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     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
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                  <2016年2月号>      No.0130

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(株)アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング

を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。

 

 

 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

(1春節と日本旅行・爆買い

(2)住宅関連情報  
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中国レポート

 

春節と日本旅行・爆買い

 

 正月連休の暖冬とは打って変わって、1月の後半は寒波が押し寄せ大雪と寒い日が続

きましたが、私は19日からマレーシア&インドネシア&中国と出かけており、35℃と零下の

気温差を体験しました。特に中国広東省広州地区も通常は低くても10℃から15℃くら

いなのですが、24日は1967年以来半世紀ぶりに雪が降ったのです。中山市でも気温2℃

でみぞれが観測され、これほど低い気温は数十年ぶりだとしています。

 

香港から中山市に渡る高速船も暖房の設備はないのでしょう。30℃の場所から来た者に

とっては服装の問題もありますが、過酷な1時間超の旅でした。

 

 中国の今年の春節は2月8日となっており、公的には2月7日から2月13日が春節の休

みですが、一般の企業は2月初めから2月半ばまで休日のところが多く、精一機械も2月3

日から2月12日となっています。

 

 昨年の春節の休みを利用して日本を訪れた中国人の旅行客数は、約45万人で、その

消費額は1125億円となりましたが、今年はさらに増えることが予想されています。 爆買に

対応する準備もデパートや家電量販店を始めコンビニ・ドラッグストアー等で進められている

ニュースが流れていましたが、今年は美容院や飲食店でも地域によっては準備が進められて

いると言われています。

 

 2015年に日本を訪れた外国人の数は1973万7000人で、その内中国人は499万

人、約25%にあたりますが、消費金額は全体で3兆4771億円、その内中国人の消費は

1兆4174億円となり、約41%で個人あたりの消費額が他の国の倍近い数字となっている

とされ、その主な要因が爆買いと言われる中国人の日本での特異的な買物動向です。

 

 このような中国人の日本観光客の急増と爆買い現象が起きている要因としては、日本に

おける中国人に対する短期滞在ビザ発給要件の大幅な緩和や、消費税の免除を従来の

家電製品や衣類から、日用品や飲食料品などに拡大した政策面、円安進行による訪日

旅行の割安感、比較的反日の運動(政策)が安定している事、中国の中間層の所得水

準が急激に上がってきている事が考えられますが、ここに来て中国の団体旅行より個人旅

行が増えてきている事や2回以上日本を訪れている中国人が、中国人訪日客の40%以

上いることから、確実に日本に対する中国人の見方が変わってきているのだと思われます。

 

 中国国内においても多くの日本メーカーや日本ブランドの商品が、中国生産されたものや

海外生産(東南アジア等)されたもの、日本で生産された(maid in japan)ものも多く出回っ

ているにも関わらず、日本でしか手に入れられない物ばかりではなく、中国でも手に入れら

れるものも含めての爆買現象の謎を少し考えてみたいと思います。

 

 まず価格面を見ますと、中国での増値税(日本の消費税相当)は17%であり、日本にお

いて免税で買えるのであれば、同じ定価だとしても単純に17%安いことになります。又円安

が急速に進行したことから日本国内での輸入品に関しては、流通段階で価格を吸収して

最小限の値上がりに抑えているものが多く、例えばスニーカーはナイキブランドで中国製やイ

ンドネシア製が多く日本製はありませんが、税込の販売価格を比較しても同じ商品で中国

では日本の1.5倍程度になっています。

 

 品質面での信頼性という面でも日本では偽物やB級品・C級品は一般的には販売されて

いませんが、中国ではそれらが普通に売られていることもあり、日本に行って買えば高品質な

商品が安く買えるという常識が定着していることは間違いないようです。

 

 日本メーカーの中国生産のものにおいては、同じ商品を中国と日本で比較した場合は、

中国国内での価格の方が安いものが多いのですが、より高級な商品や高品質な商品を求

めると日本生産の輸入品となり、日本の販売価格の2倍程度のものが多いのも現実です。

 

 価格に対してシビアな評価をする特性は、資産や所得水準が高い中国人においても、

日本人に比べて確実に高く、常に買うものの価格の比較と口コミによる品質等の評価をす

る事も今の中国人の特性であり、スマートホンと微信(We Chat)の急速な普及での情報

交換技術の進化が日本における爆買いに拍車を掛けていることは間違いないと思います。

 

 日本においてはテレビや広告やインターネット上の評価サイト(ほとんどがメーカーのPR)

の情報が正しいと思い込んでの消費活動が中心となっていることから、海外から見ると何故

これが日本では売れるのか理解できないと言われることも多いのですが、現在の中国人の

消費活動は日本では考えられないくらいの情報交換が個人間で行われております。

 

 それらの情報の中には日本におけるメーカーの宣伝・広告やメーカー主導のインターネッ

ト上の評価サイトが入り込んでおり、家電製品や薬品ばかりではなく化粧品やダイエット食

品・健康サプリメントまで口コミで情報があふれているのが個人的には気になりますが、それ

らが日本品質にマイナスを与える事は少ないと思いますし、現時点で爆買等が日本経済

にプラスになっている現実があるので、放置可でしょうか・・・・・・。

 

  日本人による内需拡大の政策はどうなっているのでしょう。

                                     2016年02月10日

                                          車田 修

 

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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2016年1月

目次
1.住宅関連

2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連

尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

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