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     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
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                  <2017年9月号>     No.0149

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(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング

を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。

 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

(1中国上陸台風被害

(2)住宅関連情報  
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

中国レポート

 

中国上陸台風被害

 

 いつまでも暑いと感じていても季節は確実に変わりつつあり、ツクツクボウシが鳴くようになり

夜は秋の虫たちの合唱が聞こえるようになってきました。名古屋地区も9月に入ってからは日

中の気温が高くても朝夕は涼しくなり、エアコンから解放されて寝ることができるようになってき

ました。

 中国広東省はまださすがに30℃超えの日が続いており、エアコンから解放されるのはもう少

し先になりそうですが、今年は8月後半から9月にかけて雨が多く工場内の気温も我慢がで

きる範囲の日が多いようです。

 

 822日に台風13号が香港から広東省広州地区に上陸し、過去最大級の台風だという

ことで、被害も多く少なくとも25人が死亡したとの報道がありました。私もちょうど名古屋から

から香港に行く予定でしたが当然ながらこの台風の影響でフライトはキャンセルされ、翌日の

朝のフライトに変更したのですが、それも5時間遅れとなり、香港空港から中山港の船の関係

もあり、家を出てから到着までの所要時間が17時間となり、先日の北京行きの8時間遅れを

思い出させる事態となりました。

 

 その5日後の27日には又同じようなコースで台風14号が上陸し、強風で街路樹が大きく

揺れているのを部屋の中から眺めながらの休日を過ごしました。13号で大きな被害を出した

直後に追い打ちをかけるように来襲した台風は、13号の時に倒れた街路樹や看板等を片

付けている途中のこともあり、それほど強い台風ではなかったのですが、多くの被害を出したよ

うです。

 

 中国大陸において毎年平均約27個の台風が接近し、そのうち上陸する台風は年間に7

個から9個程度とのデーターがあり、日本に接近する台風の数と同等ですが、上陸する数は

地形的にも日本より多い状況となっています。中国における台風の被害は毎年400名余り

の死亡者を出し、経済的損失は5,000億円以上といわれていますが、日本に比べて台風

における強風・豪雨・洪水への備えに関しては、過去に多くの被害を出している割には、かな

り貧弱としか言いようのない状況のようです。少なくとも住民の意識が低すぎる事は、今回の

13号の被害状況を映像で流れていますが、強風下を平然と外出して吹き飛ばされるところ

や、トラックが風にあおられて倒れ、人がその下敷きになる映像や、海の高波がガラス窓を破

って家の中まで入り込む等、台風に対する事前の準備は全くされていないような状況の様で

す。

 

 日本においては台風の進路は毎年同じような経路が多く、沖縄から西日本・関東地域に

かけて過去大きな台風による被害を出した経験から、それらの地域の家の構造や公共設備

等は最低限の対応がされており、住民の意識も多くの経験を積んでいることから、直接の台

風による災害は少なくなっていますが、豪雨による土砂災害や洪水の被害は増えているよう

な気がします。人々はやはり経験から多くのことを学び、災害に対しての準備や対応ができる

ようになるのだと思います。

 

 中国における台風による被害において、屋外に設置してある多くの物の固定が甘く、構造

自体の強度も考慮されていないまま設置されている状況があり、高層マンションのエアコンの

室外機が外れて飛んだり、シャッターの強度が弱く破損したり、街路樹等のメンテナンスが悪

い為に枝が折れたり、倒れた木が風で飛ばされる等、強風に対する備えは経験があれば対

応可能だと思いますが、地域によっては全く備えに関しては考えられていない状況なのだと

思います。

 

 上陸する台風の数としては日本より多いはずの中国において、人々の経験からくる備えが

希薄な原因は、中国の広い太平洋側に面する南に位置する広西省・広東省・香港から北

は大連あたりまで距離にして3000km以上ある海岸線のどこかに上陸することになり、そ

のうち広東省に50%が上陸しているようですが、その他の地域には数年に一度上陸するか

どうかとなり大型のものでなければ台風に対する備えが必要だと感じる経験が極めて少ない

のではないかと思います。広東省には日本並みの数の台風が上陸していることになりますが、

沿岸部における高潮の発生頻度が高く香港地区は日本並みの備えができているようです

が、少し中に入った地域では勢力が衰えずに襲来することは少なく、備えが貧弱になってい

るようです。

 

 想定外という言葉が独り歩きした2011年3月11日に発生した東日本大震災は地震

と津波を伴い多くの犠牲者を出してしまいましたが、その経験をもとに各地域の防災を考慮

した街づくりが復興の名のもと今も進められています。 一方の福島第一原子力発電事故

を誘発した経験が、今の日本においてどのくらい確実な対策が取られているのかが、見えて

こない現状があることを自然災害が起こるたびに思いださせるのは、私だけではないと思いま

す。

 

                                       2017年09月10日

                                              車田 修

 

 

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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2017年8月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

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