■住宅関連情報/2008年9月 ■             
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:不動産経済研究所と市場経済研究所/全国住宅・マンション供給調査-不動産各社の2008年度の住宅供給計画(マンション除く)は前年度比4.7%増の304,710戸。マンション供給計画は2.0%増の103,889戸。※日経9-10/08P15
  2. 住宅着工動向:8月の新設住宅着工戸数/前年同月比53.6%増の96,905戸、2カ月連続で前年同月を上回った。ただ、07年8月は改正建築基準法の施行直後で着工数が急減しており、今回の大幅増はその反動が出た面が強い。改正法施行前の8月の平均値(2002-06年)と比べると5.5%減。足元の住宅着工動向は軟調だ。※日経10-1/08P5
  3. マンション動向:8月の首都圏のマンション新規発売戸数/前年同月比38.8%減の2,411戸。8月としては1994年以来14年ぶりの低水準。建築費高騰で発売価格が高止まりし、需要が低迷している。販売在庫数/前年同期比40.1%増の10,504戸と、飽和状態とされる10,000戸を突破/市場の冷え込みが深刻になっている。※日経9-17/08P11
  4. マンション動向:8月の近畿圏の新規発売戸数/前年同月比7.9%増の1,161戸、前月比では35.0%減と低迷。→8月首都圏/契約率-70.9%と依然低迷、3カ月ぶりに70%台を回復したが、人気の高い駅に近い物件が多かった。新規発売価格-4,799万円で前年同月比21%上昇。1㎡当たり価格-同25.4%増の676,000円。※日経9-17/08P11
  5. 住宅:積水ハウス/2008年7月中間期連結-経常増益。売上高7837億円(前年同期/7967)、経常益519.22億円(同/493.36)、利益280.06億円(同/286.65)。09年1月期連結見通し/売上高15800億円(従来予想/16600)、経常益900億円(前期比21%減/従来予想1050億円)、利益480億円(同21%減/同560)。※日経9-2/08P14
  6. 住宅:積水ハウス/太陽光発電など省エネ設備を多く盛り込んだ新築の戸建て住宅(エコ住宅)について、環境性能の公的認証を原則取得することを決めた。公的な認証機関に申請できる資格の保有者を現状の約3倍の500人以上に増やす計画。住宅市場が低迷する中、認証による「エコ住宅」のお墨付きでブランド力を強化する。※日経9-13/08P13
  7. 住宅:積水ハウス/新製品-高級和風鉄骨住宅「イズ オ-ダ-J」。断熱性の高いコンクリ-トパネル採用。壁面の凹凸による陰影で重厚感を出した。地震エネルギ-を吸収し、建物の変形量を半分にする構造を標準装備。建て替えを検討している富裕層が主なタ-ゲット。最高級シリ-ズの1つ下の価格帯。本体の住宅価格/3.3㎡当たり65万円程度。※日経9-13/0829
  8. 住宅:積水ハウス/米マサチュ-セッツ工科大学(MIT)と共同で都市生活や街づくりに関する研究に着手。テ-マ/広場・道路の配置などコミュニティ-が形成しやすい都市計画などで、積水ハウスの国内外での事業に生かしていく。同社の若手技術者などが15名程度参加し、2010 年に研究成果を公表する。※日経9-22/08P9
  9. 住宅:富山県住宅供給公社/理事会で09年3月末の解散を全会一致で決議した。民間企業によるマンション販売が増え、公社の販売低迷が続いていたため。9月県議会に関連議案を提出、了承を得られ次第、10月以降に国土交通相に解散認可申請する方針。地方住宅供給公社法に基づいての自主解散は全国初のケ-スとなる公算大。※日経9-4/08P5
  10. 住宅:穴吹興産/郊外型の分譲マンションで、新シリ-ズの販売開始(名称/アルファスマ-ト-団塊ジュニア狙う)。中心価格帯は2,000-2,300万円と従来のファミリ-向けの売れ筋(アルファステイツ)より1-2割低く設定。まず11月をメドに松山市で着工。今後、中四国地域で展開。景気減速などで、業界全体の販売が減少傾向の中、商品の幅広げ需要開拓狙う。※日経9-3/08P31
  11. 住宅:穴吹興産/同社グル-プ会社で不動産管理を手掛ける穴吹ハウジングサ-ビス(高松市)に対し、香川銀行(主幹事)は17億円の協調融資を設定。参加銀行/香川、徳島、あおぞら、佐賀の4行。30日/実行。穴吹ハウジング/同日-福岡県で分譲マンション事業を手掛けるア-サ-ヒュ-マネットから約18,000戸の管理物件を譲り受ける。その資金。※日経9-27/08P35
  12. 住宅:伊藤忠都市開発/電気自動車(EV)対応型の分譲戸建てを2008年中に発売(横浜市で約20戸)。駐車場に200Vの屋外コンセントを標準装備。三菱自動車などが09年夏以降、EVの販売計画に対応、環境意識の高い顧客の需要取り込み狙う。09年以降は分譲戸建て「グレヴィアコ-ト」シリ-ズに標準化。住生活Gやトヨタホ-ムも取り組む。※日経9-3/08P1
  13. 住宅:大和ハウス工業/新製品-顧客が間取りや内装を数十種類のパタ-ンからパソコン上の画面で自由に試して選ぶ「パタ-ンオ-ダ-住宅」を発売。広さや骨組みは変更不可だが、注文住宅より割安(3.3㎡/40万円台から)に好みのデザインや材質を指定可。住宅市場が低迷する中、業界初の販売手法を活用、団塊ジュニア世代に売り込む。※日経9-4/08P10
  14. 住宅:積水ハウス/建築確認を受けないまま、広島市で虚偽の確認番号を表示してアパ-ト建設を始め、市の指導で建築中の建物を撤去していたことが6日、分かった。社員が社内のパソコンでデ-タ-ベ-スに虚偽の確認番号と取得日を入力し、建築現場の表示板にも虚偽の番号を掲載。市の調査で不正判明/工事中止命令、建物撤去へ。※日経9-7/08P35
  15. 住宅:マンション建築・販売のテスク(札幌市)/10月から、独自の外断熱方式を採用した戸建て住宅の全国販売に乗り出す。価格/3,000-3,500万円。高い断熱性と耐久性によって税制優遇を受けられる「長期優良住宅」として売り込む。2009年度に3億円の売り上げ目指す。※日経9-10/08P17
  16. 住宅:飯田産業/2008年5-7月期連結見込み-最終損益は5,200万円の赤字(前年同期/4億3,700万円の黒字)。主力の戸建て住宅販売が振るわなかったほか、在庫として抱える販売用不動産の評価損として2億2,700万円の特損も計上。※日経9-13/08P15
  17. 住宅:明豊エンタ-プライズ/2008年7月期連結-増収減益。売上高595億円(前期/419)、経常益17.39億円(同/33.45)、利益4.21億円(同/18.64)。09年7月期連結見通し/売上高660億円、経常益10.30億円、利益5.00億円。※日経9-13/08P15
  18. 住宅:化学2社・積水化学工業と旭化成の住宅事業/2008年4-9月期-明暗か別れそうだ。積水化学工業/拠点集約効果などで、同事業の部門別営業利益が80億円と前年同期比29%増の見込み。旭化成/07年の建築基準法改正の影響が色濃く、部門別営業利益が30億円と同38%減る見通し。経費削減策がカギに。※日経9-17/08P16
  19. 住宅:東栄住宅/2008年7月中間期連結-最終赤字。売上高470億円(前年同期/496)、経常益▲5.32億円(同/6.49)、利益▲46.99億円(同/2.27)。09年1月期連結見通し/売上高1,079億円、経常益0.20億円、利益▲46.10億円。主力の住宅販売が振るわず、在庫の販売用不動産の評価減を特損に計上。※日経9-23/08P17
  20. 住宅:オリエントコポレ-ションとマンション企画のペイク(東京・渋谷)/犬や猫などのペットを飼える賃貸マンションを共同で開発。ペットの入浴施設を備えたマンション建設を地主に提案。入浴施設は入居者だけでなく、近隣のペット愛好者も有料で利用できるようにする。家賃収入以外に入浴施設の利用料が副収入になる利点を売り込む。※日経9-27/08P13
  21. 住宅:住友林業/海外に駐在している人を対象に、帰国後の住宅に関連するサ-ビスを提供する専門部署を29日に新設。インタ-ネットなどを通して新築戸建て住宅の注文受付や賃貸住宅の紹介をする。国内の住宅需要が落ち込む中、増加傾向にある海外滞在者の需要を取り込む。11月/インドネシアのジャカルタ市で相談会を開催。※日経9-29/08P9
  22. 住宅:国土交通省/2009年度-マンション販売業者が未完成の建物を販売するときの購入者への説明事項について、ガイドラインを策定することを決めた。背景/近年、完成前に購入契約を結び、引き渡しが数年後になるようなマンションを巡り、周辺環境の変化などに関して売り主と購入者との間でトラブルになる例が急増。※日経9-22/08P34
  23. 住宅:倒産/マンション開発のエフ・イ-・シ-は1日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額/約130億円。首都圏を中心に分譲マンションなどを開発していたが、07年後半から販売不振に陥り、資金繰りに行き詰まった。08年2月期の売上高は約160億円。※日経9-2/08P12
  24. 住宅:倒産/マンション分譲のHuman21-19日発表、民事再生法の適用を東京地裁に申請し受理された。負債総額/464億300万円。マンションを建設、投資ファンドなどに1棟売りする事業(全体の6割占める)で急成長したが、米金融危機の影響で有力な買い手である投資ファンドが購入を買い控えたことが響き、資金繰り行き詰まる。※日経9-20/08P15
  25. 住宅:倒産/マンション分譲を手がけるシ-ズクリエイト-26日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し受理された。負債総額/114億4,200万円。マンション分譲事業を首都圏の郊外を中心に手がけていたが、同業他社との競争激化で販売不振に陥った。地価高騰や資材高でコストが上昇したことで業績悪化に拍車をかけた。※日経9-27/08P15
  26. 住宅:倒産/内装工事やマンション・戸建て住宅販売のインテックス(東京・千代田)-29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理された。負債総額/約54億円。不動産市況の悪化で販売不振に陥り、売り上げ減少。借入金重荷/資金繰り悪化。※日経9-30/08P15
  27. 地価:2008年の基準地価(7月1日時点)/△全国の全用途平均-前年に比べ1.2%下落して、07年より下げ幅が広がった。△東京、大阪、名古屋の三大都市圏平均では上昇幅は縮小した。米サブプライムロ-ン問題の影響で、金融機関から不動産への資金流入が減少。景気の低迷で企業や個人の土地取得の動きも鈍っている。※日経9-19/08P1,5
  28. 米国:8月の住宅着工件数(季節調整済み/年率換算)/895,000戸、前月比6.2%減、減少は2カ月連続で、約17年半ぶりの低水準。前年同月比では33.1%の大幅減。住宅建設の先行指標とされる許可件数/前月比8.9%減の854,000戸と2カ月連続のマイナス。米景気減速の震源である住宅市場の調整は長期化が必至の情勢だ。※日経9-18/08P9
  29. 米国:7月の米住宅価格指数/季節調整済みで前月に比べ0.6%下落。前月比でのマイナスは5カ月連続。下落幅も6月の0.3%から拡大。前年同月比では5.3%の下落、米金融不安の根源である住宅価格の下落は底が見えない情勢だ。住宅価格指数/07年4月をピ-クに5.8%下落。05年5月とほぼ同水準まで下落。※日経9-25/08P9
住宅リフォ-ム関連
  1. 古民家再生・販売:住宅建築やリフォ-ムを手がける岩城建築設計事務所(高知県香南市)-古民家を土地付きで買い取ったうえ、梁などの古い建材を生かし、県産材(スギ、ヒノキなど)でリフォ-ムして販売する事業を始めた。価格/1,000万円程度に抑える。地元で1戸建て希望者のほか、関西など県外からの移住者の需要も見込む。※日経9-25/08P39
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:住宅金融支援機構/民間金融機関と提携した最長35年の長期固定金利の住宅ロ-ン「フラット35」(買い取り型)の9月の適用金利-利用の多い返済期間21年以上35年以下の場合、取り扱い338機関の最低金利2.76%、最大3.72%。最低、最大とも前月より0.16%低く、3カ月連続減。15年以上20年以下は2.51-3.46%。※日経9-3/08P7
  2. 住宅ロ-ン:日本生命保険/個人向け住宅ロ-ンと企業向け融資に貸出金利の優遇制度を導入する。太陽光発電システムを設置する住宅の購入者や従業員の子育てを支援する中小企業向けに金利を割り引く。太陽光発電システム設置住宅向けの金利優遇制度/18日から5,000万円を上限に年0.1%割り引く。※日経9-13/08P7
  3. 住宅ロ-ン:三菱東京UFJ銀行/10月の固定型住宅ロ-ン金利を全期間で引き上げる。住宅ロ-ンの金利の指標となる長期金利の上昇に対応。引き上げは3カ月ぶり。9月からの引き上げ幅/0.05-0.1%。10月1日の新規融資分から適用。※日経9-27/08P7
  4. 住宅ロ-ン:大手銀行(三菱東京UFJ、みずほ、三井住友、りそな)/4行が取り扱う住宅ロ-ン金利が10月から一斉に上がる。上げ幅/0.05-0.1%。引き上げは3カ月ぶり。3年物/4行とも9月より0.1%高い3.55%。10年物/みずほ銀とりそな銀3.9%、三菱東京UFJ銀と三井住友銀4.05%。1日の新規融資分から適用。※日経10-1/08P5
建材・住設・家具・合板・木材関連
  1. 建材:値上げ/日東紡・旭化成建材-住宅やビルなどに使う断熱材のメ-カ-が相次ぎ製品価格を引き上げる。グラスウ-ルやロックウ-ルなどの繊維を加工して作る繊維系断熱材や、プラスチックを発泡させて作る発泡プラスチック系断熱材が対象。コ-クスなど原燃料価格の上昇を価格転嫁する。値上げ幅/10-20%。実施/10月出荷分から。※日経9-3/08P24
  2. 建材:値上げ/ALC(軽量気泡コンクリ-ト)最大手の旭化成建材-ALC全製品を値上げする。値上げ幅/50mm以上の薄・厚形パネル-15%、37mmの薄型パネル-10%。東海、北陸、中国地方は10月出荷分、それ以外の地域は12月出荷分からの実施目指す。理由/原燃料価格の高騰。同社/08年7月と9月にも10%値上げ表明。※日経9-25/08P29
  3. 建材:三和ホ-ルディングス/2008年4-9月期連結見通し-海外事業の売上高は前年同期比14%減の611億円、営業利益は35%減の12億円と、従来計画並み。海外事業の営業利益は全体(本業ベ-ス)の約3割を占める。米国を中心とした住宅市況の悪化で住宅用建材は総じて不振だったが、ビル向けなどの産業用建材が伸びた。※日経9-3/08P17
  4. 建材:板ガラス大手のセントラル硝子/ビルや住宅に使われる複層ガラスを10%減産する。7月に停止した宇部工場に加え、9月末に苫小牧工場の製造ラインを無期延期する。同時に片面に模様を施した型板ガラスの生産を09年4月までに停止する。景気の後退や建築用板ガラスの需要不振を受け、需給を引き締める。※日経9-5/08P24
  5. 建材:角形鋼管製造のセイケイ(栃木県佐野市)/堺市に工場を新設、2009年6月以降に本格稼働開始。建築基準法改正で角形鋼管は耐震型の建造物の柱材として需要が伸びており、西日本で初めての製造拠点にする。将来は本社工場と合わせて月産10,000トンの目標を掲げ、国内首位を目指す。※日経9-10/08P17
  6. 建材:住生活グル-プ/2009年3月期の上期中に実施予定の自社株消去をいったん凍結する。当初は発行済み株式数の5.6%にあたる約1,750万株(簿価/約333億円)を消去予定だった。住宅市場の低迷を背景に、住宅関連のM&A案件が浮上。買収時に株式交換方式で自社株を活用する可能性が出てきたため凍結する。※日経9-30/08P16
  7. 建材/住設:住宅関連大手/住生活グル-プ、TOTO、三和ホ-ルディングス-2009年3月期の業績下振れ懸念が強まったうえ、今後も厳しい環境が続きそう。今期業績予想/QUICKコンセンサス(アナリスト予想の平均)の予想は、3社の売上高、営業利益、純利益いずれも会社予想より低い。各社/想定以上に住宅市場の低迷が影響。※日経9-4/08P12
  8. 住設:TOTO/2008年4-9月期連結見通し-最終損益は30億円の赤字(前年同期/31億円の黒字)。4-9月期の赤字は1998年以来10年ぶり。従来予想は10億円の黒字。不具合が見つかった給湯機の点検費用約20億円の特別損失計上が響く。売上高は前年同期比5%減の2,300億円、営業利益は44%減の50億円。※日経9-2/08P15
  9. 住設:TOTO/同社製の石油給湯機「ハイアクティシリ-ズ」2機種約18万台の自主点検を行う。部品の無償交換などに応じる。同製品で油が漏れたり機器内部が焦げたりする不具合が発生したため。発煙・発火事故は起きていない。対象/2000年5月-04年8月製造の約17万台と95年8月-99年6月に製造した約1万台。※日経9-2/08P34
  10. 住設:美馬商事(徳島市)/耐震シェルタ-発売。徳島県産間伐材を使った室内用の耐震組み立てセットを発売した。ベッドを囲んで就寝時の耐震対策とするほか、緊急時にはベッド内に非難できるようにする。特に木造家屋の住人を対象に、安価(23-25万円)な耐震対策として売り込んでいく方針。※日経9-26/08P37
  11. 家具:国内の木製家具メ-カ-の全国組織である社団法人日本家具工業連合会/11月に、国産家具の合同展示会「にっぽんらいふ2008」を東京都内で開催。北海道旭川、福岡県、静岡県など主要産地のメ-カ-が多数出展する予定。会長(長原実/カンディハウス)/「国内各産地の底力を改めてアピ-ルする場にしたい」。※日経9-3/08P15
  12. 家具:内田洋行/2008年7月期連結-純利益34%減。売上高1478億円(前期/1479)、経常益34.59億円(同/37.77)、利益14.81億円(同/22.54)。首都圏での大型ビル建築一巡などを背景に主力のオフィス家具の販売落ち込む。競争激化/採算悪化。09年7月期連結見通し/売上高1490億円、経常益38億円、利益20億円。※日経9-2/08P15
  13. 家具:ニトリ/2008年8月中間期連結見通し-純利益は前年同期比6%増の80億円程度と過去最高を更新。従来予想は76億円。販促チラシの効率化などによる広告宣伝費の抑制が進んだ。為替が期初予想より円高・ドル安で、家具など商品の輸入コストも減少。売上高は10%増の約1,180億円。経常利益は16%増の148億円程度。※日経9-5/08P14
  14. 合板:木造住宅の構造材などに使う国産針葉樹合板の市中価格が東京と大坂で上昇。指標品(厚さ12mm)/東京-1枚905円が中心で前週比10円(1%)高い。大阪-910円と同10円(1%)上がった。上昇は1カ月ぶり。現状/荷動き鈍い。不動産・建設会社の倒産が増えたこともあり、先行きにも不透明感が強い。※日経9-2/08P24
  15. 合板:セイホク/南洋材合板を製造する東京工場の生産を停止。原料丸太の高騰と長期の製品市況低迷で採算が合わなくなった。南洋材合板は輸入品が主流となっており、国産品は生産撤退が相次いでいる。指標品のコンクリ-ト型枠用合板/1979年のピ-ク時に、年間1億3,000万枚の国内生産が、07年には305万枚程度に落ち込む。※日経9-9/08P22
  16. 合板:セイホク/合板の代表品種である針葉樹構造用合板(12mm厚)値上げする。9月21日出荷分から20円(2%)引き上げ、1枚940円にする。原料丸太や接着剤の高騰が理由で、値上げは8月21日以来。セイホク/9月も設備稼働率を7割程度に抑え、減産を継続。07年8月から14カ月連続で減産。需給の引き締め図る。※日経9-9/08P22
  17. 合板:輸入合板/国内価格が上昇。マレ-シアやインドネシアの輸出業者が打ち出した値上げが浸透し始めた。指標のコンクリ-ト型枠用合板(12mm厚/輸入品)の東京地区・問屋卸値/1枚1,080-1,110円、前週初めに比べて中心値で20円(2%)高い。現地では大雨で原料丸太の供給が不足、原油高も加わり、生産コスト上昇が理由。※日経-23/08P25
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル/8月末の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率-前月比0.1ポイント高い2.2%。テナント企業にはコスト削減意欲が強く、オフィスの移転や統合で賃借面積を減らす事例が増えている(生駒デ-タ-サ-ビスシステム/まとめ)。アントニオ・プエルタ※日経9-10/08P15
  2. 不動産:オフィスビル/8月末の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率-3.86%、前月比0.11ポイント上昇。空室率の上昇は7カ月連続。テナント企業はオフィス移転の際に賃借面積を縮小する傾向があり、大型既存ビルの解約につながった。平均賃料(募集ベ-ス)/3.3㎡当たり22,901円、前月比0.18%(41円)上昇。※日経9-12/08P12
  3. 不動産:不動産投資信託/4-9月-投資口(株式に相当)発行に伴って調達した金額は約1,600億円と前年同期比で44%減る見通し。このうち市場から広く投資家を募る公募増資に伴う金額は73%減り、4-9月としては過去最低。米サブプライムロ-ン問題などで相場低迷が続き、主な引受となる国内機関投資家の需要が減退。※日経9-20/08P16
  4. 不動産:倒産/東証マザ-ズ上場で家賃保証事業などを手掛けるリプラス-24日、東京地裁に破産手続き開始を申し立て、開始決定を受けた。負債総額/約325億円。米サブプライムロ-ン問題の影響で資金調達が難しくなり、滞納家賃の代位弁済などの運転資金の確保が不可能に。10月9日/上場廃止。同社設立のREITは上場維持。※日経9-25/08P15
  5. 不動産:倒産/東証二部上場の不動産会社のランドコム-29日発表、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理された。負債総額/309.89億円。神奈川県や東京都を中心にマンションを開発し投資ファンドなどに売却する事業で急成長したが、米金融危機の影響で有力な買い手である投資ファンドが手控え、資金繰りが悪化した。※日経9-30/08P15
  6. 建築:倒産/内装工事のサンユ-(東京・中央)-22日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額/約140億円。大手ゼネコンの下請けとして内装工事を手がけるほか、住宅建築工事や建築資材の販売なども請け負ってきたが、取引先の破綻で資金繰りが悪化、経営の存続が難しくなった。※日経9-23/08P15
  7. ゼネコン:大手ゼネコン/鋼材価格の上昇を受け、着工済み建築物の工事費引き上げ交渉に乗り出す。工事採算の改善を目指す。鋼材価格は年初から5割ほど高騰している。企業収益が悪化するなか設備投資の足かせとなり、景気を下押しする可能性もある。H形鋼/08年初めに1トン8万円が、現在は1.5倍の12万円台で推移。※日経9-22/08P1,3
  8. ゼネコン:大成建設/2009年3月期連結見通し-最終損益は130億円の赤字(前期/244億円の黒字)。従来予想は170億円の黒字。資材価格の高騰などを受けて海外土木事業を中心に採算が悪化。国内取引先の新興不動産の破綻などに伴う処理を特損として約90億円計上するのも響き、02年3月以来7期ぶりの最終赤字。※日経9-26/08P17
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油各社が産油国から長期契約で輸入する直接取引原油(DD原油)の価格/8カ月ぶりに下落。今回決まった8月積みの価格/各油種とも15%近い大幅な下げ。イラン産ライト/1バレル114.72ドル、前月比19.67ドル下落。サウジアラビア産ヘビ-/前月比18.622ドル安の1バレル105.469ドル。国や品種を超えて約20ドル下落。※日経9-2/08P1,24
  2. 原油:ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所/2日午前-原油先物相場が急落。WTIの時間外取引で期近の10月物は一時、前週末比10ドル下げて1バレル105.46ドルと約5カ月ぶりの安値水準まで下落。世界的な景気減速を背景に石油需要の減少懸念が強く、売りを一段と後押し。午前9時15分現在/前週末比8.78ドル安い1バレル106.68ドル。※日経9-3/08P1
  3. 原油:ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所/9日-原油先物相場が大幅に反落。WTIで期近の10月物/約5カ月ぶりに1バレル103ドル台後半に下落。石油輸出国機構がこの日開催する定例総会で生産枠据え置きを決定するとの観測が広がり、原油に売りが膨らんだ。午前9時15分現在/10月物は前日比2.16ドル安の1バレル104.18ドル。※日経9-10/08P9
  4. 原油:ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所/11日-原油先物相場が続落。WTIで期近の10月物/時間外取引で一時1バレル101ドル前半まで下落。市場では「WTIは一時的に90ドル台まで下がる可能性がある」との声も出ている。→原油三大指標の1つである北海ブレント/10日-半年ぶりに1バレル100ドル割り込んだ。※日経9-12/08P3
  5. 原油:ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所/12日-WTIで期近の10月物は一時、前日最終比0.88ドル安い1バレル99.99ドルまで下落。4月2日以来の安値を付けた。その後は買われ、前日比0.31ドル高の101.18ドルで取引を終えた。原油先物相場は07年夏から騰勢を強め、08年1月2日には初めて1バレル100ドル台に乗せた。※日経9-14/08P1,3,4
  6. 原油:ドバイ原油/アジアの原油市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット取引価格-9日、急落。4月9日以来5カ月ぶりに1バレル100ドル割れ。ドバイ原油は日本が長期契約で産油国から輸入する原油の価格算定基準の1つ(1バレル99.55ドル)。ガソリンなど石油製品価格が先行き一段と下がる要因になりそうだ。※日経9-10/08P1
  7. 原油:ドバイ原油/アジア指標のドバイ原油-16日、11月渡しの終値は前週末比9.2%安い1バレル86.35ドル(中心値)を付けた。下げ幅は過去最大の8.8ドルを記録。ニュ-ヨ-ク原油先物市場のWTI/7月11日の史上最高値147.27ドルから3割以上下がった。リ-マン破綻は原油市場の心理を一気に冷やした。※日経9-17/08P31
  8. 原油:東京原油スポット市場/2日-アジアの指標原油である中東産ドバイ原油が急落。終値/1バレル104.55ドルと前日比7.4ドル下げ、日経が調査を開始した86年以来最大の下げ幅を記録した。※日経9-3/08P1
  9. 原油:東京原油スポット市場/3日-中東産ドバイ原油価格が続落。11月渡しの終値/1バレル104.25ドル、前日比0.30ドル下がった。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場が下落した流れを引き継いだ。※日経9-4/08P24
  10. 原油:東京原油スポット市場/5日-中東産ドバイ原油価格が下落。4日連続の下げ。11月渡しの終値/1バレル101.95ドル(中心値)、前日比2.10ドル安い。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場が下落した地合いを引き継いだ。※日経9-6/08P27
  11. 原油:東京原油スポット市場/8日-中東産ドバイ原油は小幅ながら5営業日続落。11月渡しの終値/1バレル101.65ドル(中心値)、前週末比0.30ドル下がった。米政府が住宅金融公社2社を政府の管理下に置くと発表し、ドル高が進行。原油の下落が続くとの見方が強まった。※日経9-9/08P22
  12. 原油:東京原油スポット市場/10日-中東産ドバイ原油の取引価格が下落、これで7日続落。11月渡しの終値/1バレル97.55ドル(中心値)、前日比2.00ドル下がった。石油輸出国機構が生産枠の見直しに踏み切れなかったのが弱材料に働いた。※日経9-11/08P27
  13. 原油:東京原油スポット市場/12日-中東産ドバイ原油価格が9営業日続落。11月渡しの終値/1バレル95.15ドル(中心値)、前日比0.90ドル下がった。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場が下落した流れを引き継いだ。※日経9-13/08P27
  14. 原油:東京原油スポット市場/17日-中東産ドバイ原油が11営業日ぶりに反発。11月渡しの終値/1バレル88.35ドル(中心値)、前日比2.00ドル高い。ニュ-ヨ-ク原油先物相場が時間外取引で急反発した流れを引き継いだ。最高値から4割近く下がったことで割安感も広がった。※日経9-18/08P26
  15. 原油:東京原油スポット市場/18日-中東産ドバイ原油価格が反落。11月渡しの終値/前日比0.15ドル安い1バレル88.20ドル(中心値)。※日経9-19/08P25
  16. 原油:東京原油スポット市場/19日-中東産ドバイ原油の価格が反発。11月渡しの終値/1バレル90.90ドル(中心値)と4営業日ぶりに90ドル台に乗せた。前日比で2.70ドル高い。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場が上昇した流れを引き継いだ。為替がドル安・ユ-ロ高に振れたこともドルと逆相関にある原油価格の強材料に働いた。※日経9-20/08P29
  17. 原油:東京原油スポット市場/22日-中東産ドバイ原油の価格が続伸。11月渡しの終値/1バレル94.10ドル(中心値)、前週末比3.20ドル上昇。米国が総合金融安定化対策を発表し、景気減速に歯止めがかかるとの期待から前週末のニュ-ヨ-ク原油先物相場が上昇した流れを引き継いだ。ドル安・ユ-ロ高に振れたことも押し上げ要因。※日経9-23/08P25
  18. 原油:東京原油スポット市場/24日-中東産ドバイ原油が3営業日続伸。11月渡しの終値/22日比で3.00ドル高い1バレル96.10ドル。※日経9-25/08P29
  19. 原油:東京原油スポット市場/25日-中東産ドバイ原油の価格が反落。11月渡しの終値/1バレル95.50ドル(中心値)、前日比で0.60ドル安い。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場が下落した流れを引き継いだ。※日経9-26/08P27
  20. 原油:東京原油スポット市場/30日-アジアの指標原油である中東産ドバイ原油が大幅続落。11月渡しの終値/前日比5.00ドル安い1バレル89.30ドル(中心値)と、18日以来の90ドル割れ。米国で金融安定法案が否決されたことで、景気悪化懸念が再燃し、原油需要の減少見通しが強まった。※日経10-1/08P31
  21. 素材:石油製品/主要な石油製品の国内スポット価格が軒並み下落。軽油と灯油の指標価格/7月上旬の過去最高値に比べ、2-3割程度安い。ガソリン/1割近く下落。背景/足元の原油相場の下げに加え、これまでの高値などによって国内外で需要が低迷している。※日経-9/08P22
  22. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料となるナフサのアジア市場でのスポット価格(11月前半入着分)/10日-1トン898ドル、前日比10ドル(1%)下落。原油価格の急落を映し、5カ月ぶりに900ドルを割り込む。9月に入り下げ加速、9月初めからの下落幅は118ドル(12%)。石油化学各社/7月に打ち出した値上げ-交渉微妙に。※日経9-11/08P27
  23. 素材:合成樹脂/フィルムなどに使う合成樹脂のアジア市場での取引価格が下落基調を強めている。北京五輪開催前からの中国での需要低迷に加え、原料ナフサの価格水準が9月に入り切り下がっているためだ。先安観が強く、買い控えの動きも見られる。東アジア価格-低密度ポリエチレン樹脂/約3%安、ポリプロピレン樹脂/約6%安。※日経9-23/08P25
  24. 素材:景気に敏感な国内商品の企業間取引価格を指数化した日経商品指数42種(1970年=100)の9月末値/前月末比7.513ポイント(3.8%)低い191.535と、1970年の指数算出以来、最大の下げ幅。世界的な景気減速を背景に、石油製品と非鉄の低下が目立ち、商品市況の調整色強まる。木材/134.531、前月比▲0.7%。※日経10-1/08P31 
環境関連
  1. シックハウス症候群:松下電工と東大先端技術研究センタ-の橋本和仁教授ら/室内のような弱い照明でも有害化学物質や汚れを効率的に分解する光触媒を開発した。酸化タングステンを主成分とする新素材で、可視光に反応する。従来の光触媒の10倍を超える効率で化学物質(アセトアルデヒドなど)を分解できることを確かめた。※日経9-15/08P12
  2. 環境:技術開発/紙製品の製造装置開発を手がける東亜機工(香川県)-09年から、竹の繊維で作った綿(竹綿)を配合して樹脂製品などを生産する製造ラインの開発・販売する。自社で開発した竹綿を低コストで生産する技術を応用。副産物として出る竹の粉末を使って飼料も生産。輸入トウモロコシ価格上昇に悩む畜産農家に供給。※日経9-17
  3. 環境:技術開発/建設機械の腕や手に相当するアタッチメントを製造する室戸鉄工所(石川県)-林業用機械事業を強化する。木材の運搬に使う商品を開発、販売を開始。輸入木材の価格高騰で競争力を回復しつつある国内の林業事業者に売り込む。開発品「木材クラップル」(特徴/軽量)/切断した木材をつかんで運び、トラックに積む。※日経9-17/08P17
  4. 太陽電池:京セラ/2011年度までの4年間で550億円を投じ、太陽電池の生産能力を08年度の2倍以上の65万kwに引き上げる。基幹部品である太陽電池セルの新工場建設も検討。同社/太陽電池世界シェア4位。競合各社が積極的に増産投資を続けており、巻き返し狙う。セル生産能力拡充450億円。海外組み立て工場増強100億円。※日経9-18/08P13
  5. 太陽電池:経済産業省/2008年度にも導入する住宅向け太陽光発電補助制度の内容が明らかになった。太陽光発電機器を購入する世帯に約20万円を補助、標準的な機器(約200万円)を約1割安く購入可。狙い/家庭の温暖化ガス排出量の削減推進。08年度補正予算に90億円計上。09年度は約240億円概算要求。※日経9-28/08P1
  6. 太陽電池:超高効率太陽電池の基礎研究が加速している。シリコンに代わる材料開発が決め手。△福井大学/青色LED素材が太陽電池になることを実証。△東京大学など/宇宙用太陽電池の素材を改良し、性能を高める。発電コストを左右する変換効率を、いずれも50%前後とシリコン系の3倍まで将来、引き上げることが可能と予測。※日経9-29/08P13
  7. 太陽電池:新日本石油と三洋電機/共同で新会社を立ち上げ、次世代型の太陽電池を2010年から量産。当初の生産規模/年5-10万kwの見通し。三洋が開発した「薄膜型」と呼ばれる生産コストが半分ですむ製品を作る。需要が急速に増えている太陽電池市場を巡っては日本や欧州などの企業が大規模な投資を進めている。※日経10-1/08P11
  8. 太陽光発電所:電気事業連合会会長/表明-2020年度までに電力業界として太陽光発電所を30カ所建設する計画。総出力/14万kw、小型の火力発電所1基分に相当。約40,000軒の一般家庭の消費電力を賄うことが可能。これまでの一般家庭や工場などに設置された太陽光発電設備/170万kw。※日経9-20/08P13
アジア関係/その他
  1. アジア:中国/室内ドア・収納箱製造のニホンフラッシュと、鉄製ドア製造の日本フネン(2社/徳島県)-連携して中国でのマンション向け事業を拡大する。日本フネン/12月に中国生産開始(昆山市)。ニホンフラッシュ/中国で工場(昆山市と青島市)に続き販売会社「日門(上海)貿易」を設け、日本フネン製品など他社製品(床材、住設機器も)販売。※日経9-5/08P33
  2. アジア:中国/不動産開発融資を引き締め-金融機関の健全化。金融機関に対し、不動産デベロッパ-が土地買収する際の融資を全面的に禁止。近年、多数の金融機関が不動産開発融資額が拡大しており、不動産価格の暴落などで不良債権化した場合、金融機関が経営危機に陥る可能性もあるとして、新たな引き締め策で金融機関の健全性確保。※京貿
  3. アジア:中国/1-8月期の都市部の不動産開発投資は前年同期比29.1%増。増加率は1-7月期より1.8ポイント低下し、07年9月以降では初めて30%台を割り込んだ。不動産市況の調整。中国政府が07年末から強化した金融引き締め政策が効いてきたうえ、景気の先行きに不透明感が広がっていることが背景にある。※日経9-11/08P7
  4. アジア:中国/1-8月の都市部の固定資産投資-前年同期比27.4%増の8兆4,920億元。うち不動産開発投資/9.1%増の1兆8,430億元。経済成長の主要な推進力の1つである投資は、今年も比較的高い伸びを保っている。1-8月の都市部の固定資産投資の伸び率は1-7月を0.1ポイント、前年同期を0.7ポイント上回った。※京貿
  5. アジア:中国/1-8月の北京市の不動産開発投資/前年同期比3.4%減の1,025.30億元(約1兆6,000億円)。04年以降で初めて減少に転じた。07年までバブル懸念が強かった北京の不動産市場も、五輪閉幕で本格的な調整に入ったとの見方が強まっている。8月の北京の住宅販売価格は前月比横ばい。今年、初めて上昇止まる。※日経9-22/08P7
  6. アジア:中国/70大中都市の8月の建物販売価格-前年同月比5.3%上昇、前月比0.1%低下、前年同月比では1.7ポイント低下。新築住宅の販売価格/前年同月比6.2%上昇。種類別の販売価格/経済的適正住宅-同2.1%上昇、一般分譲住宅-同6.5%上昇、高級分譲住宅-同7.7%上昇。中古住宅の販売価格/同3.9%上昇。※京貿
  7. アジア:シンガポ-ル/三菱地所-2008年12月にシンガポ-ルに現地法人を設立する。米国、英国に次ぐ、3カ所目の海外拠点。中国、香港、インド、ベトナムといった日本を除くアジア全域を事業対象エリアとし、新規の不動産開発などを進める。※日経9-4/08P10
  8. アジア:ベトナム/INAX-ベトナムに水栓金具と衛生陶器それぞれ新工場を建設する。2009年にも着工、2010年の生産開始を目指す。総投資額/40億円前後の見込み。東南アジアでは堅調な経済成長を背景に住宅建設が活発、住設機器需要も急増。国内需要が伸び悩むなか同社はベトナムを主力生産拠点として強化、海外事業の拡大急ぐ。※日経9-7/08P7
  9. アジア:台湾・韓国/需要拡大が続く太陽電池市場で台韓のメ-カ-が台頭してきた。台湾/新興メ-カ-による工場建設が相次ぐ。韓国/サムスン電子、現代重工業など大手がそろって本格参入。台韓メ-カ-/需要拡大期に思い切った集中投資に踏み切り、半導体や液晶パネルの世界市場で主導権を握った経験があり、一大生産拠点になるか。※日経9-15/08P6
  10. 欧州:フランス/フランス政府-2009年から太陽光発電など省エネルギ-仕様の住宅の新築や改築を対象に、1戸当たり3万ユ-ロ(約460万円)の無利子融資を始める。09年の政府予算では10億ユ-ロの融資枠を設ける予定。フランス政府/石炭など化石燃料の消費抑制を急いでおり、エネルギ-効率の悪い住宅部門のテコ入れを目指す。※日経9-9/08P9
  11. 欧州:三菱商事/欧州で木質固形燃料(ペレット)の生産・販売事業に参入。ドイツの大手メ-カ-のビス・ノバ・トレ-ディング(VNT社)に45%(10億円)出資し、経営にも参加(取締役1人派遣)。再生可能エネルギ-である木質ペレットを火力発電所などで石炭と混ぜて燃やせば、CO2の排出量を抑制できる。北米やアジアでの事業展開も検討。※日経9-23/08P13 
■トピックス:10-12月産業天気図/「小雨」「雨」が1/3  <日経9-29/08P1,26,27,28>
 □日経/28日まとめ:主要30業種の産業天気図の2008年10-12月期予測/「小雨」 「雨」があわせて10業種と全体の1/3を占めた。7-9月期の当初予測(6月末時点)と比べマンション・住宅、自動車など8業種の天気が悪化。米金融危機による世界的な景気低迷の影響が幅広い業種に及んでいる。→30業種天気分布/晴れ1(マイナス2)、薄日6(-)、曇り13(マイナス1)、小雨9(プラス2)、雨1(プラス1)。
 □住宅&住宅関連産業/動向(7-9月→10-12月)
  ○マンション・住宅/雨→雨:7月1日時点の基準地価は商業地が前年比0.8%の下落、住宅地が1.2%下がり、地価の下落基調が鮮明になった。海外投資家からの投資資金が流出したことが影響した。不動産の有力な投融資の出し手だったリ-マン・ブラザ-ズの経営破綻で不動産投資はさらに冷え込みそうだ。
  ○建設・セメント/小雨→小雨:不動産会社の経営破綻相次ぎ、マンション建設は一段と冷え込む。企業の設備投資にも減速感が出ており、工場や倉庫など住居以外の着工も鈍りそう。総合経済対策による効果は限定的とみられ、公共土木工事の減少も続く。セメント需要も引き続き低迷。
  ○石油/小雨→小雨:原油価格は一時の高騰局面から脱し、消費者離れを加速させたガソリン価格の上昇も一段落しそう。ただ、低燃費車の普及など構造的に需要が減っているガソリンの販売が回復する見込みは小さい。原油価格の下落は海外で進める油田・ガス田開発事業にはマイナスで、当面は厳しい事業環境が続く。
  ○化学/曇り→曇り:原油価格の急落を受け、石油化学製品の価格交渉難航が続く。これまでの値上げと国内景気の減速で内需が低迷しており、頼みの中国向け輸出は落ち込む。中国では石化製品工場の建設ラッシュで供給過剰が出ており、原油の先安観から在庫調整のための買い控えも広がる。
  ○産業・工作機械/薄日→曇り:工作機械は日米欧の自動車販売不振を背景に、毎月の受注額が前年同月比2ケタの減少になる見通し。今秋の自動車各社の設備投資が期待されていたが、来年以降にずれ込む。中国やインドでは金融引き締めが長引き、設備投資が冷え込み始めた。国内も金型加工用などで不振が続く。
■情報源:※日経=日本経済新聞・四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
※国貿=国際貿易