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(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建
材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)精一機械(中山)有限公司設立経緯(4)
(2)住宅関連情報
住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
て発信します。
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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中国レポート
精一機械(中山)有限公司設立経緯(4)
7月に入って名古屋地区も梅雨が開けないまま急激に夏の様相になってきましたが、中国中
山市も真夏の35度を超える日々が続き、夕方スコールのような雨が降る日があると思えば、梅
雨のように数日小雨が降り続くような天気が続いています。太陽は真上にあり、これから3ヶ月
あまりは暑さとの共存を強いられる事になります。 先日北京に行ってきましたが、数年前に比
べて空気の汚れはかなり改善されてきているような気がしましたが、夏はまだ良いが冬季はまだ
まだだと言われています。
今回も、前回に続いて精一機械(中山)有限公司の設立に関する経緯に関しての特集をした
いと思います。
精一機械(中山)有限公司の設立に関する経緯
4.工場建設から開業と中国国内販売J-oneブランド
2004年7月26日付けで精一機械(中山)有限公司が正式に発足しました。
その後、2004年10月には土地使用権が認められ、11月17日に起工式を行い工場建設
が始まりましたが、2005年5月末の完成予定で進められたものの、2月から3月にかけて雨天の
日が多く完成は7月にずれ込み、竣工式を7月15日やっと行うことができました。
2005年後半から2006年末にかけて、アドペックグループから日本向けの設備を大小合わせ
て15案件程度精一機械に発注した事により、経営的な収支は別として、精一機械としての初
年度の操業は安定したスタートとなりましたが、ここにきて初期段階で多くの問題点が発生しまし
た。
日本サイドとしてはこれまで中山市四海輸送機械に対し、約5年間日本からの図面支給や部
品支給により外注製造を依頼してきて、その間製造や仕上げに関するに問題点やコンテナー積
載形態等における問題点や注意点を、指摘し改善することの繰り返しにおいて、日本国内に販
売してもほぼ問題ないレベルまできていたはずなのですが、それらの問題がほとんどキャンセルされ
たかのような、初めての外注先に発注したかのような問題が、次々に現れ日本においてその対応
に相当の時間と労力をつぎ込むことになってしまいました。
冷静になって判断すれば当然の事なのですが、精一機械中山有限公司は新設された会社で
あり、経営の総責任者として中山市四海輸送機械の副社長であった劉健さんを総経理として迎
え、副総経理の蔡沾垣さんは元中山市四海輸送機械の工場長をしていて、定年として退職し
たが精一機械(中山)有限公司の工場建設の管理をしてもらった経緯から迎え、工場の製造責
任者として同じく中山市四海輸送機械有限公司の製造責任者の一人であった、馮挺生さんを
工場の製造責任者として迎えましたが、一部の作業者をのぞいてほとんどの作業者は新規採用
であり、100名以上の作業者は5年間に伝えた私たちの意向を全く理解する術を知らない状態
でした。
しかし、当初は多くの問題点が発生してどうなるかと思いましたが、経営陣においては基本的な
問題点と解決方法を5年間の経験からを理解しており、日本サイドにおいても問題点は経験済
みの事項である事から、一部の人員の中山市四海輸送機械有限公司からの追加移籍も合わせ
て行い、1年足らずのうちに改善される方向に向かいました。
精一機械中山有限公司を立ち上げたもう一つの大きな目的である、中国国内販売に向けた
取り組のスタートに置いて、専任の営業を2名採用し、2006年3月に精一機械(中山)有限公
司として初めて北京の木工機械展覧会に出展しました。 SKT上面基準サンダー・NR(W)ロール
コーター・Nロールコーター・フローコーター・UV照射装置をスイングコンベヤーで繋いだミニラインを実
技運転展示し、中国国内に日本の最新技術として紹介しました。
2001年当時の中国国内の市場調査では、大手のフローリングメーカーはなかったのですが、
2006年の時点では無垢材や合板系基材の木質フローリングメーカーが乱立する傾向にあり、
北京・上海・広州といった大都市の周辺には、中国の国内マンション建設ラッシュに合わせて、企
業規模も大型化してきているメーカーも出てきていました。 急激な需要の増加に合わせて、設
備投資も盛んに行われてきており、展覧会にはフローリングの塗装設備を手がけるヨーロッパのメ
ーカー・台湾メーカー・中国ローカルのメーカー等合わせて10社以上が参加してきており、しかも
中国のこの業界に対して多くの納入実績を持っているメーカーもいました。
精一機械(中山)有限公司は、この業界に対して後発メーカーとして参戦しなければならない状
況で、中国の高度成長のスピードと需要に対する業界の動きは、私たちの想像をはるかに超える
ものでした。 当然の事としてヨーロッパ製の設備・台湾製の設備・中国ローカルのメーカーの設備
と混在する中において、それぞれの機械の構造や性能もまちまちですが、それらの価格差は3倍
以上あり、耐久性や性能を重要視する傾向は少なく、需要の多さを背景に低価格の物が大量
に売れる傾向にありました。
数年後にはヨーロッパのメーカーは価格競争に負けた感じで業界から撤退して行きましたが、
実績を伸ばしてきたのは台湾からの輸入機械と中国の安価なメーカーでした。精一機械(中山)
有限公司のJ-oneブランドの機械は、中国のメーカーとの価格比較では2倍以上あり勝負になりま
せんが、大手フローリングメーカーが使っていた台湾製の輸入機に対しては価格競争力があると判
断し、その台湾製より若干安価な価格設定で販売していくことになりました。 納入されている設
備の調査も行い、性能や耐久性に関しては台湾製に対しても確実に勝っているという自信があり
ましたが、実績の無い後発メーカーとしてどのように販売を展開していったらよいかを模索しなければ
なりませんでした。
基本的に、J-oneブランドは日本との合弁企業である、精一機械中山有限公司にて日本の専
門メーカーの技術に基づいて製造された高級機であるとの位置付けにおいて、小規模で安価な設
備を購入するフローリングメーカーではなく、大手の大量生産の方向に向かっているメーカーに標準
を置いた販売戦略でスタートすることになりました。 台湾メーカーの設備に比較して優れたポイント
を理解してもらう為に、サンダー等の一部の機械を無償で貸し出す方法も取りながら、徐々に認め
てもらう方向が出始め、2008年まで北京や上海での木工機械展等に出展しながら、納入実績を
伸ばしていき、約4年間で中国のフローリング業界において、J-oneブランドが優れた設備であるとい
う事実を認めてもらうレベルなったと思います。
以上で、精一機械(中山)有限公司の設立経緯は終了ですが、下記に設立までの沿革を記し
ます。
今回の設立経緯に関しては、個人名及び会社名をそのまま実名で書いてありますが、お許しください。
来月からは、また現状の中国の状況等レポートしていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
精一機械(中山)有限公司設立までの沿革
2000年 1月 株式会社アドペック設立
2000年 4月 大日精化(香港)有限公司の李輝さんと
中国市場調査及び企業訪問開始、北京・上海・広州地区
2000年11月 中国にて製作する方針決定
李輝さんに提携会社を探すよう依頼する
2001年 2月 中山市四海輸送機械有限公司を訪問し
日本 I社向け搬送ベルトコンベヤー製作依頼
2001年 5月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 I社向け塗装設備の搬送コンベヤー製作
2002年 7月 中山市四海輸送機械有限公司にて
インドネシア向け木質単板用ロール式JET乾燥機製作
2003年 2月 日本安田集団の一員として、中山市四海輸送機械有限公司製作の
ロールコーターとUV照射装置を上海木工機械展覧会に出展
2003年 3月
中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 D社中国工場向けにフローリング塗装ライン製作
2003年 3月 中山市四海輸送機械有限公司にて
韓国 CRESYN INDUSTRIAL
Co.,LTD向けフローリング塗装設備製作
2003年 3月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 N社向けキャッチャー剤JET乾燥機製作
2003年 3月 中山市四海輸送機械有限公司にて
インドネシア向け木質単板用ロール式JET乾燥機製作
2003年 4月 中山市四海輸送機械有限公司に対して、日本との合弁会社設立に関して打診
2003年 5月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 A社向けUV照射装置製作
2003年 6月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 D社 北陸工場向け単板シート着色用JET乾燥機製作
2003年 7月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 M社 工場向けシートフロアー溝用JET乾燥機製作
2003年 9月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 D社 山陰工場向けにフローリング塗装ライン製作
2003年 10月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 Y社 名古屋工場向けシートフロアー溝塗装用JET乾燥機
2003年 11月 日本側の出資予定会社確定
2003年 12月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 T社東北工場向け金属サイディング塗装ライン製作
2003年 12月 中山市四海中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 K社京都工場向窯業ボード下地塗装ライン製作
2004年 1月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 H函館工場向け塗装ライン用JET乾燥機製作
2004年 2月 ADPEC(HONGKONG)COMPANY LIMITED
2004年 2月 四海輸送機械(香港)有限公司設立
2004年 2月 精一機械(香港)有限公司設立
2004年 2月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 W社上海工場有限公司向けフローリング塗装設備製作
2004年 5月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 D社三重工場向けフロアー塗装ライン製作
2004年 5月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 K社岩手工場向けフローリング塗装用コンベヤー等製作
2004年 5月 中山市四海輸送機械有限公司にて
韓国 LG
CHEM.LTD向けフローリング溝塗装設備製作
2004年 6月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 T社 階段部材UV塗装ライン製作
2004年 7月 精一機械(中山)有限公司設立
2004年 7月 中山市四海輸送機械有限公司にて
マレーシア MALAYSIA 日本M社向けケナフボード製造ライン製作
2004年 8月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 N社滋賀工場向け窯業ボード塗装ライン改造部品製作
2004年 8月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 D社三重工場向けフロアー塗装ライン改造設備
製作
2004年 8月 中山市四海輸送機械有限公司にて
ドイツーロシア 木質化粧単板用乾燥機製作
2004年11月 中山市南朗工業区に34,746.627m2の敷地を確保し工場建設を開始
2005年 2月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 D社三重工場向けフロアー積載・投入装置製作
2005年 3月 中山市四海輸送機械有限公司にて
マレーシア SAMLING
PLYWOOD向けコンパネ塗装ライン製作
2005年 3月 中山市四海輸送機械有限公司にて
ドイツーロシア 木質化粧単板用乾燥機製作
2005年 4月 中山市四海輸送機械有限公司にて
日本 N社滋賀工場向け窯業系ボードUV塗装ライン増設
製作
2005年 7月 精一機械(中山)有限公司工場完成にて正式に開業する
2005年 9月 精一機械(中山)有限公司にて出荷第1案件として
日本 Y社秋田工場向けフローリングUVライン増設製作
2005年10月 アミアテック株式会社からSKT型ワイドベルトサンダーの技術供与契約締結
2005年10月 精一機械(中山)有限公司にて中国向け初案件として
中塗加工上海有限公司向けにUV照射装置製作
2005年11月 精一機械(中山)有限公司にて韓国向け初案件として
LG
CHEM.LTD向けフローコーター設備を製作
設立以降の主な出来事
2006年 3月 精一機械(中山)有限公司J-ONEブランドとして北京木工機械展覧会に出店
フローリング用塗装ライン
2007年 3月 精一機械(中山)有限公司J-ONEブランドとして上海木工機械展覧会に出店
フローリング用塗装ライン
2008年 3月 精一機械(中山)有限公司J-ONEブランドとして上海床材料展覧会に出店
フローリング用塗装ライン
2008年 7月 精一機械(中山)有限公司J-ONEブランドとして広州建築材料展覧会に出店
フローリング用塗装ライン
2014年 5月 サイトウ工研株式会社所有のアドペック(香港)有限公司の全株を売却し
ヤマシン技研株式会社が取得
2017年07月10日
車田 修
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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2017年6月
目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連
尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。
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