■住宅関連情報/2009年6月 ■             これまでの住宅関連情報
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. マンション動向:4月の首都圏(1都3県)/△契約率-5カ月連続で前年同月実績を上回った。各社は需要減から新規発売を抑えて在庫を調整、5月には21カ月ぶりに新規発売戸数が前年同月比を上回る可能性が出てきた。販売が上向いた背景/①住宅ロ-ン減税、②住宅ロ-ン金利が低水準、③最大の要因は価格の引き下げ。※日経6-6/09P11
  2. マンション動向:4月の近畿圏(2府4県)/△契約率-前年同月から11ポイント悪化。近畿圏でも値下げの動きはあるが、販売在庫も前年同月を上回り、回復の兆しは見えない。→各社/今期-利益率は大幅に悪化。売っても儲からない、それでも売らなければ、資金すら回収できない。厳しい状況はまだ続きそうだ。※同上
  3. マンション動向:5月首都圏(1都3県)マンション市場動向/発売戸数-前年同月比19.4%減の3,538戸。21カ月連続前年実績割れ。マンション軒数自体は08年から大きく減っていないが、戸数を数期に分けて少しずつ販売するケ-スが増加。契約率/前月比6.0ポイント改善し70.7%。販売在庫/前月末比458戸減の8,333戸、5カ月連続減少。※日経6-17/09P9
  4. マンション動向:5月首都圏(1都3県)マンション市場動向/1-5月の実績-前年同期比26.7%の減少となり、年間の販売戸数に関しても1月時点の予想である47,000戸(前年比7.5%増)から「40,000戸台が確保できればいいのでは」(不動産経済研究所)との見方を示した。※同上
  5. 住宅市場動向:戸建て住宅メ-カ-各社/住宅市場の低迷が続く中、販売に新しい手法を取り入れている。19日/購入資金について贈与税を軽減する法案が成立するなど取得支援策の効果を生かそうと、初めて住宅を購入する若い層などの掘り起こしを目指す。新手法/△インタ-ネト専用商品の販売、△建築現場見学会開催など。※日経6-21/09P3
  6. 住宅市場動向:インタ-ネツト専用商品の販売/△エス・バイ・エル-通常より価格が約1割安い(3.3㎡あたり349,000円台から)ネット販売専用住宅「ネットウィングモダン」を全国展開する。顧客が間取りや設備、内装などをパソコンで選びながら、自分にあった住宅を注文できる。△ミサワホ-ム&大和ハウス工業-ネツト販売専用住宅を09年度中に投入計画。※日経同上
  7. 住宅市場動向:建築現場見学会開催&宿泊体験/△ミサワ-注文住宅を実際に建てている現場で見学会を開く。住宅が完成した後では確認しづらい工事などを見てもらうことで、見込む客に安心してもらうのが狙い。△パナホ-ム-09年度中に、1泊無料で宿泊体験できるモデルハウスを前年度2.5倍の100カ所に増やす。※同上
  8. 住宅市場動向:5月の新設住宅着工戸数/前年同月比30.8%減の62,805戸。前年割れは08年12月から6カ月連続。季節調整済み年間着工戸数/758,000戸のベ-スで、100万戸強だった07,08年度実績を大幅に下回る。国交省/「雇用・所得環境が厳しく、今後の住宅着工も厳しい状況が続く」とみている。※日経7-1/09P5
  9. 住宅市場動向:5月の新設住宅着工戸数/動向-落ち込みが目立ったのは分譲マンション。前年より6割少ない6,130戸と低迷。単月では建築基準法改正の影響で落ち込んだ07年9月(5,328戸)に次ぐ過去2番目の少なさ。持ち家は14.9%減の23,139戸、前年割れはカ月連続。貸家も33.3%減の25,167戸、前年割れは6カ月連続。※同上
  10. 住宅:土屋ホ-ルディングス/2009年4月中間期連結-最終赤字。売上高90億円(前期/110)、経常益▲9.54億円(同/▲17.05)、利益▲9.81億円(同/18.52)。景気低迷で主力の戸建て住宅販売が伸び悩んだ。10年10月期連結見通し/売上高250億円、経常益2.30億円、利益1.70億円。※日経6-2/09P15
  11. 住宅:「200年住宅」の普及を目指す長期優良住宅制度/6月4日開始。日本の平均的な住宅寿命が30年といわれる中、耐久性や耐震性に優れる長寿命住宅を増やす狙い。認定を受ければ住宅ロ-ン減税など税優遇策が広がり、住宅各社は需要回復の起爆剤にと期待。消費者の認知度は低い。認定申請窓口/地方自治体-対応に差。※日経6-3/09P12
  12. 住宅:長期優良住宅制度/大手の標準的な住宅は既に国の基準を満たしており、今後販売する全件での認定を目指す。既存の仕様で対応でき「販売価格が上がることはない」という。営業の現場/住宅の点検や補修時期、それに伴う資金計画など明記したスケジュ-ル表を顧客に提示する企業が増えつつある。※同上
  13. 住宅:長期優良住宅制度/長期優良住宅の普及に関する法律(長期優良住宅普及促進法)に関する情報-認定基準の概要は■トピックスⅠ参照。※日経6-4/09P24-30(広告)
  14. 住宅:穴吹工務店/2009年3月期連結-最終損益は約138億円の赤字。赤字幅は前の期比5.6倍に拡大。マンション在庫など棚卸し資産の評価損を原価に計上、採算が悪化。売上高は前の期比1%減の1,761億円。発売戸数が期初計画より300戸以上少ない4,450戸(前の期/4,503戸)。価格競争激化。経常利益は約61億円の赤字。※日経6-5/09P41
  15. 住宅:穴吹工務店/2010年3月期連結見通し-最終損益は26億円の黒字に転換。売上高は前期比6%減の1,653億円。新たに発売する戸数を前期より1,000戸強少ない3,000戸に絞り在庫の消化を進めることから、発売戸数は12%減の3,900戸を見込む。構造改革/マンション事業を手掛ける穴吹工務店単体で一般管理費約4割削減。※同上
  16. 住宅:ファ-スト住建/2009年4月中間期単独-経常減益。売上高176億円(前年同期/165)、経常益2.10億円(同/5.06)、利益1.24億円(同/0.29)。09年10月期単独見通し/売上高330億円、経常益6.20億円、利益2.00億円。※日経6-5/09P15
  17. 住宅:大和システム/2009年3月期連結-最終赤字。売上高412億円(前期/484)、経常益▲86.43億円(同/65.58)、利益▲140.90億円(同/34.06)。マンション市況の悪化で多額の棚卸し資産の評価損を計上。マンション販売や宅地造成事業が低迷。10年3月期連結見通し/売上高465億円、経常益▲12.00億円、利益▲14.30億円。※日経6-6/09P15
  18. 住宅:東日本ハウス/2009年10月期の業績予想を下方修正。見通し/最終損益は前期比33%減の18億円(受注が振るわない)。売上高は14%減の568億円、主力の木造注文住宅事業の09年4月末(上半期末)時点の受注残高は前年同期比26%減。上半期の最終損益は20億円の赤字(前年同期/16億円の赤字)。※日経6-6/09P14
  19. 住宅:東日本ハウス/2009年4月中間期連結-最終赤字。売上高201億円(前期/231)、経常益▲17.51億円(同/▲16.29)、利益▲19.95億円(同/16.95)。09年10月期連結見通し/売上高568億円、経常益23.60億円、利益18.20億円。※日経6-10/09P15
  20. 住宅:サ-ラ住宅/2009年4月中間期連結-最終赤字。売上高239億円(前期/157)、経常益▲3.09億円(同/0.96)、利益▲4.13億円(同/▲1.70)。09年10月期連結見通し/売上高300億円、経常益0.20億円、利益▲0.70億円。※日経6-10/09P15
  21. 住宅:東建コ-ポレ-ション/2009年4月期連結-増収増益。売上高2379億円(前期/1858)、経常益101.53億円(同/81.38)、利益49.14億円(同/34.10)。改正建築基準法の影響が一巡し、主力のアパ-トなど賃貸住宅の受注が回復した。10年4月期連結見通し/売上高2512億円、経常益86.50億円、利益47.40億円。※日経6-13/09P15
  22. 住宅:飯田産業/2009年4月期連結-経常減益。売上高1041億円(前期/1084)、経常益17.74億円(同/27.20)、利益7.95億円(同/6.41)。10年4月期連結見通し/売上高1126億円、経常益72.50億円、利益37.50億円。※日経6-16/09P13
  23. 住宅:ホ-ムセンタ-運営や住宅建築などのフタガミ(高知県須崎市)/山林を買い取り、菜園付き住宅を建設・販売する「田舎暮らし提案事業」に乗り出した。高知空港から車で約20分の距離にある山林約9,900㎡を購入、整備した。各戸敷地/住宅、菜園を合わせ約1,000㎡。住宅は建売/注文も対応。価格/2,000-3,000万円程度。※日経6-18/09P37
  24. 住宅:倒産/マンション建設のセントラルホ-ムズ(名古屋市)-9日、名古屋地裁に民事再生法の適用を申請、同日付で保全命令を受けた。負債総額/約130億円。08年からの不動産市場の急激な縮小でマンション建設受注が減少。資金繰りに行き詰まった。※日経6-10/09P10
  25. 住宅:倒産/北海道のマンション分譲最大手の宮川建設(札幌市)-11日、札幌地裁に民事再生法の適用を申請し、受理された。負債額/約104億円(同日時点)。08年からの不動産市場の縮小で、資金繰りに行き詰まった。16日/債権者説明会開催予定。※日経6-12/09P10
  26. 中古住宅:大和ハウス工業/修繕工事の履歴や耐震性などの情報を盛り込んだ独自の中古マンション比較サイトを2010年1月開設。まず売却予定の2,000戸近い物件のデ-タ(所在地、間取り、築年数、価格、定期点検の有無、水回り・内外装の有無の修繕履歴、住設機器型番、耐震性能など)を無料で公開、買い手の不安を除き、販売を促す。※日経6-13/09P13
  27. 中古住宅:中古マンション改装販売のインテリックス/2009年5月期連結見込み-最終損益は23億円の赤字(前期/5億円の黒字)、従来予想は17億円の赤字。不動産市況を厳しく見積もり、マンション在庫の評価損を約22億円と従来計画から約7億円上積みし、赤字幅が膨らんだ。売上高は20%減の378億円と従来予想を4億円上回る。※日経6-30/09P16
  28. 米国:5月住宅着工件数(季節調整済み/年率換算)/前月比17.2%増の532,000戸、過去最低だった4月(454,000戸/改定値)から増加に転じた。前年同月比では45.2%の大幅減。米住宅市場は一進一退の状況で底入れをうかがう状況だ。先行指標の許可件数/前月比4.0%増の同518,000戸、3カ月連続で前年実績上回る。※日経6-17/09P7
  29. 米国:4月の「S&Pケ-ス・シラ-住宅価格指数」/主要10都市平均で前年同月比18.0%下落。18.6%の下落だった3月に比べるとわずかながら緩やかになった。主要20都市平均は同18.1%の下落、やはり3月(18.7%下落)よりも緩やかになった。※日経7-1/09P9
住宅リフォ-ム関連
  1. 住宅リフォ-ム:電化で古民家再生事業/電化リフォ-ムを通じて古民家を再生する四国電力の事業が中国電力・中部電力など他の地域に波及している。中国電力/09年秋に石見銀山にモデルハウスを開設。中部電力/専門チ-ムを立ち上げた。いずれも四国電力がノウハウを提供。四国電力が施工した古民家のリフォ-ム実績は140件。※日経6-4/09P35
  2. 住宅リフォ-ム:愛媛県内/住宅リフォ-ム調査-売上高が5年前に比べ「増加」と回答した事業者が41.6%、「減少」の19.2%を上回る。市場規模予測は2010年506億円、15年には654億円に拡大。住宅リフォ-ム事業/「住宅の長寿命化や中古市場の流通活性化で、市場拡大が予想される有望な産業」/(いよぎん地域経済センタ-)。※日経6-27/09P37
  3. 住宅リフォ-ム:大地震で倒壊の恐れがある1戸建て住宅の耐震改修に補助制度を設けている市区町村/4月1日時点-前年比10.4ポイント増の47.6%。マンションの耐震改修を補助している市区町村は同5.7ポイント増の17.8%。国交省/06年1月の改正耐震改修促進法施行以来、導入促進、地方の財政難を背景に伸び悩んでいる。※日経6-27/09P42
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:長期優良住宅制度/住宅金融支援機構-50年金利固定ロ-ンを4日発売。金利を最長50年間固定する新しい住宅ロ-ン「フラット50」。現在の住宅ロ-ンは35年が最長だが、期間を延ばすことで月々の返済額を軽減し、長期優良住宅の購入を促す。※日経6-4/09P4
  2. 住宅ロ-ン:「フラット50」-△融資対象/「長期優良住宅」の認定を受けた物件。△融資額/購入金額の最大6割まで。△必要条件/満80歳までに完済できる返済計画。△金利/フラット35より年0.6-1%ほど高くなるとみられる。△返済が長期にわたるため、ロ-ン債務は1回まで第三者に引き継げる。金利が高いため、総支払額は膨らみやすい。※同上
  3. 住宅ロ-ン:みずほ銀行/22日から、半年ごとに金利を見直す変動金利と長期間固定する固定金利を組み合わせた「ミックス返済」の住宅ロ-ンについて、金利を優遇する。金融緩和局面が長引いており、最近は政策金利に連動する変動型を選ぶ人が圧倒的に多い(8割程度)。組み合わせで将来の金利上昇リスクに備えることをアピ-ル。※日経6-21/09P3
  4. 住宅ロ-ン:みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行/一定期間で金利固定タイプの住宅ロ-ン金利を引き上げる。長期金利の動向反映。7月1日の新規融資分から適用。三菱東京UEJ銀行も引き上げ発表。3年物/4行とも0.05%上げ3.35%。5年物/0.05-0.10%上げ3.65%。10年物/みずほが据え置き、3行は0.05%上げ3.95%。※日経7-1/09P4
建材・住設・家具関連
  1. 建材:神島化学工業/2009年4月期連結-最終赤字。売上高168億円(前期/167)、経常益1.14億円(同/▲5.86)、利益▲0.54億円(同/▲5.48)。10年4月期連結見通し/売上高132億円、経常益3.10億円、利益0.60億円。※日経6-13/09P15
  2. 建材:三協・立山ホ-ルディングス/2009年5月期連結見込み-△最終損益は193億円の赤字(前期/26億円の赤字)、従来予想は160億円の赤字。アルミ地金の長期購入契約の解約と早期退職募集の割増退職金とで特損55億円計上。△売上高は前の期比17%減の2,778億円、予想を32億円下回る。△営業損益は77億円の赤字。※日経6-27/09P16
  3. 建材:建設用鋼材/東京製鉄-建設に使うH形鋼の一般流通(店売り)向け7月契約価格を3カ月ぶりに引き下げる。背景/企業の設備投資や住宅需要が依然として低迷しているため。H形鋼(ベ-スサイズ)/1トン3,000円安の65,000円、4年ぶり安値。過去最高値の08年8月の約半値。異形棒鋼/同3,000円安の48,000円。※日経6-16/09P25
  4. 建材:構造用建材/代表的な建設用鋼材のH形鋼-東京市場で一段と値下がりした。ベ-スサイズの一般流通(店売り)価格/1トン70,000-71,000円と前週比1,500円下がり、5年4カ月ぶり安値となった。一部で70,000円を切る取引も出てきた。08年秋の最高値に比べ45%安い。背景/需要減を受けた鉄鋼メ-カ-の値下げ。※日経6-18/09P23
  5. 住設:住宅設備機器大手3社(住生活グル-プ、三和HD、TOTO)/2010年3月期見通し-販売数量減少と価格下落の影響で住生活グル-プと三和HDが実質営業減益になる。TOTOは前期並み。減益要因/①最も大きい要因は販売数量の減少②新築住宅着工件数の低迷&リフォ-ム事業の伸び悩み③販売価格の下落。※日経6-10/09P14
  6. 住設:シャ-プ/家庭用LED照明事業に参入。電球型の9種類を7月15日発売。最も低価格品の店頭実勢価格は3,900円前後を想定、既存の競合製品より6割近く安い。シャ-プは業務用と合わせてLED照明事業の売上高を早期に500億円に引き上げる方針。パナソニックや東芝グル-プなど他社との競争が激しくなりそうだ。※日経6-12/09P9
  7. 住設:INAX/住宅の設計図面や完成後の修理や点検情報などを一元管理するサ-ビス「家ルテ(カルテ)」の提供を7月1日開始。寿命の長い住宅を認定し税制優遇する「長期優良住宅普及促進法」の施行を機に、住宅の施工や修理の履歴などをインタ-ネット上で管理したいという工務店や施工主の要望に応える。※日経6-16/09P11
  8. 住設:パナソニック電工/住宅のリビングや寝室向けに照明器具を組み合わせる「1室複数灯」を事業化する。1つの部屋に10個前後の比較的小さな照明を配置、生活シ-ンに合わせて点灯する数や位置をきめ細かくコントロ-ルする仕組み。電気代の節約に寄与。6月中に専門営業部隊発足、「シンフォニ-ライティング」の名称で消費者に提案へ。※日経6-17/09P10
  9. 住設:三井不動産発表/マンションと戸建て住宅を手がける三井不動産レジデンシャルと、三井ホ-ムの2子会社はシステムキッチン、洗面化粧台、ユニットバスなどの住宅設備機器で共同調達を始める。両社合計で2,500-3,000戸分の住宅設備機器を調達することで、年2-3億円の経費削減が見込めるとしている。※日経6-25/09P13
  10. 家具:コクヨ/社有林を持つ企業向けに、その山林から採れた間伐材で作ったオフィス家具を販売する事業を始めた。社有林の管理に関する相談から家具の生産、納入まで請け負う。業績の悪化を受けて企業の社会的責任(CSR)関連の予算を削る会社が増えているが、間伐による森林保全や資源の有効活用を訴えて受注を獲得する。※日経6-17/09P10
  11. 家具:家具・ホ-ムセンタ-大手の島忠/納入業者に商品の運搬などのため従業員を無償派遣させたり、買い取った商品の不当な返品・値引きに応じさせたりしたなどとして、公正取引委員会は19日、同社に独占禁止法違反(優越的地位の乱用)で排除措置命令を出した。認定した返品・値引きの総額/2億3,700万円。※日経6-20/09P20
合板・木材関連
  1. 合板:割安な合板に需要シフト/繊維板と価格逆転。住宅用木材市場で部材間競争が激化。背景/木材加工会社など需要家が床や壁向けの部材としてのパ-ティクルボ-ドなど木質繊維板から、安い合板への利用シフトを進めているためだ。現在の相場/パ-ティクルの置き床用-1枚750-800円前後、合板(12mm厚)-同640-650円(大口)。※日経6-18/09P23
  2. 木材:NZ産丸太/梱包材などの原料に使うニュ-ジランド(NZ)産丸太の5月積み対日輸出価格/据え置き。指標の梱包材向けラジア-タ松Aグレ-ド/1立方m69-70ドル前後(本船渡し)。日本国内の梱包材製材会社/梱包材の需要減でNZ産丸太の値下げ求めた。産地の業者/中国や韓国向け出荷が復調で値下げに応じず。※日経6-4/09P21
  3. 木材:国産丸太/製材用に使う国産丸太価格が下落している。背景/住宅着工戸数の落ち込みによる需要不振。主力の柱用スギ丸太、ヒノキ丸太とも08年秋の高値に比べ2割強安い。加工製品の製材品価格が低迷、国産丸太の価格の反発には時間がかかるとの見方が多い。※6-10/09P22
  4. 木材:国産丸太/全国森林組合連合会情報・全国21カ所の原木市場で入札された5月の平均価格-△スギ丸太/柱用で前月比300円安の1立方m8,900円、6カ月連続下落。△ヒノキ丸太/柱用で200円安の14,900円、7カ月連続下落。△中目用のスギ丸太/200円安の10,400円、△中目用のヒノキ丸太/700円安の17,500円、軟調に推移。※同上
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:野村不動産ホ-ルディングス/6月に最大で4,140万株の増資。調達金額は約640億円になる見通し。財務基盤を強化し、資金をマンション用地の取得などに使う。同社/新株発行を伴う資金調達は上場後初。今期に4,000戸強の用地を取得する方針。※日経6-2/09P15
  2. 不動産:オフィスビル/オフィス仲介のビルディング企画まとめ-5月末の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率(解約予告を含む)/5.90%と、前月比0.31ポイント上昇した。上昇は15カ月連続。※日経6-11/09P10
  3. 不動産:倒産/不動産開発のシ-キャピタル(東京・千代田)-9日、東京地裁に会社更生法の適用を申請。負債総額/155億2,700万円。現経営陣から管財人を選び、更生計画の策定などにかかわることができる「DIP型」という手続きで再建を目指す。※日経6-12/09P10
  4. ゼネコン:ゼネコン大手4社(清水建設、鹿島、大成建設、大林組)/2010年3月期連結見通し-不動産開発事業が苦戦しそうだ。不動産市況の低迷が響き、大成建設を除く3社が減益を見込む。大手ゼネコンは建設事業の利益率低下を補う目的で不動産開発に注力してきた。下支え役不在となる今期は主力の建設事業の採算改善が課題。※日経6-9/09P12
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油会社が産油国から長期契約で輸入する直接取引原油(DD原油)の5月積み価格/1日確定-主力油種は前月積み比で13-15%高。サウジアラビアが減産に注力している中・重質減産は5カ月連続で上昇。ガソリンなどの価格の押し上げ要因になりそうだ。※日経6-2/09P24
  2. 原油:ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所/5日午前-原油先物相場は続伸。WTIで期近の7月物/前日終値から1ドル超上昇、一時70.32ドルと、08年11月上旬以来7カ月ぶりの高値を付けた。5月の米雇用統計/雇用者数の減少幅が予想より縮小、景気底打ち期待から原油需要も回復するとの思惑が広がって買いが先行。円安も影響。※日経6-6/09P1
  3. 原油:ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所/9日終値-1バレル70.01ドル。その後の時間外取引では一時、71ドル台後半まで上昇するなど勢いがある。ドル安により、ドル建てで取引される原油の割安感が増したことが買い材料視された。ドバイ原油はアジアで船舶向けの重油需給などがやや締まったことも強材料。75ドルを目指すとの見方多い。※日経6-11/09P24
  4. 原油:東京原油スポット市場/2日-中東産ドバイ原油は上昇。8月渡し/前月比で0.80ドル高い1バレル66.60ドル(中心値)と約7カ月半ぶりの高値。米国株の大幅上昇などを受け、前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場が上昇した流れを引き継いだ。ニュ-ヨ-ク原油先物相場/一時、1バレル68.68ドルまで上げるなど6営業日続伸。※日経6-3/09P24
  5. 原油:東京原油スポット市場/4日-中東産ドバイ原油は反落。8月渡し/前日比で0.90ドル安い1バレル66.70ドル(中心値)。原油在庫の増加などを受けて前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場が急落。ドバイ原油にも商社や金融機関の売りが広がった。※日経6-5/09P27
  6. 原油:東京原油スポット市場/5日-中東産ドバイ原油は急反発して約8カ月ぶりの高値を付けた。8月渡し/前日比で2.20ドル高い1バレル68.90ドル(中心値)。08年10月中旬以来の70ドルに接近しつつある。ニュ-ヨ-ク原油相場の上昇などを受けて買いが優勢だった。関連情報/17)参照。※日経6-6/09P29
  7. 原油:東京原油スポット市場/9日-中東産ドバイ原油は急反発。8月渡し/前日比2.10ドル高い1バレル69.20ドル(中心値)。約8カ月ぶりの高値を付け、再び70ドルに迫ってきた。ニュ-ヨ-ク市場/8日-指標原油は1バレル68ドルに続落。対ユ-ロでドル安が進み一時69ドル前半まで上昇。ドバイ原油/石油輸出国機構の減産なども強材料。※日経6-10/09P22
  8. 原油:東京原油スポット市場/10日-アジアの指標原油である中東産ドバイ原油は上昇が続いている。1バレル70.70ドル(中心値)と前日比で1.50ドル上昇。約8カ月ぶりの高値を付けた。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場がドル安基調を受けて終値で70ドルを突破した流れを引き継いだ。ガソリンなど石油製品価格押上げ要因になりそうだ。※日経6-11/09P24
  9. 原油:東京原油スポット市場/24日-中東産ドバイ原油が反発。8月渡し/前月比1.55ドル高の1バレル68.55ドル(中心値)。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場がドル安などを受けて反発したことが影響。ニュ-ヨ-ク市場/WTI原油は期近の8月物が前日比1.74ドル高い69.24ドル。前日の急落やドル安の進行で割安感の高まりが買い材料視。※日経6-25/09P31
  10. 原油:東京原油スポット市場/26日-中東産ドバイ原油は3営業日続伸。8月渡し/前日比1.75ドル高い1バレル70.95ドル(中心値)、1週間ぶりに70ドル台を回復。ニュ-ヨ-ク原油先物相場の時間外取引の上昇を反映した。※日経6-28/09P29
  11. 原油:東京原油スポット市場/30日-アジアの指標の中東産ドバイ原油が急反発。8月渡し/前日比3.30ドル高の1バレル72.20ドル(中心値)。12日に付けた71.60ドルを上回り年初来高値更新。8カ月半ぶりの高値。地政学的リスク(産油国ナイジェリアで武装勢力が攻撃/操業一時停止情報)の高まりなどでニュ-ヨ-ク原油先物相場の上昇反映。※日経7-1/09P27
  12. 素材:三菱化学や東ソ-など石油化学各社/食品包装などに使う合成樹脂を7月から10-17%値上げする。原油高を背景に基礎原料のナフサが高騰しているため製品価格に転嫁する。値上げは08年8月以来。ガソリン価格のじり高や食用油値上げに続く動きで、国際商品高の影響が国内にも広がり始めた。塩ビ/上げ幅17%程度か。※日経6-9/09P1
  13. 素材:汎用合成樹脂で値上げの動きが広がっている。プライムポリマ-/ポリエチレンとポリプロピレンを値上げする。上げ幅はともに1キロ20円(10-15%)以上で7月1日納入分からの実施目指す。大洋塩ビ/塩化ビニ-ル樹脂を7月1日出荷分から1キロ20円(17%)以上値上げする。背景/ナフサ価格の高騰。値上げは08年夏以来。※日経6-10/09P22
  14. 素材:水道管などに使う塩化ビニ-ル樹脂(塩ビ樹脂)の国内出荷/41年ぶりの低水準に落ち込んだ。5月の塩ビ樹脂の国内出荷量/65,779トンで前年同月比29.6%減、67年12月以来の低水準を記録。前年割れは10カ月連続。水道管に使う硬質用の出荷量は同34.8%の大幅減。背景/住宅着工の低迷、流通業者は製品在庫調整。※日経6-18/09P23
  15. 素材:素材や原料のアジア向け輸出価格が上昇基調を強める。家電などに使うポリエチレン樹脂が年初比5割上昇。ステンレス鋼なども輸出価格を2-3割引き上げる動きが出てきた。背景/原油など原料高に加え、工業生産が持ち直してきた中国向け需要増加。08年秋から急落したアジア向け価格の反転と上昇は国内価格押上げ要因に。※日経6-20/09P27
  16. 素材:ポリエチレンなど合成樹脂がアジア市場で軒並み値上がりしている。中国向け需要が旺盛で、08年11月~09年1月までに付けた安値と比べて最大7割高くなった。原油高を背景に基礎原料ナフサの価格が急上昇しているのも値上がり要因。アジアの石化市況は上昇基調が一段と強まっている。日本の国内価格も強含んでいる。※日経6-26/09P31
  17. 素材:ナフサ/石油化学の基礎原料ナフサ-市場価格が高騰。15日/取引価格-1トン610ドル(中心値)と08年11月の安値から2.5倍の高値。中国で石化需要が堅調なためアジアの石化会社の買い付け意欲が旺盛だ。需要はアジアで盛り上げっている。ナフサ高を映して石化製品の値上げが広がっている。※日経6-16/09P25
  18. 素材:主要商品の企業間取引価格を指数化した日経商品指数42種(1970年=100)の6月末値/144.971、前月比2.2%高い。2カ月ぶり上昇。200を超えて28年ぶりに高値となった08年7月に比べると3割安く、06年ごろの水準。資源高の影響を直接受けやすい石油製品や非鉄が上昇。内需にも回復の芽が出てきた。※日経7-1/09P27
  19. 塗料:マツダ/揮発性有機化合物(VOC)の発生量を57%削減できる水性塗装技術開発。1㎡あたりの発生量/15g。主力生産拠点である宇品第一工場に導入済み。日本ペイント、関西ペイント、BASFジャパンと発色性の高い新塗料も開発。水性塗料/塗装ブ-ス内の空調を改良、塗装中の水分を有効に蒸発させ、CO2排出量も抑制。※日経6-16/09P11
  20. 塗料:旭化成ホ-ムズ/住宅の外壁を約30年間汚れにくくする塗装材料を7月から販売。光があたると化学反応が起きて抗菌作用などを発揮する「光触媒」と呼ぶ技術を活用。旭化成や旭化成ケミカルズとの共同研究で汚れを分解する酸化チタンを改良し、耐用年数を通常より2倍長くする。塗装材料の商品名/「デュラ光」。※日経6-17/09P11
環境関連
  1. 太陽電池:大同特殊鋼/発電効率が高い集光型の太陽光発電システムを量産-名古屋市内の工場に生産ラインを新設。標準的な家庭300軒の需要を賄える年間1メガワット分を生産。集光型の発電効率/平面型の一般的なシステムの1.6倍だが、生産コストは2倍ほどかかっていた。量産化でコストを平面型と同程度に抑える。6月生産開始。※日経6-5/09P9
  2. 太陽電池:経済産業省/家庭などが太陽光パネルで発電した余剰電力を、現在の約2倍の価格で電力会社に買い取らせる新制度を09年内に始める方針を固めた。当初は10年度中の開始を想定していたが、消費者の環境意識の高まりなどを受け、前倒し。電力会社による買い取り費用の増加分は電気の利用者が負担する方針。※日経6-6/09P5
  3. 太陽電池:新エネルギ-・産業技術総合開発機構(NEDO)/太陽電池の発電コストを2025年までに約1/7と既存の電力並みに引き下げる研究開発の工程表を作成。技術革新でコスト高の要因となるシリコンの使用量を大幅に減らして、発電効率も高める。発電コスト/現在、1kw時当たり46円、17年に14円、25年に7円にする。※日経6-9/09P5
  4. 太陽電池:国内市場規模/富士経済予測-国や自治体による住宅・学校向け補助金が相次いでおり、2017年度に08年度比3.6倍の6,484億円に拡大すると分析。補助金に加え、材料費の低下や量産効果により、価格が低下、普及に弾みがつくとしている。※日経6-10/09P11
  5. 太陽電池:東芝/太陽光パネルで作った直流電流を、送電網に流すため交流電流に効率よく変換する変電装置を開発した。変換効率は世界最高(既存機種より3ポイント高い97.5%)で、電気を送電網に流す際に生じる損失を減らせる。東芝は担当部門の人員を2倍強に増やし、電力会社などに売り込む。太陽光パネル/外部調達。※日経6-25/09P11
  6. 太陽電池:カネカ/住宅用断熱材の納入先の全国約300の有力工務店向けに、09年夏から太陽電池の供給開始。自社生産の太陽電池の9割以上を欧州などに輸出、残りを日本の大手住宅メ-カ-に直販してきた従来戦略転換。景気後退で欧州の需要が急減、当面は家庭用太陽電池への補助金が復活した日本市場の開拓に軸足を移す。※日経6-28/09P7
  7. 省エネビル:清水建設/輻射式と呼ぶ天井からの熱放射の仕組みを活用した空調(新システム/天井パネルに冷温水を流して室温調整)とLED照明を組み合わせて、オフィスからのCO2排出量を半減(年間/1㎡当たり99kgを半減)できるシステムを開発。7月から企業向けに提案営業開始。2011年完成の東京都内の自社ビルに初導入。※日経6-5/09P13
  8. 燃料電池:国内市場規模/富士経済予測-家庭用がけん引する形で、2017年度には08年度比39倍の2,078億円に成長すると見込んでいる。ガス会社や石油会社が家庭用で販売攻勢をかけており、11年度以降は発電効率の高いタイプも本格販売となり市場が拡大。二次電池・電力貯蔵スシテム/17年度に1.2倍の計4,296億円。※日経6-10/09P11
  9. 燃料電池:日本ガイシ/独自構造の燃料電池を開発。「固体酸化物形燃料電池(SOFC)」と呼ばれるタイプでは世界最高レベルの発電効率実現(55-60%→63%実現)。まず商業施設など事業所で3-4年後の実用化を目指し、家庭用での販売も視野に。出力700w、作動温度はセ氏800度。現在、大手石油会社で発電性能評価を実施。※日経6-12/09P11
  10. CO2削減事業:三井物産/製材会社の西村木材店(三重県松坂市)と組み、7月からCO2削減事業を開始。大企業が中小企業などの省エネを支援し、その見返りに排出枠を得る「国内クレジット制度」に基づく事業で、三井物産が手がけるのは初。今後政府の認証手続きに入る。木材乾燥ボイラ-の燃料を灯油からバイオマス燃料に。※日経6-20/09P11
アジア関係/その他
  1. アジア:中国/不動産市況が「底入れした」との見方が広がっている。5月の主要70都市の不動産販売価格/前月比0.6%上昇し、3カ月連続のプラス。行政指導による銀行融資の急増で、余った金が不動産市場に流れ込み、一部でバブル再燃の懸念も浮上。前年同月比では0.6%下落。下落率は4月の1.1%より縮小。※日経6-11/09P7
  2. アジア:中国/5月の不動産開発景気指数が若干上昇-4月に0.2ポイント上昇して、16カ月続いた前月比割れに終止符を打った。5月も前月比1.18ポイント上昇。5月の不動産開発景気指数/95.94、うち不動産開発投資、資金源、家屋施工面積分類指数は、前月比若干上昇し、土地開発面積、分譲住宅空室面積分類指数は若干下落した。※京貿
  3. アジア:中国/2009年1-5月の都市部固定資産投資-前年同期比32.9%増の5兆3520億元、伸び率は1-4月を2.4ポイント、前年同期を7.3ポイントそれぞれ上回った。うち不動産開発投資は前年同期比6.8%増の1兆3055億元。※京貿
  4. アジア:中国/大和ハウス工業-中国・蘇州で902戸の分譲マンションを開発する。日本製の建材や住設機器を使った高級マンションとして富裕層に売り込む。国内の不動産市況が低迷しているなか、今後も成長がのぞめる中国の不動産事業を拡大する。総投資額/176億円。07年に蘇州の中心部に77,000㎡の土地購入。※日経6-18/09P13
  5. アジア:中国/大和ハウス工業-蘇州で開発の分譲マンションの概要。専有面積が86-175㎡のマンションを7月に着工。遮音性や断熱性の高いマンションで、一部の住戸には日本メ-カ-製のエアコンやトイレなど採用。販売価格/日本円で1,000-4,000万円強となる見通し。同社/中国での分譲マンションを開発は大連に続き2番目。中国での大規模開発事業は継続。※同上
  6. アジア:インドネシア/住友林業-インドネシアで住宅に使う内装材生産に乗り出す。現地の木工事業会社PWI社と合併会社「PT.シナ-ル・リンバ・パシフィック」設立(資本金/約4.85億円、出資/住友林業51%、PWI49%)。10月からまず日本向けに床や階段、カウンタ-などの製造を始めるほか、アジアや米国市場も開拓。川上から川下/一貫体制へ。※日経7-1/09P12
  7. 海外:昭和シェル石油/サウジアラビアの国営石油会社サウジアラコムと共同で太陽光発電事業に参入。まず2010年に昭和シェルの太陽電池を使い小規模分散型(1,000-2,000kw規模)の発電所を建設、家庭や公共施設に電力を販売。12年をメドに合併会社を設立、中東のほか東南アジアなどの新興国で事業を展開。※日経6-24/09P1,11
  8. 海外:三菱電機/2010年に米国と欧州に太陽光発電スステムの組み立て工場を建設。日本から輸出する太陽電池を現地でパネルに組み込む分業体制を構築。重いパネルの輸送費を軽減し、各国の需要動向に迅速に対応。太陽光発電は世界各地に太陽光発電所が建設されており、家庭向けから発電施設まで需要が広がると判断。※日経6-25/09P11 
■トピックスⅠ:長期優良住宅の認定基準の概要<日経6-4/09P26>
 ○長期優良住宅の認定基準の概要(図表1)
  <性能項目など>    <認定基準-概要> 
  ☆劣化対策       数世代にわたり住宅の構造駆体が使用できること(通常想定される維持管理条件下で、
構造駆体の使用継続期間が少なくとも100年程度となる措置)
  ☆耐震性        極めてまれに発生する地震に対し、継続使用のための改修の容易化を図るため、損傷のレベル低減を図ること(大規模地震力に対する変形を一定以下に抑制する措置を講ずる)
  ☆維持管理・更新   構造駆体に比べて耐用年数が短い内装・設備について、維の容易性持管理(清掃・点検・補修・更新)を容易に行うために必要な措置が講じられていること
  ☆可変性        居住者のライフスタイルの変化などに応じて間取りの変更が可能な措置が講じられていること
  ☆バリアフリ-性   将来のバリアフリ-改修に対応できるよう共用廊下などに必要なスペ-スが確保されていること
  ☆省エネルギ-性  必要な断熱性能などの省エネルギ-性能が確保されていること
  ☆居住環境      良好な景観の形成その他の地域における居住環境の維持および向上に配慮されたものであること
  ☆住戸面積      良好な居住水準を確保するために必要な規模を有すること
  ☆維持保全計画   建築時から将来を見据えて、定期的な点検・補修などに関する計画が策定されていること
 ○申請先 
  認定申請先/都市部では市や区、そのほかの地域では都道府県 
 ○認定手数料 
  認定申請には手数料が必要/手数料の設定は自治体に任されている(住宅メ-カ-などの担当者に要相談)
 ○優遇措置(概要)
  首記■住宅ロ-ン関連7)参照
                                        
■トピックスⅡ:2009年7-9月産業天気図        <日経6-21/09P1,28,29,31>
 ○日経/20日まとめ:09年7-9月期の産業天気図予測/主要30業種のうち20業種が「雨」「小雨」となった。4-6月期の当初予測(09年4月時点)との比較では、家電が「小雨」から「曇り」となった。中国への輸出増などに伴う在庫調整の進展を受け、製造業で先行きに明るさが出てきた。→業種の増減(▲減少、-横ばい)/「晴れ」0(-)、「薄日」2(-)、「曇り」8(1)、「小雨」14(▲1)、「雨」6(-)。住宅&関連産業の動向は次の通り
 ○マンション・住宅/「雨」→「雨」:マンションは首都圏で契約率が上昇、在庫調整も進むが本格的回復の兆しはない。新興デベロッパ-の経営破綻は一息。政府による大型の住宅ロ-ン減税や住宅取得に関する贈与税の非課税枠拡大などの追い風をどれだけ受注に結びつけられるかが焦点。
 ○建設・セメント/「雨」→「雨」:建設は電機や自動車を中心に製造業の設備投資が落ち込む影響で、工場などの新築工事が引き続き低調。不動産も振るわず、マンションの工事受注も減少が続く見通し。セメントは在庫調整が進むが建設需要に回復の兆しはない。
 ○鉄鋼・非鉄/「雨」→「小雨」:自動車など需要業界での在庫調整を受け、高炉各社は歴史的な現在の減産を緩和するタイミングを探っている。建設材なども政府の景気刺激策により橋梁や学校などの耐震補強工事向けの引き合いが増え始めた。銅、ステンレスも中国需要の回復や国内の在庫調整の進展で減産緩和の動きが出始めている。
 ○石油/「小雨」→「小雨」:原油相場が上昇し石油製品生産のための原油調達コストが増加。ハイブリッド車の普及などでガソリン需要の減少が続く。産業用の重油も不況のあおりで厳しく、元売り各社が減産を継続する見通し。原油価格の上昇は海外で展開する石油・天然ガスの生産には追い風だが、新規鉱区の取得が進まず国内販売の厳しさを補えない。
 ○化学/「小雨」→「小雨」:中国向けの汎用樹脂や台湾・韓国向けの液晶関連素材の輸出が回復。エチレン設備の国内平均稼働率は5月に8カ月ぶりに90%台に回復したが、7-9月はさらに上向く見通し。国内は自動車や電機の減産緩和に期待がかかる。原油価格の上昇を受け、7月から石化製品の値上げが本格化する。
 ○産業・工作機械/「雨」→「雨」:受注額は底ばいが続き、7月以降も反転の可能性は低い。自動車メ-カ-の設備投資抑制も09年度いっぱい続くとみられる。中国ではエネルギ-関連の大型加工機などで引き合いが増え始め、緩やかながら回復する見込み。需要の先食い懸念もあり回復力が持続するかどうかは不透明だ。                                                    
■情報源:※日経=日本経済新聞 四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
  ※国貿=国際貿易