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(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建
材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)精一機械(中山)有限公司設立経緯(3)
(2)住宅関連情報
住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
て発信します。
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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中国レポート
精一機械(中山)有限公司設立経緯(3)
今回も、前回に続いて精一機械(中山)有限公司の設立に関する経緯に関しての特集を
したいと思います。
精一機械(中山)有限公司の設立に関する経緯
3.中国合弁会社精一機械(中山)有限公司設立
私たちの一方的な思い込みや考え方だけでは、中国における新規事業展開が実現するわ
けでもなく、李輝さんを通して中山市四海輸送機械有限公司の易堅佛さん(社長)・劉健さん
(技術担当副社長)に対して、私たち日本サイドとの合弁企業を立ち上げてみないかとの提
案をしました。 当時の中山市四海輸送機械有限公司は、海外からの中国進出企業が工
場建設を推進する中において、中山市及び広州市近隣の食品関係や家電関係向けの搬
送系設備の受注が、急激に増えて来ている状況にあり、工場の拡張等を模索する段階にあ
ったのではないかと思います。 かなり短時間の内に前向きに検討していこうという返事をもら
い、その後数回の打ち合わせを行い具体的に進めていくことになりました。
まず、日本サイドの出資会社を決めていかなければならないのですが、当然の事としてアドペ
ックへの出資会社が中心となるとの考えで、基本的に中国において木質フローリングの加工及
び塗装設備を設計・製造・販売する会社を作る事を念頭に置いて、加工機械としてはギャン
グソー・テノーナー等、塗装機としてはロールコーター・フローコーター等、JET式熱風乾燥機、
UV照射装置、ワイドベルトサンダー、自動投入&積載装置と搬送コンベヤー等の、総合的な
設備機械を製造できる設備メーカーを目指す計画で、日本サイドの各メーカーに出資及び技
術供与の打診を行いました。
当時日本の経済はバブル崩壊以降低迷を続けており、私どもの携わる建材業界も規模の
縮小や企業統合が行われる方向性が出て来ていました。 現実問題として中国の中山市四
海輸送機械有限公司に対して、実質的な技術供与や外注製造での取引をしていたのは、
株式式会社アドペック・株式会社杉井鉄工所・株式会社サイトウ工研・株式会社イタノの四
社だけであり、他のアドペックへの出資会社はこれまでの経緯が不明確だった事も一つの原因
かもしれませんが、安田鉄工株式会社は計画当初は出資するとの回答を途中から変更し、
業績不振を理由として(真の理由は中国販売における中国代理店からの圧力があったようで
す)辞退するとの回答がありました。 刃物メーカーの中京は、別途、独資で大連に工場建設
の計画が進んでいたことから出資はできないとの回答があり、当初の計画から加工ラインは除い
て考えなければならない状況になりました。
とりあえず塗装ラインを製造できるメーカーを立ち上げる事にしましたが、ラインを構成する重
要な機械設備として、ワイドベルトサンダーを外すわけにはいかないとの判断から、株式会社ア
ミテックに出資と技術供与を打診しました。しかし、ここも別ルートで上海への共同出資会社を
立ち上げる計画が進んでおり、最初の計画段階においては出資できないとの回答でしたが、準
備を進めている最終段階において上海ルートを諦めて私たちの方に出資しても良いとの返事を
岡嶋克己さん(先代の社長)からもらいました。 技術供与の機種に関しては、以前私が株式
会社アミテックに要望して改善と新機種としての開発を進めていただいた、SKT型(上面基準
生地・塗膜研磨用ワイドベルトサンダー)を選定して了解を得ました。
中国の中山市四海輸送機械有限公司から、新設される合弁会社の名前は精一機械(中
山)有限公司としたいとの提案があり、中国読み発音(Jing Yi)のJと一を(one)としたJ-oneを
会社のロゴとする提案が株式会社杉井鉄工所の社長の杉本幹也氏からあり、ロゴの色は赤と
する事で皆さんの合意を得ました。
中国の海外企業誘致政策の外資系企業に対して5年間の所得税優遇政策(初期3年間
は無税・後2年間は50%優遇)を利用する為には、中国への直接投資による合弁企業立ち
上げでは対象にならないが、香港で合弁企業を立ち上げて、香港企業として中国に100%
投資するのであればこの対象になるとの判断があり、日本側はアドペック(香港)有限公司を設
立し、中国側は四海工業貿易有限公司を設立し、両者の合弁企業として精一機械(香港)
有限公司を設立することになりました。 香港企業である精一機械(香港)有限公司が100%
出資する形で、外資系企業としての精一機械(中山)有限公司を設立することになりました。
中国における工場建設用地は、中山市朗鎮の小規模工業団地の中に34,746.627m2の敷
地を確保し、この取得金額は6,080,660人民元となりました。 他に整地や工場建屋建設・設
備等に必要な予算として7,000,000人民元が試算され、当面の運転資金を2,000,000人民元
とし、合計15.000,000人民元の資金が必要と試算されましたが、その資金はアドペック(香港)
有限公司が6,000,000香港元出資、四海輸送機械(香港)有限公司が同じく6,000,000人民
元出資(これは土地購入資金として中国国内にて精一機械に供出)、中山市政府関係個
人が3,000,000香港元出資(但し、現金供出は2,400,000香港元とし、10年間配当金を受
け取らない条件で600,000香港元を減額した)することになり、出資金の合計金額は人民元
として14,400,000人民元となる計画になりました。
精一機械(香港)有限公司に投下された資本金はアドペック(香港)有限公司の6,000,000香
港元と中山市政府関係個人の2,400,000香港元の合計8,400,000香港元となり、この金額を
中国に送金され、精一機械(中山)有限公司への出資金額は8,400,000香港元と明記され、
とりあえずの投資総額は12,000,000香港元と決められました。 中山市四海輸送機械有限公
司は土地購入代金の6,000,000人民元を中国国内にて出資金として精一機械中山有限公
司に供出することになり、その条件下において精一機械(香港)有限公司の権利配分をアドペ
ック香港有限公司が40%・四海工業貿易有限公司が40%・中山市政府関係個人が20
%とすることで合意されました。 中山市政府関係個人に関しては、会社設立の便宜を計って
もらう目的と、土地代金を安価にしてもらう条件において必要との判断があり、日本サイドも了
解をしました。
日本側のアドペック(香港)有限公司の出資者が確定され、それぞれの出資比率と出資金額
は株式会社アドペック20%(200,000US$)、株式会社杉井鉄工所20%(200,000US$)、
株式会社サイトウ工研20%(200,000US$)、株式会社イタノ20%(200,000US$)、株式会
社アミテック5%(50,000US$)、李輝個人5%(50,000US$)、未確定10%となり、その資金か
ら6,000,000港元(当時、中国にて中国元に変換した場合ほぼ同等レート)を精一機械(香港)
有限公司に投資することになりました。
精一機械中山有限公司の運営に関しては、日本サイドの基本姿勢としてお金と技術は提
供するが、基本的な経営と中国国内への販売に関しては中国側に任せる事にし、常駐の日
本人は置かず定期的な役員会議で経営の方向性の意見交換をする事にしました。ロールコ
ーター・フローコーター・UV照射装置・JET乾燥機に関しては、これまでに外注製造として図面
提供や技術指導をしてきている関係から、特別な技術供与契約は行わないこととし、中国国
内市場への将来的な販売と、継続的な技術開発に関してはお互いに協力体制をとることで
合意しました。
日本サイドにおける各メーカーが無償でこれらの技術を提供する事の見解は、これらの機械
は今後日本国内においては需要が減っていく傾向にあり、ある程度の生産数を確保できなけ
れば、コスト面やそれぞれの機械のグレードアップができないことになり、海外メーカーとの競争も
立ちいかなくなるとの判断から、今後の中国における需要を期待して、精一機械(中山)有限
公司が我々の技術を継承し、機械のグレードアップや新規開発につなげてもらおうというもので
した。 低コストで技術レベルが高い機械を日本に輸入することや、海外に販売することができ
れば問題ないとの判断において、精一機械(中山)有限公司としての販売は中国国内に限
定し、海外への販売に関しては原則として株式会社アドペックを窓口とする事にしました。
別途、株式会社アミテックとは、SKT型ワイドベルトサンダーに関して、株式会社アドペック経
由にて精一機械(中山)有限公司に対しての技術供与契約を締結して、ロイヤルティーの設
定、販売&製造報告書の提出義務、販売地域を中国国内に原則限定する事や、その他の
地域への販売は株式会社アミテックの了承を必要とする等の内容が盛り込まれました。
次回に続く
2017年06月10日
車田 修
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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2017年5月
目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連
尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。
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