■住宅関連情報/2008年8月 ■             これまでの住宅関連情報
<住宅、リフォ-ム、ロ-ン、建材・住設・家具・合板・木材、建築・ゼネコン・不動産、塗料・素材、環境、アジア>

住宅関連
  1. 住宅着工動向:視界不良の住宅市場(上)/マンション発-破綻の連鎖。不動産倒産件数(負債総額1,000万円以上)/1月30件から6月は1.5倍・46件まで増加。負債総額50億円以上の大型倒産も増加。マンション開発会社の相次ぐ経営破綻がゼネコンなど取引先企業の経営を直撃し始めた。各社/縮小する住宅市場での生き残りに必至。※日経8-6/08P13
  2. 住宅着工動向:視界不良の住宅市場(中)/消えた7,000戸の新築需要-割高を敬遠/中古に人気。改正建築基準法の施行で建築確認審査が厳しくなり工期が遅れ、期ずれ物件は7,000戸。7,000戸はどこに消えたのか/1つの答えが中古市場にある。中古市場は堅調/三大都市圏の中古市場は07年は前年比13.6%増加。※日経8-7/08P13
  3. 住宅着工動向:視界不良の住宅市場(下)/資産価値向上へ創意工夫。オリックス不動産/今秋完成予定の東武伊勢崎線・西新井駅前のマンションの開設中のモデルル-ムを今春公開の恋愛映画「砂時計」の撮影場所に提供。区の協力も取り付け、周辺地域のイメ-ジアップをもくろむ。消費者/エリアの人気は資産価値を測る1つの物差し。※日経8-9/08P11
  4. 住宅着工動向:7月の新設住宅着工戸数/前年同月比19%増の97,212戸、13カ月ぶりに前年同月を上回った。ただ07年7月は改正建築基準法が施行した直後で、新設住宅着工戸数が大幅に落ち込んでいた。7月の大幅増は反動の面が強い。足元の住宅着工の動向は軟調。2002-06年の7月単月の平均値比では7.1%減。※日経8-30/08P5
  5. 住宅着工動向:7月の新設住宅着工数/利用目的別-持ち家は前年同月比23.1%増、貸家は22.7%増、マンションや戸建ての分譲住宅は12.7%増と全分野とも前年同月比を上回った。地域別-全地域で増加。※同上
  6. マンション動向:7月の首都圏の発売戸数/前年同月比44.5%減の3,554戸。発売戸数が前年同月比を下回るのは11カ月連続、落ち込み幅は1996年10月(54.3%の減少)以来の大きさ。価格高騰に加え、相次ぐマンション会社の経営破綻が需要低迷に拍車をかけた。地域別/千葉県82.4%減の225戸、東京都区部23.2%減の1,720戸。※日経8-15/08P9
  7. マンション動向:7月の近畿圏の発売戸数/前年同月比29.5%の1,786戸。→契約率/首都圏-前年同月比20.6ポイント下落の53.5%と08年1月以来の50%台を記録。好不調の目安となる70%を大きく割り込んだ。近畿圏-12.0ポイント下落の56.3%。※同上
  8. マンション動向:空洞マンション/じわり-増える賃貸・転売目的の購入。「夜も部屋の明かりがまばら」/分譲マンションでこんな風景が拡大中。投資目的で購入する人が増え、未入居の空室や賃貸住宅が増えているためだ。住戸賃貸化率/20%超のマンション-03年度は27.8%と、1999年度の16.1%から大幅に増加。管理組合の担い手不足。※日経8-15/08P24
  9. 住宅:07年首都圏の投資用マンション供給戸数/前年比9.8%増の9,210戸で、過去最高を更新。平均価格/2,419万円と前年に比べ5.2%上昇。マンション市況全体は冷え込んだものの富裕層による投資用物件の取得意欲は旺盛だった。※日経8-8/08P13
  10. 住宅:穴吹興産/2008年6月期連結-純利益15%減。売上高649億円(前期/568)、経常益23.44億円(同/21.43)、利益8.54億円(同/10.00)。賃貸ビルの時価下落による減損処理に伴う特損計上。09年6月期連結見通し/売上高720億円、経常益20.10、利益8.10億円。※日経8-15/08P13,25
  11. 住宅:穴吹興産/子会社のあなぶき興産九州(福岡市)を通じて、福岡県で分譲マンション事業を手掛けるア-サ-ヒュ-マネットからマンション開発事業を無償で譲り受ける。9月30日/完成物件240戸と開発中の物件121戸を譲り受け、従業員約40人はあなぶき興産九州に転籍予定。43億円の負債も引き継ぐ。九州での事業基盤の確立急ぐ。※日経8-30/08P33
  12. 住宅:日本社宅サ-ビス/2008年6月期連結-増収増益。売上高65億円(前期/57)、経常益4.19億円(同/3.21)、利益2.62億円(同/1.35)。09年6月期連結見通し/売上高68億円、経常益4.50億円、利益2.70億円。※日経8-15/08P13
  13. 住宅:檜家住宅/2008年6月中間期連結-最終赤字。売上高70億円(前年同期/59)、経常益▲3.83億円(同/▲3.65)、利益▲2.60億円(同/▲2.77)。08年12月期連結見通し/売上高200億円、経常益6.50億円、利益3.50億円。※日経8-16/08P13
  14. 住宅:東京建物/2008年6月中間期連結-減収減益。売上高916億円(前年同期/1022)、経常益119.50億円(同/209.06)、利益70.44億円(同/106.58)。特別目的会社の出資金の評価損49億円計上、分譲マンションの販売不振も響く。08年12月期連結見通し/売上高2200億円、経常益235.00億円、利益140.00億円。※日経8-21/08P14,15
  15. 住宅:マンション分譲のアゼルとグロベルズ/09年1月に合併することで基本合意。存続会社/アゼル、グロベルスは上場廃止の予定。国内のマンション市況が低迷するなか、合併で開発・販売体制をてこ入れし、生き残りを図る。アゼル/自社でマンションの建築展開。グロ-ベルズとの合併で事業規模を広げ、資材調達など建築コスト低減につなげる。※日経8-21/08P13
  16. 住宅:旭化成ホ-ムズ/新製品-リフォ-ムしても断熱性が変わらない戸建て住宅「ファインヘ-ベルハウスシリ-ズ」。住宅の重みを支える「構造部材」と居室の壁や天井となる「内装材」のすき間を従来より広くし、リフォ-ム時に双方の間にある断熱材の取り換えを不要にした。リフォ-ムを繰り返しても断熱性を維持。価格/3.3㎡-72万円から。※日経8-22/08P31
  17. 住宅:注文住宅のスズケン&コミュニケ-ション(徳島市)/「戸建て賃貸住宅」や「企画型」(約100種類ある建物のカタログ化、カタログから選ぶ/設計費削減)の住宅など、新しいタイプの住宅を提案することで、これまで住宅の建設や購入を検討していなかった層を取り込む戦略だ。蓄積したノウハウは他県の住宅会社に提供する準備も始めた。※日経8-27/08P39
  18. 住宅:総和地所/2008年8月中間期連結見通し-最終損益は7億円の赤字(前年同期は3億円の赤字)。従来予想は0.57億円の黒字。値引き販売が損益悪化につながった。売上高は2%減の39億円、従来予想は79億円。マンション分譲売り上げが従来予想を5割近く下回る。※日経8-30/08P14
  19. 住宅:倒産/マンション販売のレジェンドハウス(東京・港)-5日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。負債総額/32.78億円。マンション市況の悪化から販売不振に陥った。※日経8-6/08P12
  20. 住宅:倒産/旭ホ-ムズの親会社で首都圏を中心に分譲マンションを開発・販売するセボン(東京・新宿)-東京地裁に民事再生法の適用を申請、受理された。負債総額/621億円。マンション市況の悪化に加え、販売不振で資金繰りが行き詰まった。旭ホ-ムズ/セボンが06年にカネボウから買収-親会社の債権はなく、事業計画への影響ない。※日経8-26/08P11
  21. 住宅:倒産/首都圏中心の住宅販売の創建ホ-ムズ-26日発表。民事再生法の適用を東京地裁に申請、受理された。負債総額/338億円。住宅需要の落ち込みで業績が低迷。全従業員の4割(約100人)を削減するなどして経営の立て直しを目指したが、金融機関の融資姿勢が厳しくなったことが響き、資金繰りに行き詰まった。※日経8-27/08P1
  22. 住宅:倒産/分譲マンション販売のインベスト-28日、福岡地裁に申請していた会社更生法の適用を取り消し、民事再生法の適用を申請した。会社更生法の適用申請した前社長が8月5日の臨時株主総会で役員を解任。新たに就任した早川社長ら現経営陣が会社更生法の適用申請は手続きに不備があり、不要と判断した。※日経8-29/08P15
  23. 地価:国交省発表/7月1日時点の全国主要100地点の地価動向-3カ月前(4月1日時点)に比べ地価が下落した地点は38地点(前回/9地点)。上昇は13地点(同/41地点)。地価下落が急速/景気停滞響く-不動産の冷え込みが鮮明。国交省/経済状態が改善しない限り、今後も地価の急上昇は見込みにくい。※日経8-21/08P1,4
  24. 米国:7月の住宅着工戸件数(季節調整済み/年率換算)/965,000戸、前月比11.0%減。市場予想の平均(960,000戸)とほぼ並び、1991年3月(921,000戸)以来、17年4カ月ぶりの低水準。先行きを示す許可件数/17.7%減の937,000戸に減少。前年同月比では、着工件数29.6%減、許可件数32.4%減と底入れ見えない。※日経8-20/08P9
  25. 米国:6月米住宅/最大の下げ-17%下落。6月の「S&Pケ-ス・シラ-住宅価格指数」/主要10都市ベ-スで前年同月比17.0%下落、記録のある1987年以来、過去最大の値下がりとなった。米住宅市場の低迷ぶりが改めて浮き彫りとなった。20都市ベ-ス/15.9%下落、2000年調査開始以来、最も落ち込んだ。※日経8-27/08P9  
住宅リフォ-ム関連
住宅ロ-ン関連
  1. 住宅ロ-ン:住宅金融支援機構/民間金融機関と提携した最長35年の長期固定金利の住宅ロ-ン「フラット35」-買い取り型-の8月適用金利/利用が多い返済期間21年以上35年以下の場合、取扱337機関の最低金利は2.92%、最高金利は3.87%、ともに7月より低下。15年以上20年以下は2.69-3.94%。※日経8-5/08P7
  2. 住宅ロ-ン:政策/国土交通省-2009年度の税制改正で財務省に住宅ロ-ン減税の拡充を要請する方針を固めた。断熱材が厚いなど省エネ性能の高い住宅/長期間住める優良な「200年住宅」/2世帯住宅を対象に税優遇を新設。冷え込む住宅市場をてこ入れし、エネルギ-効率の高い優良住宅の普及を促す狙い。※日経8-16/08P1,5
  3. 住宅ロ-ン:三菱東京UFJ銀行など大手4行/住宅ロ-ン金利(固定型)を全期間で引き下げる。ロ-ン金利の指標となる長期金利の低下に対応したもので、引き下げは2カ月連続。9月1日の新規融資分から適用。下げ幅/0.10-0.15%(みずほ銀行の5年物のみ0.10%)。※日経8-30/08P4
建材・住設・家具・合板・木材関連
  1. 建材:値上げ/日本板硝子-建物の窓や鏡などに使う建築用板ガラスを9月1日出荷分から10-20%値上げする。生産工程で使う重油など原燃料費の上昇分を転嫁。値上げは1月に10-20%引き上げたのに続いて08年2回目。最大手の旭硝子も値上げを検討中。※日経8-2/08P14
  2. 建材:値上げ/東京地区生コンクリ-ト協同組合-ゼネコン向け出荷価格を12月受注分から1立法m当たり1,500円(1割)引き上げる。原料のセメントや骨材などの値上がりが理由。6月に14年ぶりに値上げを浸透させたばかり、需要も低迷しており、交渉が長引く可能性もある。東京地区協組/52社65工場で構成、全国最大の供給量。※日経8-5/08P26
  3. 建材:値上げ/神奈川県や埼玉県など首都圏の生コンクリ-ト協同組合が相次ぎ再値上げ表明。各組合は4月に値上げを実施したが、セメントや骨材などの原料や燃料の軽油の上昇が浸透幅を上回ったためだ。建設需要は低迷続く/原材料高を理由にした値上げ交渉は難航も。値上げ幅/1立方m1,500円(約15%)、09年1月実施。日経8-30/08P25
  4. 建材:値上げ/旭ファイバ-グラス-9月出荷分から米オ-ウェンスコ-ニング社から輸入販売する住宅の屋根などに使うファイバ-グラスシングル製品の価格を20%引き上げる。原料に使うアスファルトなどの高騰が主因。同社の値上げは2002年の発売以来初。※日経8-6/08P27
  5. 建材:値上げ/グラスウ-ル最大手のマグ-住宅やビルの断熱材に使うグラスウ-ル全製品を値上げする。10月1日出荷分から13%引き上げる。値上げは4月以来で年に2回の値上げは初。原燃料費や輸送費の上昇が理由。※日経8-12/08P20
  6. 建材:値上げ/パラマウント硝子-住宅やビルなどの断熱材に使うグラスウ-ル全製品を値上げ。原燃料価格の上昇などが理由で、10月1日出荷分から20%引き上げる、値上げは4月以来6カ月ぶり。上位2社に追随。大手3社の値上げがそろった。※日経8-21/08P28
  7. 建材:値上げ/棒鋼やH形鋼など高騰していた建設用建材の値上がりが鈍化してきた。主原料となる鉄スクラップの価格が反落したのに加え、景気減速や資材高で需要が冷え込んでいるのが背景だ。右肩上がりの上昇が続いた08年前半から一転し、建設用鋼材を主力とする電炉の間では値上げを見送る動きが広がってきた。※日経8-6/08P27
  8. 建材:値上げ/木造住宅の柱や梁に使う構造用集成材メ-カ-が値上げに動きだした。原材料の欧州産製材品の価格上昇が理由。競合する輸入品の入荷が半減/市場では品薄観も台頭。集成材メ-カ-最大手の銘建工業/8月出荷分から9カ月ぶりに集成平角を全種類一律3,000円値上げした。他社も追随値上げに動いている。※日経8-9/08P25
  9. 建材:値下げ/東京製鐵-9月契約分の鋼材価格を全15品種で5-11%引き下げる。全品種の値下げは3年2カ月ぶり、代表的な建設用鋼材であるH形鋼は2年10カ月ぶり。背景/原料の鉄スクラップ価格の急落に加え、需要が国内外で伸び悩んでいる。上昇一辺倒だった産業素材市況に変化の兆しが出てきた。※日経8-20/08P1
  10. 建材:電炉各社/毎年夏に実施している鋼材の減産を強化-建設用鋼材の生産を削減。合同製鋼/生産休止期間を延長。中山鋼業/設備稼働を抑えて減産幅拡大。マンションなどの建築需要の減少や原材料の高騰で採算が悪化、需要に見合った生産を徹底し、収益回復に取り組む。※日経8-18/08P9
  11. 建材:窯業・建材統計/建築向けや自動車などに使う板ガラスの6月のメ-カ-出荷量-前年同月比4.1%増の274万換算箱(128,780トン)。前年実績を上回るのは2006年11月以来1年7カ月ぶり。強化ガラスの出荷量/2.4%増の319.3万㎡。複合ガラス/1.3%増の147.8万㎡。※日経8-19/08P22
  12. 建材:新日本製鐵:08年から、住宅メ-カ-があらゆる建築資材を一括調達できる「ワンストップ」拠点を全国展開。同社の薄板を使った独自建材(1-2mm厚の薄板を、断面が凹型の細長い棒状に加工した製品)を中心に、壁材などに使うベニヤ板やクギなど各種建築資材をそろえる。住宅メ-カ-/ここでほぼ全ての加工済み資材を調達可。※日経8-7/08P11
  13. 建材:ニホンフラッシュ/2008年4-9月期連結見通し-純利益は前年同期比94%減の800万円。水害などの影響で中国でのマンション建設が遅れ、ドアや収納家具の販売が予想を下回る。売上高は19%減の40.20億円。経常利益は83%減の0.40億円。木材や金具など原材料費上昇も影響。4-6月期/最終損益は0.18億円の赤字。※日経8-9/08P14,27
  14. 建材:大倉工業/08年12月連結見通し-予想下方修正。経常利益/前期比62%減の5,000万円、従来予想2.5億円。住宅着工戸数減少や原材料高で建材部門不振。売上高/2%減の935億円、従来予想960億円、建材事業27%減、新規材料部門8%減、主力の合成樹脂部門は堅調。最終損益/1億円の黒字、不動産売却益計上。※日経8-12/08P25
  15. 建材:大倉工業/2008年6月中間期連結-最終赤字。売上高434億円(前年同期/463)、経常益▲4.08億円(同/0.60)、利益▲5.07億円(同/▲0.98)。木材チップや接着剤など原材料価格の高騰で、建材部門が足を引っ張った。08年12月期連結見通し/売上高935億円、経常益0.50億円、利益1.00億円。※8-21/08P15,33
  16. 建材:立川ブラインド工業/2008年6月中間期連結-減収減益。売上高196億円(前年同期/211)、経常益6.19億円(同/8.37)、利益0.72億円(同/2.80)。08年12月期連結見通し/売上高426億円、経常益13.50億円、利益3.40億円。※日経8-13/08P17
  17. 住設:シャ-プ/LED照明事業に本格参入。蛍光灯の代わりになる主照明向けのLEDを商品化(蛍光灯2本を使った照明器具と同等の明るさ/11機種投入)、9月1日から工場やオフィス、商業施設向けの業務用照明器具として販売。堺市に建設中の液晶大型拠点に全面導入、LEDを液晶や太陽電池に次ぐ主力事業に育てる。※日経8-5/08P13
  18. 住設:松下電工・社長/7日-09年度初めにシステムバスの生産体制を再編する考えを示した。足利市、水戸市、北九州市の3工場体制について「年内にも閉鎖を含めて抜本的に見直す」と述べた。少子化で国内住宅市場が長期的に低迷すると判断、需要にあった生産規模に縮小する。再編によりコスト競争力を高める。※日経8-8/08P15
  19. 住設:ノ-リツ/2008年6月中間期連結-減収減益。売上高863億円(前年同期/888)、経常益10.06億円(同/19.71)、利益1.76億円(同/3.60)。08年12月期連結見通し/売上高1830億円、経常益42.00億円、利益20.00億円。※日経8-12/08P13
  20. 住設:野村不動産/同社が手がける分譲マンション専用のキッチン、洗面台を開発する。キッチンはタカラスタンダ-ド、洗面台はTOTOと提携、顧客のニ-ズを探りながら専用製品を開発。開発した製品は年間4,000戸程度発売する「プラウド」マンションに標準装備。マンション市況の低迷に対応、商品力を引き上げ、販売力強化。浴室やトイレに提携先拡大予定。※日経8-14/08P13
  21. 家具:コクヨ/2008年6月中間期連結-最終黒字化。売上高1817億円(07年9月中間期/1676)、経常益72.97億円(同/16.17)、利益16.00億円(同/▲36.59)。08年12月期連結見通し/売上高3600億円、経常益80.00億円、利益16.00億円。※日経8-9/08P15
  22. 家具:コクヨ子会社の通販大手のカウネット/18日から0A用品や消耗品を中心に1,500品目を値下げする。値下げ率/平均6.5%となる見通し。狙い/原材料高により家具などで値上げを余儀なくされた商品(オフィス家具など1,800品目を対象に平均10%値上げ)もあるため、値下げで低価格のイメ-ジを維持/顧客離れ防ぐ。※日経8-16/08P10
  23. 家具:イト-キ/2008年6月中間期連結-減収減益。売上高578億円(前年同期/634)、経常益33.94億円(同/51.19)、利益16.70億円(同/27.60)。耐火基準を満たしていなかった製品の自主回収関連で特損。08年12月期連結見通し/売上高1128億円、経常益38.00億円、利益18.50億円。※日経8-19/08P15
  24. 家具:愛着ある家具/修理で若返る-ソファ・イス・テ-ブル・タンスなど家具の修理サ-ビスを利用する人が漸増。10年以上使い続けて愛用の品を捨てるのは忍びないと考える50-60代が中心で、修理を手がけるメ-カ-では受注件数が1-2割増のところが目立つ。予算/3万円未満が相場。若い世代/親のものを使って節約-景気減速反映。※日経8-20/08P35
  25. 家具:大塚家具/2008年6月中間期単独-税引き利益57%減。売上高353億円(前年同期/374)、経常益15.41億円(同/33.13)、利益8.45億円(同/19.75)。住宅着工件数が減少し、引っ越しなどに伴う家具の需要が低迷。08年12月期単独見通し/売上高704億円、経常益27.00億円、利益15.10億円で、減収減益。※日経8-21/08P15
  26. 家具:高級家具販売のカッシ-ナ・イクスシ-/2008年6月中間期連結-最終赤字。売上高41億円(前年同期/51)、経常益▲1.53億円(同/2.54)、利益▲3.21億円(同/1.58)。首都圏の大型オフィスビル再開発が一巡、主力の法人向けが落ち込んだ。08年12月期連結見通し/売上高83億円、経常益▲3.72億円、利益▲5.50億円。※日経8-26/08P15
  27. 合板:国産針葉樹合板6月出荷量/前月比25.1%増の220,000立方mと急増。3カ月連続で増加し1年8カ月ぶりの高水準。競合する輸入合板の入荷急減(6月輸入合板入荷量/前月比25%減の264,800立方m)、先高観から需要家が手当を急いでいるため。指標の12mm厚品の卸値/1枚895円が中心、7月末比25円上昇。※日経8-8/08P26
  28. 木材:合板原料となるロシア産カラ松の対日価格が一段と下落。8月積み成約価格/1立方m150-165ドル(運賃・保険料込み)と前月比で7%安く、3カ月連続で下げた。過去最高値をつけた5月の価格を中心値で32.5ドル(17%)下回る。主因は合板メ-カ-が過去1年間の減産継続で原料丸太の使用量の大幅減や代替材活用など。※日経8-16/08P23
  29. 木材:合板の原料となる南洋材丸太の8月積み対日価格/横ばいで決着。指標のマレ-シア・サラワク州産メランティ・レギュラ-/前月と同水準の215-220ドル(本船渡し)。7月までの上昇が一服。7月に前月比で8ドル前後(4%)上昇、12年ぶりの高値。産地/伐採コスト上昇・採算悪化・値上げ姿勢強。国内合板メ-カ-/採算悪化・引き合い弱い。※日経8-22/08P22
不動産・建築・ゼネコン関連
  1. 不動産:オフィスビル/7月末の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率/前月比0.2ポイント低い2.1%。空室率が低下するのは07年8月以来、11カ月ぶり。空室解消のため、ビルオ-ナ-がテナントとの賃料交渉で、柔軟な姿勢を見せ始めているようだ(生駒デ-タ-サビスシステム情報)。※日経8-6/08P11
  2. 不動産:オフィスビル/7月末の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率/3.75%、前月比0.26ポイント上昇。空室率上昇は6カ月連続、3%後半は06年2月以来、2年5カ月ぶり。3.3㎡当たりの平均賃料(募集ベ-ス)/前月比で0.03%(8円)減の22,860円。11カ月続いた上昇基調途切れた(三鬼商事情報)。※日経8-8/08P13
  3. 不動産:東急不動産/東京都心部の再開発に乗り出す。2010年度までの3年間で最大5,000億円投入、需要見込める渋谷や千代田など都心部や地方中核都市でオフィスや商業施設再開発を進め、堅調な収入が見込めるオフィス・商業施設事業拡大。サブプライムロ-ン問題で欧米系ファンドの不動産投資一服、優良ビルを割安価格で取得可能と判断。※日経8-12/08P9
  4. 不動産/建設:7月全国倒産件数/前年同月比23.6%増の1,131件、販売不振が続くマンション分譲業などで倒産が相次いだことが響いた。負債総額は同2倍強の6,402億円。全業種、全地域で前年同月より倒産件数が増加。販売不振が続く不動産業(79.2%増)や、資源高に苦しむ建設業(20.4%)が目立つ。※日経8-9/08P5
  5. 不動産:倒産/東証一部上場の不動産会社のア-バンコ-ポレ-ション-13日発表。東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日受理された。負債総額/2,558億円、08年最大の倒産。不動産市場の低迷で経営環境が悪化、信用力が低下し資金繰りが行き詰まった。08年3月期は黒字/「黒字倒産」に追い込まれた。本社/広島市。※日経8-14/08P3,14,15
  6. 不動産:倒産/建築・不動産コンサルティングの都市デザインシステム-民事再生法の適用を東京地裁に申請し、受理された。負債総額/203.75億円。マンションやホテルを開発し、投資家に転売する不動産流動化で業績を伸ばしていたが、金融機関が融資を厳格化したため、資金繰りが行き詰まった。※日経8-30/08P13
  7. ゼネコン:倒産/後藤組-6日付で、大分地裁に民事再生法の手続き開始を申し立て、同日保全命令を受けた。負債総額/約73億円。受注減少に加え、土木・建築資材の高騰によるコスト上昇などで、資金繰りに行き詰まった。※日経8-8/08P15
  8. ゼネコン:倒産/宮崎県最大のゼネコン・志多組-8日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日付で保全命令を受けた。負債総額/約278億円。土木・建築資材の価格が高騰しているうえ、6月に取引先のマンション開発会社が破綻したことで資金繰りが急速に悪化。同社の07年6月期の売上高/約378億円。※日経8-9/08P10
  9. ゼネコン:倒産/海洋土木のりんかい日産建設-29日発表、東京地裁に会社更生法の手続き開始を申請し、受理された。負債総額/629億8,380万円。市況の悪化で不動産流動化事業が行き詰まったほか、取引先のマンション販売会社が経営破綻して債権回収が困難になり、資金繰りが悪化した。負債総額は建設業では今年最大規模。※日経8-30/08P9
  10. 施設:コンビ3位のファミリ-マ-ト/9月から木造店舗の出店開始。単独立地型店舗は従来の鉄骨造り(建築費/1,400-1,500万円)から木造(同/1,150万円)に切替え、建築費を最大20%抑える。今後4年間で現店舗網の14%にあたる1,000店の展開計画。鋼材価格上昇に対応/コンビニ初の試み、計30億円以上のコスト削減見込む。※日経8-16/08P9
塗料・素材・原油関連
  1. 原油:日本の石油各社が産油国から長期契約で輸入する直接取引原油(DD原油)は7カ月連続で過去最高値を更新。主力のサウジアラビア産エキストラライトの7月積み/1バレル138.141ドル、直近の底値である07年12月積みからの上げ幅が5割強に達した。しかし、前月比上げ幅は各油種とも2-3%台にとどまり、騰勢が弱まってきた。※日経8-2/08P27
  2. 原油:ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所/5日午前-原油先物相場が大幅続落。WTIで期近の9月物/早朝の時間外取引で一時、約3カ月ぶりの安値水準となる1バレル118.00ドル。午前9時15分現在/9月物-前日比1.65ドル安い1バレル119.76ドル。石油輸出国機構の増産や景気減速に伴う欧米の需要減少などの観測/売り誘う。※日経8-6/08P9
  3. 原油:ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所/15日午前-原油先物相場続落。WTIで期近の9月物/早朝に一時、1バレル112.74ドル。世界的な景気減速に伴い需要が鈍化するとの観測から売り優勢。ドルが堅調に推移、ドル建てで取引される原油の割安感が薄れたことも売りを後押し。午前9時15分現在/1バレル113.60ドル、前日比1.41ドル安。※日経8-16/08P7
  4. 原油:ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所/21日-原油先物相場は上昇。WTIでこの日から取引の中心となった10月物/午前9時15分現在-前日比3.96ドル高の1バレル119.52ドル。外国為替市場でドルが下落していることや、前日発表の石油在庫統計でのガソリン在庫減少が買い材料。※日経8-22/08P7
  5. 原油:ニュ-ヨ-ク・マ-カンタイル取引所/28日-原油先物相場が続伸。WTIで期近の10月物/一時、1バレル120.50ドルに上昇、前週末以来の高値水準で推移。石油精製施設が集まるメキシコ湾岸にハリケ-ンが接近するとの予報を受けて、石油供給に影響が出るとの懸念が買いを誘っている。午前9時20分現在/前日比1.82ドル高の119.97ドル。※日経8-29/08P9
  6. 原油:ドバイ原油/アジアの中東産原油相場の指標となるドバイ原油のスポット価格-5日、急反落。10月渡しの終値/1バレル117.55ドル(中心値)で前日比4.90ドル(4.0%)下がった。120ドル割れは4営業日ぶり。前日にニュ-ヨ-ク原油先物相場が大幅に下落、時間外取引でも弱含みだったことが主因。中国経済成長のやや鈍化も影響。※日経8-6/08P27
  7. 原油:ドバイ原油/アジア市場の指標原油となる中東産ドバイ原油でスポット価格の下げが加速。12日の終値/1バレル110.55ドル(中心値)と前日比2.80ドル安い。6営業日連続の下落。7月4日の付けた過去最高値からの下げ幅は30ドル強(21%)に達した。背景/投機資金の一部引き上げとアジア需要の陰り。※日経8-13/08P24
  8. 原油:ドバイ原油/アジアの原油市場の指標で中東産原油を代表するドバイ原油のスポット価格が一段と下落している。19日/10月渡しの終値-1バレル108.15ドル、前日比2.10ドル下落。7月4日に付けた最高値からの下げ幅/32.45ドル(23.1%)に達する。下落の主因/アジア市場で需給がやや緩だことと中国の経済成長の鈍化。※日経8-20/08P24
  9. 原油:東京原油スポット市場/8日-中東産ドバイ原油は続落。10月渡しの終値/1バレル114.25ドル(中心値)、前日比で1.30ドル下がった。7月のニュ-ヨ-ク原油先物相場は4営業日ぶりに反発したものの、その後の時間外取引では軟調となった。その流れを引き継ぎ、ドバイ原油も下げた。※日経8-9/08P25 
  10. 原油:東京原油スポット市場/11日-中東産ドバイ原油の価格が下落。5営業日連続で下がった。10月渡しの終値/1バレル113.35ドル(中心値)、前週末に比べ0.90ドル安い。前週末のニュ-ヨ-ク先物相場が急落した流れを引き継いだ。※日経8-12/08P20
  11. 原油:東京原油スポット市場/14日-中東産ドバイ原油価格が8営業日ぶりに反発。10月渡しの終値/1バレル111.95ドル(中心値)、前月比1.90ドル上がった。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場が大幅に上昇した流れを引き継いだ。※日経8-15/08P22
  12. 原油:東京原油スポット市場/15日-中東産ドバイ原油が急落。10月渡しの終値/前日比3.50ドル安の1バレル108.45(中心値)と、終値で3カ月ぶりに110ドルを下回った。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場の下落が背景。これまで旺盛だった中国の需要に陰りが出ていることも引き続き弱材料となっている。※日経8-16/08P23
  13. 原油:東京原油スポット市場/18日-中東産ドバイ原油の価格が反発。10月渡しに終値/1バレル110.25ドル、前日比1.80ドル上がった。ニュ-ヨ-ク原油先物相場が時間外取引で上昇した流れを引き継いだ。※日経8-19/08P22
  14. 原油:東京原油スポット市場/25日-中東産ドバイ原油が急反落。10月渡しの終値/1バレル111.95ドル、前日比5.90ドル下がった。ニュ-ヨ-ク原油先物相場が時間外取引で下落した流れを引き継いだ。※日経8-26/08P26
  15. 原油:東京原油スポット市場/26日-中東産ドバイ原油の価格が続落。10月渡しの終値/1バレル111.35ドル、前日比0.60ドル下がった。ニュ-ヨ-ク原油先物相場が時間外取引で下落した流れを引き継いだ。※日経8-27/08P27
  16. 原油:東京原油スポット市場/27日-中東産ドバイ原油の価格が反発。10月渡しの終値/1バレル112.45ドル、前日比1.10ドル上がった。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場が上昇した流れを引き継いだ。※日経8-28/08P27
  17. 原油:東京原油スポット市場/28日-アジアの指標原油である中東産ドバイ原油が続伸。10月渡しに終値/1バレル113.45ドル、前日比1.00ドル上昇。直近の原油の底値である19日の水準からは5.30ドル(4.9%)高い。前日のニュ-ヨ-ク原油先物相場上昇が主因。カリブ海沖で発生した熱帯低気圧がメキシコ湾に近づいていることなどが強材料。※日経8-29/08P31
  18. 原油:東京原油スポット市場/29日-中東産ドバイ原油価格が急反落。10月渡しの終値/1バレル110.55ドル、前日比2.90ドル下がった。前日のニュ-ヨ-ク原油先物が大幅に下落したのが主因。欧米景気の減速も弱材料だ。※日経8-30/08P24
  19. 原油/動向:ニュ-ヨ-ク原油先物相場とドル・ユ-ロ相場の相関関係が7月半ば以降再び強まってきた。ドルが対ユ-ロで1セント上がると原油が1バレル2ドル強下がる構図。ドル高・ユ-ロ安の傾向が鮮明、商品投資顧問など短期に取引するファンドがドル買い・原油売りの姿勢を強めているためだ。欧州経済減速/ユ-ロ安堅調-原油売りしばらく続く。※日経8-21/08P28
  20. 原油/動向:原油市場に石油輸出国機構の減産観測が台頭。グルジア紛争など地政学リスクの高まりもあって、ニュ-ヨ-ク原油先物相場にも下げ一服感が出ている。9月9日に開く同機構定例総会を控え、サウジアラビアが取り組んでいる増産が相場下落を招いたとの反発が他の加盟国から出ており、生産量の行方に市場関係者の注目集まる。※日経8-23/08P27
  21. 原油/動向:ニュ-ヨ-ク原油先物相場のWTI相場/21日-終値で1バレル121.18ドル。7月11日に付けた最高値の147.27ドルから26ドル安い水準だが、直近の底値からは8ドル高い。アジア市場のドバイ原油のスポット価格も22日、10月渡しが117.85ドル、19日に付けた底値から9%上昇。丸紅総研/同機構が減産した場合、年末に向け150ドルも。※同上
  22. 素材:塩ビ/水道管や壁紙などに使う塩化ビニ-ル樹脂の輸出価格-20年ぶりに過去最高値を更新。主力の中国向け8月積み/1トン1,310ドル前後と前月比60ドル(5%)上昇。1988年6月の最高値(1,255ドル)を上回った。環境規制の強まった中国で生産が減り、日本品の調達意欲が高まった。中国の塩ビ需要/鈍化の兆しも。※日経8-5/08P26
  23. 素材:塩ビ/水道管などに使う塩化ビニ-ル樹脂-国内価格が5カ月ぶりに上昇。最大手の大洋塩ビや信越化学工業は減産による需給の引き締めを背景に値上げを要請、需要家は受け入れを余儀なくされた。新しい国内価格/1キロ175.5円。8月1日出荷分から適用。上げ幅/過去最大の25円(17%)、17年ぶりの高値。※日経8-12/08P20
  24. 素材:産業資材のアジア市場での取引価格が軒並み反落。原料価格の下落に加え、域内の景気減速と中国メ-カ-の安値販売が背景だ。7月まで過去最高値の更新が続いた建設用鋼材や合成樹脂の下落が目立つ。アジア市場での価格下落が続けば、国内取引価格の下げ圧力になりそうだ。※日経8-29/08P31
  25. 素材:景気に敏感な商品の卸値を指数化した日経商品指数42種(1970年=100)の8月末値(29日)/前月末比2.833(1.4%)低い199.048と8カ月ぶりに低下した。原油反落や景気減速による需要減退を受けて石油製品や非鉄が値下がりした。年初から急騰してきた国内の商品価格に一服感が強まってきた。※日経8-30/08P1,25
  26. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料となるナフサのスポット価格-アジアで急落、3カ月ぶりの低水準。原油価格が下落したためだ。6日のスポット価格/1トン1,020ドル前後、前週末比38ドル(4%)下落。7月4日の過去最高値(1,248ドル)から18%下落。国内石油化学各社/ナフサ高を理由に製品値上げを要請-根拠が揺らいできた。※日経8-7/08P26
  27. 素材:ナフサ/石油化学製品の基礎原料となるナフサのアジア市場でのスポット価格/12日-1トン980ドルと前日比24ドル(2%)下落。原油価格の急落を反映、3カ月ぶりに1,000ドルを割った。7月4日の過去最高値(1,248ドル)と比べ21%安い。石化各社/7月にナフサ高を理由に幅広い製品の値上げ発表。一部の需要家は反発強める。※日経8-13/08P24
  28. 燃料:アジアの石油製品の価格下落が加速している。シンガポ-ル市場/ガスオイル(軽油)やジェット燃料の価格は7月上旬に付けた最高値から23-24%下落し、約6カ月ぶりに安値圏にある。国内/スポット市場でも軽油や灯油価格の下げが目立つ。原油価格の下落に加え、中国などアジアの新興国の需要減少で需給が緩んでいる。※日経8-15/08P22
環境関連
  1. 燃料電池:新日本石油/家庭用燃料電池の量産に乗り出す。提携先の三洋電機の工場に生産設備を導入、一般販売を始める09年度に年1万台、15年度までに年4万台を生産できる体制整える。総投資額/100億円。燃料電池をガソリンなど石油製品の販売不振を補う収益源に育てる。各社の量産競争で価格下落と普及促しそう。※日経8-2/08P15
  2. 燃料電池:新日本石油/09年4月から家庭用燃料電池の量産を始める。群馬県の三洋電機の工場内に新設備導入。10年度/年1万台、15年度には4万台まで生産を増やす。原油高で石油製品の販売が厳しい中、新エネルギ-事業の中核と位置づける燃料電池を強化。15年までに累計15万台の生産目指す。ENEOSセルテックが導入。※日経8-22/08P11
  3. 燃料電池:セコム/2009年春をメドに家庭用燃料電池のレンタル事業に参入。燃料用のガスボンベを併設、地震などで電気とガスの供給が止まった時にも家庭内で電気製品を使えるようにする。対象/同社の警備サ-ビスの契約家庭。警備サ-ビス営業網を生かし、災害対策の意識の高い富裕層などに売り込む。09年度/600件の契約目指す。※日経8-14/08P9
  4. 燃料電池:政策/経産省が09年度予算の概算要求に盛り込む地球温暖化対策が明らかになった。家庭用の燃料電池コ-ジェネレ-ションシステムを導入する世帯を対象に、購入費の一部を補助する制度を新設。クリ-ンディゼル車の補助制度もつくる。温暖化ガス排出量が増える一方の家庭・運輸部門の排出削減に弾みをつける狙い。※日経8-22/08P5
  5. バイオマス燃料:三菱商事/宮崎県延岡市の機械メ-カ-と協同出資する同県門川町のバイオマス燃料工場の稼働開始。周辺地域のスギの廃材である樹皮など原料に木質ペレット(固形燃料)を加工。年産能力/年間25,000トン程度と木質ペレットの生産工場としては日本最大級としている。※日経8-5/08P13
  6. バイオマス発電:東京ガス/木くずを使ったバイオマス発電事業に参入。オリックス子会社の新規電力事業者である吾妻バイオパワ-(前橋市)に4%出資。吾妻バイオパワ-/8月建設開始、2010年稼働予定。群馬県内などで発生した剪定枝や廃材などの木くずチップを燃料に、約2.3万世帯の年間使用量に相当する電気をつくる。東京ガス/全量購入。※日経8-12/08P9
  7. 太陽電池:三菱電機/2011年度末までに高性能太陽電池の生産能力を約3倍に引き上げる。国内工場に約500億円投資、発電効率が世界最高水準の太陽電池を量産、発電施設や家庭向けに出荷する。資源価格高騰や温暖化ガス排出削減の動きが高まるなか、中国や欧州の新興メ-カ-が増産体制を整えシェアを高めている。※日経8-27/08P1・28/08P9
  8. 太陽電池:太陽電池市場/地球に一時間に降り注ぐ分の太陽エネルギ-で世界の年間消費分を賄える。住宅用の出力3kw級の太陽電池で、年間630リットルの石油相当の電気がつくれる。太陽光発電システムの世界市場規模は2015年ごろに10兆円に届くだろう(太陽光発電技術研究組合理事長)。※日経9-1/08P13
アジア関係/その他
  1. アジア:中国/ロシアからの原木輸入が大幅に減少している状況に対応するため、中国は4項目の措置を講じてロシアとの木材取引を促進。①より多くの中国企業がロシアで木材の高度加工を進めるよう指導。②「ロシアの森林資源の開発と利用に関する計画」を立案。③ロシアとの交流と協力を積極的に推進。④林業協力分野の投資形態を積極的に開拓。※京貿
  2. アジア:中国/7月の中国70大中都市の建物販売価格-前年同月比7.0%上昇、上昇率は6月比1.2ポイント下がった。新築住宅販売価格/7.9%上昇-種類別では経済的適正住宅2.7%、一般分譲住宅8.3%、高級分譲住宅9.7%それぞれ上昇。中古住宅は6.0%上昇。新築の上昇率の大きかった都市/海口16.7%、ウルムチ15.8%、寧波13.3%。※京貿
  3. アジア:中国/1-7月の中国都市部の固定資産投資-前年同期比27.3%増の7兆2160億元。伸び率/1-6月を0.5ポイント、前年同期を0.7ポイント上回った。※京貿
  4. アジア:中国/7月の不動産景気指数「国房景気指数」-102.36、6月比0.72ポイント下落。前月比の不動産景気指数は8カ月連続で下落。国房景気指数/100を上回ると好景気、100を下回ると不景気とされている。1-7月の不動産開発投資/前年同期比30.9%増の1兆5884億元、住宅投資は33.7%増の1兆1486億元。※京貿
  5. アジア:中国/森ビル-上海市浦東新区で開発していた大型複合ビル「上海環球金融中心」が8月30日に本格開業。101階建て、高さ492m、延べ床面積38万㎡。展望台は474mと世界一の高さ。オフィスに加え、高級ホテルのパ-クハイアット上海、会議・商業施設などが入居。メディアセンタ-も設置、金融情報や文化の発信拠点にも。次の案件も検討。※日経8-29/08P13
  6. アジア:韓国/不動産バブル崩壊の兆しが見え始めた。5月末時点の未分譲マンション戸数/約13万戸と3年でほぼ倍増、その大半は地方。地方ではもともと需要が少ないのに、マンション新築ブ-ムが起きた。1-6月の建設業の倒産件数/250件と前年同期より13%増、不動産不況を反映。建設会社の資金繰り悪化/規制緩和要望拡大。※日経9-1/08P6
■トピックス:2008年4-6月四半期決算/動向-日経情報(8月2日-9月1日)
 □住宅/大和ハウス工業:4-6月連結/純利益42%減-分譲住宅や分譲マンションの販売不振。売上高3%増-商業店舗の建築請負などは引き続き好調。営業利益-30%減。
 □住宅/ユニバ-サルホ-ム:4-6月期単独/1.38億円の最終赤字。
 □住宅/ミサワホ-ム:4-6月期連結/94.48億円の最終赤字・
 □住宅/大京:4-6月連結/18.32億円の最終赤字-分譲マンションの引き渡し戸数が少ない。マンション販売の冷え込みを反映。売上高-45%減。
 □住宅/コスモスイニシア:4-6月期連結/30.93億円の最終赤字-販売価格の下落に対応し、棚卸し資産の評価減を売上原価に算入(傾向/同大京)。営業損益-20億円の赤字。
 □住宅/フジ住宅:4-6月期連結/1.12億円の最終赤字。
 □住宅/NTT都市開発:4-6月期連結/増収増益。
 □住宅/旭ホ-ムズ:4-6月期単独/1.33億円の最終赤字。
 □住宅/日本綜合地所:4-6月期連結/11.86億円の最終赤字。
 □住宅/エムジ-ホ-ム:4-6月期単独/1.29億円の最終赤字。
 □住宅/長谷工コ-ポレ-ション:4-6月期連結/純利益91%減-資材高やマンション建設用地の売却件数減に加え、マンション開発会社の経営破綻に伴う貸倒引当金の発生が影響。市況悪化。
 □住宅/ダイア建設:4-6月期連結/8.04億円の最終赤字。
 □住宅/細田工務店:4-6月期連結/9.02億円の最終赤字。
 □住宅/エス・バイ・エル:4-6月期連結/19.28億円の最終赤字。
 □住設/ヤマハ:4-6月期連結/純利益58%減-住宅着工の減少でシステムキッチンなどリビング事業が不振。売上高-3%減、リビング事業は新設着工需要中心、リフォ-ム事業で補えない。
 □住設/クリナップ:4-6月期連結/8.48億円の最終赤字。
 □住設/サンウエ-ブ工業:4-6月期連結/0.69億円の最終赤字。
 □建材/南海プライウッド:4-6月期連結/純利益49%減-木材など原材料価格高騰で売上原価を押し上げ。売上高-5%減、天井材や床材が落ち込んだ。経常利益-22%減。
 □建材/ニチアス:4-6月期連結/減収減益。
 □建材/アイカ工業:4-6月期連結/減収減益。
 □建材/ウッドワン:4-6月期連結/5.61億円の最終赤字。
 □建材/ニチハ:4-6月期連結/8.95億円の最終赤字。
 □建材/名古屋木材:4-6月期連結/0.07億円の最終赤字。
 □建材/永大産業:4-6月期連結/2.03億円の最終赤字。
 □建材/立川ブラインド工業:4-6月期連結/減収減益。
 □建材/天竜木材:4-6月期連結/1.31億円の赤字
 □建材/大日本木材防腐:4-6月期単独/減収減益。
 □家具/フランスベッド:4-6月期連結/減収減益。
 □家具/パラマウンドベッド:4-6月期連結/増収増益。
 □家具/ロ-ランド:4-6月期連結/減収減益。
 □ゼネコン/大手4社(清水建、鹿島、大成建、大林組):4-6月期連結/大林組を除く3社の営業損益が前年同期に比べ改善。ただ建設事業の採算は4社とも悪化。環境厳しい。
 □ゼネコン/準大手12社:4-6月期連結/7社の営業損益が前年同期に比べて悪化。マンション販売の低迷や官公庁工事の減少など厳しい受注環境を反映し9社が減収。資材高影響。
 (注)%は前年同期比の増減
                                        
■情報源:※日経=日本経済新聞・四国版 ※京貿=日本国際貿易促進協会京都総局
※国貿=国際貿易