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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報

□□★                  <2024年9月号>     No.0233

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 (株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング 

を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。

 

 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

1CADComputer Aided Desing)2D&3Dに関して

(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク 
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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中国レポート

 

CADComputer Aided Desing)2D&3Dに関して

 

日本列島に大きな影響をもたらした、台風10号は8月22日にマリアナ諸島で発生し、

28日までに935hPaに発達しながら屋久島の西を通過しました。 29日に鹿児島県薩

摩川内市付近に上陸しましたが、その後9月1日に12時に三重県沖で熱帯性低気圧に

なるまで、九州北部から四国を迂回して紀伊半島の沖合とゆっくり迷走した、超ノロノロ台

風でした。 この台風は進路から離れた関東や東海でも大雨をもたらし、土砂崩れや河川

氾濫が発生し大きな被害を与えました。 台風通過中は愛知県でも雨模様の日が続き、

日中の気温も30℃を切って、多少湿度は高めでしたがこれまでの猛暑から一時期解放さ

れた感じでした。 その後9月になっても日中の最高気温が35℃を超えるような日が続いて

います。 今中国広東省にきていますが、こちらは例年と同じように連日30℃超えの暑い日

が続いており、日本と同じような気温ですが、台風11号が近づいています。

 

今回はCAD(Computer Aided Design)に関してのレポートです、私が1970年頃大学

T定規と図板を使って機械図面の基礎を学び、会社に就職したころはドラフターという当

時では画期的な作図用の道具を使っていたころ、世の中が完全なアナログ時代からコンピュ

ーターという理解できないものの出現で、パーソナルコンピューターの普及とともにデジタル時

代に移りかけるかなり前の、1963年にアメリカの計算機科学者アイバン・エドワード・サザラ

ンドにより、2次元CADソフト「Sketchpad」が、開発されていました。 1971年に現在の

CADソフトの70%以上の源流だと言われるADAMがアメリカの情報工学者、パトリック・J

ハランティーにより生み出されました。 1977年には最初の3次元CADシステムのCATIA

がフランスのマルセル・ダッソー(ダッソー・グループの創始者)によって生み出されました。

 

1980年~1990年において、2DCADが日本の大企業でも導入が進み、コンピュータ

ーの小型化やメモリ容量のアップとともに2DCADが使われるようになっていく中、1982年に

Autocadが誕生しています。1995年~2005年には中小企業においても普及が進

み定着することになりましたが、2次元ソフトだけでなく3次元ソフトも一般市場に現れていま

す。1995年にダッソー・システムズのSOLIDWORKSの3DCADが発売されています。 現

在日本においても多くの業界において、3DCADの使用が増えていていますが、海外に比べ

て普及率は低く特に中小企業の製造企業においては、未だ2次元CADが主流だと言って

もおかしくない状況です。

 

海外における大学や専門学校(中国・ベトナム・インドも含めて)においては、3DCAD

習得に力を入れており、中国やベトナムでは中小企業の製造現場においても3DCADによ

る、図面作成が主流となってきています。これらの国では当然2DCAD図面と3DCAD

面の勉強を大学や専門学校で行いますが、就職した段階で3DCADによる図面の作成が

主流となっているため、逆に複雑な2DCAD図面を書ける技術者が少なくなっているような

状況となっています。

 

大企業におけるCADソフトはそれぞれ独自の3DCADソフトが使われているのでしょうが、

中小企業においても、2DCADから3DCADによる図面作成に移行が始まっており、近い

将来ソフト金額の低下・より複雑な寸法記入や交差の表現等が進んで行き、製造現場の

ペーパレス化を進める必要性において、3DCADが主流となっていくと思われます。 日本の

中小企業における製造現場では、まだまだ紙にたよる習慣があり、働く人の年齢層が入れ

替わっていかないと、進まない状況もあると思います。特に日本のような高齢化社会におい

て、特に中小企業における製造現場の年齢層が高いところは、なかなか移行が進まないと

思います。 日本経済における製造部門の効率化が他国に比べて遅れている事が指摘さ

れていますが、根底となる面作成の段階においても、遅れているのはまちがいないと思いま

す。

 

私たちの機械設備業界の中小企業においても、2DCADは1990年以降導入する会

社が増え、1995年頃には急速に定着していきましたが、当時は日本においても多くの2

DCADソフトメーカーがあり、現在でも日本及び海外メーカー20社ぐらいのソフトが使用され

ています。 CADのソフトの操作方法は各社統一されていませんので、一度使いだしたら他

社のソフトに変えることはかなり難しいとされています。2DCADに関しては、他社のソフトで

呼び込んだり変更修正ができる、共通ファイルに変更できる機能がほとんど掲載されていま

すので、現状においては大きな問題はなく同メーカーのソフトを使い続ける事が出来ていま

す。 しかし多くの日本メーカーが、世界的に大きなメーカーとの競争の中で、商品開発を継

続できない状態になっています。

 

2DCADの世界でもっとも使われているのはAutoCadと言われていますが、歴史的に見て

日本では多くの日本メーカーのCADソフトが使用されています。 3DCADにおいては、ミド

ルレンジソフトとして世界的にもSOLIDWORKSが各業界での多く使われており、日本でも

50%を超えるシェアーとなっているようです。3DCADにおいては未だ2DCADDXFのよ

うな共通ソフトが存在せず、操作性も各メーカーによってかなり違うようです。今後日本の

中小企業においても、3DCADの導入が増えてきていますが、どのメーカーのソフトを使うかを

慎重に進めていかなければなりません。 今後AI技術との融合もあると思いますので、各業

界によって違うのでしょうが、開発力のある世界的に展開する大手数社のメーカーに、統合

されていく可能性は高いのではないかと思います。

 

なぜ3DCADに移行していくのか、導入のメリットやデメリット等はインタアーネット上に多く

の情報が掲載されていますので、興味のある方は調べてください。ソフトの選択には、コスト

はもちろんの事、操作性や他社との互換性、将来的な発展性等が基準となると思います

が、私ども中小企業が機械設備の設計を基準として考える場合、将来的な製造現場で

の活用も含めて選定する必要があると思います。

 

    2024年09月10日

           車田 修

 

 

(2)住宅関連情報

 

2024年8月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

今月の住宅関連情報へのリンク

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

これまでのアドペックレポート

 

 

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