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■■□ アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★ <2023年11月号> No.0223
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(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建
材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)中国の高速鉄道
(2)住宅関連情報 今月の住宅関連情報へのリンク
住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
て発信します。
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中国レポート
中国の高速鉄道
名古屋地区の10月の最高気温は、時々25℃を超える夏日がありましたが、平均的に
は23℃レベルで、最低気温は15℃以下の日が多く雨も少なく、過ごしやすい天候となりま
したが、例年に比べれば少し気温が高止まりとなっており、11月も25℃に達する日があると
の予想です。
中国広東省中山市の10月の気温は、最高気温が30℃~27℃位で、最低気温は
23℃~18℃とまだまだクーラー無しで寝られる状況ではないのですが、10月後半に出張で
中山市に滞在していた時は、雨が少し続いて日照時間が少なかったのでかなり過ごしやす
い感じでした。11月に入れば30℃超えの日もなくなり、一年中で一番過ごしやすい季節と
なります。
先日の中山市出張の間に、広州南駅から広西省の省都である南宁(広西チワン族自
治区)まで高速鉄道に乗りましたので、その時のレポートと中国の高速鉄道の現状も併せて
ご報告いたします。
広州南駅は2010年に開業し、広州市の中心から15km位離れた広州市番禺区にあ
る中国鉄路総公司と広州地下鉄の駅です。広州市には広州駅・広州北駅・広州東駅と
四つの大きな駅がありますが、広州南駅から出ている高速鉄道は、広深港高速鉄道(広
州市から深圳市を経由して香港の西九龍駅を結ぶ高速鉄道路線)・武広旅客専用線
(湖北省武漢市と広州間の高速鉄道路線)・広珠都市間鉄道(広州市と珠海市&江門
市を結ぶ高速鉄道)・南広線(中華人民共和国広西チワン族自治区南寧市間の高速
鉄道で貨物も併用)・貴広旅客専用線/別名貴広高速鉄道(貴州省貴陽市から広西チ
ワン族自治区桂林をへて広州を結ぶ高速鉄道)と5つの路線があります。
中国の高速鉄道は基本的にチケットレス化が進んでおり、中国のスマホアプリやWeChat
等で座席予約ができるようになっています。外国人もパスポート番号を登録することで購入
が可能となっていますが、そもそも中国の鉄道チケット販売は転売やキセルの防止などの観
点から実名制となっており、身分証とチケットを結び付けて購入する仕組みとなっています。
言い換えれば、鉄道会社側はすべての車両、すべての座席に誰が座るかということを事
前に把握できるということになり、ICチップ入りの身分証であれば自動改札で読み取り、乗
車できるシステムとなっています。これは中国政府が必要な時に、中国人民と訪中外国人
の中国内移動に関して、誰がどこにいるかを把握できる事になります。基本的に航空機利
用や長距離バス等もほぼ同様なチケット購入のシステムが導入されています。
今回の移動に関しても、上記説明と同じように前もってチケットを購入して、広州南駅に
向かいました。広州南駅のかなり広いコンコースに多くの自動改札ゲートが並んでおり、目
的の列車番号がどの改札ゲートから出るのかを大型電光掲示板で確認し、出発時間の
約30分前位から指定ゲートの通過が可能になりますので、そのゲートに向かいます。多くの
人が行列を作っていますが、各ゲートには多くのレーンがあり、中国のICチップ入りの身分証
を持っている人は自動ゲートで、スムーズにゲートを通過しています。我々外国人は各ゲー
ト左端にあるレーンから入場することになっており、そこにはパスポートの読み取り機があり、な
おかつ駅員が確認するシステムとなっています。
今回私たちが乗った高速鉄道の南広線(中華人民共和国広西チワン族自治区南寧
市間)は、2008年に着工し2014年12月に全線が開通し営業開始されましたが、この線
は中国鉄道部と広西チワン族自治区政府、広東省政府が合同で出資して作られた高速
鉄道です。設計最高速度は250km/hですが、実際の所要時間は2時間46分(ノンスト
ップの場合)全長576kmです。広州南駅を出てから市街地を抜ける間は145km/h以下
でゆっくり走り、その後郊外では247km/hの電光掲示板での表示が出ていました。乗り心
地は車両と線路によって違いがあるようですが、帰りに乗った新しい車両は最高速度が遅め
だということもありますが、揺れも少なく少し前の日本の新幹線レベルだと思います。
中国の高速鉄道の総延長は、今年中に日本の新幹線の10倍を超える約4万5000k
mに達すると言われており、2035年までに7万kmに延ばす計画のようです。350km/hの
営業運転が行われている路線も3200km近くになっており、次世代高速列車(CR450)の
試験走行で最高速度453km、すれ違い最高速度891kmで運行したと報道されていま
す。
現時点では、中国の高速鉄道はいまだに多くの部品や機器を国外から輸入しています。
電気機器及び電子部品、列車の電子システム、信号装置、通信機器などに必要な電気
機器や電子部品の一部や、ベアリング等が挙げられますが、国産100%になるのも時間の
問題と言われています。2006年にフランスのアルストム、ドイツのシーメンス・ボンバルディアと
日本の川崎重工業を中心とした日本企業連合から技術導入して、生み出された中国の
高速鉄道は、国産化と更なる技術革新を進めています。
海外での受注にも力を入れ始めています。日本との競争に勝って受注した、インドネシア
のジャカルタ・バンドン高速鉄道がありますが、2016年に着工し2023年10月に開通しまし
た。遅延問題や金額高騰等多くの問題があると、日本では報道されていますが、たった
150kmの区間だったとしても、中国が東南アジア地区で最初に高速鉄道を開通させたとい
う実績は大きいと思います。中国における政府の戦略的な要素と資金力、この手のプロジェ
クトを受注し進める、根本的な思考が日本企業と日本政府とは大きな違いがあることでの
結果だと思います。
今後の各国が進める高速鉄道および鉄道事業への参入は、ドイツ・フランス日本に対し
て中国の存在がどのように評価されるか解りませんが、関係国政府の戦略的な意向が大き
な影響を与える、この種の大型プロジェクトの受注競争に対して、日本の鉄道関係の企業
連合にたいして大きな脅威になっていく事は間違いないのでしょう。
2023年11月10日
車田 修
(2)住宅関連情報
2022年10月
目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連
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尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。
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