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材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)韓国出張
(2)住宅関連情報
住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア
ップ し
て発信します。
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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中国レポート
韓国出張
日本は6月に入り、各地の梅雨入りが報じられる中、この時期に北海道での観測史上最
高の猛暑や日本各地での35℃を超える真夏日の観測にも、又、異常気象かと慣れてしま
っている事に自分ながら驚きを感じていますが、中国広東省は連日30℃を超える真夏に突
入しつつあります。
先日、韓国に1年ぶりの出張で仁川空港から車で2時間半の場所で、ちょうど仁川と釜山
の中間位置する大田(Daejeon)を訪問しました。
天気は小雨でしたが、以前のような高速道路の渋滞もなく、途中ドライブインで昼食休憩を
入れて約3時間で到着しましたが、ここ大田市は人口160万人の韓国5番目の中核都市で、
韓国科学技術院や韓国電子通信研究院、大手・中堅企業の研究所が多く集まった、原子
力・宇宙開発・生命科学の研究の拠点となっており、韓国の科学技術都市として近年整備さ
れてきた綺麗で清楚な感じがする都市です。
途中のドライブインでの昼食時に感じた事は、食事代が思ったより高くなっている事や、ドライ
ブイン内で販売されている土産等も以前こんなに高かったかなと思う位、ほぼ日本の高速道路
内のドライブインとあまり変わらないのではと感じました。為替の変動の関係もあるでしょうが、聞
いてみたらこの数年の韓国のインフレ率は3%~4%で、昨年少し落ち込んでいるが、物価は
確実に上昇しており、ドライブインだから高いわけではなく、衣服や靴、外食にしても日本より高
いかもしれないと言っていました。
韓国の経済はどうかと言うと、相変わらずサムスン・現代グループだけが順調で、LGグループは
少し落ち込んでいるようで、4月に起きたセウォル号沈没事故の影響から、娯楽関係や外食関
係まで影響が出ており、この時期に人々が外で楽しむ事自体に罪悪感を感じる風潮がそうさせ
ているようです。
この事故以後、国民の消費活動が鈍化しているとの情報がありましたが、かなり深刻な状況
になっているようで、政府批判や官僚と業者との癒着問題や賄賂等の問題が表面化してきて、
韓国内実経済の悪化もあり今後の政治的なかじ取りがかなり難しい局面に来ているのではない
かと思われます。
特に賃金格差と失業率の問題が大きく、大企業や銀行員の給料と地方都市の商店等で働
く人の給料格差は7倍あると言われており、平均年収で100万円と700万円の差だと言われて
います。 特に非正規労働者の賃金は正規労働者の賃金に比べて同じ職場で半分が一般的
となっており、日本とは異なった大企業優先の雇用制度やの利益優先の生産体制が、雇用問
題や賃金格差を作り出しており、実質失業率は11.1%(103万人)に達すると言われていま
す。
最近では、大卒者の就職率も60%以下となっており、40%の人々が定職に着けずフリータ
ーやアルバイト、中には起業する人もいるようですが、多くの人は親のすねをかじっての生活をし
ているのが現状のようです。
物価高・労働者の賃金格差・正規雇用と非正規雇用問題・高失業率・一部の高所得者が
潤う社会構造に対して国民の不満が出ない訳はなく、政府への批判をかわす為の反日活動
をいつまでも続けていては、いずれ取り返しのつかない事態になりかねないと感じていますが、目
に付く一般の人々の生活は安定していて豊かな国だと感じるのは、日本でも中国でも同じで、
多くの人々は政治がどうなろうが、日々の安定した分相応の生活に慣れ、平和で家族の幸せ
を願う以上の欲求は無く、中東やウクライナのような戦闘地域の事を遠く離れた地域での別世
界の出来事と頭の中で整理してしまっているのが現実だと思います。
中国・韓国だけではなく、海外の国がとる経済対策や外交方針が直接日本の経済問題に影
響を与える時代になり、よその国の動向をも心配しない訳にはいかなくなった事や、何時よその
遠い国の出来事と同じことがアジア地区で起きてもおかしくない状況が出来つつある事も常に認
識しておく必要がありますが、人間の知恵と努力が安定した平和な社会を維持していくと信じて
います。
2014年06月10日
車田 修
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