今月はアドペックグループをお手伝いして頂いている中川工機社長より、マ
レーシアの現地の様子をお知らせします。
アドペックグループの仕事で、私は3月末から5月中頃まで約50日間マレ
ーシア サラワク州ビンツルで設備の据え付けと調整に行ってきました。
客先との契約上、納入した設備明細とユーザー名はここでは明らかにできな
いとの事ですが、80M×60Mの建物一杯に配列された塗装乾燥設備です。
と、言うわけで今回は納入設備の内容に関しては他の機会に譲って、短期間
ですがマレーシアでの生活と現場で私が接触した人々の事とか、感じた事を
私の独断的な感覚ですが、状況報告致します。
観光案内では無いので、気候とか景色とかは別にして、現地でまずお金を使
う必要から通貨はRM(リンギッド)で1RMは日本円で約30円位だと教
えられ、私が買った物は・・・
缶ビール ギネス、ハイネケン 350cc 1本約 2.5RM。
24本入箱で、55-60RM (1800円) ぐらい。
ジュ-ス 大体一つ 1RM(30円)
たばこ 一箱5RM(約150円)(インドネシア産のたばこは2.3RMで20
mgタ-ル1.5mgニコチン)チョ-ヘビーでGOODです。
しかし、クアラルンプ-ル飛行場内の缶ジュ-ス7RM(210円)はなめ
きってます。でも買っちゃった!!
特産品としては、リン青銅で作るカップや置物、サラダ油(KL空港の周り
は整列された油の木がいっぱいで、機内から見渡すかぎり生えまっくていた
・・・・)でも買わない!
生活面での物価は日本の約1/3から1/2程度で思ってた程安くないかなって感
じです。
ワ-カーの賃金は1日20RM(主にインドネシア人)から1時間20RMのワ
ーカーまでさまざま。管理職の人達はかなり貰ってそう。
それから、滞在中レンタカーを借り(日本と同じ左側通行・右ハンドル)、
運転して感じたことは、日本と違ってとにかく安全運転で、割り込み、暴走、
ほとんど無し!(多分病院が少なく、治療費がべらぼうに高いのではと、推
測・・・・)
据え付けの時に作業をした現地の人々の話ですが、工具なんて買っても買っ
ても消えてしまう状況! 午前中にあっても午後には無い事が当たり前の状
況!日本での常識は通用しない、これは自分の意識改革からスタートさせ無
ければと・。
工事の安全に対しても無頓着にも程があるでしょ、と言いたいくらいで、ス
リッパで工場屋根(約10M)に上って安全帯無しで仕事をしている・・・・
案の定 落ちた・・・死んでないらしいが、(奇跡)どうなったか判らずじ
まい。(今回の工事安全管理責任は客先の範囲です。)
予定は予定であって確定でないのですが、港に到着しているはずの中国と日
本から送ったコンテナーが現場に到着する予定の日時になっても、いっこう
に来ない。まあ、良くあることと思い、やっと到着したコンテナーの荷物を
下ろして、次のコンテナーはと聞くと、明日だと言う。翌日朝から待てど来
ない。聞けば午後、しかし午後になっても来ない。まあ夕方には来るだろう
と、期待するしかなく、我慢も限界になり聞けば、NO NEWSと平気で
答える。よくよく考えると、コンテナーを降ろすクレーンも来てない・・・
と言うことは、もしや彼らは初めから来ないことを知ってたかな。
もう、くたくたで、怒る元気はすでに無く、明日に、期待しよう・・・って
な感じでした。
現地の修理担当のワ-カーで、一応私の判断で現場長だなと思う人と話す機
会があって、話の流れで私が着てるツナギ(作業服)を気に入ったらしく、
着古した物を1つあげたのが間違いで、他の管理者からワ-カ-まで、その
ツナギ(くれ)って・・・・、最後には全て剥ぎ取られました。このツナギ、
マレ-シアの気候には不向きなのに、と思うけど、とにかく剥ぎ取られました。
なんだか悪口ばかり書いてるような気がしますが、全般的には、手癖が悪く、
言葉がうまい(言うはただ)のですが、私の感覚ではそれほど悪い印象はな
く、それなりに仕事も進んだし、生活もそこそこと感じてる自分は、現地人
に近かずいてしまったのかも知れません。