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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報

□□★                  <2024年3月号>     No.0227

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 (株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング 

を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。

 

 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

1中国の言論統制強化

(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク 
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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中国レポート

中国の言論統制強化

 

今年の日本の2月の気温は日々の寒暖差が大きく、季節感がずれてしまう感じですが、

中国広東省においても2月は、最高気温が25℃の日が有ったり、次の日は最高気温が

10℃を切って5℃近くまで下がるような日々が続いていました。日本では、そろそろ桜の開花

予想が出始めていますが、今年は寒暖差が大きいせいか日本中少し早めの開花になると

言われています。

 

中国における言論統制と監視社会に関して、ここ数年ますます規制が強化されていると

の報道を見かけるようになっています。この言論統制と監視社会の仕組みは、現在の中華

人民共和国が、共産党の一党独裁体制をベースに1949年に建国される中、体制を維

持しながら大国を一つにまとめる目的もあって、基本的に現在まで続いています。

 

2013年に習近平が国家主席に選出されるまでの20年間で、中国は改革開放政策

の基、飛躍的な経済発展を成し遂げ、2011年にはGDPで日本を抜いて世界2位になり

ました。その間、言論統制と監視社会の仕組みは基本的に維持されていましが、中国も一

般の人にもパソコンの普及が進み、その後のスマホ誕生と中国政府の国家情報化発展戦

略の中、中国社会はいっきに情報のデジタル化が進み、それが多くの海外からの情報の流

入を許すような、監視社会としての隙間が生じたのではないかと思います。

 

実際に2018年頃までは、世界中で使われるようになった、SNS(ソーシャル・ネットワーキ

ング・サービス)、日本ではLINEFacebook等ですが、それらの閲覧や投稿が場所によって

(特に広東省)使える状態でした。中国でも2009年に始まったWeiboに続いて2011年

から始まったWeChat(微信)が主流となり、スマホの普及とともに現在の中国のデジタルサー

ビスを可能としたのも、この二つのSNSです。

 

中国国内においてはWeChat(微信)が、個人の情報発信とコミュニケーションツールとして

主流となっていますが、2017年以前はその情報発信の中には、直接的ではない表現の

政府批判や、中央・地方政府の要人に対する賄賂等の噂の情報等は、当然削除される

運命のものですが拡散される事があったようです。2017年に中華人民共和国サイバーセ

キュリティー法が施行され、その内容は別として、政府に緊急の場合ネットワークを停止する

権力を与えており、ネット使用者には実名制を明確にさせ、固定電話や携帯電話のネット

手続き時には、真実の身分情報を提供しなければならない等・・・。

 

2021年にはSNSの運営元が転載可能なメディアのリストを公表し、その他の転載は法

規により罰則を科す規制が始まりました。又、民間企業のテレビ・ネットメディア等の報道事

業への参入も禁止されています。これらの言論統制は一部の明確な案件を除き、そのレッ

ドラインは曖昧で、ネット事業者は何処までなら問題ないかを自己検閲せざる負えない状

況となっているようです。2023年の中国で開催されたインターネットに関する国際会議で、

習近平国家主席は各国のインターネットの発展の道筋と管理モデルを尊重するとし、自国

のインターネット規制を正当化し、独自にインターネット規制を強化していく姿勢を強調して

います。

 

 特に2018年以降から、私たちが中国に渡航した場合、日本のネット情報等が徐々に

規制されてきており、現状では中国のネット経由ではグーグル・ユーチューブ等は完全に規

制がかかって閲覧できない状況で、SNSも中国のSNS以外はほぼ全滅状態となっていま

す。しかし、現時点において、日本での携帯電話契約の中には、中国のネットワークを使っ

てはいるものの規制を外れて、直接日本のネットワークに接続できる状態のものもあります。

NTTahamo等は、データー通信が日本国内と海外において20GBまで追加料金なしで

利用できますし、接続状況はほぼ5Gでつながり日本に居てデーター通信をしている環境と

全く変わらい状態で、規制なしで利用できます。

 

このような状況もいつ規制が強化されるかわかりませんが、現状においては日本への連絡

や情報検索に関しては問題無く、快適な状況です。中国の多くの人々は規制の中、中国

政府の都合の良い情報の中で生活しているのだと思います。中国において一部の富裕層

や情報取得が必要な企業や個人は、VPN経由や海外のデーター通信可能な端末を使っ

て、必要な情報を発信したり取ったりしている事はよく目につきますが、ロシアのようにVPN

等も全く使用できない国もあるようなので、今後ますます規制が強化されるかもしれません。

海外との経済的なつながりが深い現状においては、何らかの抜け道は必要として放置して

いるのかもしれません。

 

 私のように1970年後半に中国を訪問している者にとっては、今の情報規制はデーター通

信の技術により以前のアナログ的な規制が、変化しただけで中国はもともとこのような規制

を続けることで、国を成り立たせているのだと考えています。一時期の急激な経済発展に合

わせて国民がある程度の自由を得たと勘違いし、ネットによる情報の発展や国民の生活ス

タイルの変化に規制が追い付かなかっただけで、最近の規制強化は中国政府としては当た

り前の常態なのだと、考えることもできると思います。

 

 しかしながら、私も2000年から中国との仕事の関係を続け、その後の20年間の経済発

展を肌で感じてきた者としては、中国は徐々に自由化と民主化が進んでいくのだと、思って

いました。一人の独裁的な人物によって、簡単に大国のある姿の流れを変えてしまう恐ろし

さを見ているような気がしています。しかし、いずれ近い将来今の流れが逆方向に変わる事

もあり得るのではないかと思います。

 

    2024年03月10日

                      車田 修

 

 

(2)住宅関連情報

 

2024年2月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

今月の住宅関連情報へのリンク

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

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