■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■■□
     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★
                  <2016年3月号>      No.0131

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★

 

 

(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング

を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。

 

 

 

* + * * + * * + * * + * * + * * + * * + * * + * *+ *


アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

(1中国経済減速と設備投資

(2)住宅関連情報  
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

* + * * + * * + * * + * * + * * + * * + * * + * *+ *

  
・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中国レポート

 

中国経済減速と設備投資

 

 3月に入って日本の名古屋地区も中国広東省中山地区も、日替わり週替わりの寒暖の

繰り返しで、中山出張で日本が寒くて中山が暖かいと思い重ね着をして、一枚ずつ脱いで

いけば良いと考えて出かけて現地に着いたら、日本より寒いということが良くあります。

 広東省は気温が低くても湿度が高く、10℃で湿度60%以上が普通で体感的により寒く

感じるのだと思います。とは言っても3月中旬を過ぎれば気温は一気に上がってくることになり

ます。

 

 中国の景気が悪く、バブル崩壊とかいろいろ言われていますが、経済成長率の二桁はさす

がに一昔前の事となり、一般的な良好な成長率と言われる4%から7%に落ち着いてきてい

ると考えた方が良いと思います。少なくとも日本の国内のような長期的な経済不調にはなっ

ておらず、中流と言われる所得水準の人口が増えていく中、消費活動も減速しているとは思

えず、日本への春節の時期に訪れた中国人の人数の伸びや爆買いと言われる消費活動も、

それを裏付けていると思います。

 

 中国での設備投資の動向も、当然経済の動向や銀行金利に大きく左右されるのですが、

数年前までの二桁経済成長時には必要な商品が中国国内で生産されていない状態から

出発して、国内需要と輸出の伸びに合わせて国内での生産に皆が飛びつき、作れば売れる

という現象において設備投資は当然ながら急激な勢いで行われてきました。

 

 当然ながらそこで生産される商品やそれらを生産する機械設備においても、ヨーロッパ製や

日本製のコピーから始まり、海外資本を積極的に導入する政府の政策は、地方政府の外

国企業の誘致や土地政策を活発化していき、外国企業が生産する商品や設備機械が増

える中、中国企業がコピー品や類似品を多く生産することにつながっていきました。

 

 先進国において製造されていたものと同じような類似品が、発展途上国で製造されていく

現象は、特許等で守られているもののコピー品は別として、自然の流れとして歴史の中にお

いても否定できるものではないと思いますが、中国のような急激な需要増がある場合、日本

企業が行ってきたような技術発展に合わせた改良や、独自技術の付加による新商品的な

開発が行われる時間的な要素が追いつかず、そのままできるだけコピーしてしまうという手法

が多く見受けられたのが現実だと思います。

 

 それらのコピー品と言われる商品において粗悪品が多いと言われる主な原因は、原材料の

品質と加工精度にある場合がほとんどで、必要な性能を維持するための検証が行われず、

商品化してしまわなければならない経済的事情と時間的事情が、そうさせたのではないかと

思います。

 多くの資産を投入しなければ、コピー品も類似品も製造する事は出来ないはずで、単に詐

欺的な考えで短期的に利益のみを追求して起業した人もいないとは言えませんが、急激な

経済発展と需要増が歪んだ形の企業経営を生み出してしまったと考えられます。

 

 ここ数年の安定成長に入っての政府指導における労働者の賃金上昇は、国内需要を伸

ばす効果もありますが、物価の上昇と企業収益の圧迫が確実に進んできており、技術蓄積

の少ない企業や粗悪品と言われる商品を生産していた企業は、当然の流れとして倒産や廃

業に追い込まれてきており、各業界における企業の再編成的な動きも多く見られるようになっ

ています。

 

 日系企業においても、人件費の安さから生産基地として中国で生産してきた企業は撤退

する事になり、中国の内需に即した商品開発や経営をしている企業はまだまだ拡大方向を

模索しており、中国でのブランド力の定着が同時に東南アジアやアフリカ・南米への進出への

基軸になると考えられているのではないかと思います。

 

 今中国における製造企業に必要な事は、品質・納期・原価・人的資源における管理面を

中国の歴史と文化に馴染んだ形で強化していく事と、お金の流れも含めた経営の透明性だ

と考えています。

 

                                                                                      2016年03月10日

                                              車田 修

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2016年2月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

不要の方は、お手数をお掛け致しますが配信不要とご記入頂きメールでお知らせ下さい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

   発行:株式会社アドペック  http://www.adpec.co.jp/
   〒450-0002 名古屋市中村区名駅4-14-8

           名駅あさひビル5F 501号
   TEL052-533-4111・FAX 052-586-0444
   問い合わせ:info@adpec.co.jp

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇