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     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
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                  <2016年6月号>      No.0134

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(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング

を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。

 

 

 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

(1中国品質

(2)住宅関連情報  
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中国レポート

 

中国品質

 

 6月に入り名古屋地区を含めて日本は多くの地域で梅雨入りとなっていますが、中山市

も梅雨の季節となっておりま市。連日天気予報は雷雨となっていますが、雨が降り続くとい

う感じではなく亜熱帯特有のスコール的な雨が時々降る感じです。気温はまだ30℃を超

えるところまでいかず、湿度が高くいかにも梅雨という感じの日々が続いています。

 

 今回は中国で生産される工業製品の品質に関してのレポートをしたいと思います。日本

ではよく日本品質という言葉が高品質の代表的な意味を持って使われていますが、中国

品質という言葉はあまり使われないのですが、多分日本品質とは対照的な意味合いとして

粗悪品的な感覚を日本人としては持っているような気がします。

 

 日本においても戦後復興と経済成長の中、当初は欧米のものに比べて粗悪品が多く出

回ったのですが、日本の多くのメーカーが商品の開発と品質向上に努力し、工業製品や家

電に関しては欧米のものに比較してコストが安く、高品質な商品を世界に向けて輸出する

ようになり、世界に認められいつしか日本品質という言葉が定着していったと思います。

 

 日本は明治維新以降、西洋の技術・文化を積極的に取り入れ、江戸時代からもともとあ

る各地の産業の技術とうまく融合させ、鉄道・船舶・航空機・繊維等の工業製品や建築技

術に関しては大正・昭和初期に欧米と肩を並べるくらいの基礎が確立していました。その基

礎をベースに戦後は工業製品や建築ばかりではなく、家電・自動車・住宅等の産業が経済

の高度成長をバックに開発が進み1980年代において、工業技術力は世界のトップだと自

画自賛するところまで行き着きました。

 

 1990年代中頃のバブル崩壊から低成長時だと言われて約20年以上が経過しています

が、2008年のリーマンショックに発する世界経済の落ち込みの影響もあり、日本経済は未

だ元気を取り戻しているとは言えない状況が続いています。その間韓国・中国が高度成長を

成し遂げ、日本は家電・携帯電話に関しては韓国に負け、大企業が撤退・縮小・統合と

いう業界内での再編成を余儀なくされています。

 

 中国の家電や携帯電話のメーカーは当時、安かろう悪かろうの代名詞みたいに言われて

いましたが、日本ブランドや韓国ブランドの商品に比べての価格の安さが中国国内の膨大

な需要や東南アジア地域への輸出を確実に伸ばし、メーカーは確実に力をつけてきました。

今では韓国メーカーの技術力を抜きコストと品質面で優位にたってきています。

 

 中国のこの種のメーカーの品質の向上には、国内需要や東南アジア地域の需要の急速

な伸びを背景に、確実に販売量を伸ばし経営面から企業体質の強化をしてきたことは間

違いないと思いますが、日本企業の大量リストラによる人的な技術流出が下支えした結果

だと言いれています。

 

 中国は日本が西洋の技術や文化を積極的に導入した時代は、未だ王朝支配だったこ

ともあり産業革命的な事は、日本より100年弱の遅れを取ってしまいました。日本の明治

維新後1870年ごろから改革が始まったのですが、中国の現共産党政権が開放政策を取

り始めたのが1980年からで、この35年間で日本の100年間を追い越そうとしていること

になります。

 

 当然のこととして、コピー的な技術の習得は短時間で可能ですが、基礎的な問題として

モノ作りに対する考え方や技術の継承が確立されておらず、情報社会を背景に表面上の

モノマネと体裁はなんとか整えられてきていますが、真の品質管理や技術開発をする為の基

本的な経験と蓄積がない事から、今中国の多くの企業がそのポイントに関して試行錯誤を

繰り返している段階ではないかと考えられます。

 

 今後、人的能力の向上とモノ作りに対する考え方が中国企業に定着してきたら、中国品

質がベストだと言われる事になるのでしょうが、はたして何年先になることでしょう。

 

 私も中国においてのモノ作りに関与していることから、この辺の品質管理を含めた企業の管

理面を強化する手伝いをしていかなければならないと考えていますが、合わせて日本の企業

が今後生きのびていくためには何をしなければならないかも、答えを出す段階にきていると思い

ます。

 

                                         2016年06月10日

                                               車田 修

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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2016年5月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

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