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■■□     アドペックレポート/住宅&関連市場情報
□□★                  <2007年9月号>      No.0029
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㈱アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建
材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング
を専門に行う企業です。詳細はホームページをご参照下さい。
 
 
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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容
(1)中国情報
  中国の製造コスト上昇と賃金格差
(2)住宅関連情報
  住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に1ヶ月分をリストア ップ し
    て発信します。
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・・・・・(1)中国情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中国レポート
 
中国の製造コスト上昇と賃金格差
 
 精一機械有限公司も開業から2年経ち、やっとJ-oneブランドでの塗装関連設備(ロ
ールコーター・フローコーター・UV照射機・サンダー等)の中国内販売に着手して、少しず
つ実績も出来てきていますが、未だ日本側の発注設備の比率が大きく、国内販売で自
立出来るところまではいかず、今後、販売戦略の確立と販売網の整備を進めていく段
階に来ています。
 私どもアドペックグループも、建材業界の日本国内の設備投資鈍化と価格低下に苦
戦しながら何とかやってきていますが、昨年から今年前半における、為替の円安と世界
的な鋼材等の価格上昇による精一機械からの、仕入れ原価高騰に益々利益が圧迫
される状況が続いています。
 又、中国での人件費に関しても昨年9月に最低賃金が改定され、中山市においても
574元(約9200円)から690元(約11100円)と約20%近くの上昇になっていおり、
社会保障制度の定着を含めて、当然精一機械の一般工員の賃金も上昇する傾向に
有りますが、都市部においての最低賃金はさらに高く、広州市では780元(約12400
円)となっています。
 中国全体の一般労働者の平均賃金は、現在月額1472元(約24000円)と報告
されでいますが、上海あたりが1887元(約30200円)中西部では1130元(約1810
0円)と地域格差が広がってきているのと、一般工員と管理職との賃金格差は10倍~2
0倍となっており、製造コストに占める人件費の上昇よりも、管理費の上昇の方が大きく
なってきている傾向に有るのではないかと考えております。
 精一機械も含めて、中国での工場においては省力化に対する自動化設備等に対す
る投資は、まだまだ進んでおらず、安い工場労働者を大量に使っての操業状態にあると
言っても現時点では間違いではなく、今後一般工員の賃金が2倍~3倍近くになったと
しても、自動化及び省力化が進むことで、工員の賃金上昇が原因で製造コストが急激
に上昇する要因とはなっていかないと考えています。
 しかしながら、経営者を含めた管理職の賃金上昇は一般工員の賃金上昇に比べて、
急激に増えてきており、それが中国の購買力の上昇、たとえば自動車等の急激な販売
台数増加を後押ししているのは間違いないのですが、中国においての製造コストに対す
る考え方が、我々が日本で経験してきた、人件費の高騰が製造コストを引き上げると言
う単純な構造では無いことを理解して、対応していかなければならないのではないかと考
えています。
 中国政府の都市部在住の人民と、地方からの出稼ぎ労働者の賃金格差を少なくす
るための政策等で、最低賃金は年々上昇していくと思いますし、報道やデーター的には
一般労働者の平均賃金が公表され、上海ではすでに日本円で30000円を超え、社
会保障費等のコストを考えれば、月額50000円位になって来ており、近い将来、韓国
・台湾並みになって、製造コストが急激に上昇して競争力が無くなるおそれが出てきてい
ると言う報告をよく見かけますが、現実にはどの部分のコストが実際に上がって来るのかを
冷静に判断して対応していく必要が有ると考えています。
 北京オリンピック、その後2010年の上海万博までは、急激な高度成長が継続して行
き、工場の設備も自動化・省力化が急激に進んでいくと思われ、精一機械での一方の
商品である自動化設備の中国国内での展開もそろそろ進めていく必要を感じています。
                                                                       2007年9月10日
                                                                               車田 修
 
                                  
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・・・・・(2)住宅関連情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2007年8月

目次
1.住宅関連
2.リフォーム関連
3.住宅ローン関連
4.建材・住設・家具・合板・木材関連
5.建築・不動産関連
6.塗料・素材関連
7.環境関連
8.アジア関連


尚、上記内容を詳しく情報が知りたい方は、ご連絡下さい。

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