
  3. 合板:輸入合板/日本向け価格が2カ月連続で上昇。マレ-シア産は6月積みが5月比約3%高い。現地の製造会社が提示価格を引き上げた。日本では港頭在庫が減り購入意欲が強まったため、国内商社が値上げを受け入れた。※日経6-27/12P19
  4. 合板:輸入合板/6月積み日本向け輸出成約価格-代表的なコンクリ-ト型枠用(12mm厚物)は5月比約3%(中心値で15ドル)高の1立方m520ドル前後(運賃込み)。4月につけた直近安値に比べると約6%高い。マレ-シャなどの合板製造会社は採算の改善を狙い、出荷価格の引き上げを提示。日本向け減らし、中東など向け輸出優先。※同上
  5. 合板:国産合板/国内の合板大手メ-カ-に減産拡大。セイホク/6月の生産量を前月比2割減らす。需給の緩和による値下がりに歯止めをかけるのが狙い。ホクヨ-プライウッド/6月の生産量を5月比1割減の9500立方m、減産の一部をコンクリ-ト型枠用合板に振り替える。林ベニヤ/6月の生産量を前月比約1割減の24,000立方mとする。※日経6-15/12P19
  6. 合板:国産合板/林野庁情報-針葉樹合板の4月末のメ-カ-在庫は3月比約4%増の220,000立方m(岩手県除く)と高水準。問屋卸値/1枚810-830円(東京/12mm厚物)と5月末に比べ約4%安く東日本大震災前の水準に戻った。大手住宅向けの出荷は伸びているが、「工務店向けの出荷が落ち込んでいる」(セイホク)という。※同上
  7. 合板:国産合板/住宅の屋根や壁の下地に使う国産針葉樹合板の取引価格が続落し、1年8カ月ぶりの安値。構造用針葉樹合板の問屋卸価格(東京/12mm厚物)/現在-6月上旬比約2%安の1枚800-810円。2010年10月以来の安値。11年5月の高値(1枚1075円)から25%下落。※日経6-19/12P17
  8. 合板:国産合板/取引価格続落の背景-合板製造会社が増産に動く一方、復興需要の本格化が遅れて在庫が積み上がった。林野庁情報/4月の生産量-3月比約2%増加。3カ月連続で増加。新設住宅着工/大手住宅会社の着工は堅調だが「中小工務店の仕事量が減っており、針葉樹合板の注文も少ない」(建材問屋)。※同上
  9. 木材:丸太を使い液状化対策/飛鳥建設・兼松日産農林・昭和マテリアル-千葉県浦安市で実証実験中の丸太を使った液状化対策工法を公開(1日)。丸太を打ち込んで地中の砂の密度を高めて地盤を強固にし液状化を防ぐ。2012年度中に設計・施工法などを確立。その後、公園や学校、戸建て住宅などの対策で実用化。間伐材活用。※日経6-2/12P13
  10. 木材:森林保安/セブン&アイホ-ルディングス-長野県坂城町の南条生産森林組合や東京農業大学と組み、6月下旬から森林保安活動開始。約200ヘクタ-ルを「セブン&アイの森」と名付け、2016年度までセブン-イレブン記念財団と間伐や樹木の植え替えの活動資金を提供、作業のためのボランティアも派遣。間伐材/店舗内活用や割り箸・燃料に使う。※日経6-8/12P10
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル(三鬼商事情報)/東京都心のオフィスビルの空室率上昇。新築ビルの開業が相次ぎ、高水準の供給が続いている。5月末の都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の平均空室率/前月末比0.17ポイント高い9.40%、過去最高更新。平均募集賃料(共益費含まず)/3.3㎡16,729円、前月末比18円上昇、45カ月ぶりに反発。※日経6-8/12P17
  2. 不動産:オフィスビル(森ビル情報)/東京23区に2012年開業するビルの総延べ床面積-181万㎡。11年のほぼ1.5倍、03年の216万㎡に次ぐ大量供給。13年は12年の半分程度にとどまるとみられ、供給圧力は薄れる見通し。→都心部では製造業中心にオフィス統合移転が続く見通し。「オフィス需給は引き締まりに向かいそうだ」(ビルディング企画)。※同上
  3. 不動産:オフィスビル(三幸エステ-ト情報)/東京都心のオフィスビル賃料が大規模ビルや新築ビルを中心に上昇。背景/賃料の水準が下がり、既存ビルからの移転需要が堅調に推移。5月の都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の大規模ビル(1フロア660㎡以上)の募集賃料(共益費含む)/3.3㎡-20,713円、前月比0.4%上昇。4カ月連続上昇。※日経6-12/12P18
  4. 不動産:オフィスビル(ビルディング企画情報)/推定成約賃料-新築が28,150円で前月比6.0%高い。既存を含む全体では16,144円と0.4%下がったが、「新築は強気な価格設定が目立つ」(同社)。→大規模や新築への移転需要は堅調。ただテナントが出て空室となると、さらに安い賃料で募集を始めることも多く、既存の賃料は下がりやすい状況だ。※同上
  5. 不動産:イオン/大手小売業では初めて不動産投資信託(REIT)を設立し、保有不動産を活用した大規模な資金調達を始める。2012年内にも不動産投信を東京証券取引所に上場。ショッピングセンタ-(SC)などを同投信に売却し、上場時に最大3000億円、最終的には計1兆円規模の調達につなげる。国内外で大型SCの出店を加速。※日経6-23/12P1,13
  6. 建築:文部科学省調査/公立小中学校の校舎や体育館の老朽化が、大都市圏を中心に進んでいることが判明。特に東京都は学校施設の総面積の72%が改修や建て替えが必要とされる築30年以上(木造施設は調査対象外)。大阪71%、埼玉・愛知・香川65%、千葉64%。最低は沖縄の22%、宮城38%、岩手・山梨41%。※日経6-17/12P34
  7. 建設投資:2012年度の建設投資見通し/前年度比7.9%増の45兆3100億円。2年連続で増加、東日本大震災に伴う官民の復旧・復興事業が押し上げる。政府部門の建設投資/前年度比12.5%増の19兆600億円。※日経6-23/12P5
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:原油価格の下落が止まらない。△ドバイ原油/4日-取引中心の8月渡しは1バレル94.70ドル、前週末比5ドル下落。下げ幅は2012年2番目記録。△ロンドン先物市場の北海ブレント/同日-1バレル96ドル台、約8カ月ぶりの安値、ニュ-ヨ-ク先物市場のWTI/約8カ月ぶり安値。三大指標原油がすべて100ドル割れは11年10月以来。※日経6-5/12P17
  2. 原油:アジアスポット市場/5日午後-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は反発。取引中心の8月渡し/1バレル97.00ドル(中心値)、前日から2.90ドル上昇。欧州債務問題を巡る政策への期待などから反発した前日の海外先物市場の流れを映した。「ギリシャの再選挙など不透明要素が多く、まだ上値は重い」(キャピタルアセットマネジメント)。※日経6-6/12P23
  3. 原油:アジアスポット市場/7日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は反発。取引中心の8月渡し/1バレル97.60ドル(中心値)、前日から0.90ドル上昇。追加金融緩和期待などを背景に買い戻しが入った前日の海外先物相場を反映。市場/「17日のギリシャ再選挙までは方向感は出にくい」(ニュ-エッジ・ジャパン証券)。※日経6-8/12P17
  4. 原油:アジアスポット市場/8日午後-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は反落。取引中心の8月渡し/1バレル96.20ドル(中心値)、前日比1.40ドル安。米連邦準備理事会のバ-ナキン議長が追加金融緩和で明確な発言を避けたことから、ロンドン市場の原油先物価格が下落した流れを反映。※日経6-9/12P17
  5. 原油:アジアスポット市場/11日午後-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は反発。取引中心の8月渡し/1バレル99.40ドル(中心値)、前週末から3.20ドル上昇。※日経6-12/12P18
  6. 原油:アジアスポット市場/13日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は反発。取引中心の8月渡し/1バレル96.00ドル(中心値)、前日から0.50ドル上昇。午前の取引時間帯では一時95.30ドル前後で取引されたが、午後には海外原油先物相場が時間外取引で上昇した流を映した。※日経6-14/12P17
  7. 原油:アジアスポット市場/15日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は反発。取引中心の8月渡し/1バレル96.60ドル(中心値)、前日から1.30ドル上昇。ギリシャの再選挙を受け市場が混乱した場合などに、各国の中央銀行が資金供給を検討していると伝わり海外先物市場が上昇したことを反映。※日経6-16/12P21
  8. 原油:アジアスポット市場/21日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は大幅に反落。前日から3.1ドル安い1バレル91.90ドル。午前には一時91.50ドルまで下げた。需給の緩和観測が広がっているため下げ圧力が強く、約1年5カ月ぶりの安値圏で推移。需要の伸び鈍りが見込まれる一方、供給は高い水準が続いている。※日経6-22/12P17
  9. 原油:アジアスポット市場/25日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は反発。取引中心の8月渡し/1バレル90.20ドル、前週末から1.20ドル上昇。買い戻しが入り上昇した前週末の海外先物相場を映した。午前の取引時間帯には一時1バレル90.45ドルまで上昇。※日経6-26/12P17
  10. 原油:アジアスポット市場/26日-アジア市場の指標となる中東産ドバ原油は続伸。取引中心の8月渡し/1バレル90.50ドル、前日から0.30ドル上昇。持ち高整理の買いで上昇した前日のロンドン先物市場を映した。※日経6-27/12P19
  11. 原油:アジアスポット市場/27日-アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油は続伸。取引中心の8月渡し/1バレル91.70ドル、前日比1.20ドル上昇。前日のロンドン先物が北海油田ストライキを材料に上昇したのを映した。※日経6-28/12P19
  12. 素材:ナフサ/石油化学製品原料のアジアでの取引価格が相次ぎ下落。ナフサの東アジア地区価格(東京オ-プンスペック)/1日-1トン796ドルとなり1年半ぶりに800ドル台を割った。川下製品の樹脂や雑貨、家電などの需要が鈍く、韓国の石化メ-カ-はナフサの調達を減らしている。この1カ月間の下げ幅は約20%に達している。※日経6-2/12P23
  13. 素材:ナフサ/スポット価格-5月以降急落。5日の指標品(東京オ-プンスペック)の価格/1トン772ドル(中心値)と4月末に比べ2割強安い。欧州向けの家電の輸出が減っていることが背景で、2010年11月以降の安値だ。※日経6-6/12P23
  14. 素材:ナフサ/石油化学原料のナフサの東アジア地区スポット価格が下落。標準品/21日-1トンあたり718ドル前後、2010年9月末以来の安値を付けた。原油価格の急落を映した。ナフサの東アジア価格/4月末から約3割下落。中国などによる合成樹脂の引き合いが鈍っていることが背景。台湾の石化プラント不具合発生/今後、下げ幅緩和か。※日経6-22/12P17
  15. 素材:合成樹脂/合成樹脂メ-カ-が食品容器や建設資材などを作る需要家に求めている樹脂値上げについて、上げ幅を圧縮し始めた。ポリエチレン樹脂や塩化ビニ-ル樹脂のメ-カ-は当初打ち出した値上げ幅から25-58%抑えた額を需要家に再提示。原料に使うナフサ価格の足元の急落を受け需要家が値上げに反発、交渉が長引いたためだ。※日経6-6/12P23
  16. 素材:塩化ビニ-ル樹脂/アジア価格-6月に入り軟化。指標の取引価格/現在-1トンあたり980ドル(中心値)で、5月末比30ドル(約3%)安。1000ドル割れは2012年2月初旬以来4カ月ぶり。主力市場の中国で需要が伸びていないことが響いた。アジアの塩ビ樹脂各社/輸出価格を相次ぎ見直し、台湾や韓国のメ-カ-/安値打ち出した。※日経6-8/12P
  17. 素材:塩化ビニ-ル樹脂/東アジア価格が一段と下落。指標品の取引価格/1トン960ドル(中心値)で前週比20ドル(2%)安い。直近の高値を付けた5月初旬に比べ9%下がった。主力市場の中国での需要不振が響いた。中国経済の減速で水道管など建材向け需要が鈍化。最近は1トン800ドル台後半での安値取引も出始めている。※日経6-20/12P23
  18. 素材:塩化ビニ-ル樹脂/月間国内生産量-30年ぶりの低水準。5月の生産量/94,786トン。10万トンを下回るのは1982年10月以来、88,000トンだった同年6月以降では最小。5月の生産量/前年同月比で22.7%減。前月比では7.8%減少。塩ビ樹脂メ-カ-が供給を絞り込んだことが生産量の大幅減につながった。円高で輸出も不振。※日経6-21/12P19
  19. 塗料:ナトコ/2012年4月中間期連結-増収減益。売上高65億円(前期/63)、経常益4.44億円(同/6.04)、利益2.09億円(同/2.56)。12年10月期連結見通し/売上高140億円、経常益11.80億円、利益5.70億円。※日経6-9/12P13
環境関連
  1. 太陽電池:太陽光など再生可能エネルギ-でつくる電気を割高な価格で買い取る制度が7月に始まり、太陽電池の国内市場が急拡大する。シャ-プをはじめ電機大手は数少ない有望分野に期待するが、コスト競争力に勝るサンテックパワ-など中国メ-カ-は日本勢以上の成長を狙う。多数の参入が予想される/利用者は品質やサ-ビスの見極めが重要。※日経6-2/12P11
  2. 太陽電池:パナソニック/表裏両面で発電する太陽光パネルを8月6日発売。片面で発電する一般的なパネルに比べ発電量が1.3倍に増加。1枚当たりの希望価格/既存パネルに比べ4-5万円高い189,000円。企業や公共施設など法人向けに年6000枚販売目指す。新製品/「HITダブル」-表裏に強化ガラス使い、光が透過、裏面に反射させる。※日経6-8/12P11
  3. 太陽電池:京セラ/太陽電池で現在主流の多結晶シリコン型で、光エネルギ-を電気に変える変換効率を業界最高水準の17.8%まで高めたパネルを2012年秋から量産する。再生可能エネルギ-買い取り制度の7月施行に伴う国内需要増をにらみ、まず家庭向けに販売する。メガソ-ラ-向けや海外でも順次拡販し、低価格な中国製に対抗する。※日経6-16/12P11
  4. 太陽電池:昭和シェル石油の太陽電池事業子会社ソ-ラ-フロンティア/国内の販売代理店を拡充。現状は200社の約3000カ所で取り扱っているが、1-2年内に5割増の300社に増やす。再生可能エネルギ-の全量買い取り制度導入に伴って拡大する需要を取り込む狙い。販売計画/2012年-前年比5割増の60万kw(年産能力90万kw)。※日経6-26/12P10
  5. 太陽電池:家庭に使う太陽光発電システムの価格が一段と下落。売れ筋機種はこの1年で15-20%下落。補助金申請や比較の目安になる1kwあたり価格は40万円、人気の大出力型(約4kw)は国の補助を使うと170万円を切る水準になってきた。低価格の海外製品が増えたほか、家電量販など消費者の身近な場所に取扱店が拡大。※日経6-27/12P35
  6. 太陽電池:LIXIL/新製品-太陽光発電装置「ソ-ラ-ベ-スロ-タイプ」。太陽光発電装置全体でなく、パネルを1枚ごとに傾斜させることで装置全体の高さを低く抑えた。低層住宅地にある鉄筋コンクリ-トの建物の平らな屋根に設置する場合でも高さ制限に対応した施工可能。価格(税別)/12枚組み出力2.28kw-1,748,500円、7月1日発売。※日経6-29/12P35
  7. 太陽電池:太陽光発電協会/2012年度内に住宅用太陽光発電設備の施工技術者を認定する制度を設ける。再生可能エネルギ-全量買い取り制度で市場拡大が見込まれる中、業界統一の認定制度により技術者の質を上げる。※日経6-30/12P13
  8. 太陽電池:京セラ/2012年内-太陽電池パネルを欧州自社工場(チェコ工場/組立能力は自社最大の年56万kw)から逆輸入。7月からの再生可能エネの全量買い取り制度に伴い、需要が急増すると判断(国内年産能力/24万kw、12年度の国内向け供給見込み/約40万kw)。セルを輸出/稼働率低下の欧州工場で組み立て-逆輸入。※日経6-30/12P13
  9. 給電システム:トヨタ自動車/プラグインハイブリッド車(PHV)から住宅に電力を供給するシステムを開発。豊田市で実証中の次世代省エネ住宅「スマ-トハウス」約10世帯に導入。停電になどの非常時や昼間の電力供給が逼迫したときの電源として有効性を検証。同様のシステム/日産自動車が2012年夏に実用化すると発表している。※日経6-5/12P9
  10. 給電システム:トヨタ自動車/同上の実験-PHV「プリウスプラグインハイブリッド」を改良、標準的な家庭の約半分に相当する1.5kwの電力を供給。PHVの電池容量は3kw時に限られるが、蓄電池が空になるとガソリンを燃料に発電できるために、最大で一般家庭の4日分の40kw時の電力量が確保できるという。※同上
  11. 燃料電池:節電意識の高まりを背景に、家庭用燃料電池「エネファ-ム」の販売好調が続いている。7日時点で12年度の補助金申請件数が対象枠の12,000台に到達、国への申請受け付けを締め切った。前年比5割以上の増加ベ-ス。1台/270万円程度に対し、補助金は1台70万円。都市ガス各社/11年同様、追加補助金枠求める。※日経6-8/12P10
  12. スマ-トシティ:三井不動産/東京都中心部(日本橋、日比谷、大手町など)でスマ-トシティ構築を進める。日本橋などで今後開発するビルに、太陽光やガスを使う効率の高い発電システムなどを導入、CO2排出量を最大約4割削減。蓄電設備も用意し災害時などに周辺街区で共同利用検討。街の魅力を高め、ノウハウを国内外の都市開発の受注に生かす。※日経6-18/12P9
  13. クレジット制度:日本生活協同組合連合会/家庭の太陽光発電によるCO2の削減分を排出枠として買い取る。まずコ-プかながわ、コ-プしずおか、市民生協やまなしの3生協が参加。買い取り価格/1トン約2000円の見通し。経済産業省が運営し、温暖化ガスの削減分を排出枠として取得できる「国内クレジット制度」活用。小売業で初。※日経6-29/12P9
アジア関係/その他
  1. アジア:中国/コクヨグル-プ-アジアで英高級家具店「ザ・コンランショップ」の店舗展開開始。このほど英コンラングル-プからアジア4地区(中国、香港、台湾、マカオ)での営業権を取得。7月/中国・上海に1号店を出す。世界的に認知度が高いブランドでアジアの富裕層の需要を見込む。日本でコンランショップを運営するコクヨ傘下のLmDが独占的な営業権を取得。※日経6-2/12P13
  2. アジア:中国/キッチン大手のクリナップ-キッチン事業で2012年夏にも現地メ-カ-に製造委託開始。積水ハウスのシン陽市の工場で商品を検査、保管する。積水ハウスが中国で建設する住宅やマンション向けに商品を供給。→台湾/台北市に開いた駐在員事務所を通じ富裕層のマンション向けにキッチンの商品を提案。ベトナム/12年春-ハノイにショ-ルム開設/輸出開始。※日経6-7/12P10
  3. アジア:中国/台湾、ベトナム-クリナップ進出。住宅着工が伸びているアジア市場を開拓、3年後に年10億円以上の売上高を目指す。住宅設備の海外展開はトイレやサッシが先行、コンロや排気設備など多くの部材調達が必要なキッチンは進出が遅れている。国内住宅着工の低迷が続いており、クリナップは収益拡大のため海外に活路を求める。※同上
  4. アジア:中国/ニホンフラッシュ-中国事業強化。中国で3カ所目となる江西省宜春市の新工場を2012年末に稼働。3年後の中国でのマンションドア売上高計画/12年3月期の約3倍の100億円。成長が鈍化する国内売上高を上回る主力事業に育てる。新工場の生産能力/月産能力2万枚(枠込み)、1年後3万枚へ。現在/2工場で月33,000枚。※日経6-15/12P35
  5. アジア:アジア/ジョ-ンズ・ラング・ラサ-ル(JLL)情報-アジアでオフィスビル賃料の下落傾向が鮮明になってきた。上海やシンガポ-ルなど主要都市で軒並み下落。世界の6都市のオフィス賃料比較(各都市の2007-08年のピ-クを100として比較)/1-3月期-上海97、11年10-12月比4ポイント低下、香港84、同5ポイント低下、シンガポ-ル51、同2ポイント低下。※日経6-14/12P17
  6. アジア:アジア/同上-世界の6都市のオフィス賃料比較(同上)。東京は横ばいの55、ロンドンは83、ニュ-ヨ-クは72と、11年10-12月に比べそれぞれ1ポイント上昇。東京のオフィス賃料は東日本大震災の影響が続いて上昇力を欠いている。ただ「高い機能を備えたビルへの移転需要は底堅く、年末にかけて上昇する」(同社)。※同上
  7. ロシア:ロシア/建設会社の高組-ロシア・サハリン州に住宅資材の輸出開始。現地の住宅建設会社「アニワレスストロイ」と契約、北方型住宅の建設・販売を支援。気密性が高く、間取りも柔軟にとれることなどを売り物にする。※日経6-5/12P10
  8. アジア:中国/5月の主要70都市の新築住宅価格(低所得者向けを除く)-55都市で前年同月の水準を下回った。前年割れした都市の数は4月比9増。前年に比べ価格が上昇した都市は15、4月比8減。平均の上昇幅/1.4%未満、4月は1.7%未満。中国政府/不動産の価格抑制策継続だが、景気刺激策の金融緩和も進める。※日経6-19/12P7
  9. アジア:中国/最近、一部の都市が「安定成長」を名目に、不動産市場コントロ-ル政策を緩和するとの報道について、都市農村建設部の報道官は6月5日、現在の不動産市場情勢や今後の政策動向などについて取材に答え、政策を揺るがさず堅持すると強調した。※京貿
  10. アジア:中国/中国の多くの都市でこのところ不動産市場に対する政策の微調整が進められているとみられる。アナリスト/中国経済の減速が最近の地方の不動産政策微調整の主要な一因の1つで、地方政府の「安定成長」圧力増大で、経済成長に対する不動産の影響力がますます注目されている。温家宝は不動産コントロ-ル政策の堅持要請。※京貿
  11. アジア:中国/5月の住宅価格-モニタ-対象の100都市で前月に比べ0.31%下がり、9カ月連続の下落。5月の100都市の平均価格/1㎡=8684元で、前月より1.53%下落。中国の住宅価格の下落傾向が続いている。北京、上海など中国のトップ10都市の5月の住宅平均価格/1㎡=15,314元で、前月に比べ0.5%下落。※京貿
  12. アジア:中国/財務部表明-低所得者向け福祉的住宅の建設を加速するため、2011年の都市・町の福祉的住宅建設任務を比較的良く達成した地区に対して中央の財政から奨励金として総額15億元が支給された。15億元の配分/東部-4億元、中部-6.10億元、西部-4.90億元。福祉的住宅建設関係以外への支出は禁止。※京貿
  13. アジア:中国/住宅・都市農村建設部表明-中国が進めている都市・町の低所得者向け福祉的住宅の建設は2012年1-5月の着工が346万戸で、着工率は46.4%、完成は206万戸、資金払込は3895億元に達した。12年計画/福祉的住宅を700万戸着工し、500万戸を基本的に完成させる。※京貿
  14. アジア:中国/2012年1-5月の全国不動産開発投資-2兆2213億元、前年同期比の名目伸び率は18.5%(11年の前年比伸び率は34.6%)、1-4月を0.2ポイント下落。この1年間、中国の不動産開発投資と不動産景気は著しく落ち込んでいる。不動産開発指数が11年5月の103.2から12年5月は94.9に下がった。※京貿
  15. アジア:中国/関係機関の6月4日各地の不動産ネットワ-ク統計-2012年5月、全国の多くの都市で不動産市場の契約復調が感じられている。5月の全国54都市の分譲住宅の契約が4月より22%増加して22万戸上回った。この数字は2011年購入制限が実施されて以来の最大値でもある。アナリスト/市場が根本的に好転しているわけではない。※京貿
  16. アジア:中国/住宅・都市農村建設省表明-個人住宅公共積立金の貸出金利を6月8日から引き下げた。期間5年超の貸出金利/4.90%から4.70%へと、0.20%引き下げ。期間5年以下の貸出金利/4.45%から4.20%へ、0.25%引き下げた。※京貿
  17. アジア:中国/同上-6月8日から、2012年預けられた個人住宅公共積立金の預金金利/0.50%から0.40%へと0.10%引き下げられた。前年から繰り越された個人住宅公共積立金の預金金利/3.10%から2.85%へと0.25%引き下げられた。中国人民銀行が金融機関の人民元預金・貸出基準金利を引き下げると発表したことに基づく。※同上
  18. アジア:中国/2012年1-5月の固定資産投資(農家は含まず)-10兆8924億元、前年同期比名目20.1%増。伸び率は1-4月比0.1ポイント下がった。固定資産投資のうち民間が占める割合/62.2%、1-4月を0.2ポイント上回った。※京貿
  19. アジア:中国/住宅・都市農村建設部報道官-一部の都市が「安定成長」の名のもとに不動産市場抑制策を緩和させようとしているとの最近の報道に対し、現在の不動産市場の状況と次の段階の政策の方向性などの問題について、市場抑制策を揺るがず堅持すると強調した。福祉的住宅の建設は加速、2012年の新設着工計画は700万戸。※京貿
  20. アジア:中国/主要70都市の5月の新築分譲住宅(低所得者向け福祉住宅を除く)価格が前月より下落したのは43都市、前月並みは21都市、上昇は6都市。上昇都市は4月より3都市増、3月より2都市減。価格の平均上昇幅は0.2%未満。前年同月比/下落した都市-55都市で4月比9増、上昇した都市-15都市。※京貿
  21. アジア:中国/近年、不動産業がその川下、川上部門に影響を与え、「家電下郷(農村部の家電購入助成)」が将来の消費を先食いし、新興産業に投資が集中。一連の要素が呼び水となり、鉄鋼、建材、自動車、家電など伝統産業が生産能力過剰に陥っているだけでなく、風力発電、太陽光発電などの新興産業でも深刻な生産能力過剰が起きている。※京貿
  22. アジア:中国/セメント協会情報-2011年のセメントの総生産能力は27億トン、実際の生産量は20.60億トンで、生産能力の約24%が過剰。重点建材企業のセメント在庫/前年比20.3%増の1042万トン。同時に、多くの建設中のプロジェクトが依然として規模とスピ-ドを追求し、業界の生産能力過剰に拍車をかけている。※京貿
  23. アジア:中国/セメント業界情報-2012年のセメントの建設中の生産ラインは216本、2013年の新規生産能力はクリンカ-が3億トン、セメントが5.35億トンで、セメントの生産能力は31.33億トンになり、そのうち30.54%に当たる10億トン近くの生産能力が過剰となる見込みだ。ガラス業界の生産能力過剰も深刻/2012年-2.78億換算箱の生産能力が過剰。※同上
  24. アジア:中国/中国指数研究院情報-全体的には賃貸料の上昇には限界があるが、数年来の北京・上海・広州・深センなど中国一線都市(経済力のある主要都市)の賃料の上昇は驚異的スピ-ドである。2012年5月の4大都市の賃貸価格指数/揃って前年同月比6%超の上昇率。北京が最大で13.86%、上海6.48%、広州6.64%、深セン7.56%。※京貿
■トピックス:再生可能エネルギ-買い取り開始/負担と普及-どう両立 <日経7-1/12P3>
 ○概要:7月1日/太陽光や風力など再生可能エネルギ-の普及を目指す固定価格買い取り制度が始まる。政府/20年後、発電量に占める再生可能エネの割合を現在の2-3倍に高めるシナリオを描く。ただ、コストが高く普及するほど利用者負担も増える。負担と普及のバランスが制度運営に不可欠だ。                 -再生エネのシェアを拡大する-           (政府がエネルギ-・環境会議で示した電源構成の選択肢)
 年\電源の種類     原発       再生可能エネ     火力
  2010年       26%       10%         63% 
 ↓<20年後>              
  2030年   ①ゼロの場合     35           65 
          ②15            30           55
          ③20~25        30~25       50
 ○4万kwでスタ-ト:経済産業省/対象となる施設の認定-6月18日開始。同月28日までにメガソ-ラや風力発電所など、全国44施設、合計4万kwの申し込みがあった。同省/2012年度だけで原子力発電所2基分の250万kwの導入が進むとみる。→買い取り価格/太陽光の場合-1kw時42円に設定。火力や原子力などによる発電コストの約5倍。高めの設定で再生エネの普及を促す。
 ○上乗せ負担3倍の試算も/大和総研:買い取りの元手は電気代と一緒に徴収する「還付金」。再生エネの普及が進むほど家計や企業の負担が増加。制度の元手となる電気代の上乗せ価格は標準家庭(電気料金が月7000円)では2012年度、全国平均で月87円。大和総研の試算/再生エネの発電量に占めるシェアが現在の2倍に膨らんだ場合、買い取り価格が半値まで低下しても、電気代の上乗せ価格は月298円と現在の3倍になる。→経産省の試算/新エネ関連産業の世界の市場規模-2020年に86兆円と10年間で2.8倍に拡大。ドイツではこの制度で37万人の雇用を生み出したとされる。一方で中国産の太陽光パネルが流入し、価格競争が激化。世界最大のメ-カ-だった独Qセルズが4月に法的整理に追い込まれた。経済成長と雇用に結びつけていく仕掛けづくりが重要。49-33

■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
※国貿=国際貿易