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材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)中国セメント系外壁ボードの動向
(2)住宅関連情報
住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
て発信します。
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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中国レポート
中国セメント系外壁ボードの動向
日本(名古屋地区)は、9月末頃から急激に温度が下がり、秋後半かと思わせるような気
候になってきていますが、まだ少し暑い日が続いたりしながら、徐々に冬に近づいていくので
しょう。 今年も後3か月を切りましたが、世界で政治・事件・災害等多くの問題が連日報
道される中、又、日本の経済状況は良くなっているとの政府見解とは違って、それを一般の
人々が認識できない状況の中における、国会衆議院の解散と選挙と10%消費税がなぜ
行われるのかが、明確にされないまま季節の移り変わりと並行して何となく進行していく状態
となるのでしょう。 既存政党の解散や新政党創設等、連日報道では今回の選挙の盛り
上がりを伝えているようですが、一般国民が置き去りにされているような感覚を持っているのは
私だけではないようなきがしますが・・・。
今回は、中国における外壁用セメント系ボードの動向に関して、この数年の私どもに直接
入っている情報を基に、自己中心的な勝手な想像を含めてお伝えします。
中国の建材ボードとしては、2000年以前から無垢木質のフローリングが小規模のメーカーで
製造されていましたが、2004年頃からアメリカやヨーロッパ向けの合板系フローリングが製造され
始め、中国の経済成長に合わせるように、外資系の参入や国内資本の流入等により、急速に
中規模の無垢木材・合板+突板貼り・MDF+低メラシート・合板+低メラシート等のフローリン
グを製造するメーカーが乱立する状況となりました。中国の床材としては、陶板や絨毯が主体で
すが2008年のリーマンショック以降の中国における内需拡大政策に乗るように、輸出産業から
国内向けに多くのフローリングメーカーが切り替える状況の中、中国の床板の材料として特に合
板系フローリングと無垢木材フローリングが一定の地位を得るようになりました。
当然の状況として、2013年頃にはメーカーの乱立は競争を激化させ、市場が求める数量
をオーバーする生産量に達した段階で、設備投資は冷え込み小規模メーカーの廃業や統合が
行われるようになってきました。 精一機械においても、フローリングのUV塗装ラインを中心に販
売をしてきましたが、2013年以降は新規塗装ラインの受注は減り、人件費の高騰や人で不
足を補うようにラインの自動化や省力化の設備の受注が増える傾向になってきました。
そのような中、精一機械での建材業界における次のターゲットして、2010年頃からセメント
窯業系ボードの製造設備に関して、塗装設備メーカーとしてまず塗装等の二次加工の営業展
開や市場調査をはじめました。 UV塗装の技術があったことから、PETフィルムのUV印刷を転写
する技術を塗料メーカーと共同開発する機会があり、商品化と合わせてセメント系ボード業界
に販売を始めたきっかけにより、この業界に進出することになり、塗装設備と乾燥技術をベース
に省力化自動化設備も併せてその後多くの納入実績を作る結果となりました。
一般的には、このようなセメント系ボードはセメントの二次加工商品として、セメント会社の子
会社や関連会社が工場建設から販売まで行うことになります。 しかしながら中国においても、
世界中で生産されてきた波型スレートといわれる石綿補強セメントボードが主体で、住宅の内
装板や外壁に使用するための平板の製造が、中国各地で本格的に製造され始めたのは20
08年以降だと思います。 それも2015年頃には需要を上回る生産量が経営を圧迫する傾
向がでてきて、それらのメーカーが次のステップに向かう後押しとなるどころか、弱体化する方向
へと向かっているようです。
セメント系ボードの関連設備における精一機械の販売先を見ると、ボードの製造メーカーで
はなく、それらを仕入れて二次加工するメーカーが多くなっているようです。 ボードに水系塗装
をして外壁や内装に使用するボードの製造や、印刷やUV塗装する内装ボードの製造をする設
備が多く出ているようです。このような傾向はセメント業界がもともと地方政府の管轄下にあった
経緯から、一般市場に対する最終製品としての販売網を確立できていない事や、陶板等の成
熟した業界がある中において、その材料となる粘土等の規制を打ち出してはいますが、セメント
二次製品の用途開発や国が定める規格や標準化の整備が追い付いていない状況下におい
て、国営級のメーカーが市場を読み切れていない現状があるのではないかと推測しています。
これらの業界の中において先を読んで事業計画を立てていく人もおりますが、セメント系のボ
ードが防火・コスト・生産性・環境問題から増えていくと予想しても、大量生産型の産業との
位置付けにおいてどのような商品を製造すれば事業として成り立っていくのかを見極めるには、
まだまだ判断材料が少ないと考えられている状況ではないかと思います。
2013年に精一機械が、地方の国営企業に木片セメント外壁ボード(セメント系サイディン
グボード)の塗装設備を納入しましたが、初期販売計画があいまいだった事や、従来から製造
していた基材の物性が悪い状況から抜け出せないまま中断しているメーカーがあります。 又、
真空押し出し成型セメントボードの製造プラント一式を、日本でその事業から撤退した企業
から中古品として導入して、技術支援を受けて立ち上げたのですが、最終塗装設備を持たず
用途開発が上手くいっていないのか、商品の物性の問題なのかわかりませんが、市場に多く出
回るところまで行っていないのが現状です。
しかしながら、セメント系ボードの中で従来の12mm厚以下の丸網抄造方式で大量に製
造される商品は、値崩れ状態となっており、塗装等の二次加工商品は増えてきていますが、
寒冷地等での外壁材としての用途には不向きな面があり、意匠性の面も考慮した場合、中
低層住宅においても中国において大量に使用されているタイル系の外壁材を、セメント系の
外壁材に変えていく傾向が出始めているのも確かです。 これには日本の一般住宅で使用さ
れているセメント系サイディングが良いとの判断が出始めており、今後このサイディングボードを
ベースに外壁パネルとして、断熱材や枠等を組み合わせた商品と施工方法もこれから考えら
れてくると思います。 中国の市場拡大は急速に進む傾向があり、従来のセメント企業の子
会社ではなく、異業種からの参入や、資本投下能力のある企業が成長産業と思われれば
事業展開していく傾向が強く、日本的な感覚とは大きなへだたりがある事はたしかですが、
それほど長くかからない段階で方向性が出てくるのではないかと考えています。
2017年10月10日
車田 修
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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2017年9月
目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連
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