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(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建
材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)精一機械(中山)有限公司設立経緯(1)
(2)住宅関連情報
住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
て発信します。
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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中国レポート
精一機械(中山)有限公司設立経緯(1)
名古屋地区は今、桜が満開となっていますが、長雨となり花見にはあまり良い天候とはなら
ないようです。北海道や東北の山間部ではまだ雪の天気予報となっているところもあるようで、
一気に春という感覚にはならない感じですが、季節は確実に変化しています。中国広東省は
今一番過ごしやすい季節ですが、あと1ヶ月も経てば暑い夏日に近づいていくと思います。
今回は、今後数回に分けて精一機械(中山)有限公司の設立に関する経緯に関しての特
集をしたいと思います。
精一機械(中山)有限公司の設立に関する経緯
1. 株式会社アドペック設立から四海輸送機械有限公司との取引開始
2000年1月の株式会社アドペックの設立以降、その主な目的は出資グループ会社の製造
する設備機械の中で、主にフローリング製造設備の安田鉄工株式会社(現、株式会社ヤスダ
コーポレーション)の製造するテノーナーをメインとした加工設備と、株式会社杉井鉄工所が製
造する塗装機械ロールコーター及びフローコーターと、GSドイテック株式会社(現、株式会社GS
ユアサライティングサービス)からの技術支援と部品供給を受けて、株式会社アドペックの基本設
計により株式会社サイトウ工研が製造するUV照射装置と、JET式熱風乾燥機をメインとした
塗装設備、株式会社サイトウ工研が製造する、搬送設備と省力化自動設備の組み合わせに
よる、それらのライン化した総合設備を海外市場に販売する事でした。
グループ企業を立ち上げた趣旨としては、これまでグループ各社が活躍して来た日本おける、
木質系の建材や家具等の業界における加工機械や塗装設備、窯業建材業界における加工
設備と乾燥・塗装設備等が、バブル崩壊以降も住宅関連における政策の影響を受け設備投
資を続けて来ていましたが、近い将来に向けてそれらが継続する可能性は少なく、大型投資
の時代は終焉を迎えるとの判断から、市場を日本国内から海外に向ける必要性があるという安
田鉄工株式会社の安田賢志さん(先代社長)の考え方を元に、海外展開に関しては、一社
では資金力も少なく、マンパワーも限られる状態をグループ化する事で解決できるのではないかと
いう、そこに集まる各メーカーの人々の思いと考え方を集約できる方向性が出て来ました。
安田賢志さんの意向もあり、私が各会社をまとめていく方向で調整に入りましたが、私自身当
時籍を置いていた会社を中心に各会社を集約し、営業面や技術面での協力体制をとるグルー
プを形成しようと計画をたてました。 しかし肝心のその会社の役員会でこの計画には参加でき
ないとの結論が出され、これまで進めて来た計画が全て無駄になってしまう事態におち入り、推
進派の一人である斎藤浩一さん(株式会社サイトウ工研社長)に連絡を入れたところ、じゃあ、
荒川を辞めて会社を作ったらとの一言で新しい方向性が決まりました。
当時韓国に木質フローリング工場が多く新設される方向にあり、安田鉄工のテノーナーが韓国
国内の代理店を通じて数カ所に納入実績を積み重ねつつあったことで、それと抱き合わせで日
本のUV塗装設備を販売する事を模索する調査を行ないました。 当時韓国の塗装ラインは、
イタリアのソルビニという塗装機メーカーのものが多く輸入され、その価格は日本メーカーの70〜
80%レベルで販売されており、ロールコーター及びUV照射装置の構造・性能に置いても、日本
メーカー製が優れているとは言い難い状況でした。 この状況下で、塗装設備の海外販売はか
なり難しいとの判断により、ロールコーターの構造とUV照射装置の構造の抜本的な見直しが、
ライン化した場合の搬送系の構造も合わせて、それぞれの担当メーカーをグループ全体が技術
的に協力する体制の中で進められました。
ロールコーターに関しては、各ロールの駆動部の単独化とインバーター制御による速度変更を
基本とし、各ロールの駆動部容量の適正化と、洗浄時等のロール逆転モードによる安全対策
の強化をしました。上部ヘッドのスライド機構に関しては、株式会社杉井鉄工所に於いて数回
の構造変更を重ねた後、現状のコーティング上部ヘッドのワーク厚み変更に対するスライド機構
として、リニアレールガイドを採用したガタを最小限に抑える構造になりました。 また、バックアップ
ロールはエアーシリンダークッションとし、緊急時下降安全機構を採用しました。
合わせて、ワーク前後端面の塗り上がり品質を上げる目的で、ロールコーターのバックアップロ
ールとコーティングロールの隙間に、ワークを挿入する際の角度と高さ及びワークをその隙間から取
り出す角度と、取り出したワークを受ける高さを調整できる構造を持った、ロールコーターの前後
に配置する搬送装置を開発し、ロールコーターの洗浄とロール交換等のメンテナンスを考慮して、
ロールコーターのライン外への引き出しが容易に行える事を考慮した、現行のスイングコンベヤー
として商品化しました。
UV照射装置に関しては、GSドイテック株式会社からの電源装置及び照射器具等の供給を
受け、従来の装置内に数灯の器具を同一空間内に配置する方式から、ヨーロッパメーカーが採
用する1灯単位で設置するユニットタイプに変更し、機械設備の高さを低くすることで、ラインとし
ての見通しの改善に繋げ、ランプハウスを形成する差し込み組み立てユニットの開発と、緊急時
のランプシャッター機構と減光システムを採用し、新しい吸排気システムの設計と合わせて商品
化しました。
サンダーに関しては、フローリング生地研磨及び塗膜研磨専用機として、現行のSKTタイプの
上面基準ドラム式ワイドベルトサンダーを、SRタイプ上面基準サンダーをベースに軽量フレームに
組み込んだタイプとして、ドラム及び前後基準シュー形状等、アドペックからの技術的要望を組
み込んでもらい、アミテック株式会社にて商品化してもらいました。
基本的なフローリン塗装設備における、ロールコーター・フローコーター・UV照射装置・ワイドベ
ルトサンダー・スイングコンベヤー等の各機器は、世界的にトップクラスの性能を持ったものに仕上
がり、一部韓国に加工ラインと共に納入することができましたが、その後の販売の広がりはやはり
コスト面で難しく、中国国内でのフローリングメーカー訪問等の市場調査の結果も、我々が日本
国内にて製造する設備のコストはヨーロッパメーカーのコストよりも高く、当然ながら台湾製等も
競争相手として考えられる事から、一部でも日本国内での製造からよりコストの低い地域での
製造を模索する必要があるとの判断が出てきました。
当時の中国のこの手の製造業がまだ確立されていない状況の中、韓国や台湾での外注製造
先を探したのですが、それほど大幅なコスト削減が見込めない事や、それぞれの国における将来
的な内需が見込めない状況がある事から、人件費や将来的な中国という大きな市場があるとい
う前提で、中国国内にて製造する方向性とし第一段階として外注製造先を探すことになりまし
た。
当時、安田鉄工株式会社とその海外営業を担当していたグレイスコーポレーションの取引関
係から、香港を拠点に中国本土に工場進出や販売拠点を広げつつあった、大日精化工業
株式会社の香港会社、大日精化(香港)有限公司の協力を得て、中国の国内市場調査等
を行いましたが、その時の大日精化(香港)の担当者が李輝(Li
Fai)さんであり、彼の中国国内
情勢のアドバイス等が私たちの方向性を決める大きな基礎になったことは間違いありません。
彼の日本への留学と日系企業で働く経験は、日本人の考え方や基本的な性格を理解するこ
とになり、私たちが中国国内製造に向けて進める方向性と中国国内における外注製造先の探
索に関して大きな力を貸していただきました。
香港からの交通の便利性や、輸出入手続きの関係も考慮してもらい、広東省中山市にある
中山市四海輸送機械有限公司を外注製造会社として、取引を始めることになりましたが、こ
の会社はもともと中山市に有った国営の搬送機器(コンベヤー関係)メーカーが、1995年頃の
軽工業企業の民営化解体方針に合わせて解体され、その時の幹部社員等の有志が出資し
て作った会社で、単独のオーナー会社では無く合議制をとった経営体質が日本人との取引に合
うとの李輝氏の判断が有ったと思います。 この選定は年月が経つことでの評価は変わってくる
でしょうが、当時の私たち日本側の状況や中国の当時の現状を考慮した場合、最良の選定で
有ったと考えています。
次回に続く
2017年04月10日
車田 修
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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2017年3月
目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連
尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。
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