■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■■□ アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★ <2024年12月号> No.0236
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建
材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * +
* ★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * + * ★ *+ *
アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)新プロジェクトに関しての再挑戦
(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク
住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
て発信します。
★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * +
* ★ * + * ☆ * + * ★ * + * ☆ * + * ★ *+
*☆
中国レポート
新プロジェクトに関しての再挑戦
名古屋地区は12月に入ってから急激に平年並みの気温となってきましたが、下がり方が
急激でついていけません。 先月末から今月初めまで中国広東省中山市に出張でしたが、
最高気温は22℃~25℃位で、朝夕は少し肌寒い感じですが過ごしやすい気温となって
きています。これから徐々に気温は下がっていきますが、12月末頃は最高気温が20℃前
後、最低気温が10℃~15℃くらいの予報となっています。来年2月くらいまではこのくらい
の気温で推移すると思います。例年まれに最高気温が10℃を切ることもあり、湿度が高い
ためかかなり寒く感じます。
昨年12月のレポートで新プロジェクトがスタートした事をお伝えしましたが、これはアドペッ
クが、中国の精一機械の設立時の合弁先の企業である四海智能装備有限公司と、ベト
ナムの協力企業のHAANとの仲介をした関係での参入計画でしたが、実務的にはリチウム
イオン電池製造用搬送設備の海外向けをベトナムで製造するという計画でした。
ベトナムハノイでVIETHAIという会社を立ち上げ、そこに中国四海智能が資金を投入し
て貸工場の契約・人員の手配・HAAN作業責任者の中国での研修を計画しましたが、中
国政府の資金投入の為の外貨送金の許可が出ない状況が続きました。当時は中国の電
池メーカーであるCATLやBYDがアメリカ向けやヨーロッパ向けの設備計画を進めており、そ
の設備をまとめるエンジニアリング会社からもアメリカ向けの追加関税の問題や、ヨーロッパに
おいても関税の強化の動きがあるため、ベトナム製造の計画を進めるよう強い依頼があった
ようです。
2024年に入って、2か月以内で投資目的の外貨送金の許可が、通常であれば金額
もそれほど多くない事から降りるとされていましたが、申請書類の不備とかでずるずる延ばさ
れたとの事です。結局半年たっても許可が下りず、ベトナムでVIETHAIという会社を立ち上
げただけで、その他の計画も進めることができない状態になってしまいました。今年に入ってか
ら中国政府は海外に流れる投資等に対して、かなり強い制限をしているのではないかとの
情報もありましたが、真意のほどは解っていません。
2023年後半、中国はコロナ禍以降の経済の回復が思ったようにいかないとのニュースが
流れ始め、中国の大手不動産会社の経営不振や民間の設備投資の減速、一般消費者
の消費意欲も節約志向に変わってきており、需要の回復も望めない状態になってきていま
したが、数千万円の海外投資まで抑えられるとは考えていなかったようです。2023年の後
半まではリチウムイオン電池の中国国内生産も順調で、電池メーカーの海外進出の話も多
くあったのは確かで、中国国内景気が減速していく中、この業界はまだまだ伸びるとされてい
ました。
2024年に入ってからも、中国経済の減速傾向が顕著になってきて、不動産ばかりでは
なく個人消費が急激に停滞し始めましたが、その要因としては都市部の個人家計の保有
資産の7割が住宅となっており、その価格の下落による資産価値低下を懸念して、消費を
控える傾向が増幅していると考えられています。特に自動車の販売の不振が伝えられる中
EV(電気自動車)の販売も失速しており、海外輸出に関しては伸びているのですが、世界
的にEVの生産を見直す動きが出ており、それに伴う電池の需要の先行きもかなり不透明
となってきたようです。
このような世界的な需要変動の中で、四海智能としてもベトナムでの生産に関しては見
直さなければならない状況となってしまいました。私どもは2020年12月ちょうどコロナ禍で
世界的に移動制限がある中でしたが、ベトナムのHAAN社とUV照射装置等の塗装設備
に関して技術供与契約を結び、それまでのお互いの打ち合わせによりベトナムにおいてアド
ペックグループとHAAN社との合弁会社を立ち上げる計画が進行していました。当時HAAN
は事業拡大を模索しており、新会社の土地の購入とアドペックグループとの合弁会社
HABIN社を立ち上げる手続きを進めていました。
2022年の水際対策が緩和される頃に、計画を進めようとしたのですが、コロナ禍による
世界的な経済の落ち込みもあり、すぐに進められる状況ではありませんでした。お互いにどう
進めるべきかを考慮している段階において、四海智能からの新プロジェクトの話が出始め、と
りあえずこちらの話を進めながら計画を模索する方向となりました。ベトナムの経済もかなり
落ち込み、日本も同様に設備投資も進まない中、ベトナムへの投資も簡単には進められな
い状態でしたが、四海智能の話は投資主体が四海智能であり、私どもは協力して少額の
投資をすることで、私どもの販売設備をベトナムで製作する拠点として利用する予定でし
た。
四海智能の新プロジェクトが頓挫する中、2024年に入って日本の設備投資の話も出
始め、HAANでの日本向けの設備の製作も少し依頼できる状況となってきましたが、ベトナ
ム国内向けの設備投資需要はあまり良い状況となっていませんでした。HAANは新工場を
建設する為にすでに工場用地を購入していましたが、断念して新工場用地の土地を手放
す話まで出ている状況でした。私どもの長期戦略としては、中国とベトナムに生産拠点を作
り将来のアセアン地区への販売の足掛かりを作る事と、中国の不透明な政治的な問題や
中国での人件費の高騰もあり、ベトナムとの関係を進める必要があると判断していました。
アドペックグループとして、新工場の建設費用を投資する案をHAANに提示したところ、も
ともとあったHAVINの合弁会社を正式に進めることで合意し、土地の購入費用はHAAN
社が負担していますので、工場建物の費用をアドペックグループとして、精一機械香港が負
担し、ベトナムの外資受け入れ可能な範囲での持ち株比率で新会社設立計画がスタート
しました。現在ベトナム政府への申請が終わった段階ですが、大きな問題はないと考えてい
ます。工場建設のスケジュール等は今年末にはわかると思います。計画が進展しましたら
又、紙面でのレポートをお届けします。
2024年12月10日
車田 修
(2)住宅関連情報
2024年11月
目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連
今月の住宅関連情報へのリンク
尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。
これまでのアドペックレポート
不要の方は、お手数をお掛け致しますが配信不要とご記入頂きメールでお知らせ下さい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4-14-8
名駅あさひビル5F 501号
TEL052-533-4111・FAX 052-586-0444
問い合わせ:info@adpec.co.jp
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇